こちらはエチュード1とは異なり、本編シリーズ第6楽章のIF展開になります。というより、こっちが一番最初のプロット案でした。
これも唐突に終わります。
グリモールドプレイス12番地。
“例のあの人”復活に対し、ダンブルドアによって組織された新生『不死鳥の騎士団』の本部にて、今日もモリー=ウィーズリーによってブラックのガラクタ遺産が次々処分されていた。
もったいない!と双子のウィーズリーは悲鳴を上げるが、肝っ玉母ちゃんのあだ名があるウィーズリー夫人は一顧だにしない。
闇の魔法使いの大家、ブラックの屋敷にある魔道具なんて、どうせろくでもない代物に決まっている。例えば、ハウスエルフの生首タペストリーとか。どんな趣味をしていたらあんなものを壁に飾ろうという気になるのか!
それでも、双子は打って出た。わずかな品でも母の暴挙から守るべく、行動したのだ。
辛うじて掠め取れたのは小さな鐘だった。手に乗りそうなほど小さく、古びて小汚い。
「何だこれ?」
「どんなお宝かと思ったら・・・」
ジョージとフレッドは顔を見合わせ、それでもブラックのお宝なのだから何か効果はあるだろう、と鳴らすべく鐘を振った。
だが、いくら振っても音はしない。ちゃんと
挙句の果てには魔法も使ってみたのだ。
「もしかして、音の鳴らない鐘ってこと?」
「何だよ、とんだ骨折り損じゃん!」
フレッドとジョージは二人して肩を落としてぶつぶつといった。
面白そうな道具を手に入れられたと思ったのにと、その落胆は一段と大きかった。
「ジョージ!フレッド!見つけたわよ!」
「やっべ!見つかった!」
「うわあ、ママキレてる!」
バッターんっと双子が隠れていた部屋の扉を開けてモリー=ウィーズリーが、額に青筋を浮かべたまま怒鳴った。赤毛に蜘蛛の巣じみた糸束が引っ掛かっていたし、頬にはピンクのインク染みが飛んでいる。双子の悪戯の損害による名残だ。
悲鳴を上げる双子は、思わず古い鐘を放り出した。
大ピンチだ。これは“伸び耳”開発以上の大目玉を食らう可能性がある。
双子がそんな危機感に苛まれた直後。放り出されて壁に当たった古い鐘が澄んだ音色を立てて鳴り響いた。
「「え?」」
逃げに入ろうとしていた双子は、思わず音色に身動きを止め、その直後にモリーに首根っこをひっつかまれた。
「さあ、捕まえたわよ!持っていった魔道具を出しなさい!
もうすぐ卒業、
キンキンの甲高い声によるお説教に、首根っこをつかまれたままの双子は辟易した顔を見合わせた。
大人の賢しいだけの屁理屈なんてうんざりごめんだ、と言わんばかりだ。
その時だった。
「ジョージ=ウィーズリー、フレッド=ウィーズリー。Mrs.ウィーズリー」
低くねっとりした声音が空気を震わせた。
はっと三人がそちらを見やれば、誰かがそこにいた。
全身黒ずくめ。漆黒のインバネスコートに、ベストとズボン、銀の脚甲付きブーツと手甲付きグローブ。首から上は、枯れ羽帽子と防疫マスクでおおわれて顔はほとんど見えないが、長い黒髪を首の後ろでくくって背中に無造作に垂らしている。背は高い。左手には見慣れない奇妙な道具をぶら下げている。・・・マグルの武器(アーサー好みのガラクタにそういう物騒なものはない)とは縁がないウィーズリー一家は、それが獣狩りの短銃と呼ばれる銃火器であることを知らない。
いつの間に?そもそも、どうやってここに入ってきたというのか。ここは『不死鳥の騎士団』の本拠地として、ダンブルドア直々の“秘密の守り人”の魔法によって守られている。ダンブルドアの許可を得たものでしか入れないはず。そして、今ここにいるものは限られる。こんな男は知らない。
刹那にも満たぬ思考でそこまで考えたモリーは、すぐさま双子を自分の後ろへやると、取り出した杖を男に突き付けながら叫んだ。
