異世界召喚された俺、魔王と共に元の世界へ戻る。 作:生焼け肉
ベルside
八幡「だからこういう手袋をはめてるんだな。」
ベル「そうよ、指紋をつけたくないって理由でもあるけど、そうした方が意識も変わってくるもの。後は指の怪我を防止する為でもあるの。」
八幡「成る程……確かにこっちの方が軍手よりも扱いやすい。」
部活動を始めて、魔法とかの実験も試しながら活動する事2週間が経ったわ。八幡には物作りを教えているのと同時に道具の使い方なんかを教えているの。私も最初から上手に作れたわけじゃないから、こうやって自分で得たものを他人に教えるのは少し楽しいわね。
八幡「じゃあガラスを扱う時なんかは特に必要だよな。」
ベル「今は此処に置いてないけど、研磨する時は絶対に必要になると思うわ。」
八幡「家にそういうのも置いてんの?」
ベル「暫くは使わないと思ったから持ってきてないだけ。八幡がその内、作り方が上手になってきたら持ってくるかもしれないわよ?」
八幡「じゃあ俺も腕を磨かないとな。」
ベル「すぐに上達されたら困るわ、こうやって教える機会が無くなるじゃない。」
八幡「俺にどうしろってんだよ……」
コンコンコンッ
ベル「入っていいわよ。」
担任「お邪魔します。どう、活動の方は?」
ベル「順調よ、今副部長に作り方の基本や道具の使い方を教えているところなの。」
担任「仲睦まじいみたいで何よりね。」
ベル「もしかして入部希望者でも来たのかしら?」
担任「あぁ違うのよ、本当に様子を見に来ただけ。2人の事だから心配はしてないけど、本当に活動をしているのかどうかの確認も必要だから。」
八幡「それなら大丈夫ですよ、ちゃんと活動してますから。」
担任「えぇ、貴女達の様子を見て納得したわ。ねぇ鳴神さん、最初は何から作るの?」
ベル「私は基本レジンとガラスしか扱わないけど、最初はレジンから始めるわ。最初は分量とか空気とかで苦労するけれど、出来上がった時はとても達成感があって楽しいのよ。」
八幡「1番最初に作ったのを見せてほしいって頼んでいるんですけど、絶対に見せてくれないんですよね。」
ベル「見せたくないわよ、あんな不格好な物なんて。」
担任「でも鳴神さんは比企谷君の初めての作品を見てるの?」
八幡「いえ、自分はまだ作る段階には入ってません。しっかり先生から教わってから作る事にしてますので。」
担任「そうなの?でもその時って鳴神さんも近くで見ているのよね?それって少し不公平じゃないかしら?初めての作品を比企谷君だけ見られないのは。」
………
ベル「八幡にだけ見せるわ、先生はダメ。」
担任「ふふ、大丈夫よ。人に嫌な気持ちにさせてまで見たいとは思わないもの。」
ベル「貴女って意外と良い性格してるのね。」
担任「どういたしまして。」
八幡「んで、いつ見せてくれるんだ?」
ベル「今は写真が無いから無理よ、今日撮って明日見せるわ。」
八幡「分かった。」
担任「それから鳴神さん、貴女の事だから大丈夫だとは思うけど、その内生徒会から視察とか来ると思うから、その時は毅然と対応してね?」
ベル「普通に部活をしているところを見せればいいのよね?なら簡単じゃない、変に取り繕う必要も無いんだから。」
担任「そこが唯一の心配なところなのよ……」
何がそんなに心配なのかしら?普通にしていれば問題無いじゃない。
八幡「ベル、とりあえず俺が最初に作るべきアクセサリーって何だ?」
ベル「そうね……この中のどれかかしらね。初心者向けだからオススメよ。」
八幡「難しそうって思っているのは俺だけか?」
ベル「私だって最初はそう思ったけど、意外といけたわよ。」
担任(もう空気になっちゃったわね。きっと此処に居てもやる事は無いと思うし、職員室に戻りましょうか……)
私が八幡が作るアクセサリーの事で話をしている間に、先生はもう居なくなっていたわ。良い先生ね、あの人は。
八幡「じゃあコレ作ってみるか、最初はとりあえず型を作るだけからやってみるわ。」
ベル「えぇ、しっかり見ててあげるわ。」
ガラガラッ
平塚「誰か居るのか……ってお前等だったのか。」
ベル「あら、何か用かしら?見ての通り、私達は今部活をしている最中なの。」
平塚「お前達のそれは本当に部活と呼べるも行為なのか?どう見ても私への当てつけにしか思えないのだが?」
ベル「それはどうして?」
平塚「私の口から言わせるつもりかっ!?」
忙しい人ね、急に来たかと思ったら呆れたり怒ったり……
平塚「それよりもお前達、部活と言ったか?此処は何部なんだ?」
ベル「手芸部よ。主にアクセサリーを専門にしているわ。」
平塚「ほう、手芸部か……お前達には似合わないな。」
ベル「だから相手が見つからないのよ、貴女は。」
平塚「なっ!?鳴神お前、言ってはならん事をっ!?」
ベル「だって事実じゃない、デリカシーの無い事を平気で言うんだもの。」
八幡(それはお前にも時々あてはまるとは言わないでおこう。)
平塚「にしても、お前がそんな事をするとは思わなかったぞ比企谷。」
八幡「まぁ……恋人からのお願いでしたので。」
平塚「お前も私への当てつけのつもりか?」
八幡「そんなつもりは全く無いんですけど……」
ベル「けれどそうね、貴女なら男性よりも女性からの方が話しかけられるんじゃないかしら?」
平塚「鳴神、お前は性格が悪いと言われた事は無いか?」
ベル「悪魔を通り越えて魔王と言われた事はあるわね。」
平塚「……それは冗談のつもりか?」
こういうのはあまり面白くないみたいね。