決闘者は乙女ゲー世界をカードの力で切り開く 作:カオスサイン
プロローグ
Side?
「ダンジョン最奥に辿り着いたぞ!さてとお宝はっと…ってなんでコレ等がこの世界に存在しているんだよ!?…」
俺の名はアゼル・ナワンス、弱小貴族ではあるが何を隠そう前世の記憶を持っている所謂転生者って奴。
この世界はダンジョンで<ロストアイテム>と呼ばれる先史のロストテクノロジー的な代物を入手する事が出来ればいくらでも成り上がれる。
だからこそ俺もダンジョンに潜る日々を送っていたのだが…とあるダンジョンで発見した物が問題だった。
「どうして一切関係の無い筈のこの世界に千年アイテムが填め込まれた石板が有るのさあああー!?」
そう、どういう訳なのか前世の超絶大人気作品である「遊戯王」における重要アイテム群である千年アイテム一式があったのだ。
劇場版にて掘り返された千年パズル以外の六つがだ…厄ネタですませられる代物じゃない。
これは厳重に扱わねば…
「もしや…やっぱりあったか!」
同じく劇場版で借りパクされたままのオベリスクの巨神兵以外の神のガチガチ本物のカードもあった。
「ン?…コレは…」
神のカードも回収しようと石板付近に足を伸ばそうとすると足下に何かが当たる。
それは割と…というよりかなり大きめのアタッシュケースだった。
中身を見てみるとそこには…
「デュエルディスクに俺が知っている限りの歴代の遊戯王カードのプールだと!?」
千年アイテムが存在しているのだからあるだろうとは予想はしていたが実際に目にすると頭を抱えるしかない。
「俺にペガサス・J・クロフォード氏の真似事の様な事をやれとでもいうのか?…面白い!…と言いたい所ではあるのだがなあ…」
この世界事情はちっとばっかし複雑である。
「そうだな…一部だけでも撒いてみるか…」
俺はそう思い立ちカードプールへと手を伸ばそうとしたその時だった。
ピカッ!
「なっ!?…」
カードが突如として眩い輝きを放ちいくつかのその光がそれぞれ飛来していった。
「真逆、カードの精霊が選んだであろう人物の元へと向かっていったというのか!…」
恐らくはそんな現象であろうと感じ取り俺は回収を終えてダンジョンを後にした。
ロストアイテムは以前に入手していた適当な物を国には提出し無事に爵位を昇格した。
その頃、Side?
「これは一体何でしょうか?…」
私の名はオリヴィア、平民ではありますが特待生として学園に通う事となりました。
その道中、ふと落ちていた一枚の紙、カードでしょうか?それを不思議と導かれるかのように拾い上げました。
『クリクリー♬』
「わっ!?…」
その瞬間、何処からともなく可愛らしい声が響き渡り私は驚いた。
その声の主の正体は私が拾い上げたカードに描かれていた翼のある謎の生物だったのだ。
「貴方…もしかして精霊さん?」
『クリクリー!♪』
私の言葉に同意するかのように精霊さんは返事した。
何がなんだかよくは分からないけれどこの精霊さんは決して悪い子じゃないと確信。
カードを懐に仕舞い私は再度学園へ歩き出した。