「誰?!どうやってここに入ってきたの?!」
「これは異なことを。呼び出したのは貴公らであろう」
言いながら、男は視線――枯れ羽帽子と防疫マスクによってほとんどわからないそれを動かし、部屋の隅に転がっていた古びた鐘に歩み寄ってそれを拾い上げた。
「呼んだ?バカなことを言わないで!あなたのような不審人物を呼びつけるわけないでしょう?!」
「この鐘は、かつてポッター家にあった古い遺産だ。所有者が強い危機感を持っている時だけ鳴らすことができ、該当する体質の者を近くに呼び寄せられるのだ。
もっとも、相当ずさんな管理をされていたらしいな。ご覧の有様だ」
言いながら男が差し出した右手の平の上で、鐘はバキッと大きく割れていた。どう見ても使用不可である。
「壊れかけの状態で呼び出されたから、帰還の目途も立たぬか。厄介な」
独り言ちて、男が動く。
モリーは一層強く杖を握りしめ、男の一挙手一投足をにらみつけた。おかしなこと――杖を出して来たりしたら、その前に叩きのめしてやる。
モリーの背後にいる双子も杖を出していたが、男に敵意や殺気というものがないためか警戒はしているがモリーほどではなく、正体不明の闖入者に好奇心がくすぐられ、まじまじと見やっている。
男はいつの間にか空手になった左手で枯れ羽帽子を取って防疫マスクを外す。
顕わになったその顔に、モリーは大きく息をのみ、双子は目を丸くした。
その顔は、ホグワーツ魔法学校魔法薬学教授にしてスリザリン寮監を勤める男と同じだったのだ。
「それで。なぜ私を呼び込んだのだね?状況的に事故のようなものと思われるが」
腕組みして普段通り尊大な調子で、上位者にして狩人でもあるセブルス=スネイプは言い放った。
という感じで始まります。
原作5巻『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』序盤、フレッド&ジョージの双子の悪戯によって、ブラック家に保管されいていた『呼び鐘』が壊れかけの状態で鳴らされ、召喚されたセブルスさんが元の世界に戻るまでの間に好き放題に暴れる話です。
この後、何だ何だ、と他のメンツがやってきて、あれ?!スネイプ?!え、でも、所用で来れないって言ってなかった?!とか大騒ぎ。
館の主のシリウスは、テメエ何でここにいやがる的な感じで早速メンチ切ってきますが、セブルスさんはきれいにシカト。犬と同レベルのけんかするのは、狩人のやることじゃないので。(ましてこのシリウスは酔ってるから、酒臭くて相手にしたくないってのもあると思う)
で、あれこれ話し合ううちに、セブルスさんは(あ、ここ本来の世界線とは違う世界かな)と気が付くし、ダンブルドア始め『不死鳥の騎士団』も話すうちにスネイプにしてはなんか変、と思い始め、念のために本来のスネイプに連絡入れたら、「お暇な諸君と違い吾輩は忙しいのだが、何の用だね?さっさと用件を言いたまえ」とか言いながら、スネイプ先生が登場して全員絶句。
セブルスさんは、(狩人になってなかったらこんな感じなのか)ってちょっと感慨ある感じで、スネイプ先生を見てる。
スネイプ先生はスネイプ先生で、セブルスさんを見るなり「誰だ貴様。変装にしてはへたくそだな」って鼻で笑う。もう一人の自分なんて根っこから信用せず、誰かがポリジュース薬とかで変装してると信じて疑わない感じ。
で、ダンブルドアが説明するんだけど、それでもうさん臭さが抜けきらなくてセブルスさんを見やるスネイプ先生。シリウスはスニベルスが増えるとか悪夢かよ、とか言ってそう。
そんで、同じスネイプなんだし、君が面倒見なさい、ってダンブルドアが言い放って、スネイプ先生ははあ?!状態。セブルスさんはうるさくて不快になるシリウスのそばにはいたくないから、じゃあ世話になる、ってあっさりついてくることに。
