カーネイジ転生、なお、スパイディはペニー・パーカーとする 作:鴉の子
次回からちょろっとラグナロクの内容に触れつつインフィニティウォー向けて日常回とかをやっていきます。
数日後のこと。いつも通りに日々を過ごして、たまの休日、いつも通りにお昼ご飯を二人で食べる。公園で歩き回りながら、丁度いいベンチを見つけて。今日はペニーが持ってきたスシのテイクアウトだ、俺とて毎日自分の飯を食うと飽きる。
「ねぇ、先輩」
「ん」
「先輩は、色々と過去に色々ありますよね」
「うん」
「色々と調べたけど、先輩のお母さん何者だったんでしょう」
「さぁ? 野良の殺人鬼?」
「それにしては生い立ちも、罪状も訳がわからないんだけど……」
メアリ・キャサディ、37名もの人間を殺害し、その血で必ず現場にグラフィックを残した。証拠を残さず、あるいは、常人では不可能な殺害方法で殺害し、結局、最後の一人の殺害後、自首をするまで捕まらなかった連続殺人鬼。
出生地、国籍、年齢不明。少女のような容貌は、収監中も一切変わらなかったと言う。
……と言うのが犯罪記録や、一部のゴシップ誌とかオカルト本に載ってる内容だ。うん、まぁ、概ね間違いじゃない。
「まぁ……仮に人間じゃなかったとしても、いいんじゃない?」
胎の中に俺が3年もいたらしいのは、俺にもよくわからない話だ。でもまぁ、一応愛してくれてはいたし、俺を傷つけることもない人だった。
プレゼントの趣味は終わってたが、まぁそれはいい。受刑者の指を一本ずつ集めて作った造花は本当にろくでもなかった。
『ん? 生物学的には人間。多分』
「たぶんて」
寄生している相棒がなんでそんなこともわからないんだ。アボカドロールを器用に触手で持って、もしゃもしゃ食べながらダリアが言う。
『少なくとも遺伝子的には人間。ちょっと、変な魔術っぽい気配だけあるけど』
「ふーん」
「ふーんじゃないですよ!!?!」
「いや、でももう亡くなったし……」
「えぇ……」
確かに、言われてみればなんか精神病院に収監されていたのに服装はいつも綺麗だったし、看守の警備もなんか不自然なくらいスカスカだった気もする。
まぁ、もう確かめる術はないのだが。
「……まぁ、でも、そういえば生まれは東欧だって。どこの国かまでは聞かなかったけど」
トランシルバニアの……森の風景について言っていたような気がする。ハンガリー料理も作ってくれた、結局どこ出身なのかはわからないな。
「料理が全部やけに真っ赤なのは困った人だったな……」
トマト缶はパプリカパウダーは万能ではない、俺はあの時そう学んだ。
「……なんというか、意外と普通の人っぽいよね?」
「色々面白かったよ、お肉とお米とパンしか食べないし、野菜嫌いだったし、ニンニクにアレルギーある癖によく食べて大変なことになってた」
本当に意味不明な食生活だったな、なんだったんだろうなあの人。俺の料理のきっかけといえばそうなのかもしれないが。
愉快で、不気味な人だった。
「…………俺さ」
「はい」
「こんなふうに、自分の家族の話をしたの、初めてなんだ」
「……はい」
「ありがとう」
確かに、どうしようもない化け物だったけど。まぁ、母親だったから。
「……どういたしまして?」
「うん、思い出話って、いいじゃない?」
忘れないように、思い出して、形にする。それだけで、許されるものもあると思うから。
「そうだね」
ペニーが、笑う。慈しむように、笑って、ぽんぽんと俺の頭を撫でた。頬が赤い、多分、照れている。
「…………代わりと言ってはなんですが」
