孤独な僕と仲良くしてくれますか…?   作:疾風“はやて”

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e-sports部…その名も“ぶいすぽっ!”

時は過ぎて、昼休み。

 

食堂でいつものカツカレーを注文し、周りを見渡す。

 

黒とピンクの目印を……あ、いた。

 

僕はそこまで移動する。

 

「お疲れ様です」

 

「悠燈くんおつ〜」

 

「お疲れ〜」

 

今日もひなの先輩とれん先輩とご飯を食べる。

 

手を合わせいただきますをする。

 

「あ、そうだ。放課後部活見学したいんですけどいいですか?」

 

「「えっ?」」

 

「実はらむねさんが同じクラスで…ゲームだけでもやってみなって。少し興味あるので」

 

すると2人はコソコソと話し始める。

 

“熱ある…?”とか“好きなのかな…”とか所々聞こえてくる。

 

「あ、いや。めとさんにアニメとゲームは全く触れてないって言ったらすごい目で見られたので……少し触ってみようかなと」

 

「あ〜そゆこと?w」

 

変な誤解は解けたようだ。

 

「ん〜、いいんじゃない?先生も許すでしょ、男の子来てくれ〜!って言ってたし」

 

 

「お試しでゲームするだけですよ…??」

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後、ゲーミングパソコンが数十台と並ぶ、、

 

“e-sports部関係者以外立ち入り禁止”

 

と書かれた教室にらむねさんとめとちゃんと来ていた。

 

「めとが寝てる間にそんな話してたんだー。でもまあ、ゲームをやったことないのは人生だいぶ損してるからね〜」

 

「確かに〜w」

 

「そうかな」

 

そこまでいいものかな…。

 

「じゃ、入るよ〜」

 

ガラガラーッ!

 

「みんなお疲れ〜」

 

らむねさんは扉を開き挨拶をする。

 

「今日は友達を連れてきましたぁ〜!ほら悠燈、入って入って…!」

 

めとさんに招かれ僕はゆっくりと教室に入っていく。

 

「えと、少しゲームに興味があって来ました、、めとちゃん達のクラスメートの東雲悠燈です…」

 

自分の身分を説明する。

 

中には、、なんかすごいカラフルだな…。

 

髪の色が多くてなんか…すごい。

 

『高身長イケメンキタァー!!』

 

 

「英とねこたつ、そいつら黙らせといて…」

 

『アイアイサー…!』

 

ひなの先輩が一言喋ると、綺麗な緑の髪を伸ばした生徒と金髪のショートカットで黒いリボンをつけた生徒が、フードを被った赤い髪の生徒とミルクティーのような髪色の女子生徒に押さえつけられる。

 

この状況だけ見たらちょっと怖い。

 

「驚かせちゃってごめんね…?w」

 

れん先輩もこちらへと来ながらそう言う。。

 

「ここがあたし達が活動してるところ。通称“ぶいすぽっ!”」

 

「e-sportsと学校名がモチーフだよ」

 

「す、すごい…」

 

ひなのちゃんの紹介にれん先輩が補足を付け加える。

 

“ん?あ、悠燈くんじゃん…!”

 

すると奥から僕の名を呼ぶ声がする。

 

「なんで今日屋上来てくんなかったの!?」

 

立ち上がって姿を見せたのはうるは先輩だった。

 

「いや…!今日はここに来ることでお二人に相談を……!」

 

「………確かに、、なんでここにいんの??」

 

「ゲームやりたかったんだってさ?」

 

事情を説明すると少し落ち着きを取り戻したうるは先輩。

 

投げかけられた質問に、ひなの先輩が答えてくれる。

 

「悠燈とご飯食べたいならのせさんも食堂来なよw」

 

「嫌。だって人多いし…」

 

2人が話してる横で、どこからか視線を感じる…。

 

「」ジーッ…

 

「あ、あの…どうかしました?」

 

薄紫色のショートヘアをした少し小さい子が僕の方を見ていたので声をかける。

 

