異世界召喚された俺、魔王と共に元の世界へ戻る。 作:生焼け肉
ベルside
ベル「ねぇ八幡、そろそろ私達も2人で外のデートをしてみない?」
八幡「……まだ1回もした事無かったしなぁ~。飛鳥さん、お茶溢れてますよ。」
飛鳥「っ!?も、申しわけございませんっ!!」
飛鳥が驚くのも無理は無いわよね、だってこんな提案をしたの初めてだもの。
八幡「これまでは家だったが、遂にか……」
ベル「えぇ。これまではこの世界の常識とかを学ぶ時間に使っていたけど、ある程度は分かってきたから、今度は自分の足で街を歩きたいのよ。」
八幡「良いと思うぞ。飽きていたわけじゃないが、同じ風景ばかりってのもな。それにちょうど良い機会だ、世界の常識も確かに大事だが、この辺りの事もよく知っておかないと困るだろうしな。今から言ってみるか?」
ベル「そうしましょう。飛鳥、車の用意をしてくれる?」
飛鳥「承知致しました。」
ベル「服装は……「そのままで充分だ、変に着飾る必要は無い。」じゃあこのまま行くわ。後は……手に持つバッグくらいかしら?」
八幡「そのくらいで充分だ。後は学校に行く感覚と同じだ、必要だと思う物を入れておけば大丈夫だ。」
ベル「そう……じゃあ現金も持ち歩いておいた方が良いわね。」
八幡(分かるようになってきてる……これが成長ってヤツなのか。)
ーーー千葉駅・駐車エリアーーー
ベル「八幡とこの世界で初めて会ったのも確か此処だったわね。」
八幡「そうだな。此処から街歩きを始めるのは良い作戦だと思う。この辺りなら色々見て回れる店も多いだろうしな。」
飛鳥「八幡様、どうか鐘子様をよろしくお願い致します。」
八幡「分かりました。」
ベル「それじゃ、行きましょう。」
そして私達は車から降りて初めての屋外デートが始まったわ。
けれど、現実というのはこんなにも上手くいかないものなのね。
迷惑な男1「メッチャ綺麗じゃんお姉さん~!俺達と遊びに行かね?ご飯とか奢ってあげるからさっ!」
迷惑な男2「突然失礼致します!自分
迷惑な男3「そこの君、そんな男とではなくこの僕と一緒に来るべきだよ!」
迷惑な男4「あの、少しでいいから……軽蔑した目でボクを見下してください、踏んでくれると最高です……ドゥフフ///」
歩くだけで変な男がたくさん寄ってくるの。それも気持ち悪いくらいに……こういうところは元の世界でも一緒ね、美味しい果実に群がる虫と同じ。だから私はこんな行動を取っているわ。
ベル「どうしようかしら、八幡?」
八幡「俺に振るなよ……お前はどうしたいんだ?」
ベル「嫌に決まってるじゃない、何で私が貴方以外の男と行動しなきゃならないのよ。お断りよ、興味も無いわ。」
それで退散していくわ。最初の相手は少ししつこかったけど、私が睨みつけたら走って逃げて行ったわ。逃げるくらいなら最初から絡んでこないでほしいわね。
ベル「街を歩くのってこんなに疲れるのね、想定外だったわ。」
八幡「いや、これはお前だからだと思う。俺はお前以上に美人な女は見た事無いから。」
ベル「ありがとうと言いたいところだけど、今は皮肉にしか聞こえないわね。」
八幡「出歩く回数が増えれば自然と収まるだろ、今が珍しいってだけの事だ。」
ベル「そうであってほしいわ。」
八幡「ところで、この後は何処に行くのか決めてるのか?」
ベル「貴方の服を見繕おうと思っているの。今日のも素敵だけど、貴方ならもっと素敵に慣れると思うの。転校する前の時だって服装と眼鏡だけで全然違ったでしょう?」
八幡「それは認めるが、1つ言っておく。眼鏡をかけるのは止めておけと言っておこう。」
ベル「貴方が嫌と言う事はしないわよ。」
八幡「そういう意味じゃないが、俺が今のお前と同じ立場になる。お前以外の女から言い寄られるようになる。」
ベル「……眼鏡を買う予定は無かったけれど、今後はかける予定を一切無くすわ。」
八幡が他の女に近寄られるなんて絶対に許さない……八幡は私のなんだから。
ーーー高級ブランド店ーーー
ベル「このお店よ。」
八幡「俺、普通の庶民的な店で良かったんだけど?」
ベル「服装だけでも私に合わせてくれなきゃダメよ、それだと釣り合いが取れないでしょう?この世界ではそういうのが大切だと学んだわ。」
八幡「まぁ間違いじゃないけど「じゃあ行くわよ。」お、おい……」
「いらっしゃいませ。」
ベル「彼に似合いそうな服をいくつか見繕ってくれるかしら?」
「失礼ですが、ご予算はどのくらいでしょうか?」
ベル「気にしなくていいわ、お願い出来るかしら?自信が無いのなら私がするけれど?」
「い、いえ!失礼致しました!ではお客様、こちらへどうぞ!」
八幡「はい……」
そして数分後、八幡は色々な格好をしながら私の前に現れてくれたわ。前の世界でもこういうのはやった事あるけれど、やっぱり明るい色は似合わないわね。寒色系と暗色系の色の方が良いわ。後は帽子系も被せない方が良い、八幡のチャームポイントのアホ毛が見えなくなっちゃうもの。
ベル「……じゃあ今着ている服はそのまま着るとして、元々着ていた服と寒色系と暗色系の服を全て包んでくれるかしら?全部の組み合わせで5組くらいでしょう?」
「で、ですがお客様。あの男性が着用された服やパンツ全てとなりますと合計100万円以上の金額となるのですが……」
ベル「じゃあコレで済ませてもらえる?」
店員の彼女が私が買うと決めた洋服を計算してから、カードを端末にスキャンした。決済になると思っていなかったのか知らないけれど、驚いていたわ。そして最後には……
「よろしければご自宅まで配送致しますが、いかがでしょうか!?」
ベル「あら、そんなサービスもあったのね。じゃあお願いしようかしら、この住所にお願い……行きましょう八幡。」
八幡「あぁ。」
「ありがとうございました、またのお越しをお待ちしております!」