「……ありがとう?」
やっておいて照れてるのはなんなんだろう。まぁ、可愛いからいいけれど。
撫でられた、手を取って、甲に軽くキスをして笑う。
「いつも優しくされると、ちょっと困るね、どうも」
「……私、先輩には結構厳しく行ってると思うけど?」
まぁ確かに、SNS運用でちょっと怒られたりはしたけど。アベンジャーズ本部でみんなとご飯食べてるところ上げたのは良くなかったか。あくまでうちの店の名義だからバレないと思うんだけど。
「意外とポヤポヤしてるのよね、私より。私よりって言われてる時点でダメだからね!」
ぷんぷんしている、最近は敬語も半分くらい取れてきている。かわいい。
「…………ん?」
「ん」
そんな風に、二人見つめ合っていたその時。
二人同時に妙な感覚、ペニーのスパイダーセンスによるものだ。俺も最近は彼女の感覚にどんどんと同期している。……身体接触によるものかどうかは、わからないとしておきたいが。
「──────なんだ?」
「敵意、というより、何か変な……?」
『……魔術?』
先程まで、おとなしくスマートフォンをを弄って遊んでいたダリアが怪訝な声を上げる。
その時、スマホの通知音。表示される名前は『Dr.ストレンジ』だった。
「もしもし?」
『緊急事態に呼べと言ったな?』
「早いですね、今どこにいるんです?」
「香港だ」
「香港、はい?」
通話越しの声じゃなく、すぐ近くから声が聞こえる。振り向くとそこには、開いたポータルと、その向こうの大惨事の景色。
「────行こう!」
「……わかった!」
こちらが判断するより早く駆け出したペニーを追いかける。こういう時、頭よりも先に走り出してしまうのが彼女だった。
「話が早くて助かる」
「人助けならやりますけどね! まさか翌日、しかも香港に連れて来られるとは思わなかったんですけど!?」
「……あれっ勢いで飛び込んだけど先輩!? これって密入国だよね!? どーしよ……おばさんとスタークさんに怒られる……!」
『ん、馬鹿二人。私は叉焼飯が食べたい、エッグタルトでもいい』
ギャーギャーと騒ぎながら、ポータルを移動させ、全員を通せば、そこは崩壊しつつある香港の街並み。だが、なぜか時間が止まったかのように全てが停止している。
「……何事?」
「ドルマムゥの侵攻だ、結界を超えて地球を飲み込もうとしている、アガモットの目により、結界が崩壊する前の時間に戻して、押し留めているが対処療法だ」
「つまり?」
「私がドルマムゥをなんとかする、だが……」
遠くで、火花の散る光が見える。戦っているのは、エンシェント・ワンとカエシリウスだ。
「彼女を守ってくれ」
何かを、決意するような、焦燥した表情で。
「……何か見ました?」
「彼女は死ぬ、だが、君がいるときは別だ」
緑の光が、輝いている。何を見たのだろうか、そして、何を決意したのだろうかはわからないが。
「────それ、偶然見ました?」
「ああ、エンシェント・ワンとモルドが揉めていたうちにな」
「OK、全員倒せばいいんですね?」
「帰ってくるまで保たせるだけでいい」
それだけ聞いて、走り出す。2秒ほどで、遠く離れたビルの壁面で、魔術師たちと扇子で切り結ぶエンシェント・ワンの間にたどり着いて。
「ペニー! 頼む!」
「いいよ! えーいっ!」
声ひとつで、直ぐに崩壊しつつあるが、なんとか停止している世界の中をウェブスイングで駆ける。同時に、投げ込まれるのはウェブ・グレネード。
爆発と共に、エンシェント・ワン毎糸で絡め取ろうとする瞬間、彼女だけを触腕で包んで、引き寄せる。