「……れん先輩、この人が前に聞いた中学の後輩ですか?」

 

「え?うん、そうだよ」

 

「ふーん……」

 

どこか機嫌が悪そうに見えるんだけど…。

 

「…れん先輩は紫宮のだから」プイッ

 

「…え?」

 

れん先輩は誰のものでもないと思うけど…。

 

「れんくんの後輩くんだったんだー!ヨロシクね〜♪」

 

本物の金髪ギャルがいた。

 

なんか、すごい。

 

「ねえ!彼女とかいるのー?」

 

すると緑の髪の人が近くまで来ていた。

 

さっきまでこの人拘束されてたはずじゃ…。

 

いた場所を見てみると、ミルクティー色の髪の人は手をひらひらとさせながら“ゴリラすぎ……”と呟いていた。

 

「…居ないです」

 

「ヨシっ!」

 

「はーい向こう行ってようね〜?」

 

僕が答えると、その人はひなの先輩に連れて行かれた。

 

「アタシ達は主にFPSっていう、銃撃戦をするシューティング系のゲームに力を入れてるんだ」

 

「なるほど…?」

 

銃撃戦か…。

 

すごいな。

 

「のせさん今APEXやってる?」

 

「うん、やってるけど…」

 

「おけ。じゃあ、ちょっとのせさんのとこで見てみよ?」

 

「了解です」

 

“ついてきて”と言われて、僕はれん先輩と一緒にうるは先輩のところまで行く。

 

「今何やってた?」

 

「普通に訓練場でエイムあっためてた」

 

パソコンの画面を見てみると、人型の人形のようなロボットが至る所にいて、動き回っていた。

 

画面の下側には、銃が少し見えている。

 

「このゲームは、一人称視点…つまりゲームのキャラクターの視点でプレイするゲームだよ」

 

「へぇ〜、なんか凄いですね」

 

ゲームのキャラクターの中に入って操作して撃ち合うっていう感じかな?

 

れん先輩が“ちょっとマウス借りるよ?”と言ってマウスを持つ。

 

「試しにこうやって…右クリックを押すと銃を構えてスコープを覗く。そして左クリックをすると……」

 

バババババッ!!

 

「こんな感じで銃を撃つことができる」

 

「難しそうですね……」

 

「まあそうだねぇー。FPS系のゲームは初めてやるなら結構難しいかも」

 

これに加えてW、A、S、Dのキーボードとかスペースキーとか押して操作することを教えてもらった。

 

「とりあえずこんな感じ。のせさんちょっといつも通りプレイしてみて?」

 

するとうるは先輩は、画面を見たままキーボードとマウスを巧みに動かして、そこら中にbotと呼ばれる仮想の敵をなぎ倒していく。

 

「えっ、すごい……!」

 

「慣れればキーボードとか見なくても出来るようになるし、難しかったらコントローラーとかでも出来るから」

 

す、すげぇ……。

 

画面の動きがすごいことになってる。

 

これは中のキャラクターも首とか身体中筋肉痛だろうな……。

 

「凄いですねうるは先輩…」

 

「んふふ、そうでしょ〜!」

 

すこし自慢げにするうるは先輩。

 

「他にも見てみよっか」

 

そう言われ、僕はれん先輩について行き様々なゲームを見学した。

 

「なんかやってみたいヤツあった?」

 

「え?えーっと……」

 

基本的には操作方法は変わらないっぽく、謎解き系の脱出ゲームや、様々な敵をかいくぐりゴールを目指すアクションゲーム、1VS1で相手と殴り合う格闘ゲームなど見せてもらった。

 

「アタシがよくやるのは最後に見せた“スト6”っていう格闘ゲーム。これは、はなびと、もかもよくやってるよ?」

 

「そうなんですね、、じゃあそれを少しやってみたいです」

 

僕がそう言うと、れん先輩が使うPCのところに移動する。

 

「はい、座っていいよ?アタシが後ろで教えてあげる」

 

