「もう他に黙っている事はないだろうな?」
「言うべき事も、ありませんよね? 無いと言って下さい」
「いや、まだあるだろう。吐け」
味方が。味方がいない。
うちはオビトを殺害して、里へと帰還した俺を待っていたのは査問会で。
それを乗り切ったのはいいが、ついでとばかりに暴露したアレコレが、上層部のお歴々にはよほど刺激的だったらしい。
過剰な反応を招いてしまって、エキサイトした上層部の面々に、だいたいを話してもなお、こうして詰め寄られることになってしまった。
グレたオビトが四代目水影を裏から操って、血霧の里をもっと血なまぐさくしていたり。
ナルトの出産時に封印が緩むと知って、九尾を手に入れようとしたら四代目火影に邪魔されて、結果として開放された九尾が木ノ葉の里で大暴れしたとか。
雨の里にある暁って組織に輪廻眼持ちがいて、それは万華鏡写輪眼の更に上の段階らしいとか。
オビトはその組織をやっぱり裏から乗っ取っていて「でも洗脳じゃなくて「理想の世界のため」という説得でだった。そうですよね鬼鮫さん」とか。
色々と次々説明していたが、ここで鬼鮫さんがキレました。
ですよね。霧隠れの隠れ里がとんでもない統治になって、ついていけなくなって里抜けして暁に入ったのに、霧隠れも暁も、どっちもオビトの支配下だったとしたら……
「私は、私はずっと、オビトという男に、いいように利用されて…… どこまでもバカにしてくれますねぇ……!!」
ギリギリと、歯軋りの音が大きく査問会の会場に聞こえました。
あの時、私は知りました。
(そうか、ギザ歯の人が実在したら、歯軋りする時は左右じゃなくて前後にアゴを動かすんだー)
いや、人の心が無い案件じゃないですよ?
のん気にそう思ったのは、ただの現実逃避です。だって、まだ聞かせるネタには続きがあるのに、すでに鬼鮫がこれだけキレてるんですよ?
その鬼鮫を、この後に霧隠れの里に調査に送り出さないといけないんですよ。
そりゃ、どうゴローするかの段取りを考えるだけで、気が遠くなって、現実逃避の一つもしますって。
「とりあえず最後まで聞いてください」
こんな一言だけで一応は怒りを抑えてくれる鬼鮫は、真面目でいい人だね。
そんな人への追撃になる説明をするのは、さすがに少しばかり、心が痛んだ。
そしてちょっと愉悦だった。
オビトの言う争いのない世界って「月の眼計画」っていう、月を利用した大幻術で世界中の人間に幻術を掛けるっていう計画でして。
みんなそれぞれ、理想の世界を夢で味わってね、寿命までずっと。お世話はされるようなんで、寿命はかなり延びるっぽいけど。
そんな、割りとどうしようもない計画で。
待っているのは人類絶滅、いや動物もかかるかもだから、世界滅亡? 植物はセーフかも。
ここまでは説明した。
まあ、実際はこれすらウソで、オビトもゼツとマダラに騙されていて、そのマダラもゼツに騙されていて。
真の目的は、封印された大筒木カグヤの復活と、全生命の十尾=神樹に吸収させてチャクラの実に変えて、カグヤがおいしくいただく事。
という無慈悲な事実は、まだ黙っていた。
だって、さすがに知らなくて良い事だろう。そこまで話しても、まだ対策打てないし。
「だから吐けって言われても、今話せることは無いですよ」
という、ウソではない言い回しで、追求は避けた。
上層部も大体はお腹いっぱいで、これ以上聴きたくなかったらしいので、これで止まってくれた。
で、そうすると後は……
「私は…… 私はやっぱりどうしようもないロクデナシだ……」
見せられて、目指した夢すら全生命の皆殺しへと続く道だったと知ってしまって、ドチャクソ落ち込んでいる鬼鮫を、どうするか、だなあ……
