魔法少女リリカルなのは 星詠みのレゾナンス 作:物書きの成り損ない
10月も既に中間に差し掛かろうとしてますが……いや、早くないか!?
すぐに年末来ちゃうう
ジュエルシードを回収できなかった、その事実は思っていた以上に重かった。
フェイトちゃんはこちらを見ることなく迷いなく、金色の光と共に飛び去った。
なのはちゃんと私はそれを見送ることしか出来なかった。
~
翌日、私の家。
「はぁ……」
私は机に突っ伏しながらため息を吐く。
「奏星ちゃん、どうかしたの?」
私の行動になのはちゃんが心配そうに顔を覗き込む。
「具合悪い?」
「違うよ、心配させてごめんね」
「じゃあ何でそんな顔してるの?」
「昨日のことで、ね?」
なのはちゃんの表情が少し曇る。
そんな顔をさせたくはなかったんだけどなぁ……
「もしかして、昨日の子?」
「そう……私たち、何も出来なかった」
「強かったね」
「うん、勝てる気がしなかった」
「うん……」
昨日の戦闘を思い出して、置いてけぼりにされた挙句ジュエルシードを持っていかれた二人は揃って落ち込んだ。
『あれは仕方がありませんでした』
なのはちゃんの鞄の中からユーノ君の念話。
余談だけど、あの鞄のサイズは結構収まりが良いらしい。
『あちらは恐らく長期間訓練を受けているように見えました、戦闘経験も確実に上でしょう』
〈むしろ互角に渡り合えると思う方が危険です〉
「カデンツァ……フォローになってないよ」
〈事実ですから〉
デバイスからも辛辣な評価を頂戴した。
どうにも最近私は正論で殴られてるような気がするのは気のせいかな?
~
少し時間が経ち、解散した私は1人で海鳴公園に居た。
夕方になり人気のない広場と化した公園。
私はカデンツァを起動した。
「カデンツァ、セットアップ」
紫色の光が身体を包み、バリアジャケットが形成される。
「よし、始めよっか」
カデンツァを構える。
「まず何からやればいいの?」
昨夜からずっと考えていた。
フェイトちゃんやなのはみたいに戦いたい。
現状私に出来ることは、障壁を張って守ることしかないからもっと出来ることを増やしたいと思い、カデンツァに特訓を依頼した。
〈まず現実を認識してください〉
「えっと、現状?」
〈現在のマスターは今確認している魔導師の中で一番弱いです〉
「うぐっ……容赦ないなぁ」
〈客観的事実です〉
「知ってるけど!」
流石に酷くないかな!?言い方ってものがあると思う。
〈戦闘記録を表示します〉
目の前へ魔法スクリーンが展開され昨日の映像が映し出される。
なのはちゃん、フェイトちゃん、そして私。
〈解析結果を出します〉
カデンツァから新たに魔法スクリーンが現れる。
――――――――――――――
砲撃適性 D
機動適性 D
近接適性 D
防御適性 A
運動能力 B
危機察知能力 C
――――――――――――――
「防御だけやたら高くない?」
〈実際やってる事は防壁を張る事が多かったので必然的な数値です〉
「それは……まだこれしか知らないから」
〈適正的な話をするとマスターは攻撃魔法の適正がそこまで高くないと予測します〉
「えぇ……」
あまりにも容赦のない評価に少し傷付いた。
しかし、1つだけ気になる項目があった。
共鳴適性 評価不能
「ん、評価不能ってどういうこと?」
奏星は目を瞬かせた。
この1項目だけどうにも様子がおかしい気がする……他の項目は正確に評価されているのに。
「壊れてる?」
〈いいえ、壊れてはいません〉
「じゃあ何?」
私の疑問に少し間が空いた。
〈……不明です。私のデータをはじめ、管理局で一般的に評価されている項目にも存在しない適正です〉
「不明?あなたにも分からないことがあるんだね」
〈……解析不能領域ですので評価のしようがありません〉
カデンツァは本当に分からないといった雰囲気で答えてくれた。
〈最初の戦闘においてマスターは高町なのはの魔力制御へ介入しています〉
「介入……どういうこと?」
〈覚えていないのですか?あなたは高町なのはの魔法を補助・安定化・誘導補正これらのことをしていました〉
「あの時は必死過ぎて……あんまり覚えてないなぁ」
あの時私がやったのは……なのはちゃんの魔力が見えて、流れが見えて、後は感覚に身を任せていた。
本当にそれだけだった。
〈加えて感情感知能力を確認〉
それに関してははすぐ思い当たった。
「フェイトちゃんの件……か」
あの時感じたもの、フェイトちゃんに限らずそういったことはあったけれど、フェイトちゃん程強い感情を感じ取る事は今まで無かった。
〈他者の精神感応現象に近い反応です〉
「それって珍しいことなの?」
〈極めて特殊です〉
カデンツァの言葉に私は黙り込んでしまう。
〈マスターの能力は既存分類との高い相違を確認しています〉
「……つまり?」
〈全く分かりません〉
「ははっ……全く分からないんだ」
〈はい、面白いくらい全く分かりません〉
その返答に逆に安心した。
全部知っているわけじゃない。カデンツァも、私と一緒なんだ。
〈しかし、一つだけ断言できます〉
「なに?」
〈マスターは高町なのはにもフェイト・テスタロッサにもなれません〉
「……」
なんとなく分かっていた。
でも……
「ごめん、カデンツァ」
思わず苦笑する。
「ちょっとなりたいと思ってた」
〈非推奨です〉
「一応、参考までに聞かせてもらっても良い?」
数秒の沈黙。
そしてカデンツァは、静かに答えた。
〈マスターにはマスターだけの適性があります〉
優しい声だった。
〈支援・共鳴・制御、それがマスターの戦場ですあなたは支援型に特化しています〉
風が吹き、夕陽が揺れる。
暗に私は直接戦闘に関われないと宣告された私は、苦笑いを浮かべて
「それって地味じゃない?」
〈地味などではありません〉
即答された。
〈誰かを支える能力は決して地味ではありません。寧ろ、貴重な存在です〉
不思議とその言葉は少しだけ嬉しかった。
〈誤解のないように言っておきますが、戦闘能力が皆無と言ってる訳ではありません〉
「……ん、どういうこと?」
〈基礎的な戦闘は出来るように魔法はレクチャーします〉
空中へ文字が表示される。
’Arpeggio’
「……アルペジオ?確か音楽用語だっけ」
〈一般的にはそうですが私が教えるのは攻撃術式です〉
「音楽用語の攻撃魔法……なんかオシャレだね」
少しだけテンションが上がる。
〈私の予測では成功率三%です〉
「いやひっく!!」
〈頑張ってください〉
「他人事みたいに!」
その声は、夕焼けの公園にしばらく響き続けることになった。
こんな感じで今回はカデンツァから魔法を教わり始める回でした!
奏星ちゃんは直接的な戦闘を最初の段階ではかなり弱く設定していますが補助面ではかなり優秀になっています!
ユーノ君と合わせたら普通に最強では?
奏星ちゃんは魔力総量はあるけど出力はそこまでのイメージで大丈夫です!
カッチカチの障壁にもタネがあるんですがそこらは後程……
BADEND IFは大丈夫かい?
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大丈夫だ、問題ない
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飛ばして読む、問題ない
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脳がっ震えるっ!!