「あ、はい」

 

僕が椅子に座ると、れん先輩は様々なキャラが表示されている画面まで操作する。

 

「なんかこのキャラ使ってみたいとかある?」

 

「なら、、この強そうな筋骨隆々の怖い人で」

 

「あははっww、これね?w」

 

「“豪鬼”……見た目かっこいいですし、なんか強そう」

 

白い髪と髭?を伸ばした、すごいオーラを放っているキャラを選択する。

 

「豪鬼はねぇ〜もかが使ってるね。もかが聞いたら喜びそうw」

 

「どんなキャラなんですか?」

 

「遠距離からも攻撃ができて、近距離でも打撃が強いし、遠くから距離を詰める技も持ってるから結構強い。でも、技自体は簡単だけど、コンボ自体も難しいし、状況の判断からコンボをえらぶのとかちょい難しいかも」

 

れん先輩の説明を聞いていると、1VS1の画面が表示される。

 

「まず、試しに技を出してみよっか」

 

コントローラーを渡され、僕はそれを握る。

 

なんか手に収まるこの感じ、すごいフィット感だな…。

 

「じゃあ波動出してみよう、左スティックを下からグリっと右に動かしながらこのボタンを押してみて?」

 

「はい」

 

僕は言われた通りに操作してみると、画面のキャラクターが動く。

 

「あれ、パンチしか出ない……」

 

「えーっとね、、スティックが右に来た瞬間にパンチボタン押す感じ」

 

「こうかな……」

 

言われた通りやると…。

 

ボン…!

 

「あ、出た!!」

 

「おー、そうそうそんな感じ!」

 

手からなんか紫色の波動が出た…。

 

そのあともボタンの配置と攻撃の種類を教えて貰いながら、技を練習した。

 

「他にもそのキャラの必殺技みたいなのがあってね〜、、豪鬼だったら……これが一番見てて気持ちいいかも。“瞬獄殺”」

 

「なんか名前からして、すごい強そうですね」

 

「えーっと、、まず弱Pを2回、そして前に入力して弱Kのあと強Pだね」

 

最初は、呪文かと思ったけど今は少し理解できる。

 

「5つのボタンを順番に押す」

 

「なるほど」

 

「タタタタタン…!って心の中で声に出しながらボタン押してみ?」

 

「はい」

 

タタタタタン…!

 

“一瞬千撃…!!”

 

「おぉ〜!1発で出た!w」

 

「か、カッコイイ…!!」

 

カットインが入り、相手にぶつかった瞬間ムービーが始まり相手の体力が半分くらい削れた。

 

えっ、強。かっこい…。

 

「どう?面白いでしょ?w」

 

「は…はい!」

 

技ができた時、コンボができた時の心が踊る感じがすごい気持ちいい。

 

「僕、入りたいです」

 

「え?」

 

僕がそう言うと、れん先輩はなんのことかという反応をする。

 

「ぶいすぽっ!に入りたいです!」

 

「ガチ?」

 

「はい!」

 

「そっか、じゃあまた今度色々手続きしよ!」

 

ゲームというものに触れ、僕の知らない世界がまだまだあることを知った。

 

「え、入ってくれるの!?」

 

するとめとちゃんが後ろで驚きの声をあげる。

 

「うん、ゲーム面白いなと思ったから!」

 

「やったぁ!」

 

嬉しそうにするめとちゃん。

 

「なら、みんなで自己紹介だね!」

 

「そうね、、みんなー?ちょっと集合して自己紹介してー」

 

れん先輩が招集をかけ、みんなが集まる。

 

※分かりやすいよう、これからは「」の前に名前を書きます

 

すみれ「私は花芽すみれ、みんなからは“すみー”って呼ばれることが多いかな」

 

白い髪でショートカットの方だ。

 

なずな「私は妹の花芽なずな。みんなからは“なずぴ”って呼ばれてるよ!」

 

悠燈「じゃあ“すみー先輩”と“なずぴ先輩”って呼びますね」

 

