異世界召喚された俺、魔王と共に元の世界へ戻る。   作:生焼け肉

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付け足し

 

 

八幡side

 

 

ある日の朝、いつものように家の前には黒塗りの高級車が停まっている。既にベルが来ているという事になるのだが、いつもより早い到着だった。だから俺は少し急いで支度をして外に出た。

 

 

八幡「悪いベル、待ったか?」

 

ベル「気にしないで、少し話しておきたい事があったから早く来ただけよ。」

 

八幡「それなら連絡くれよ。そしたら俺も準備したぞ?」

 

ベル「貴方と少しでも話したいんだもの。」

 

 

本気でそう思っているんだからなぁ……こういうところは少しズルいと思っている。

 

 

八幡「分かった、歩きながら聞く。」

 

ベル「えぇ、行きましょう。」

 

橘「八幡様、鐘子様をよろしくお願い致します。」

 

八幡「あぁ、分かってる。」

 

 

そして俺達は学校に向けて歩き始めた。それと同時にベル昨日屋敷に帰ってからの事を話してれた。あの後、葉山の父親と話したみたいだ。向こうの目的はやはり雪ノ下建設との提携だったみたいなのだが、それはどうやら向こうの独断だったらしく雪ノ下建設とはまだ話はついていないらしい。俺はその業界の事は全く分からないが、少々早とちりし過ぎな感じもしなくもない。その時に葉山の学校での事を伝えたみたいで、あの後は何かしらの揉め事はあったんだと思う。

 

 

ベル「って事よ。」

 

八幡「そうか……その後は連絡は無かったのか?」

 

ベル「えぇ何も。」

 

八幡「じゃあ今後の学校生活で何の接触も無ければ御の字って感じだな。」

 

ベル「でもそれは期待薄でしょう。だってあんな性格なのよ?そうじゃなかったらとっくに理解出来てるもの。」

 

 

まぁそうだよなぁ……アイツの事は全く知らないが、この数ヵ月ではた迷惑な奴だっていうのはよく分かった。しかも自分勝手な奴だっていう事もな。

 

 

ベル「八幡、どうなると思う?」

 

八幡「学校に行ってみない限りは何とも……でも何かしらはあるんじゃないのか?」

 

ベル「一切関わらないでくれるのなら、私は何でもいいわ。」

 

八幡「手厳しいな、まぁ俺もそれで充分だけどな。」

 

 

ーーー教室前ーーー

 

 

八幡「なぁ、既に居るんだけど?」

 

ベル「居るわね、しかも私達の机の所に。」

 

八幡「何であんなに堂々と……」

 

「あぁおはよう2人共。私達もまだ学校に来てないからまたにしたらって止めたんだけど、ずっとあそこに立ったままなの。教室の皆もちょっと困ってるんだ。」

 

ベル「はぁ……仕方ないわね。」

 

八幡「行くか、気は全く進まないが。」

 

ベル「貴女もごめんなさいね。」

 

「う、ううん。私は気にしてないから。」

 

 

本当に気が進まない……

 

 

ベル「ねぇ、そこに居られると邪魔なんだけど。退けてくれるかしら?」

 

葉山「っ!おは「挨拶は要らないわ、退けてと言っているの。」……少しでいいんだ、時間をくれないか?」

 

ベル「本当に人の話を聞けない人ね……私が「ベル、いい。俺が話を聞く。」八幡……」

 

八幡「葉山、昨日の件だったらベルから聞いている。話なら俺が聞く、文句は言わせない……」

 

葉山「……分かった、こっちに来てくれ。」

 

 

そして俺は葉山と一緒に人気の無い場所まで移動した。

 

 

葉山「……昨日、父さんから説教を受けてね。学校での事を鳴神さんから聞いたみたいで。」

 

八幡「……それで?」

 

葉山「鳴神さんに謝りに行けって言われたよ。」

 

八幡「なら分かるだろ、アイツがお前を許すつもりが無いって事くらい。そのくらいにはお前の事を嫌ってる、俺もな。」

 

葉山「そんなに話した事も無い人からいきなり嫌いって言われるとは思わなかったよ……」

 

八幡「父親が言っていたのはそれだけか?」

 

葉山「あぁ、そうだけど?」

 

八幡「なら付け足しだ、今後は俺達に必要じゃない限り関わるな。俺達は他人との接触は好まない。お前が何を考えてベルに近付いたのかは興味無いが、ベルに危害を加えるのなら容赦しない。」

 

葉山「っ……分かったよ。」

 

 

よし、言質は取った。もしこれで全く意味の無い用件で話しかけようものなら、その時はアイツの父親に全てを話すだけだ。

 

 

ーーー教室ーーー

 

 

ベル「そう……じゃああの男はもう何もしてこないのね?」

 

八幡「用が無い限りは、だけどな。アイツからはその言質は取ってある。この事はお前から葉山の父親に言っておけ、アイツだと言わない可能性だってある。」

 

ベル「分かったわ。それにしてもどうして私に?」

 

八幡「それは興味無かったから聞いてない。お前も知りたいか?」

 

ベル「いいえ。」

 

八幡「だろ?だから体育祭の時も必要じゃない限りは話しかけてこないから、それについては安心していいと思う。」

 

ベル「ありがとう八幡、私の代わりに話を聞いてくれて。」

 

八幡「お前だって腹に据えかねていたんだろう?ならその役目は俺に代われ、そのくらいなら出来る。まぁ事情を知っていればの話だけどな。」

 

ベル「それじゃあ、私の家の事情は全て話しておこうかしら。」

 

八幡「全部は別にいらないから。」

 

 

金持ち事情なんて俺には理解出来ない事だらけだろうしな。全部を聞いたところで役には立てないだろうよ……まぁそこは匙加減にもよるだろうけど。

 

 

ベル「じゃあ最初は何から話そうかしら?」

 

八幡「別に知りたくないっての。俺は聞かないからな?」

 

ベル「あら、未来の妻に対して少し冷た過ぎると思わない?」

 

八幡「こういう時だけ調子の良い事言ってんじゃねぇよ。」

 

 

 




体育祭を織り交ぜましたが、ここまでとなります。2年生編までの繋ぎと思ってください。
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