どうするよ? お前が何とかしろよ。 いえいえ、こういう時は社長の出番。 いや出番というなら、人の心がわかる人情派こそ。
みんな無言で、視線で会話して押し付けあった。
写輪眼って、こういう事もできたんだね。という新たな発見だった。アイコンタクトがすごいやりやすい。
チャクラとは繋がる力っていうのは、こういう事なのかもしれない。
それはさておき、結局は社長のフガクが周囲の押しに負けて、鬼鮫と飲みに行った。
そしてそのスキに、俺と上層部は会議に入った。霧隠れの里をどうするのか、を。
まずヤグラを生かすのか? 殺すのか? というのは、すぐに決まった。
「三尾を完全に制御できている人柱力で、弱みがガッツリある人材とか、便利に使い倒すしかないでしょう!」
俺のこの意見に、みんな視線で「異議なし」と答えた。さっそくアイコンタクト使いこなしてる。
このヤグラへの酷な処置に、人情派幹部すら例の決めセリフを言わない。だって洗脳されていたとは言え、やらかした規模が大きすぎるから。
それでどう利用するのか? さすがにうちはで引き取れないから、霧の里で使うとして、どうやって利用できる状況まで持っていくのか?
この難問には、さすがに会議が少し止まった。
そして俺の脳裏によみがえる、前世の記憶。
「逆に考えるんだ」
「発想を逆転させろ」
そのセリフから直感がひらめいた。そうだ逆転裁判と、リーガル・ハイだ。
「裁判をさせましょう。ヤグラを正式に裁くためとか、全部表沙汰にするためとか言って。最悪でも時間は稼げます」
我ながら突飛な提案だったと思うが、イタチが即座に反応して、ツッコミを入れてきた。
「で、そうなったとして、不利なヤグラを誰が弁護して、利用できる状況へ持っていくんだ?」
うん。慣れすら感じる、いい仕上がりだ。さすがは次期社長。
それをしたらどうなるの? という、大事な考え方も身に付いている。
それで言いだしっぺという事で、弁護士役が俺に回ってきた。でも、それはいい。正直、ちょっとやってみたかったし。
でも一足先に霧隠れに飛んで、ヤグラと密かに接触して「生き残りたければ、こちらの案に乗れ」と交渉して、ウチが関われる状況を作って来い。という仕事の上乗せはどうなの。
と思っていたら、更なる上乗せが来た。
「ヤグラの件が片付けば、霧隠れに待っているのは復興事業だ。そっちもウチが参入できるように整えて来い。無論、必要な資料や書類はお前が用意しろ」
「そこまでやると、さすがに影分身デスマーチ不可避なんですが!?」
「つまり、やれるんだな。よし、やれ」
よしじゃないが。
抗議する私の悲鳴を無視して、再び一族のアイコンタクトは「異議なし」で一致した。これムカつくなあ。
そうして何も知らない鬼鮫と、何もかもを知らされたイタチと、何もかもを仕組んだ俺による、霧隠れへ出張が無事に終わって。
うちはの里へと戻ってきて、大型案件を纏めてきたんだし、しばらくは平和に……
と、思っていたんですが。
「なんでしょうね? トラブルというものは、時に「お前たち打ち合わせでもした?」というほど、一度に押し寄せてくるんですけど、なにか理由でもあるんですかね?」
田の国の首都から馬車で1日のうちはの里。最近は途中に宿場町まで出来た、発展を続ける新興の里。
おかげで軍事的な野望を田の国の大名が持ってしまったようなので、サクッと写輪眼で思考誘導を掛けて、平和主義者にして解決したばかりだというのに、もう次の問題がやってきたのだ。それも複数。
え? 大名を洗脳とか大丈夫なのかって?
