クリリンを強化したい   作:南風原

3 / 3
感想ありがとうございます。

『 』のセリフは複数人のセリフです。


3話

「ハァ…ハァ…助かったぜ。サンキュー、クリリン」

 

「ああ、お前がやられる前に目が覚めて良かったぜ。ほら悟空、仙豆だ」

 

俺は悟空に仙豆を渡した後、ベジータと未来人の男に仙豆を食べさせる。

これで3人とも大丈夫だ。

本当に全滅する前に目を覚ませて良かったぜ。

いや、ホントに目を覚ましたら、悟空以外がやられてて、その悟空もボロボロだったからな。 

 

すぐに太陽拳で視界を潰し、意図に気づいた悟空が瞬間移動で全員を神様の神殿に移動する事ができた。

 

「……孫よ。大変な事になったな」

 

「神様、見てたんか?」

 

「うむ、正直あの人造人間達の強さには驚いた。まさか、スーパーサイヤ人が3人いて負けてしまうとはな」

 

そうなんだよな。

3年間修行して、未来世界の俺達より強くなったはずなのに手も足も出なかったからな。

ドクターゲロもとんでもない物を造りやがった。

 

……でも、俺達は生きている。

話に聞いていた人造人間とは、だいぶ違う気がするんだよな。

残忍で冷酷、ゲーム感覚で人を殺しているって話だったからな。

でも、一応……

 

「なぁ、悟空。チチさんと武天老師様を此処に連れてきた方が良いんじゃないか?」

「人造人間達の目的は悟空だからな。アイツらが悟空を探すなら、悟空ん家か武天老師様の家だと思うんだよ」

 

「あっ!そうだな。ちょっと行ってくる。サンキュー、クリリン」

 

チチさんと武天老師様を迎え行った悟空が帰ってきて、全員が目を覚ました後、これからの事の話し合いが始めた。

 

「人造人間の力は想像以上だ。俺達はもとい、スーパーサイヤ人の3人でも勝てなかった」

「……チッ」

 

「じ、人造人間達はあんなとんでもない強さじゃなかった。俺でも何とか戦えるくらいの……それに、あの16号は知らない、少なくとも俺の時代には居なかった。あんな奴」

「……あの16号は強ぇ、17号と18号は1人ずつならオラは何とかなるが、16号は無理だ。今は勝てねえ」

 

「今は、って事は、修行して勝てるようになるのか?悟空」

 

「ああ、いい場所を知ってんだ。たった一日で1年分の修行が出来る所があるんだ」

 

「成る程のぅ、精神と時の部屋を使うのか。だが、あの部屋で1年過ごせた者は居ない。昔のお主も1ヶ月も持たなかったはずだ」

 

「あの時と今は違う、今回は大丈夫だ。皆も入るだろ?」

 

悟空の言葉に全員が頷く。当然だ、俺達もこのまま終わるつもりはない。

 

「だだ、精神と時の部屋に1度に入れる人数は2人までだ。

時間がないから2人ずつ入ってもらうぞ」

「オラは悟飯と入る。ベジータ、おめぇはトランクスと入ってくれ」

 

『えっ?』

 

「……」

「……悟空さん」

「ん?……あっ」

「もう隠していても意味はなかろう。ここにいる未来人の名前はトランクス。ベジータの息子だ」

「そ、そうか、やっと分かったぞ。スーパーサイヤ人になれる理由が」

「す、すみません。黙っていて」

「ふん、そんな事はどうでも良い。さっさと入るぞ」

「……は、はい。すみません悟空さん、お先に入らせてもらいます」

「ああ、仲良くやれよ」

 

ベジータとトランクスは神殿の中に入っていった……トランクスって、ベジータとブルマさんの子供とは思えないほど礼儀正しいし、良い子だよな。

 

「それにしても、精神と時の部屋か」

 

悟空は悟飯とベジータはトランクスとか、なら俺はピッコロと入ろうかな。

 

