【あらすじ】
バルバレの地でギルドクエストLv140を極限まで周回し尽くし、神お守りと最適化装備を揃え終えて物欲すら消え去った伝説の神ハンター・レム。過酷な連戦に一区切りをつけた彼は、HR1の身軽なお気楽ハンターとして余生をのんびり過ごすため、辺境の孤島「モガの村」へと拠点を移す。
彼を追うようにモガへやってきたのは、二人の対照的なハンターだった。一人は、ドンドルマ出身で徹底した学術と計算を重んじる冷徹な淑女・美琴。もう一人は、「勉強など無意味」と豪語する教育不在の未開地・オクレマセ村出身の粗暴な少年・レッド。
文字すら読めず、モンスターの肉質も理解しないレッドは、モガの村でも無謀な迷走を繰り返す。採掘の初歩すら学ばず、力任せにピッケルを振り回しては100本以上へし折り、その損害と過失をすべて「村の道具屋が不良品を売りつけたせいだ」と逆ギレして責任転嫁。温厚だった村人たちの怒りを買い、完全に孤立していく。
一方のレムは、事前構築済みのマイセットや無駄を排した調合・チケット運用で、優雅かつ涼しい顔をして序盤の村生活を満喫していた。己の無知と自滅を棚に上げたレッドは、圧倒的な実力差と余裕を見せつけるレムに対し、激しい嫉妬から「銀髪のペテン師め!」と理不尽な暴言を吐き捨ててしまう。
その瞬間、レムのお気楽な観察劇は終わりを告げ、美琴による冷酷無比な「算数と正論による断罪」の幕が上がる――。学ぶことを放棄した愚か者に、現実という名の冷徹な数字が突きつけられる。