所詮は小国だからねえ。火の国とかだと、守護忍とか独自の忍者を抱えていたりするんで発覚するんだけど、田の国だとせいぜい抜け忍、それも中忍程度しか……
ついでなので全滅させて、うちの者と入れ替えた。これで以降の監視もバッチリだ。
それと大名のお抱えの中に霧隠れの忍びがいたんで、シバいて再不斬に渡しておきました。
なんか知り合いだったっぽい。というか一応、原作キャラだった。
鬼兄弟って皆さん、記憶にありますかねえ?
波の国編で、木ノ葉の入り口のそばで、晴れ続きの天気だったのに、道の水溜りに変化して奇襲を掛けちゃったウカツな彼ら。
俺は正直、忘れていたよ。鬼兄弟って名前でもピンと来なくて、再不斬の知り合いで中忍でって所で、やっと思い出せた。
うっかり殺っちゃわなくて良かった良かった。
彼らもこれからウチの一員になるんだから、再教育でビジネスマナーを叩き込むんで、人格はちょっと変わるけど、まあそれくらいはね。
元々残念な人たちだけど、今は人手が足りないから、そんな人たちでもきっと輝ける場所はあるよ。
農業とか。
まあ、そんな彼らは置いておいて。
うちはの里の中央にそびえる、大型ビル。
スサノオ・建設モードを生かして造られた、雨隠れのそれを凌駕する高さと大きさを誇る、株式会社うちは人材派遣の本社だ。
どこまで出来るのかの限界を目指して造ったので、実は使っていない部屋が多々あったりするが、その中でも使用頻度の高めの役員会議室。
俺はいつの間にか誰かが開発した、ホワイトボードの前の、イスのない司会の席に立ち。
ぬるくなったお茶をすすりながら、机の上に山積みになった書類を指差して、冒頭のセリフを口にした。
上座に座る族長兼社長のうちはフガクさまをはじめ、幹部の長老衆も、そして特別ゲストとして参加している、ネクタイをゆるめて椅子に深々と腰掛けている自来也も、みんな重苦しい表情を浮かべている。
「まずはこの案件から片付けようか。土の国の、岩隠れの里からの大型土木工事の特注依頼だ」
イタチが資料をめくりながら、淡々とそれを要約して語る。
何気にそういう事務系のスキルも、ちゃんと磨いているようだ。
「内容としては『風の国に湖を作ったなら、土の国の荒地にもできるはずだ。同等の、いやそれ以上の巨大人工湖および治水ダムを建設せよ』とのこと。予算はたっぷり出すと言っているが……」
大きい仕事だ。まさに今のうちはに向いた、いい仕事に見えた。
だがイタチの表情は苦い。自来也も呆れた表情で、眉をしかめてこう言った。
「あいつら、自分たちの国の土地柄を分かっておらんのか?」
土の国は、岩隠れの里の名の通りゴツゴツした岩山と、あとは乾燥した粘土質の地盤が多い。
そこに下手に巨大な水脈を造ってしまうと、地盤沈下や泥濘化。最悪だと大規模な土砂崩れを引き起こしかねない。
風の国では、砂漠化の進行を食い止める感じでだいぶ土地を選んだし、術で地下の地質調査もした。
だがどうもそのあたりの理解が、クライアントの土隠れにないようなのだ。
「ですが、『砂隠れにできてウチにできないはずがない。断るなら砂隠れに近い勢力と見なし、ウチでの商売は無しだ』という、圧力までかけてきたので、受けないわけにも……」
「なるほど。受けなかったら、他国同士の外交に巻き込まれるというわけだのぅ」
我が社の『うちは建設』が誇るスサノオ重機部隊と土遁忍者の技術力が高評価を得ているのは実に喜ばしい。
喜ばしいことなんだが、国家間の都合と意地と怨恨と嫉妬のぶつかり合いに巻き込まれるのは勘弁してほしい。
みんな平和に商売だけしようぜ?