「なあ、ピッコロ。一緒に修行しないか?」

「貴様とか、まあ、良いだろう」

「じゃあ、俺と天津飯か。宜しく頼むぜ」

「ああ」

ヤムチャさんは天津飯と入る。

全員が入り終わるまで4日か、ベジータ達が終わった後は悟空達が入るとして、次は俺達が入らせてもらおう。

 

「皆よ、不味いことになった」

 

俺達が精神と時の部屋に入る順番を決めていると、神様が深刻な顔をして話しかけてきた。

 

「どうしたんだよ、神様」

「街で化物が暴れている」

 

街で暴れている化物は街の人々を襲い、人の生命エネルギをー吸い取り、自分の力にしている。

既に沢山の人間が犠牲になっており、力を増し続けている。

 

「このまま成長すれば人造人間以上の脅威となろう。今のうちに倒してほしい」

 

「わかった。何処に行けばいいんだ?」

 

「ジンジャータウンじゃ。頼んだぞ」

 

神様の頼みで、悟飯を除いた皆がジンジャータウンへ向かった(悟飯はチチさんに止められて不参加)

 

 

 

 

 

 

 

ジンジャータウンで俺達が見たものは街中に散らばった大量の衣類。

 

 

「な、なんだよ、これ」

「た、たしか、神様が化物は生命エネルギーを吸い取ってるって言ってたけどよ……まさか、これって」

 

『……』

 

ヤムチャさんの言葉に全員が沈黙する。

 

「……とにかく化物を探そう」

「ああ」

 

その後、俺達は化物と生存者探しを周辺の街まで捜索したが、結局見つける事が出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……危ない所だった。まさか、孫悟空達に気付かれるとはな。17号達を吸収する前に見つかる訳にはいかん、完全体になる為に……慎重に動かねばな」

 

 

 

 

 

 

「駄目だ、見つけられない」

 

「くそっ!気を消して動かれると見つけようがない」

 

「向こうはオラ達の気を感じ取れっから、オラ達が近づけは気を消して逃げることが出来るしな」

 

化物を見つけられず、犠牲者がどんどん増えていく。俺達の中で焦りが募っていく中、遂にベジータ達が精神と時の部屋から出てきた。

 

 

「すみません、お待たせしました。父は2ヶ月程でスーパーサイヤ人の限界を超えたようでしたが、それでも納得出来ず、今まで時間が」

 

「トランクス!余計な事をいうな!」

「上手く行ったんだな、ベジータ」

 

「さぁな。だが、これからお前達が部屋に入っても無駄になる。この俺が全てを片付けてしまうからだ」

 

「オメェが全部片付けてくれるならそれが1番良いさ」

 

「でもよ、2人共。今はちょっと厄介なことになっててよ」

 

俺は今、街に出没している化物の話をした。

 

「そんな化物が……」

 

「ふん、関係ない。俺にやられる雑魚共が増えただけだ」

「とにかく、今は人造人間を倒すことが先だ」

 

「でもよ、人造人間の場所が分からないだろ」

 

「確かに人造人間がどこに居るのかは分からんが、何処に行くかは分かるだろ?」

 

「あっ!悟空の家か!」

「それか武天老師様の家の可能性もあるな」

 

「2箇所可能性があるのなら、1人ずつ張っておくしかないだろう」

 

「ちっ、面倒な」

 

「仕方ないですよ、父さん」

 

ベジータ達は仙豆を受け取ると、悟空の家へ飛んで行った。

 

「よし!悟飯。今度はオラ達親子の番だ」

「はい!」

 

そして、次は悟空達が精神と時の部屋に入っていった。

 

 

 

 

 

 

悟空宅

 

「悟空さんの家には居ませんね」

「貴様は此処にいろ、俺はもう一箇所の方に行く」

「分かりました」

 

 

 

 

 

 

亀仙人の家の前で人造人間達を待っていたベジータの前に人造人間達が現れた

 

「……来やがったか」

 

「お前はあの時の、確か……ベジータだったか?」

 

「……孫悟空は此処には居ないようだ」

 

「そうなんだ。家に居なかったから此処に来たのにね……なら、何処に居るか知らない?」

 

