ついに艦これに実装された菅野直機。菅野さんが練習航海に出た時に乗ったのが扶桑姉様だったので、中一迄添い寝してもらってた菅野さんならいやらしいことなしに扶桑姉様に添い寝してほしいとねだりそうだとGeminiに言ったら書いてくれました。

1 / 1
【SS】夜の艦橋、あるいは甘えん坊の特権

【SS】夜の艦橋、あるいは甘えん坊の特権

静まり返った鎮守府の夜。

扶桑の部屋の扉が、遠慮がちに、けれど迷いのない力で小さく叩かれた。

「あら、菅野さん? こんな夜更けにどうしたのかしら」

「……扶桑。なあ、今日はここで寝かせてくれ」

戦闘機から降り、小さな妖精の姿になった菅野は、いつもの不敵な笑みを綺麗に消し去って、子供のようにまっすぐ扶桑を見上げていた。

「ええっ!? そ、添い寝ですか……!? でも、私は戦艦ですし……」

「いいだろ、減るもんじゃなし。俺、昔から『かほる姉さん』の隣じゃないと、どうにも寝付けない時があるんだ。お前を見てると、なんだかあの姉さんを思い出す。……だめか?」

いつもは「バカヤロウ!」と豪快に笑うデストロイヤーが、耳まで赤くして、本当にただ寂しそうな顔で縋ってくる。史実の『最後の撃墜王』に記された、お姉さんの前でだけ見せるという「一番大人しい弟」の顔。そのあまりに無防備な瞳に、扶桑の母性センサーは一瞬で限界を迎えてしまった。

「……もう、仕方のない人ね。……少しだけ、ですよ?」

扶桑が困り眉で微笑み、そっと両手を差し出す。菅野妖精さんは待ってましたとばかりにその手のひらに飛び乗り、扶桑の着物の胸元、一番温かくて安心できる場所へともぐり込んだ。

昼間の荒々しさが嘘のように、驚くほど静かに、すとんと深い眠りに落ちていく。規則正しい「スースー……」という寝息が、扶桑の胸に優しく響いた。

ガッシャーーーン!!

「ちょっとおおおおお!!! そこの戦闘機!! !!!!!!姉様に何破廉恥なことしてんのよぉぉーーッ!!」

凄まじい勢いで襖を開け放ち、般若の如き顔で乱入してきたのは、案の定、妹の山城だった。

「静かに、山城。今、菅野さんはやっと眠りについたばかりなの。……見て、とっても大人しくて、可愛いお顔をしているわ」

「か、可愛い!? 騙されちゃダメよ姉様! その男、昼間は『デストロイヤー』とか呼ばれて艤装をぶっ壊して回ってる問題児よ!? すぐに叩き出して、私が姉様と添い寝するわ!!」

「スースー……うう、姉さん……」

「(ぴくっ)……ね、寝言で姉様って言った!? 確信犯よ! ギルティよ!! 扶桑型重火力による一斉射撃で今すぐ消し炭にして――」

「シーーー。静かにね、山城(満面の聖母の笑み)」

「……う、うう……姉様がそう言うなら……でも明日になったら絶対、艦首の爆風で消し飛ばしてやるんだからぁ……!!(涙目)」

 

おわり

 


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。