「よっと、余計なお世話でした?」
「いいえ、助かりました。……おや」
何やら驚いたような顔をしたあとに、クスリと笑って。
「こんな風に抱き上げられたのは、子供の時以来ですね」
楽しげに笑う姿は、超然とした姿からは想像がつかないほど朴訥だ。……ああ、偶然だけど、お姫様抱っこの体勢だからかと気がつくと、何やら背後から刺々しい気配。
「先輩?」
おっと、視線が怖い。ひょい、とその場に下ろして。
「おや、もう少しこのままでも良かったのですが」
「先輩は渡さないよ!」
『おお、女の敵』
揶揄うように言う目の前の魔術師と、言いがかりをつける相棒、威嚇するペニーに苦笑して。
「冗談ですよ、ふふ」
「美人さんの冗談は心臓に悪いね、全く」
「く〜れ〜た〜す〜さ〜ん?」
「おっと、もっと心臓に悪い女の子がいたな……」
二人の様子に笑いながら、じゃきり、と両手の爪を鋭く変形させる。当然、カエシリウスの刃への対策をしながら。
「……ドクターが戻ってくるまで、どのくらいだと思います?」
「分かりません、どんな手を使うかも……いえ、想像はつきますが。そうなったとしても、基底現実における時間は3分程かかるでしょう」
「……三分間の間に、彼らを止めるか、倒せばいいってこと?」
「じゃあ、簡単だね!」
すでにウェブ・グレネードの糸から抜け出し始めている魔術師たちを見据えて、ペニーはいつもの軽口のように、でも決意を込めて、言葉を口にする。
「全員叩きのめして、こんなことやめさせる!」
「────」
にこり、と笑うエンシェント・ワンに、親指を立てて。
「いい子でしょ?」
「ええ、本当に、本当に久方ぶりに見たかもしれませんね」
そうして、三人同時に走り出す。ミラーディメンジョンの中で構築し、作り出される足場の変化を、エンシェント・ワンは再構築にて、スパイダーマンとカーネイジは、持ち前の三次元機動力でものともせずに魔術師たちを迎撃する。
「ほいパス!」
「ぐはっ……!?」
「スパイク!」
「ぐえっ!?」
SP//drの力と、本人の怪力によって蹴り上げられた体を、爪を当てずに手のひらで壁面へと叩きつける。そして追い討ちのウェブ拘束。
流れるようにカエシリウスを守る部下たちを叩きのめし、空中から右手の爪を彼へと叩きつける。
「ぬぅっ……!」
「よく防ぐ……!」
着地と同時に左手で即座に連撃、甲高い金属音を放ちながら何合も刃が打ち合われる。
「永遠が、手に入るのは目の前だ、邪魔はさせん!」
「あんたの言う永遠って、瓦礫の下にいた人たちには届けられないわけ!」
「わずかな犠牲だ!」
「……あんた、嫌いだな」
誰かのために、世界を犠牲にするなら、まだ納得できる。それは、ひとえに、誰かを思う心故に生まれる感情だから。
でも、“みんな”の為と言いながら、その誰かを踏みつけにするのは、道理が合わないだろう。
「死ぬことでしか、幸福になれなかった人も、いるんだぞ」
「────?」
困惑の表情を浮かべながらも、変えシリウスが刃には揺らぎは見えない。徹頭徹尾、己の信義のために戦う人間は、揺らがない。
「あんたが、誰かのために、永遠を求めるなら、俺も少しは理解してやるけど」
「世界のためだ!」
「世界って誰だ?」
「この星の、すべての民のため!」
「違う、その言葉は、お前の為だ。それをわかっていない奴に、永遠なんかやってこないね!」
────私の可愛いお花ちゃん。
────貴方の手で、私、永遠になるのよ。
────さようなら、さようなら。貴方、幸せにね!