スネイプ先生は原作通りスピナーズエンドに住んでいて、ぼろのような廃屋の前でセブルスさんは眉を顰める。何でこんなとこ住んでるんだ、ってセブルスさんに言われてお前には関係がないって切って捨てるスネイプ先生。(多分、処分するにも金がかかるから、処分したくても処分できないんだと思う。本編シリーズのセブルスさんは、その辺の金は百年ヤーナムで稼いじゃった設定)
で、スネイプ先生はダンブルドアに言われたからには家にいるのはいいけど、迷惑かけんなよ、ってセブルスさんを放置。
セブルスさんはセブルスさんで、ちゃっかりメアリーを呼んで家事掃除片付けとかは色々やってもらうし、この際だからいろいろ研究中の魔法薬(たぶん、脱狼薬とかその辺かな。他の薬はサイレントヒルやヤーナム関連の事情が混じってるし)について意見をスネイプ先生に聞く。
スネイプ先生は何だこいつ、とか思いつつも魔法薬関係の知識は造詣が深いから、あれそれ意見出してから、はっとして何で吾輩は律儀にこいつの相手してんだ、とか思う。(魔法薬オタクだからじゃないかなあ)
で、スネイプ先生はあらためてやっぱりセブルスさんがもう一人の自分とか信じられないから、開心術かける。セブルスさんは特に抵抗する気がない(多分、こいつボッチ決めこんでリリーの思い出だけにすがってんだろうなって見抜いてるから、半ば同情)
案の定スネイプ先生は発狂。お前は何だ?!お前が吾輩であるものか!!って半ば狂乱状態で杖を向けるけど、あっさりセブルスさんのガラシャの拳で返り討ち。
で、ちょっと落ち着いたところで、セブルスさんは自分の事情(中途退学からのヤーナム行き。上位者にクラスチェンジしたところは省いている)を話す。
お前ポッターたちにやられるだけやられて逃げ出したのか、このドロップアウト野郎って、ちょっと回復したスネイプ先生が鼻で笑うけど、逆にセブルスさんに、そういうお前、なんか満足いく仕返しできたのか?中途半端野郎、って鼻で笑い返される。
・・・いや、こいつらどっちもどっちだな。
逃げた先にろくなものがあったわけじゃない(本編シリーズのセブルスさん)し、立ち向かって眺めても好転するわけじゃない(原作スネイプ先生)のにね。
で、セブルスさんもスネイプ先生の生い立ちを聞いて、案の定とか思いつつ、お前馬鹿だろって言って、貴様に何が分かるとかスネイプ先生に言い返される。
実は、初期プロットでは第5楽章(つまり原作4巻)でヴォルデモートは復活からのシームレス撃破(ナギニも併せて殺される)される予定でした。
だから、この話の時にはすでにセブルスさんはヴォルデモートを殺害済みだったりします。
で、セブルスさんは、そういえばあそこブラック邸だったけど、みんなで雁首揃えて、どういうこと?と突っ込んで訊いたら、スネイプ先生がお前、知らないのか。(事情説明後)お前の方の闇の帝王どうしたんだって訊いて、セブルスさんがかくかくしかじかしたら、嘘つけぇ!って怒鳴る。
そこからリリーとハリーJr.含むメイソン一家のことに話が飛んで、スネイプ先生は情緒がかき乱されまくる。何なら、セブルスさんがこっそり持ち歩いてる(血の遺志収納に入れっぱなし)の、メイソン一家からもらった写真(マグルの動かないやつ。メイソン一家+セブルスさんが写ってる。誰かの誕生日祝いとかそんなの)見せて、スネイプ先生が暴露魔法とかかけるけど、何の変化もなくて、さらに混乱&情緒をかき乱される。
何でリリー生きてて、ポッター死んでるのに、ここぞとばかりにアピールしてないんだ、お前のリリーに対する愛はその程度か、とか内心で思ってるスネイプ先生をよそに、貴公、死喰い人してマグルを何人か殺しておいてその手でリリーに触れるつもりかね?厚顔無恥という言葉をご存じかな、とかセブルスさんに言われて黙り込む。