「カカロットの居場所か、貴様らは知る事は出来んな。この俺様が貴様らを倒してしまうからだ」

 

「やれやれ、以前やられた事をもう忘れたらしい。まあいいさ、相手をしてやる」

 

「後悔するなよ」

 

ベジータと人造人間達は戦う場所を誰もいない小島に移動した。

 

「何も話さなければ今度こそ殺す……いいな」

 

「フッ…ハアアアア!」

 

ベジータの気が上昇していき、筋肉が盛り上がっていく。

 

「!ベジータじゃない!」

「何ッ?」

「死ね!」

 

 

ベジータの急激に上昇していく気を他の戦士たちも感じ取っていた

 

 

「!?父さんの気が上がっていく!!人造人間を見つけたのか!」

 

 

「!?この気はベジータか?馬鹿な!何故これ程のパワーを……ベジータ以外の気を感じられん。戦っているのは17号達か、不味い!17号達を破壊されるわけにはいかん!」

 

 

 

 

 

「す、すげえ、ベジータの奴信じられないほど強くなっている」

 

「これなら勝てるぞ!」

 

「……そうだな」

 

その時、クリリン達は戦場に近づく巨大な気を感じ取った。

 

「こ、この気は……まさか化物の気か!?」

 

「ベジータの所に向かっているぞ!」

 

「出やがったな、行くぞ!」

 

 

 

ベジータと17号の戦いは戦いにすらなっていなかった。無傷のベジータ、地に這いつくばる17号

 

「ぐっ……うぅ」

 

「ちっ、一撃でこのザマとはな、どうやら修行で差が付きすぎてしまったようだな」

 

 

「……これは、逃げた方が良さそうだね」

 

「17号を連れて逃げてくれ。時間を稼ぐ」

 

「まさか、戦うつもりか?無理だよ!殺されるって」

 

「お前達は良いやつだ。人間も動物も悪戯に命を奪わなかった。一緒に旅が出来て楽しかった」

 

16号がベジータの前に立つ、それを見てベジータはニヤリと笑った

 

「今度は木偶の坊が相手か?」

 

「18号、17号を頼む」

 

「あ、ああ……死ぬんじゃないよ」

 

「ふん、人形如きが仲間意識があるのか。くだらん」

 

「……お前は誰だ、以前戦った時とは明らかにパワーが上昇している。比べ物にならない程にな、本当にベジータか?」

 

「……違うな」

 

「何?」

 

「俺は……スーパーベジータだ!!」

 

 

 

 

 

「……」

 

「17号の奴、完全に意識を失っているね」

 

ベジータと16号が戦っている場所から離れた無人島で18号は17号の状態を確認する。

ベジータの一撃で戦闘不能になったが、死んではいない。

その事に安堵しつつも、これからの事を考える。

ベジータの力は自分達の力を遥かに上回っていた、16号もこのままでは殺されてしまう。

だが、自分が助け行っても殺されて終わりだ。

 

そして、どうするべきかと考えに耽っていた18号は背後から忍び寄る気配に気が付かなかった。

 

 

時は少し前に遡る。

 

街の人間を襲っていた化物、人造人間セルはベジータの戦いを見ていた。

 

「べ、ベジータがこれ程まで力を上げていたと……だ、だが、17号を破壊せずに戦闘不能状態にしてくれたのは助かったぞ。これで楽に吸収が出来る」

 

セルは気を消して18号達が逃げた島に向かった。

 

 

 

「父さんの力は人造人間を上回っている」

 

トランクスは16号とベジータの戦いを見てそう呟いた。

そしてそれは、自分自身もそうだろうと確信していた。

何年修行しても手に入れる事が出来なかった力を、たった1年で手に入った。

嬉しいと思う反面、悔しくもあった。

もっと早くこの部屋の存在を知っていれば、自分達の未来も変わったのだろうかと、そう思った。

 

「……父さんは遊んでいるな」

 

倒そうと思えば簡単に倒せる。

ベジータと16号の間にはそれ程の力はあった。

 