言いながら、鮮明に蘇る記憶。わたし、幸せだったわと叫んでいた彼女の光景の中に、確かにあった母の言葉たちが思い出される。
「ちゃんと誰かを、好きになってから……出直せっ……!」
爪が、鋭利に、更に殺傷力の高い形へと変貌する。それは、肉を裂くように刺々しいものへと変化する、だが。
『馬鹿! 複雑な形状にしたら流動が……』
バスン、という音を立てて、カエシリウスの刃で長く伸びたそれが切断される。
「ぐぁ……っ!?」
『馬鹿、あんぽんたん、まぬけ、バカ、感情に流されすぎ』
切断された組織は、すぐに回収され融合するが、痛みは消せない。怯んだ隙に頭部へとカエシリウスの時空の刃が振り下ろされる。
「させないっ……!」
だが、彼の腕を、ウェブが絡め取る。引き寄せられた男の頭部へと、鋭い飛び蹴りが突き刺さる。
「先輩! 焦りすぎ!」
「悪い、ちょっと、血が上っ……あれ死んでない?」
「大丈夫! ……多分! ちょっと……ちょっとびっくりしたから強めに蹴ったけど!」
一瞬、明らかにヤバい角度で首が曲がったように見えたが気のせいらしい。
あ、起き上がった、よかった。
「…………貴様に、言われるまでもない……!」
暗黒次元の力でひび割れている彼の瞳に、僅かに光が宿る。それは、昏い光だったが、確かに、こちらを見つめている。
「なんだ、そんな顔できるなら、最初からしろよ」
「私は、妻と、息子に……!」
『…………時の概念がない、暗黒次元でも、失われた魂には出会えない』
「……言うなよ、今更だ」
今更、そんなことを知ったところで、どうしようもないだろう。きっと、彼は黒い炎のように、燃え尽きるまで走り続けるしかないんだ。
ダリアの言葉に含まれる悲しみは、彼女自身の哀しみが混ざっている。共にいるからこそ、わかることだったが、口にはしない。
右腕の体組織を、爪ではなく、一本の刃へ。先程までは防御を考えて両腕で対応していたが、今度は違う。より薄く、鋭く、原子レベルのチェーンソーと言えるような代物へと変えていく。
「────ペニー、下がって」
「……先輩?」
「下がりなさい」
いつのまにか、残っていたカエシリウスの弟子を片付けたエンシェント・ワンが、ペニーの手を引く。
「…………あの術を使った人間は、もう戻ることはありません。そして、彼の罪も、消えることはありません。そして……この終着において、それ以上の終わりは望めません」
「うん」
「────先輩?」
「ペニーには、見てほしくないけれど」
『……脳みそ暗黒次元味!」
場違いに喜んでいるうちの相棒は置いておいて。
「────邪神の落とし仔よ。お前をドルマムゥへの贄としよう!」
「やって見ろよ……!」
強気に言い返すが、あんまり自信はない。とりあえず、どうやって防御を抜くかだ。極限まで鋭くした刃でも、難しいだろう。
だが、背後で掌印を結んだエンシェント・ワンが右腕の刃に触れる。
「
エルドリッチ・ライト、魔術のエネルギーが纏わりつく。
『むむむむむ、仕方ない。少し昔のノリになる』
「なんじゃそりゃ」
まとわりついた光は、赤黒く変色し、高速で回転、循環する。
『次元エネルギー流入、臨界。ジ・アナイアレイター、擬似起動』
無機質な声……のようだがそれっぽい演技してるだけだな。だが、その言葉と共に流れ込むは、力だけではない、振り方、記憶。
突如、見える光景がある。
荒野に、一人立つ黒い男、いや、真っ黒な服装に反して、その身は月明かりのように白い。
微笑むそれは、まるで、愛するものを見つめるようで。
すぐに、俺ではなく、ダリアを見ているとわかった。
だから、頷いて、親指を立てる。
心配しないでくれと、笑って見つめ返せば、男は大笑いして、振り向いて闇の中に消えていく。
「おい、嘘つき」
『なにが』
「友達、いたんじゃないか」
『ん、違う。それは、“私”の友達じゃない』
『違う私を知ってる、ハイブマインドにいる、お節介な誰か』
「そうかい」
でも、助かった。ナイフの振り方は母さんに教わったことがあるが、剣の振り方なんて生涯で教わらなかった。今、頭の中に流し込まれたので、大体わかった。
「じゃあ、行こうか」
『ん、行こう』
既に、刃を3枚投げつけて、こちらへ走り出すカエシリウスが眼前にいる。故に、その刃、時間の破片へと、刃を振るう。
するり、と音を立てずに、それらが切断され、砕けた。
「なっ……!?」
『ん、元神殺し、舐めないで』
「────さよならだ」
そうして、切り返した刃が、すぱん、余りにも呆気なく、カエシリウスの不滅の命が切断された。