まあ、二人ともリリーさんと再会時点ではお手々真っ赤の人殺しだもんね。間違っても再婚相手に立候補とはできんでしょ。(セブルスさんも言ってるけど厚顔無恥が過ぎる)
で、この辺で話が帝王の分霊箱に及ぶ。何それ聞いてない!っていうスネイプ先生に、セブルスさんは(死喰い人だったからクリーチャーが助けを求められなくて、連鎖的に分霊箱のこと知らないんだな。レギュラス、たぶん死んでるな)って気が付く。ダンブルドアは勘づいてそうだけど、あの人秘密主義だし。
で、さらに突っ込んで日記(秘密の部屋騒動のあれ)のこととか聞き出して、あれがそう、っていうけど、原作スネイプ先生は日記のこと知らないから(多分知らないでしょ。闇の帝王が原因でポッターが解決したくらいは知ってそうだけど)、セブルスさんに一から全部聞き出して、そんな危険物が?!って仰天する。しかも複数あるって聞いてさらに目を剝く。
あれこれ聞き出すスネイプ先生に、特に隠す必要もないし、と滞在費用代わりに、セブルスさんはそれどれ答えてみせる。
これダンブルドア知ってるの?報告した方がいいか?って迷うスネイプ先生に、日記のこと知ってるのに何も言わないのはそういうことだろってセブルスさんが言ったら、スネイプ先生はスンッとなった。予言の密告からのダンブルドアに泣きついたけど、結局助けてもらえなかったこと思い出したので。
いずれにしたって、放置するとリリーの息子がクソヤバだし、闇の帝王はリリーの仇なので、スネイプ先生はぶっ殺す気満々。(息子の方のポッターも大嫌いだけど、死んでほしいわけじゃないので)
セブルスさんは、自分の世界の帝王は殺したけど、まあこっちの世界のリリーの息子も、滞在費用代わりについでに助けとこうか、と特に反対もせずに協力することに。
原作スネイプ先生と上位者狩人セブルスさんのタッグ結成!
スネイプ先生はダブルスパイの関係で、他の死喰い人のところに顔を出さないといけないから、セブルスさんがごそごそやってる。
早速亡者の洞窟からロケット回収、しようとしたらなんかすり替えられてた。これ、ブラックの家宝のロケットじゃね?とセブルスさんが気が付いて、あ、この世界のレギュラス死んでるから・・・と、さらに気が付いて、スネイプ先生に伝言頼んでクリーチャーを呼んで、家宝のロケットと交換でスリザリンのロケットを回収。強化済みノコギリ鉈で破壊。
クリーチャーは、シリウスとは反りが合わないし、館の中は無粋な侵入者まみれでプンスカしてたところを、唯一の望みをかなえてくれた!と大喜びでセブルスさんとスネイプ先生にできる範囲で便宜を図ってくれるようになる。(スネイプ先生はこれがきっかけで、偏屈なだけで恩義には篤いんだな、とクリーチャーのことを見直したり)
で、夏休み後半あたりからブラック邸にハリーちゃんがやってきて、偶然セブルスさんと顔を合わせる。
(あ、こうしてみるとジェームズの生き写しだ)とマジマジ見やるセブルスさんに、ハリーちゃんは、ええ・・・スネイプが二人とか・・・何の冗談だよ・・・ってめちゃくちゃ嫌そう。
でも、会話はない。セブルスさんはダンブルドアに呼ばれてさっさとその場を去るし、ハリーちゃんは分霊箱化の影響を懸念するダンブルドアによって情報遮断策を強いられているので、セブルスさんの正体はスネイプのそっくりさんということくらいしかわからない。(双子とモリー母さんはダンブルドアによって口止めされているので)
ハリーちゃんは原作通り情報遮断されてプンスカ不審でイライラモード。
セブルスさんは上位者パワーのせいで、一目見てハリーちゃんになんか変なの取り憑いてるな、あんなのあっちのハリーJr.にはなかったぞ、と見抜いた。
