異世界召喚された俺、魔王と共に元の世界へ戻る。 作:生焼け肉
八幡side
ベル「また来たの?もう来ないでって言った筈だけど、もしかして理解出来なかったのかしら?」
伯母「鐘子、アンタ意地を張るのをいい加減にやめたらどうなんだいっ!そんなんで死んだ両親が喜ぶと思っているのかいっ!?」
ベル「貴女達のような人達と関わらないって知ったらきっと泣いて喜んでくれると思うわ。私が赤ん坊の頃の事だから全く覚えていないけど、貴女達とは縁を切ったの。その証拠だってあるし、私だって貴女達とよりを戻そうとは微塵も思ってないわ。」
伯父「それはお前の両親が決めた事だ、お前と直接の関係は「無いって言いたいんでしょうけど、私は別に両親がそうしたからそうしようと思っているわけじゃないわ。」な、何?」
ベル「私がそうしたいからそうするのよ。祖父母と会った事は無いけど、縁を切ってから今日に至るまで会いに来ないのが証拠でしょ?貴女達だって会いに来たかと思ったら、私がちょっとお金を持ってるからってせびりにくる始末……そんな人達とどうして関係を戻したいって思うの?そっちの方が理解に苦しむわ。」
伯母「アンタ、いい加減にしな!そんな態度、許されると思っているのかいっ!?」
伯父「母さんの言う通りだ!お前の態度は目に余るっ!」
成る程、これがベルの親族か……まぁベルは去年の夏にこっちに転生してきたからこっちの記憶なんて無い。だからこの人達の事なんて心底どうでもいいっていうのが心情だろうが、そうもいかない。けどこの人達すげぇ図々しい奴等だな。
伯母「それよりも誰だいこの男は?冴えない男だね、此処の新しい雑用係かい?」
ベル「貴女達には関係無いでしょう。」
伯母「関係無い?私はアンタの伯母だよ、関係無いわけないでしょ!とっととこの男を紹介しな!」
ベル「……八幡、名前だけでも教えてあげて。」
八幡「あぁ……比企谷です、ベルと付き合ってます。」
伯父「ベルゥ?誰だそれは?此処に関係無い人の話はやめてもらおう。」
八幡「隣に居る人の事です。」
伯母「………ま、まさか鐘子の事かいっ!?」
ベル「そうよ、この人が付き合っている人。」
伯母「鐘子っ!!アンタって奴は一体何を考えているんだいっ!!?こんな男と付き合うなんて許さないよっ!!」
ベル「貴女の許しなんて要らないわ。もう絶縁しているんだから関係無いでしょ。」
伯母「こんな男と付き合っているっておじいちゃん達が知ったら情けなく思うに違いないわ!!今すぐ別れなさいっ!!」
言いたい放題だな、この人……初対面の人に向かって言う事じゃねぇだろ普通に考えて。親でもないのに保護者気取りかよ。
ベル「……ねぇ、今すぐ帰ってくれるかしら?」
伯母「ふんっ!!行ってほしかったらその男と別れなっ!それを聞くまでは此処から1歩も動かないよっ!!」
八幡「どうして別れないといけないのか、教えてもらえませんか?」
伯母「決まってるだろ、鐘子はもっと良い男と付き合って結婚するんだから。それに大手企業の社長息子とお見合いする事になってるんだから、アンタは黙って別れればいいんだよっ!」
八幡「そのお見合い、ベルは了承しているんですか?」
伯母「アンタに関係無い「了承しているんですか?」ま、まだしてないけど時間の問題だよっ!」
ベル「するわけ無いじゃない、どうして顔も名前も知らない男なんかと会ってお見合いしなきゃならないのよ。その人達が勝手に言ってるだけよ。」
まぁそうだろうな、俺もそう聞いてるし。
八幡「ところで、どうしてベルの将来の事を貴女が一々口出しをするのでしょうか?それについて少しお聞きしたいですね。」
伯母「何でアンタにそんな事を教えなきゃならないんだい!?」
八幡「だっていきなり別れろとか言われるし、お見合いも勝手に組んでる、更には金銭の要求もしているそうじゃないですか。」
伯母「っ!?な、何でアンタがその事をっ!!まさか鐘子、喋ったのかいっ!?」
ベル「私の将来の旦那様だもの、隠し事はしたくないわ。絶縁したのに今更関わりを持ってくる人達の事を話して何の問題があるの?」
伯父「鐘子、俺達はお前の伯父と伯母だぞっ!」
ベル「自分が不利になったらそれを口にするのね、いいわ。それじゃあ私も然るべき措置を取る事にするわ。八幡?」
八幡「あぁ、バッチリだ。コレを飛鳥さんに渡せばいいのか?」
伯母「な、何だいそれはっ!?」
ベル「小型カメラとボイスレコーダーよ。貴女達の会話は全てコレに録音していたし撮らせてもらっていたわ。今日コレを警察に提出して裁判をかけるつもりよ。」
祖父「裁判だとっ!!?お前本当に狂ったのかっ!?」
ベル「私は至ってまともよ。絶縁したにも関わらずこうやって私につきまとう貴方達の方が狂っていると思うけど?」
伯母「ア、アンタ……ッ!!」
ベル「それから監視カメラの映像も渡すつもりだから、貴女達が此処に来た時のデータもそのまま渡すつもりよ。音声データもあるから私達の会話がよく聞こえると思うわよ、良かったわね。」
伯父「お、おい行くぞ!このままだとマズいっ!」
八幡「では飛鳥さん、お願いします。」
飛鳥「確かに受け取りました。では鐘子様、これらを警察まで提出して参ります。」
ベル「えぇ、よろしく……あぁそれから、最後に一言。貴方達の住所も既に特定してあるから、今日か明日には警察の人達が来ると思うわ。もし不在でも元祖父母の家に行く事になってるから、どの道逃げられないと思うけど。」
伯父「こ、この……悪魔めっ!!」
伯母「このままじゃおかないからねっ!!」
うわっ、今の言葉懐かしいな……前世でよく聞いてたわ。まさかこっちの世界でまた聞けるとは思わなかったな……