【悲報】ピッケル100本折ったアホ、神ハンターに暴言を吐いて人生をチェックメイトされる 作:翔田美琴
レッド(自称ハンター)肉体性能査定書
筋力・出力(見かけ倒しの粗大ゴミ)
オクレマセ村の安酒場でイキがるためだけに付けた「実戦性のない見せ筋」。
重心移動や脱力の技術を一切知らないため、大剣を振り回せば自らの遠心力で体勢を崩す。
草食竜アプトロスの鈍重な尻尾攻撃に力比べを挑み、真正面から粉砕されて肋骨を軋ませる程度の脆弱な体幹。
耐久値・装甲(紙屑同然の肉壁)
小型草食獣ケルビの反撃の蹴り足を顔面に喰らい、鼻血を噴き出して卒倒するレベルの衝撃耐性。
回避フレームの把握や受け身の概念が存在せず、吹き飛ばされればそのまま泥濘に頭から突っ込む。
美琴の計測による「対大型モンスター機能維持時間」はコンマ3秒。囮としての盾にもならず、一口で噛み砕かれるミンチ予備軍。
俊敏性・機動性(泥酔アプトロス以下)
スタミナ配分の計算が皆無。恐怖に駆られて初動数秒で全力疾走し、即座に息切れを起こして自滅する。
ぬかるんだ夜のモガの森の足場を考慮できず、木の根や蔓に引っかかっては顔面からスライディングを連発。
ドスジャギィの統率された包囲陣形に対し、自ら袋小路へと突進していく絶望的な空間把握能力。
知覚・反射神経(ゼロ)
モンスターの予備動作、風切り音、地面の震動といった危険信号を感知するセンサーが完全に麻痺。
リオレイアの着地風圧だけで一家まとめて吹き飛ばされ、火炎ブレスの充填音を聞いても「熱い、煙い」と喚くだけで回避行動に移れない。
「見事に無駄肉だけで構成された、歩く蛋白質の塊だね」
高台の上で、レムは手すりに体重を預け、冷え切った眼差しで泥濘のレッドを見下ろした。
「鍛え上げた筋肉ってのは、研ぎ澄まされた知性と連動して初めて武器になる。……頭のネジが全部抜けた状態で膨らませたその肉体、モンスターから見ればただの『柔らかくて噛みごたえのない粗悪なエサ』でしかないよ」
美琴が手帳をパチンと閉じ、冷徹な結論を叩きつける。
「筋力、耐久、敏捷、すべてにおいて下位の小型モンスター以下。……『筋肉だるま』と呼ぶことすら、頑丈な雪だるまに対して失礼なレベルの構造的欠陥品ですわ」
レッド(自称ハンター)頭脳・知性査定書
言語・識字能力(完全機能不全)
ギルド規約、クエスト受注票、調合書の初歩テキストを「小難しい文字の羅列」と拒絶。
「特産キノコ」と「猛毒キノコ」のラベル識別すらできず、文字を読もうとすると知恵熱で思考停止を起こす。
読めない現実を棚に上げ、理論書を「ガリ勉のペテン」と罵倒して燃やすことで精神の安定を図る重度の現実逃避癖。
算術・計量能力(桁の崩壊)
負債総額48万2,300ゼニーの規模感を把握できず、「デカい獲物を一発倒せば返せる」と信じ込む致命的な桁音痴。
調合における「1対1」の比率計算が理解不能。目分量と力任せで混ぜ合わせ、ただの産業廃棄物を錬成する。
自身の肉体耐久値とモンスターの攻撃力という初歩的な収支計算すらできず、アプトロスに真正面から突っ込んで返り討ちに遭う。
戦術・空間認識能力(本能以下の迷路走破)
モンスターの視線誘導、ヘイト管理、回避フレームといった基礎概念が頭蓋骨の中に存在しない。
上位の夜モガの森という死地において、足場も確認せず闇雲に走り、木の根に足を取られて自ら捕食者の足元へスライディング。
ドスジャギィの統率された包囲網を「ただのトカゲの集まり」と見誤り、袋小路へと逃げ込む完璧な逆誘導アルゴリズム。
論理的思考・学習適性(永久欠番)
行動の結果(因果関係)を学習する回路が断絶。失敗の原因を常に他者や環境へ転嫁する他責思考の権化。
窮地に陥った際の行動パターンは「命乞いのポーズ」「逆ギレの暴言」「意味のない嗚咽」の3ループのみ。改善へのアプローチが皆無。
高台のテラスから、レムはグラスの縁を指先でなぞり、乾いた吐息を漏らした。
「頭蓋骨の中に詰まっているのは脳味噌じゃなくて、ただのオクレマセ村の腐葉土なんじゃないかい? ……考える機能を完全に放棄しているなら、頭部なんてただの重たい飾りに過ぎないね」
美琴は手帳の査定欄に冷酷な赤ペンを走らせ、柵の向こうへ冷徹な宣告を突きつける。
「思考力、判断力、学習能力、すべてにおいて測定不能の絶対零度。……知性という概念そのものに対する侮辱、それがこの男の脳構造ですわ」