で、分霊箱二つ目の“蘇りの石”の指輪を回収した直後で、スネイプ先生はダンブルドアの協力は期待できなくても、情報共有くらいはした方がいい、ってダンブルドアに分霊箱のことを報告。驚いた様子も見せなかった辺りで、この爺知ってやがったな、とスネイプ先生が内心ムッとする中、セブルスさんはさっき一つ回収しました、と指輪を見せたら、ダンブルドアは豹変。
それ“蘇りの石”だよね?見せて!っていうけど、セブルスさんは、これ分霊箱になってるから、危ないですよ、って一応いう。
でもダンブルドアは渋って退こうとしないので、どうなっても知らんぞ、とセブルスさんは指輪をダンブルドアに託す。(結果は原作6巻ですでに記されていますね?セブルスさんはアリアナ云々の事情は知らないけど、あの執着ぶりからなんかあるのかな、とは思っている)
で、解散後シリウスにからまれる。お前が本当のこと言ってる証拠なんかねえだろ、ダンブルドアをたぶらかしやがって、何が狙いだとかなんとか。
言い返そうとするスネイプ先生に、セブルスさんはわざわざ相手のレベルに合わせる必要はない、って吐き捨てて相手にしない。
でも、そういうすかしたところが一段と面白くないシリウスは、あきらめずに絡んでいこうとするけど、セブルスさんは無視してスネイプ先生と一緒に(というより強引にスネイプ先生を引っ張って)退散。
言われっぱなしで面白くないのはスネイプ先生も同じ。セブルスさんは犬小屋の奥に閉じこもってるしかできない駄犬の、くだらない嫉妬だ、って一顧だにしない。
で、他の分霊箱に関しては、グリンゴッツとホグワーツの必要の部屋、後はヴォルデモートのナギニがあることも、スネイプ先生に伝える。(ハリー少年については、セブルスさんはまだ確信はしてない)
スネイプ先生は必要の部屋について知らないからセブルスさんから聞き出して、生徒に知られたら悪用しかされないから、フィルチにチクろうって決めた(実際、マローダーズが知ってたら悪用しかしなかったと思う、あの部屋)。あと、そんなところにそんな危険物放置されてるってのも信じられなかったので、学校始まったらさっさと回収して処分しないと、って決める。
後、グリンゴッツにある方は、今はマルフォイ夫妻が管理してるってセブルスさんが言ったら、スネイプ先生は胃痛に苦しんでそうな顔をして、そのまま嘔吐までした。
かわいがってくれた先輩に対する、れっきとした背信行為だからね。しょうがないね。でも、やめろとは言わない。やるべき理由しかないから。
で、グリンゴッツにはセブルスさんがゴースの寄生虫&聖歌隊装束で殴り込みをかけて、強引に金庫破りをして回収した。
筋力99のフルパワーと爆発金槌によって、金庫はぶっ壊されてカップは回収――というか、その場でぶっ壊されました。セブルスさんは“狩人の徴”で実質的な死に戻りをして、脱出。
多分、駆け付けた警備ゴブリンたちは仰天する。なんか変な生き物が金庫破りした後、突然死んだみたいにぶっ倒れて消えた!って感じで。
もちろん、日刊預言者新聞の一面記事。スネイプ先生は必死に閉心術で平静を装おうとするけど、自宅で二人っきりの時、なんで騒ぎにした?!とか食って掛かりそう。ついでに胃薬飲んでそう。
本編シリーズみたいな展開はなしで協力者抜き単独犯なら、これが限界だって。むしろ、これで目的達成できたの褒めるべきですよ。
で、ホグワーツスタート。ちなみに、学期開始前の顔合わせで、セブルスさんも魔法薬学教授補佐としてよろしくねー(ダンブルドア談)という感じに紹介されました。二人の関係?実は生き別れの兄弟くらいの感じ。平行世界から魔道具の力で来ました云々はややこしいので。同じ名前でややこしいので、セブルスさんはハンター=スネイプとでも名乗る。
