異世界召喚された俺、魔王と共に元の世界へ戻る。 作:生焼け肉
ベルside
ベル「ねぇ八幡、やっぱり部活を作らない?」
八幡「………」
ベル「やっぱり驚くのね。」
八幡「いや驚くだろ、お前の口からそんな事が出るって思わなかったんだから。因みに理由は?」
ベル「私達2人だけの空間が欲しい……っていうのは前提なのだけど、やっぱり魔法の存在が気になるじゃない。」
八幡「あぁ~……そういえば去年から色々と調べてるけど、特に何も無いしな。」
ベル「えぇ。だからこのままじゃダメだと思ったの。だから2人で部活、同好会を立ち上げてみない?」
八幡「けど去年の担任が部や同好会を作るには一定の人数や正当な理由が無いと作れないって言ってたぞ。その理由はあるのか?あるとしてもどんな部活を作る予定なんだ?」
ベル「この学校に無くて他の学校にある部活をいくつか見つけたのよ。それにしようと思うの。人数は別に貴方と2人ならそれでいいもの、せっかく部活を作ったのに邪魔までされたくないわ。」
八幡「んで、その部活ってのは?」
ベル「手芸部よ。」
……何だか八幡が微妙そうな顔をし始めたわね。でも大丈夫、その反応だって予想出来ているんだから。
ベル「そんな顔しないでくれるかしら?」
八幡「いや、だって……俺、料理以外でお前が手先で起用に何かをしているところなんて見た事無いんだけど。」
ベル「じゃあコレでどう?私が作ったの。」
鞄の中に入れておいた、私が作ったアクセサリーを八幡に見せると、予想通り驚いた顔になったわ。ふふふっ、こんな反応を見るのは久しぶりね♪
八幡「コレを、お前が?」
ベル「えぇ、色々道具とか集めて作ったの。意外と楽しいわよ、こういうの。」
八幡「……じゃあ俺も少しやってみるか。」
ベル「それが良いと思うわ、そうした方が良いわ、そうしましょう。だから今すぐ作りに行きましょう、部活。」グイッ
八幡「お、おぉ……」
ーーー職員室ーーー
担任「それで私の所に来たって事?」
ベル「えぇ、どうにか出来ないかしら?」
この人は1年生の時の担任の教師。2年生になってからも私達の担任なのだけど、どうかしらね。私としてはちゃんと理由も作ってお願いしているつもりなのだけど。
担任「さっきの理由を聞く限りだと作れると思うから、この部活申請書に部活名と2人の名前を書いて出してね。それから顧問は私がするから、そこは安心して。出来るだけ2人の邪魔はしないようにするから。」
ベル「っ!ありがとう、とても嬉しいわ……個人的にご褒美をあげたいくらいには。」
担任「こらこら、そういう風に言わないの。」
ベル「本当の事よ?ほら、此処に私のお財布があるわ。いくつか1万円があるわ、私ならそのくらい差し上げる事なんて何ともないわ。」
担任「私からすれば喉から手が出る程欲しいけど、それは受け取れないわよ。気持ちだけ受け取っておくわ。」
この人は良い先生ね、お金がダメなら何か他の物でお礼しようかしら?
担任「じゃあ他の何かでお礼させてもらうわ。あぁそれと一応聞きたいんだけれど、他の子が入りたいって希望が来たらどうするの?きっと来ると思うわよ。」
ベル「その人が本当に入りたいと思っているのなら入れるわ。もし違ったらその時は追い出すわ。」
担任「あら、意外な答え……鳴神さんの事だから『追い返して。』って言うと思っていたから。」
八幡「確かに。俺も少しビックリだ。」
ベル「2人して少し失礼ね、私は普通のつもりよ。」
八幡(いや、どこが?)
担任(本当にそうかしら?)
ベル「2人共、何か失礼な事を考えていない?」
八幡「いや、そんな事無いって。失礼の事はさっきので終わってた。お前が突然部活作るって言った時で終わった。」
担当「やっぱり2人共仲が良いのね、流石は将来の約束をしているだけはあるわね。」
ベル「……私、貴女には先生って呼んでもいい気がするわ。」
担当「今学校で働いている殆どの先生が先生よ~?」
ーーー廊下ーーー
八幡「良かったな、申請してくれるみたいでよ。」
ベル「あとはその申請が通るかどうかね。でもどうかしら、この学校の名前、元の世界のあの国と同じでしょう?だからその上の人達もあまり信用出来ないのよね。」
八幡「信用出来るのは僧侶のポジションである担任の先生、とか?」
ベル「確かにそうかもしれないわね。だって今のところこの学校で信用出来る人って担任の先生くらいだもの。」
八幡(その気持ちは分かる。1年の頃の同級生もある程度って感じだが、担任の先生が1番信用出来る。)
八幡「まぁ何にしても、先生から部活の事が出るまでは待つか。」
ベル「そうね、明日にでも聞きたいわね。」
八幡「まぁそこは先生次第だな、とりあえず気長に待てばいいんじゃないか。」
ベル「待ちきれないわね……まるでお楽しみを邪魔されているみたいだもの。」
八幡「お前、気は長い方だっただろ。」
ベル「転校してきた時と同じよ、隣に貴方が居るのにくっつく事も出来なかったんだから。」
八幡「それは授業中の時だけだろ?終わったらすぐに抱き着きに来てた奴が何を言ってんだよ。」
ベル「仕方ないじゃない、愛してるんだから。」
八幡「それは俺もだ。まぁとにかく、先生から話があるまでは大人しく待つぞ。」
ベル「そうね、そうするしか無いものね。」
でも、どのくらい待つ必要があるのかしら?