ゼンゼロに怪異ぶち込んだらおもろいやろなぁ……せや! 作:カンタレラ
なんっだ今の……
えぇ……ちょ、えぇ……?
なんかよくわからんけどゲームの必殺技みたいなヤツ出したよな? ってかあいつ喋ったよな?
な、なんで?
まあよくわからんけど、オラたちのパワーが勝ったー!
まあいっか、いやよくないんだけど良いとしよう。今はこんなことをしている場合ではない。
とりあえず戻る方法を探さんとな。
さてどうやって戻るべきか。いや蘇るべきかといったほうが良いか。
ってかあいつ喋れたんなら色々教えてくれよ。
まあ嘆いてもしゃーない、とりあえず歩くか。
あ、流石に川は渡りません。マジの意味で成仏しそうだ。
「――hello,world!」
人工的な地面を踏みしめる硬い感触。うーんこれこれ、死後の世界じゃ土か砂利しか踏んでなかったからな。なんか懐かしいぜ。
というわけで戻ってまいりました現世。
なんかよくわからんけど鳥居くぐったら戻ってきたわ。なんかぶっ殺されてからよくわからんけどばっか言ってるな俺。まあよくわからんことしか起きてないからってのはそうなんだけど。
さて、俺が死んでから蘇るまであまり時間は経ってなかったわけで。
絶賛囲まれてるんですよね。
畜生死んだふりを続けるのが賢い選択だったか。
起き抜けにhello,worldって叫んだ俺が馬鹿なだけではあるが。
でもしょうがないやん、苦節300以上の死を超えて現世に戻ってきたんだから。
なんだかテーマパークに来たみたいだぜ、テンション上がるなぁ。
はぁ、しゃーないやるか、刀は持ってこれたわけだし。
俺をぶち殺した責任、とってよね♥
軽く深呼吸して刀を白鞘から引き抜き、正面に構える。
見惚れるほどに美しい、妖艶で影を帯びた深みを見せる薄紅色の刀身にエーテリアスを映した。
エーテリアスを観察するが、ほとんど本能で動いてるようで、そこに獄卒が見せたような術理があるようには感じられない。
それならばやりやすい。
避けて斬る、弾いて斬る。
獄卒のような膂力はないし、動きもさして素早くなく、直線的で単純だ。
避けやすく、弾きやすくて助かる。
弱点はわからないが、とりあえず光って目立っているところを斬れば死ぬだろう。
避けて後隙に差し込んで斬る、弾いて崩れたところに斬る。
刀の切れ味も素晴らしい。抵抗を感じることなく切断できる。
あとは背後に回られないように気を付ければ、簡単な単純作業で済む。
数分もかからないうちに周囲のエーテリアスを殲滅し終え、一息つく。
周囲には敵影は確認できないので、緊張を解し納刀する。
ふぅー、意外となんとかなるもんだな。300回以上死んだ経験が無駄にならないだけ重畳重畳。
さて、とりあえず一回家に戻るべ。流石に生活必需品とかないとこの後困る。
「はぁ、はぁ、はぁ」
逃げる、逃げる。イアスを抱えながら逃げ続ける。
背後からやってくるエーテリアスが出す音は、まるで死神の足音のようだ。
どうしてこんなことになってしまったんだろう。
ここで終わってしまうのだろうか。
まだだ……。
そんなのは認められない……!
あわや絶体絶命だ、そう思ったその時。
背後から声が聞こえた。
「大丈夫か?」
声のした方へ振り返ると、
その子どもは、引き込まれそうなほどに美しい薄紅色の刀を構えていた。
だが、いくら武器を持っていたところで、子どもの身ではエーテリアスに対抗できるはずがない。
そう、思ってた。
エーテリアスの凶刃が彼に迫ってくる。
「
だが彼はそれを弾き、コアを一突きで穿ち、眼の前にいたエーテリアスを倒してしまった。
動きを見れば緩慢と言って差し支えないだろう。だがその洗練されきった流麗な太刀筋は、このような危機的状況下でも見惚れてしまうほどだった。
彼は周囲を見回した後、刀を納刀しこちらに駆け寄ってくる。
「怪我はないか?」
これが