もちろん、時期が時期なのでアンブリッジがやってきてて、このおばさんのやばさを知らないセブルスさんは他人事。
で、本編シリーズみたくアンブリッジがメアリー没収とか気が狂った 頭がおかしい馬鹿な提案をしてくるわけです。
ただし、こちらではセブルスさんはアンブリッジにメアリーにやらせる具体的な業務内容をきかせろ、単なる補佐っていうけど、授業でどういう役割させる?お前の授業計画見せてもらったけど、あれでメアリーにやることあるの?ってブチブチぶちまけて却下する。
アンブリッジはヒステリー炸裂させるけど、セブルスさんは無視。ロックハートですらやらなかった愚行に、セブルスさんはすでにアンブリッジを冷ややかに見下している。平行世界の闇の帝王殺した奴に何で喧嘩売ってるんだこいつ、って一人事情を知ってるスネイプ先生はヒヤヒヤしてる。・・・たぶん、この話の中での胃薬係はマクゴナガルじゃなくてスネイプ先生になってる。
大体の話の流れは原作5巻沿い。ただし、セブルスさんとスネイプ先生は時々入れ替わりながら授業する。で、セブルスさんはスネイプ先生みたいなひいき授業をしないから、ハンター先生(同じスネイプだからこっちで呼ばれる。あるいはきれいな方のスネイプとか)の方がいいってスリザリン以外の他の三寮生からは人気。
ちなみに、ハリーちゃんからは初めて授業を受けた際、自分に対して嫌味も怒りもせずに、逆にこっそり陰でふざけてたマルフォイたちを叱って減点してたので、あれほんとにスネイプ?って疑問視されてたり。
なお、スネイプ先生はセブルスさんの授業にもの言いたげな顔はする(吾輩と同じ顔してグリフィンドールの肩を持つとは何事だ!って感じ)けど、結局何も言わない。
スネイプ先生は、実は非常に助かっている。ダブルスパイの兼ね合いで、帝王にご機嫌伺いしに行かなくちゃいけないから。魔法薬で肉体的疲労は誤魔化せても、精神は疲弊するところを、セブルスさんが授業を受け持ってくれるから、多少は息抜きができる。
ちなみに、必要の部屋についてはセブルスさんが髪飾りをさっさと回収してから、スネイプ先生がフィルチに言いつけました。フィルチは「これは悪ガキのたまり場になる!」と瞬時に判断して定期チェックすることにしたそうです。
原作5巻といえば、閉心術個人授業があったかな。スネイプ先生は嫌がって「こやつがやればいい」って、セブルスさんを推挙するけど、ダンブルドアはスネイプ先生じゃなきゃダメっていう。
だから渋々、スネイプ先生が授業を担当。(原作、スネイプ先生とハリー少年の相性めちゃくちゃ悪いってわかってたのに、なんでわざわざスネイプ先生にやらせたかなあ。いくら閉心術の腕があるにしたって。わざと失敗させたがってたようにも見えたんですよねえ)
で、セブルスさんがなんでわざわざ?って聞いたら、スネイプ先生がダンブルドアから聞いた事情(ハリー少年は闇の帝王に死の呪文を食らったのを血の護りで防いだから、額の傷を通してなんかつながりができてしまってるから、それからハリー自身を守るため、とかなんとか)を話せば、セブルスさんはそこで、なるほどそういうこと、ってハリー少年、赤ん坊の時だと思うけど事故か意図的か知らないけど、闇の帝王の分霊箱にされてるよ、ってこぼしてスネイプ先生ははあ?!状態。
で、そこでスネイプ先生は気づいてしまう。闇の帝王を殺すなら、ハリー少年ももろとも殺さないとまずいってことに。SANチェック入りました。胃壁にもダメージ入って吐血しそう。
そこで、さらにセブルスさんが嫌な追い打ちをかける。あの爺、お前にその情報を遮断したいから、閉心術習得失敗させたくてお前にやらせてるんじゃね?って。ありそう、って思ってしまったスネイプ先生。
