でも止められないやめられない!
数日後、宗治郎はその間職員から【人力瓦礫撤去マシン】や【霊長類最強】などと呼ばれて、そのあだ名がすっかり定着していた。
具体的には…
「この瓦礫を運搬すればいいのだな?容易いことだ。」
「アンタはダー◯ドレアムか」
「なんのことだ?」(数百kgの瓦礫を高速運搬しながら)
「スカサハ…今日もやるか?」
「ほぅ、大胆な誘いだな」
「激しく行くぞ」
「ねぇ、マシュ…あのやり取りで全く色気を感じないんだけどわかる?」
「実際あのやり取りの後にやる事は模擬戦ですからね。」
「俺気になって見に行ったらあの2人、音と動きがズレてたんだけど…」
「私もあの領域に…」
「「今すぐには立たなくていいよ」」
こんな調子で色々やっていたからなのは必然だった。
そんなある日ダヴィンチちゃんが“システム・フェイトによるサーヴァントの召喚ができるようになったから早速呼んでみよう!”という事で、召喚室に宗治郎達は来て居た。
「あの冬木でこの星晶石っていう高密度の魔力結晶が合計で、9個手に入ったからね。3騎のサーヴァントが召喚できるよ…まぁ運なんだけどね。」
「それってどういう事?」
立香がダヴィンチちゃんに質問をする。
「システム・フェイトでの召喚はマシュの盾を触媒にして、召喚されるのは基本的にはサーヴァントなんだけど、魔力がなんらかの理由で別の物に変わる事があってね。概念礼装っていう補助アイテムになる事があるよ!」
「つまりは運次第のギャンブルということでしょうか?」
「ぶっちゃけガチャポンだね!」
「爆死…課金…ピックアップすり抜け…」
「天井…厳選…育成…素材不足…」
まるでFXで有り金溶かしてしまった人のような顔をする藤丸と立香、まだガチャを引いても無いのに…
「あの宗治郎さん…先輩達が青く…」
「私はやった事が無いが、おそらく2人はソーシャルゲームのガチャに嫌な思いをしたのだろう…だがそれも人生という物、小さな絶望を一つ一つ積み上げ、乗り越えていく事が大人になると言う事だ。」
その言葉になるほどと頷いてマシュはメモした。
そしてまずは藤丸が召喚を行う。
「サーヴァント来い…頼む…!」
そして召喚陣が光に満ち、召喚されたのは…
「サーヴァント・アーチャー。召喚に応じ参上した。」
白髪、褐色肌、鍛えられた体躯、赤い外套の弓兵…抑止の守護者、エミヤだった。
「アーチャーのサーヴァント…!これからよろしくね!」
「ああ、よろし…ッ!お前は!」
「冬木の洞窟以来だな、最も今は味方だが」
まるで朝、挨拶を交わすような気軽さで手にかけた男に話しかける宗治郎。
「まさか私を倒した影の国の女王のマスターまでいたとはな…念のため確認するが、お前はサーヴァントでは無い…よな?」
「ただの一般人だ。」
内心でお前のような一般人が居てたまるか!と思うエミヤだったが、グッと堪えた。
「そうか…だが次は負けんぞ?」
「ならスカサハの暇つぶしに付き合って欲しい。流石に私でも疲れるからな」
「…善処しよう」
続いて、立香の番
「なんか強いの来い!」
そして立香が召喚したのは…
「よぉ!久しぶりだな!」
青の全身タイツのような…スカサハの衣装によく似た物を着用した魔槍を担いだ、アイルランド版ヘラクレスと呼ばれるケルトの大英雄だった。
「クー・フーリン!久しぶり!」
「おう!今後は俺の活躍に期待してくれよマスター!…オイオイ、アーチャー…テメェも来てたのかよ。この流れだとアレか?次はあのセイバーの嬢ちゃんが来るか?」
「さてな…」
すると召喚室の扉が開いて、ニッコリとしかし、底知れない恐怖を感じさせる笑みのスカサハが立って居た。
「待っていたぞ?さぁ…儂と来い!クー・フーリン!」
「ふ…悪りぃなマスター…俺死んだかも」
クー・フーリンは引き摺られるように出て行った。
「ランサーが死んだ!」
「この人でなし!」
「先輩方!まだ死んでません!」
「フォウ!」
※お約束の流れ※
そして宗治郎の番が来た
「………召喚に応じ参上した。貴様が私のマスターというヤツか?」
「あの黒い騎士王!?」
「引きが強くない!?」
宗治郎は藤丸達の羨望を尻目にアルトリア・オルタ(セイバー)に歩み寄る
「君のマスターの笹木宗治郎だ、よろしく頼む」
「まさかサーヴァント相手に勝てる人間がマスターだとはな…まぁいいだろう。とりあえず腹が減ったからバーガーを寄越せ」
((食いしん坊?))
「なんだお前達、失礼な事を考えたか?」
「「ナンデモナイヨ」」
「先輩方…棒読み過ぎます…」
藤丸達とも交流?をしているアルトリア・オルタの望みを叶える為、宗治郎は足早に召喚室から出ていく
「分かった…とりあえず食堂に来なさい。…手はしっかり洗っておいてくれよ?」
「ふむ、君は料理ができるのかね?だが彼女の判定は厳しいぞ?」
エミヤが皮肉げに言ったが、宗治郎は“分かっているとも”と視線だけで返して食堂に向かった
「コレは…」
しっかり石鹸で手を洗ったアルトリア・オルタが食堂に着くとそこにあったのは…
薄いバンズに、薄い肉、わずかな刻み玉ねぎとピクルス。そしてケチャップとマスタードの安いバーガーの山盛りだった
「コレが欲しかったのだろう?」
「コレは…なんとも…!」
すぐさまもっきゅ、もっきゅと食べるアルトリアオルタ。
すごく分かりづらいが、喜びの感情を宗治郎は感じ取った。
「ば、馬鹿な…私の特性バーガーを食べて邪道と吐き捨てたのだぞ…」
「何やってんのエミヤ。」
「コレはマスターである宗治郎さんの方が一枚上手だったね。」
こうして新たな仲間を引き入れたカルデアは束の間の平穏を過ごしていた。
クー・フーリンはその後フルボッコになって天井に刺さっていたのを発見されました。
次はオルアレンに行きます
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