異世界召喚された俺、魔王と共に元の世界へ戻る。 作:生焼け肉
八幡side
小町「それでそれでっ!?彼女さんいつ来るのっ!?」
八幡「だからもうそろそろだって。その質問も暑苦しい顔面も何度目だ……」
小町「だって久しぶりじゃん!夏休みぶりでしょ、この家に来るのって。あっ、家の前まで来てるっていうのはノーカンだからねっ!」
八幡「はいはい、夏休みぶりだな。」
尚人「それで八幡、本当にもうそろそろなんだな?」
八幡「父さんもそんな事言うのか……俺の家族の中で平常心を保っているのは母さんだけか。」
凛「私は未だにアンタのその母さん呼びに戸惑っているわよ。いきなりそんな呼ばれ方されてるこっちの身にもなりなさいよ。」
八幡「じゃあ何て呼べばいいんだ?」
凛「別に今のままでもいいわよ、無理して変えてほしいなんて思ってないわ。」
尚人「確かに俺もお前から父さんと呼ばれた時は少しだけゾッとしたな……」
小町「あぁ~小町もちょっとビックリしたなぁ~……」
この世界に戻ってくる前の俺、本当にどんな奴だったのかと思ってしまうくらいには辟易している。家族からもこの言われようだからな……もう半分くらい諦めているが。
ピンポーンッ!
小・尚「っ!!」
八幡「おっ、来たな。少し行ってくる。」
俺は玄関に向かった。玄関のモニターを確認すると、予想通り向こう側にはベルと橘が立っていた。
八幡「よう、よく来たな。」
ベル「お邪魔するわ、今日からお世話になるわ。」
橘「八幡様、本日より3日間お世話になります。」
八幡「あぁ、まぁ狭い所だが入ってくれ。お前はどうでもいいと思うが、俺の家族も首を長くして待っているから。」
そして居間に戻ってベルが入った瞬間、空気が変わった。
ベル「お久しぶりです、本日から数日間お世話になります。」
橘「お初にお目にかかります。私、鐘子様の屋敷でメイドをさせていただいております、橘と申します。鐘子様同様数日間お邪魔させていただきます、どうぞよろしくお願い致します。」
小町「お、おわぁ~……すっごい、本物のメイドさんだ……」キラキラ
尚人「あ、あぁ……実在するメイドだ……」
凛「こういう人って本当に実在するのね……」
ベル「新鮮な反応ね。」
八幡「これまでそういう存在に会った事無かったから、当然っちゃ当然だな。橘、お客にこんな事を言うのはお門違いだと理解しているが、少しだけでいいから家族の相手をしてやってくれ。多分喜ぶと思うから。」
凛「ちょ、八幡。年上の相手に「承知致しました、八幡様。それからお母様、どうぞご安心ください。八幡様は私にとって鐘子様と同列に扱わなければならない御方……八幡様のご命令は鐘子様のご命令と同じなのです。それと補足させていただきます、呼び捨てに関しましては私も了承しておりますのでお気になさらないでください。」……そ、そうなの?貴女がそれでいいのなら………」
小町「お、お兄ちゃんがもう空の人になってる……」
八幡「お前は本当に今後が心配になってくる奴だな……空じゃない、雲の上だ。」
小町「あっ……そ、そうとも言うよね~。」
ベル「ふふふ、賑やかなご家族ね。」クスクス
小町(お、おぉ~……笑うともっと輝く人だなぁ~……それと覚えた、お兄ちゃんの彼女さんの名前は
それから俺達は食事の用意を始めたのだが、橘が脅威のスピードで食事の用意をするもんだからやる事が無くなってしまった。母さんがそれに物申したのだが、『お心遣いありがとうございます。しかしそれでは私の存在意義に関わります、どうぞいつものようにお過ごしください。』って感じに返され、椅子に戻っている。因みにベルは小町の相手をしている、どうやら俺達の馴れ初めを聞いているみたいだ。俺があまりに何も話さないから、話す相手を変えたのだろう。
小町「それでそれでっ!?お兄ちゃんとはどこまでっ!?」
ベル「そうね……まぁ1つ言える事はあるわね。ファーストキスがレモン味っていうのは嘘ね。」
小町「ふぁっ!!?」
ベル「ふふふ、中学生にこの話は少し早過ぎたかしら?」
小町「も、もうそこまで行っちゃってたんだぁ~……お兄ちゃんが大人の階段をどんどん登ってる///」
八幡「アイツ等は一体何を話してるんだか……」
凛「ア、アンタ……もうそんな事までしてるの?」
八幡「一応は……俺だって時と場所くらいは弁えてるからな。まぁ1回だけ例外はあるけどよ。」
尚人「おい八幡、まさかとは思うが「流石にそこまではしてねって。」そ、そうか………」
八幡「言われる前に何言われるか分かった俺に感謝してほしい、もしあのまま言ってたら父さんの頭の上にハリセンじゃなく棍棒が落ちてきたと思ってる。」
凛「棍棒じゃないわ、鉈を振り下ろすわ。」
八幡「事件現場にしようとするんじゃねぇよ……まぁでも恋人が居る状況で聞く事じゃないな。」
凛「本当よ、デリカシーの欠片も無い人ね。」
尚人「わ、悪いと思っている、済まなかった!だからもうそこまで言わないでくれっ!」
八幡「じゃあもう1つ誓いを立ててくれ、酒に酔ったとしてもその手の話題を振るなよ?その後の責任なんて俺は取らないからな?」
凛「安心しなさい八幡、私が土に埋めるから。」
母さんの中ではやらかす前提なんだな……とりあえず、あまり期待はしないでおこう。