で、スネイプ先生は、そこでもう一つ嫌な可能性も思いついてしまう。
ス「まさか、貴様は!あの子を!リリーの息子を手にかけたというのか!」
セ「誰がそんなことをするか。そもそも、私の方ではあの子は分霊箱にはなってない」
ス「何だと?!」
問い詰めるスネイプ先生に、シレッと答えるセブルスさん。
自分とこと、こいつのところの世界の差がひどすぎる。どうしてこっちばかり最悪の事態なんだ、と胃を痛めるスネイプ先生。(どっちかっていうとホラゲーとかホラー映画系のあれそれがクロスオーバーしてる世界なので、セブルスさんの世界の方がひどくて救いがない。知らぬが仏)
ともあれ、このままハリーを放置ってのはまずい。でも、人間が直接分霊箱になってて、破壊以外で宿された魂をどうにかするってできるのかって、あれこれスネイプ先生が悩む中で、セブルスさんがちょっと時間かかるけど、自分に任せてくれ、というので任せることに。
なお、原作ルートを進行中のハリーちゃんたちは必要の部屋を使ったDAがスネイプ密告のせいで原作より早く見つかってしまいました。まる。ハーマイオニーちゃんの密告防止魔法は不発に終わりました。
で、ハリーちゃんの分霊箱に対する対処法。
スネイプ先生の“憂いの篩”を発見して、イライラからの八つ当たりで中を見てやろうとするハリーちゃんを背後から
↑は、ハリーちゃんが気絶中に全部済ませました。だから、ヴォルデモートにも情報は伝わらないし、開心術してもダンブルドアにも伝わらない。
で、用が済んだら、スネイプ先生はハリーちゃんを叩き起こして、貴様は閉心術を教わってる未熟な分際で、吾輩のプライベートに土足で踏み入りたい下種で下劣な好奇心しか持てないのかね?なるほど、貴様の父親にそっくりだ!下種で下劣な好奇心で、他人を踏み荒らしてあざ笑う!実に気高きグリフィンドールらしい!!って嫌味爆撃。
ちなみに、セブルスさんは見てるだけで助け舟は出さない。見えるところに出しっぱなしにしとくスネイプ先生も悪いんじゃね?あの年頃の子供は好奇心旺盛で当然じゃんね、とか思ってる。
で、ここでハリーちゃんはたまりにたまったうっぷんが爆発して、もういい!あんたなんかダンブルドアとヴォルデモートの間を飛び回ってる蝙蝠の癖に!父さんの何が分かるんだ!って怒鳴って出ていく。
だから、ハリーちゃんはシリウスとパパの実像は見ずじまい。でも、原作同様閉心術個人授業はボイコット。よかったね、パパとシリウスの理想は守られた!(代わりにスネイプ先生に対する、のちに育まれる尊敬の土台はできないぞ!)
で、話は飛ばしてアンブリッジを禁じられた森に置き去りからの魔法省。
(原作でおびき出されたの、分霊箱化してるのを利用されてありもしないシリウスピンチを幻視してハリーちゃんの行動力を逆手に取られた格好だったから、分霊箱化解除の現在、その動機が消失してるのよな。まあ、なんかマルフォイとかのスリザリン生とかその辺から誤情報が舞い込んだことにしてまえ。いや、アンブリッジおばさんの暖炉使おうとしてたから、使えた辺りで偽情報を持ったフクロウの手紙を偶然見たことにでもするか)
原作通り、予言を手にしたところで、かかったな!を発動させる死喰い人+ヴォルデモートに、追い詰められるハリー達と、助けに来たぜ!する不死鳥の騎士団たち。
で、セブルスさんも頭装備付き、狩人全開モードに青い秘薬を飲んで参戦。
ベラトリックスさんをアンブッシュで打倒して(完全に他意はないが、シリウスを助けた格好になりました)、原作ではいなかったはずだけど、バタフライエフェクトで居合わせたナギニもなますにして、そのまま指輪の呪いのせいで弱り切ってるダンブルドアを押しのけて、ヴォルデモートをモツ抜き!あっさり撃破!
