異世界召喚された俺、魔王と共に元の世界へ戻る。 作:生焼け肉
高校生活が振り返られない……
八幡side
『高校生活を振り返って。』っという作文を書いた。内容はありきたりなもので、済ませたつもりだ。とは言っても、俺は途中までの記憶しか無いからベルが転校してきた時の事から書いている。ところがついさっき、担当の平塚先生から呼び出しを受けている。何故だろうか………
八幡「失礼します、2年の比企谷です。」
平塚「来たか、こっちだ……やはりお前も居るのか。」
ベル「あら、悪い?」
平塚「はぁ……まぁいい、来い。」
八幡「それで先生、自分はどうして呼ばれたのでしょうか?」
平塚「この前お前が提出した作文についてだ。」
八幡「特に問題になるような事は書いてないと思うのですが。」
平塚「あぁ、確かに普通の内容だった……とは言わせないぞ。お前の書いている内容、殆どがそこに居る鳴神の事ばかりだろうが。」
ベル「あら、嬉しいっ♪」
平塚「お前もだ鳴神、比企谷の事ばかり書きおって。」
ベル「だって私、八幡の事にしか興味無いもの。貴女だって知ってるでしょう?」
八幡「俺達の関係を知らないのは、今年入学してきた新入生か新しく入ってきた先生くらいだろうしな。」
ベル「最初は大変だったわ、色んな子から話しかけられるんだもの。無視したけど。」
八幡「相変わらず他の奴には冷たいな……一部の奴にはそれ以上だけど。」
平塚「おい、勝手に盛り上がるな。」
八幡「すみません。それで、俺達は何をすれば?」
ベル「言っておくけれど、私は作文に書いた事をもう1度書くなんて面倒な事をするつもりは無いわよ。」
平塚「鳴神、お前は相変わらずか……成績は学年でもトップクラス、運動神経も良いのに比企谷の事にしか興味が無い。比企谷、お前も鳴神と似たようなものだがな。まぁその話は置いておこう……比企谷、作文はやり直しだ。」
八幡「先生、自分もベルと一緒で同じ内容の書き物はしたくないんですが。」
平塚「ならば奉仕活動でどうだ?」
八幡「それではまるで俺が悪い事をしたみたいになるのでお断りします。そうなるくらいならもう1度書きますよ。」
平塚「よし、それじゃあコレを渡しておく。今週までに提出するように、行っていいぞ。」
八幡「失礼します。」
ふぅ……やっと終わった。
ベル「さっ、帰りましょう?」
八幡「あぁ。でもお前、本当に俺の事しか書いてないのか?」
ベル「えぇ、そうよ?だってそれ以外に書く事なんて思いつかなかったんだもの。」
八幡「学校のイベントで何か無いのか?文化祭、体育祭とかで色々あるだろ。」
ベル「貴方と出し物をした記憶、貴方が走った姿くらいしか思い出せないわね。」
八幡「もう少しこの時間を謳歌しないとダメだろ……まぁ今年は修学旅行もあるからそこで楽しむか。」
ベル「修学旅行……あぁ、確か何日か何処かに行く行事だったわね。」
八幡「そんな感じだ。まぁまだ先の話だけどな。」
ベル「1番近い連休って確かゴールデンウィークだったわよね?その時間を使って何処かに行かない?」
八幡「何処か行きたい場所でもあるのか?」
ベル「えぇ、京都に。」
八幡「京都……何でまた?」
ベル「気になるところがあるの。それに1度、着物というのを着てみたいと思っていたの。それにこの辺りとは違った風貌なんでしょう?」
八幡「そうだな、年始に行った道場を覚えてるか?あんな建物が多いって感じだ。あそこまで立派ではないが、大体あんな感じだ。」
ベル「じゃあ木造建築物が多いって事なのね。じゃあゴールデンウィークは京都に行きましょう?」
八幡「行くのは確定しているんだな……んで?見に行きたい場所ってのはあるのか?」
ベル「それはその日になってからのお楽しみよ。先に言ったら楽しみが減っちゃうじゃない。」
八幡「分かった、じゃあその日までの楽しみにしておく。それで、行く方法は?」
ベル「今回は車で行きましょう。一緒に行くのは橘にするわ。」
八幡「俺も宿泊代とか食費くらいは出すからな、まぁ全部お前の投資から貰ってるお金なんだけどさ。」
ベル「そのお金は貴方のだから好きに使っていいのよ。既に使っていると思うけど。」
八幡「まぁ、少しならな。」
ベル「少し?」
八幡「高校生が大金を使う機会なんてそうそう無いって。」
ベル「貴方って本当に昔から変わらないのね。まぁそんなところも好きだけど。」
ゴールデンウィークの予定が決まった、それはまぁいい。とりあえず目先の問題として作文を何とかしないとな。どんな内容にするか……ダメだ、俺もベルの事しか思いつかない。普通の学校生活にしても文化祭も体育祭もベルが出てくる。俺も人の事言えねぇ………
八幡「また当たり障りの無い事でも書くか。」
ベル「私の事を書いてもいいのよ?」
八幡「それやったらまた再提出になるだろ、3回も同じ事してたまるかよ。」
ベル「じゃあ私にこっちの世界でやった事無い事してくれる?」
八幡「……お姫様抱っことか?」
ベル「あら、魅力的。じゃあ帰ったらしてもらおうかしら。」
八幡「何処で?」
ベル「貴方の部屋でもいいかしら?私の家だと少し遠いもの。」
八幡「じゃ、家に着いたらな。」
そして家に着いて玄関に上がってすぐにベルをお姫様抱っこした。ベルの身体を持ち上げるくらいなんて事無かった。