『よろしくね〜!』

 

とと「次は私かな?小雀ととって言います、みんなからは“ととち”って呼ばれてるよ」

 

悠燈「よろしくお願いします、“ととち先輩”」

 

ミミ「私は兎咲ミミ、みんなからは“みみたや”って呼ばれることが多いよ〜」

 

悠燈「“みみたや先輩”お願いします」

 

金髪の優しい印象の方と、うさ耳型のリボンが特徴的な方だ。

 

のあ「次は僕やね、、僕は胡桃のあ。こんなカッコイイ子がうちに入ってきてくれてすごい嬉しいよぉ!」

 

悠燈「あはは……wよろしくお願いします、“のあ先輩”」

 

最初の印象が強くて、少し怖いかも。

 

リサ「のあちゃんあんまり怖がらせないのwアタシは英リサだよ〜。よろしくね!」

 

悠燈「はい、お願いします。“リサ先輩”」

 

この方はひなの先輩と仲良さそうにしているところが印象的だった。

 

ここに来てから、一緒によく話しているのを見た。

 

セナ「次は私かな、空澄セナです。よろしく」

 

悠燈「はい、よろしくお願いします!“セナ先輩”」

 

風でかき消されそうなくらい、声が透き通った綺麗な方だ。

 

きゅぴ「ウチは神成きゅぴだよ〜!よろしく、後輩くん!」

 

悠燈「はい、“きゅぴ先輩”!」

 

ギャルっぽいイメージの強い方だ。

 

親しみやすそうな印象が強い。

 

べに「次私かな?八雲べにです!悠燈くん、ちょっとこの後でデートでも……」

 

ひなの「ばかーっ!wすぐ後輩に手出そうとするなぁ!!」

 

べに先輩……大人っぽい印象を受ける方で、フィジカルが強かったな…。

 

ひなの先輩に押さえられてるけど…w

 

悠燈「あはは……お願いします“べに先輩”w」

 

エマ「清楚担当、藍沢エマだよ。エマたそって呼んでくれていいからねー?」

 

悠燈「はい、“エマたそ先輩”」

 

言われてみれば、声や見た目からも清楚さが伝わって……。

 

れん「嘘は良くないよ?エマちゃん」

 

するとれん先輩が、否定を入れる。

 

エマ「嘘じゃないでしょー!」

 

れん「これで今いる2年は終わりかな?他にも男子で山下カイト、坂本かみと、白雪レイドって言う人がいるよ。じゃあ、次1年生」

 

男子がいるのか、、それは安心だ。

 

るな「…紫宮るなです、ヨロシク」

 

悠燈「あ、お願いします……」

 

何故かいい印象を受けていない方。

 

なんでなんだ……。

 

つな「アタシは猫汰つなだよー!よろしくね悠燈くん!」

 

悠燈「うん、よろしく!」

 

れん「これで終わりだね、悠燈は今日はあと好きにしてていいよ」

 

悠燈「あ、はい」

 

みんな優しそうで、フレンドリーで暖かい人達ばかりだ。

 

リサ「今日はみんなで早く帰ってどっか行かな〜い?」

 

べに「え~、めっちゃアリ!悠燈くんのこと知りたい!」

 

ひなの「お前悠燈くんのこと好きすぎな…!ww」

 

のあ「僕も後輩くんのこと知りたぁ〜い」

 

カフェとか行って、甘いもの食べたい。

 

悠燈「僕は全然暇なのでいいですよ?」

 

僕が言うと、みんな支度を始めた。

 

うるは「え、ウチも行かなきゃダメ?」

 

悠燈「え、来ないんですか……?」

 

うるは先輩が来ないのはちょっと寂しいな…。

 

うるは「うぅ、、行くからそんな顔しないでよ…」

 

れん「のせさんは悠燈に弱いね…ww」

 

うるは「うっさい…!」

 

こうしてみんなで帰りにカフェに寄って雑談をしたのだった。

 

 




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