ともあれ、やりようはあるだろう。断ると面倒なら、なおさらだ。
ひとまずの結論は出たので、次の議題へと進めるとしよう。
「まあ、これは受けるしかないとして、次です。自来也さまが木ノ葉隠れの里から持ち帰ってきた、外交協議の提案ですね」
全員が自来也に視線を向けた。
木ノ葉から独立し、ベンチャー企業として急成長を続ける我が社に対し、三代目火影 猿飛ヒルゼンもいい加減、放置できなくなったらしい。
一族ごと集団で退職して離脱するという、前代未聞で、たぶんこの先もやる一族は多分無いだろう提案を即決で飲んでくれた上に、これまで向こうから特に干渉する事も(ダンゾウ以外は)無かった。
そんな我々に都合の良いムーヴをしてくれてはいたが、さすがに限界が来たのだろう。
普通は、大蛇丸と組んだ段階で警告がすっ飛んでくる。もしくは、刺客が飛ばされてくる。
普通じゃなくても、木ノ葉崩しの後に報復に出る。
そのどちらも無かった辺り、マジであの人は事なかれが過ぎる。
それとも、もしかしたら…… まだあの人の中では、うちは一族も身内扱いで。だから対応が甘いのかもしれない。
優しさは美徳だけど、でもなんか、絶対にありえないとは思うけど、ダンゾウが「ワシが悪かった」って頭下げてきたら許しそうだな……*1
大丈夫か、木ノ葉隠れの里は。
俺が勝手に木ノ葉の将来を真に憂いているのをよそに、自来也さまは困ったように頭をかいて、説明を始めた。
「三代目もな、お前さんたちが『未払い残業代回収』と称して、木ノ葉から強奪…… いや、差し押さえて行った件については、今でも頭を抱えておる。
だが、うちはが外で大商いをして、ここまで国際的な影響力を持ち始めた以上、いつまでも没交渉というわけにもいかんのだ。
そろそろ正式に国交…… いや、二国間。あるいは企業間の正式な協定を結ばんか、という打診じゃ」
「なるほど。だが安易に応じれば、再び木ノ葉の傘下に組み込まれる恐れもある。慎重に条件を詰めねばならんな」
フガクさまが厳格な面持ちで頷く。
今や雪一族に、気付けばそこそこの人数になっていた霧隠れからの離脱組に、黙の国にいた抜け忍衆に、キレイに脳みそを洗った神農率いる空忍たちに、一応いる卑留呼に、他にもこまごまと。
いつの間にか、うちは株式会社にも、傘下の会社が出来てるからね。彼らへの責任もあるから、グループ全体の舵取りは、慎重にしないとね。
そういえば雪一族自体は氷屋やカキ氷屋や、スキーやスケートのウィンタースポーツ系の商売をやっているけど。
彼らから回収したチャクラの鎧って、大蛇丸のエサ(研究のネタ)にしたけど、どうなったっけ?
動力源が不安定で、複数運用に致命的な欠陥があって、強力な術なら普通に壊せるけど、血継限界の氷遁を誰でも使えるし、バリアも張れる便利アイテム。
……ああ、思い出した。製氷機になってたっけ。
「これで生鮮食品の輸送にも噛める。商売がどこまでも広がっていくわ!」って大蛇丸が高笑いして、その横でカブトが「また人手不足か……」って暗い顔してて、その落差に笑った記憶が。
あった、あった。そんな事も。
「よほど特殊な術でもなければ、研究用とコレクション以上の価値は無いわね。戦力としては、他の術でもう事足りてるし。というか、たいていの術はスサノオより弱いし」
というのが、今の大蛇丸のスタンスだそうな。
イタチベースのクローンボディで、万華鏡写輪眼になったパーフェクト大蛇丸マーク2は、当然スサノオも使えるという事実に、俺はここでようやく気付いた。
うちは一族専用だという思い込みで、つい見逃していたのだ。これはウカツだった。
今後はますます敵対しないように気をつけねば。
神農たちはなんか、昔木ノ葉と戦争して、滅ぼされた小国の忍びの生き残りらしい。