全員絶句&硬直。ロドルファス辺りがキレ散らかして襲ってくるけど、返り討ち。
ここで壊れた鐘の効果がようやく終わりを迎えたのか、セブルスさんは消えてしまう。
全員何が何やら。でも、とりあえずヴォルデモートが死んで散り散りの死喰い人たちを捕まえにかかる。(今の時点だったらデルフィーニもまだ生まれてないかな。“呪いの子”√は自動消滅)
セブルスさんは、元の世界の自分の工房に戻ってきて一息。あっちには1年近くいたけど、本来いた世界では1時間程度しか経ってなかったと知って、ちょっと驚く。
で、話をハリーちゃんたちの世界の方に戻して。
実は帝王生きてましたけど、今度こそ死にました。嘘つき呼ばわりしてごめんねポッター!後、帝王を倒した謎の人、ありがとう!みたいなクソみたいな記事を日刊預言者新聞が出してる。
予定が崩れまくって、え?え?状態のダンブルドアは、弱った体を引きずって分霊箱を漁ろうとするけど、全部セブルスさんとスネイプ先生が処分済み。ダンブルドアは燃え尽き症候群になってあっさり死んじゃった。(だからニワトコの杖の魔力も自動消滅だね)
誤情報に踊らされた格好のハリーちゃんは、癇癪で暴れるけど、(シリウス生きてるけど、みんな怪我しちゃって、校長先生も死ぬとこだった!僕のせい!)状況よくわかんないのは同じ。
何でも知ってる校長先生(ハリー目線)は、それどころじゃない。やっぱり置いてけぼりにされて、ハリーちゃんはプンスカする。
スネイプ先生は、セブルスさんが消えたって聞いて、唐突すぎる!って怒るけど、彼は事前にセブルスさんから突然消えるかも、とは聞いてたので、その時が来たかって感じであっさり受け入れる。
でも、何もかもやり切った感があるのはスネイプ先生も一緒。7年生になったハリーちゃんたちが卒業すると同時に、ホグワーツを退職して、失踪。最後までハリーちゃんに対しては授業でいじめまくってましたし、減点と罰則のダシにしてました。最後まで、ハリーちゃんはスネイプ先生の真意を知らずじまい。
ハリーちゃんは原作通り闇祓いになってジニーと結婚するのは同じ。他のメンバーの卒業後の進路は似たり寄ったり。生き残った人間たち(原作で死んでる人たち)も彼らなりに幸せにしています。
マルフォイ家は、襲撃加担したってバレたけど脅されてました!って必死に言い訳して罰金しこたま払いまくってアズカバン行きだけは免れました。
シリウスの冤罪も鼠を魔法省のどさくさで捕まえることに成功したので、正式に晴れました。多分、シリウスはハリーちゃんの結婚式で号泣してる。ロンを差し置いてベストマンやろうとしたりする。
ハリーちゃんは、卒業までの2年でシリウスが自分とジェームズを同一視してる部分があるって気が付くけど、指摘したら嫌われるかもって思って言うに言えず、微妙な関係になってる。(シリウス本人は気が付いてない)
失踪したスネイプ先生が、ふらっと訪れたのは、湖の傍らに古城を供えた時計塔の目立つ古都、ヤーナム。
終わらぬ獣狩りの夜を繰り返す街に、スネイプ先生は吸い込まれるように踏み込んで姿を消した。
『ほう・・・“青ざめた血”ねえ・・・。
確かに、君は正しく、そして幸運だ。
まさにヤーナムの血の医療、その秘密だけが・・・君を導くだろう。
だが、よそ者に語る道理もない。さあ、誓約書にサインを』
老人の声を最後に、物語は幕を閉じる。
ここで、この話はおしまい。
ちなみに、スネイプ先生が最後にヤーナム行きになってしまったのは、セブルスさんを無意識のうちに羨ましがっていたからです。
自分は永遠に失ってしまったもの、得られなかったものを持ち合わせて、成し遂げられなかったことを成し遂げてしまいましたから。
でも、セブルスさんと同じ立場になったからって、欲しいものが手に入るわけでもないんですがね。
このスネイプ先生は、アルバス=セブルス=ポッターがホグワーツに行くくらいに教職に復帰することになるでしょう。多分。
長々とした話にお付き合いくださり、ありがとうございました。
セブルスさん周りの話をちょっと変えたら、外伝としてもかけそうだな。多分、書かないけど。