倒れ伏す、カエシリウスを見下ろす。変身は解いた、人間としての顔で、彼の目を見つめている。
「……なんと、哀しい顔をするのだな」
「そりゃ、そうでしょう」
「は、はは……私も、そんな顔をしていた、ような、気が、するな……」
空を見つめている彼の瞳からは、暗黒次元の力が抜け落ちて、ただのカエシリウスの顔が残っていた。
「契約違反だ、ドルマムゥは、不滅を約束したが、私が死ぬことによって契約不履行となり引き剥がされた」
自嘲するように、穏やかに笑っている。
「…………私は、間違っていたか?」
「……間違ってたなんて、俺は言えないよ」
きっと、その悲しみも願いも、全てはわからないけれど。その辛さだけは、少しだけわかるつもりだから。
「でも、あんたは、走ってる時に、家族の顔を忘れてしまった」
「……そうか、そうだな……だが、今、思い出したよ」
「そっか」
「…………もう一度、出会ってみたかった」
パラパラと、四肢から灰と化していく。ダークディメンジョンの力を借りた代償なのだろう。
「会えるよ、きっと」
「そうか、そうなら、よいな……」
完全に、崩れ去り風と共に消えていく。決着、なのだろう、あとは、ドルマムゥのみだが、それも、じきに。
「────辛い役目を押し付けてしまいました」
「いえ」
『暗黒次元味……』
肩から顔を出しながらしょぼくれている相棒を小突いて、恐る恐る、ペニーへと近づく。
……怖い、のだと思う。
なんと言われるのだろう、悪人であれ、目の前で人を殺めたのだから。別に、それ自体は大して思うところはない。助けられたら、良かったとは思うけれど。行為自体に何かを思う心はもうないから。
「……ずびっ」
顔を見たら、ぐずぐずに泣いてる。
「ペニー……?」
「うゔ……」
「な、なんで泣いてる……?」
「先輩に……クレタスに酷いことさせちゃった……」
まさか、この子。
この場の誰よりも賢いかもしれない女の子だから、そうしなければならない事実と、みんなの責任を理解した上で、そう言えるのか。
「……私、助けられるようになります」
「……そっか、そっか」
泣いている彼女を抱きしめる。その熱に、その思いに、僅かに救われた気がして。
「あなた、いい伴侶を得ましたね」
「ええ、本当に」
そうして、その後。
ドルマムゥを無限回のループ時間に閉じ込め、魔術の腕もレベリングしてきたらしいDr.ストレンジが帰還。
お詫びに俺たち二人はストレンジに香港食べ歩き観光に付き合わせ、食事代を全部奢らせてからニューヨークへ帰還し……そして。
「至高の魔術師という役割は、最も優れた魔術師が与えられるものです」
との言葉ともに、Dr.ストレンジが至高の魔術師に就任。エンシェント・ワンは世界を守るために世界中を旅することとなった。
……とはいえ、リングとポータルがある人の旅って殆ど家から通うのと変わらないのでは? と思った通りに。
「ふむ、ホットチキンサンドですか」
「…………今週四回目ですよ」
「全メニューを食べるのが、ちょっとした夢でして」
「そうですか……」
「ダリア、これってどう思う……?」
『ライバルかも』
「残念ですが、彼は男性のタイプとしては些か奔放すぎますね」
こともなげにこんなこと言う人だったろうかこの人?
「くっ……大人の余裕だ……!」
なお、こんなこと言いながらペニーはすぐに仲良くなったし、たまに魔術を習っている。全然習得できていないあたり、エンジニア思考と相性は最悪らしいが、楽しそうなのでいいと思う。
俺? 俺は習った結果、ポータルは一発で開いたけど変なところに繋がるし、まともに使えないのでダメでした。
あ、でも一個だけ。
「……在庫切れた時にビールを増やすの、ズルしてるみたいでやなんだよな……」
夜営業中の飲み物をかさましできるようになった。なお、税金とかめんどくさいから結局使えなくなった、虚しい結果だ……
クレタス母ことメアリはオリキャラなので別にmarvelのキャラとか、異能とかに関連とかはあんまりないよ。ほんとほんと。
途中で出てきた黒い人影は、ラブでサンダーな映画に出てきたり出て来なかったりする人だったり。
・おまけ
3ヶ月後くらい。
モルド「真理に気がついた……!世界に魔術師が多すぎる……!」魔術師狩りに赴く。
エンシェント・ワン「そう思うのは構いませんが、行いは看過し難いですね」(ポータルをぐるぐるする)
直上から投下されるクレタス「なんだか知らんが怪我人を襲うとは許せん!地獄から来た男、カーネイジ!」
ダリア『うーん、マジカル味がする』(齧る)
モルド「」