空の国の空忍といって、どこぞのキザな怪盗や三代目の大泥棒みたいに、小さなグライダーで空を飛ぶ。
生き残った残党らしく、木ノ葉への復讐を企んでいたけど、定番のあの質問をしたら全員が固まった。
「で、うまくいったとして、その後どうするんですか?」
やっぱりノープランだったらしい。うちは一族かキミらは。
激しい感情に突き動かされている時に、後先考えていられるかって事なんだろうか。だとしても、もう少しは考えて? 頭うちはじゃないんだから。
「復讐をやめるなら、みんなまとめて就職できますよ? 正社員で」
当時の生き残りの神農以外は、これで落ちた。
復讐を遂げた後の、人生とか生活とかを考えたら、急に不安になってきたからだそうな。
うん。わかるよ。「十年後の自分は何をやっているんだろう?」ってリアルに考えたら怖くなるよね。
あと「なんとなく神農が自分たちを用済みになったら始末しそう」とか言われてて草。
そんな神農は始末しても良かったけど、綱手が開祖のはずの医療忍術を、なぜか高度に修めていたんで万華鏡写輪眼した。
綱手が週休3日なのが悪い。緊急時には動いてくれるけど、綱手とシズネの2人だけが高度な医療が可能、という状態は勤務形態的にマズいのだ。
卑留呼は元は木ノ葉の忍びだけど、思ったより自分が強くなれなかったんで色んな実験に手を染めて、それがバレて木ノ葉から逃げた、つまりはあんまり才能が無かった大蛇丸だ。
里を抜けた後、キメラの術とかいう、他人を取り込んで血継限界をいくつも身につけられる術には、たどり着けたらしい。
他人と獣を混ぜて…… というのも出来るらしい。マジでキメラだな。
でもそれで目指す先が、世界征服って、お前…… センスないわ。
強くなって全員誰も彼も下に置いて、いい気になりたいです!
という「オレはみんなより弱くて下の存在だ」っていうコンプレックスの反動でそうしたいだけで、何も考えて無いですね、これは。
キミももう少しでいいから、考えよう?
「征服したら、管理しないと。でないと支配が続きませんよ? それがあなたにできるのか、まず試しに小さな会社をひとつ、管理してみなさいな」
そう言って、空忍の一部を使った手紙の配達業を始めさせた。
結果、初年度赤字。
人件費がウチ基準なので、お高めに設定したせいである。
そこを上回る効率で利益を叩き出すか、子会社だからと給料を控えめに設定するかしないと黒字にはならない。
さあ、あと何年で彼は赤字経営から脱却できるかなあ。出来たとしても、そこから世界の支配者(笑)にはメチャクチャ遠いぞ。もっとキリキリ働いて。
そういえば自来也や綱手の元同期だか同僚だったらしいけど、まだ顔を合わせてないな。
合わせる顔が無いんだろうか。
(株)うちはグループの現状はそんな感じだ。
当初から考えれば、驚くほどには大きくなった。が、まだ大国と比べればまだまだ小さい。
岩隠れからの無茶振りインフラ工事依頼に、木ノ葉との対等な国交樹立交渉。
このどちらも一歩間違えれば五大国を巻き込む政治問題は、うちはにとってかなり重い。
「岩の方は、候補地を向こうに限定されないうちに、いくつかこちらで策定しておいて、その中から選択してもらう形式でどうか?」
「木ノ葉はダンゾウこそいなくなったが、あの相談役たちがまだ残っている。ロクでもない条件を突きつけてくる可能性があるぞ」
その重い問題を解決しようと、経営陣が額を突き合わせて真剣に議論を重ねていた、まさにその時だった。
ドタバタ! バターン!!
凄まじい勢いで会議室の扉が開いた。
息を切らせて飛び込んできたのは、警備事業部の若い忍び。
彼は会議室に入るなり、叫んだ。
「た、大変です! サスケくんが……サスケくんが『里抜け』を!!」
「「「……は?」」」
<続く>