「他の人造人間達が見当たらない……倒したんだろうか?」

 

トランクスがそう考えているとクリリン達がやって来た。

 

 

「トランクス!」

 

「クリリンさん、皆さんも」

 

「トランクス、この辺りでデカい気が突然消えたんだ。

例の化物だと思うんだが、見てないか?」

 

「い、いえ、気が付きませんで」

 

瞬間、巨大な気が出現した。

 

『!?』

「な、何だ!この気!?」

「まさか!?化物か!」

 

「……ほう、こいつは面白い。こんなガラクタ人形で遊ぶよりも楽しめそうだ」

 

ベジータは16号を放り出し、巨大な気の元に向かった。

 

「父さん!」

 

「俺達も行くぞ!」

 

『おう!』

 

トランクスとピッコロ達もベジータを追いかけていった。

 

「……」

 

クリリンはベジータとの戦いでボロボロになった16号の

もとに降りていった。

 

「く、クリリンか……すまないが、頼みがある。17号達を助けてくれ」

 

「17号達を、か」

 

「じゅ、17号達は、人間も動物も殺していない。そ、孫悟空を殺す事も、他に目的がないからとりあえずの目的にしているだけだ」

 

だから17号達を助けて欲しい、と16号は言っている。

 

「……わかった。悟空を殺さず、地球の人達に害をかけないなら」

 

「ありがとう、クリリン」

 

「16号、お前も死ぬなよ。ベジータ達は俺が説得して、17号達を連れてくるからな。ブルマさんに頼めば直してくれるさ」

 

「……ああ」

 

クリリンは17号達を探そうとしたが、ベジータの気が小さくなっていくのを感じ取った。

 

「な、ベジータが!まさかあの化物に!?」

 

クリリンは急いでベジータ達の所に向かうと、そこには1人の化物が立っていた。

顔は人間の顔をしているが、身体は緑色で黒の斑点が無数にあり、背中に羽根が生えている。虫っぽさを感じさせる化物だった。

 

「ふっ、クリリンか」

 

「な、なんだこいつは、こいつが街で人を襲っていた化物なのか」

 

クリリンは周りを見渡してみる、ベジータは気絶して戦闘不能だが、他の皆は無傷な所を見るとベジータ1人で戦ったらしい。

 

「パワーアップしたベジータを倒しちまうなんて」

 

「皆さん、コイツとは俺が戦います。父さんを連れて離れていて下さい」

 

「強気なセリフだな、トランクス」

 

「……お前は何者だ、父さんの事も他の皆の事も知っていた」

 

「ふっ、良いだろう。私の目的は達した、説明しよう」

 

化物の名は人造人間セル。

24年後の未来からトランクスを殺して、タイムマシンに乗ってやって来たドクターゲロのコンピュータが創り出した人造人間で、悟空達やピッコロ、ベジータ、フリーザ達の細胞を採取して造られた存在。

 

セルは人造人間17号、18号を吸収する事で完全体になるが、自分の未来世界では人造人間は居なかった。

だから過去に飛び、この世界の人造人間を吸収しに来た。

そして、やっと今日、完全体になることが出来た。

 

「ベジータには感謝している。ヤツが17号を戦闘不能にしたお蔭で2人とも楽に吸収出来たからな」

 

「じゅ、17号と18号を吸収しただって?」

 

クリリンは16号と交わした約束が果たせなくなる事を悟る。

 

「その通りだ、完全体の力は素晴らしい。ベジータでは、ウォーミングアップにもならなかったよ」

 

「なら、今度は俺がウォーミングアップの相手をしてやる」

 

「よろしく」

 

「ハアアアア!!」

 

トランクスの気が上昇していき、身体中の筋肉が盛り上がっていく。

そのパワーはベジータの力を超えていた。

 

「成る程、確かに素晴らしいパワーだ。この私を超えている……だが、それでは私には勝てない、絶対に」

 

「ふん、強がり言いやがって」

 

「行くぞ!」

 

トランクスはセルに接近し顔面に拳を放つが、躱される。

連続で殴る、蹴る、突くが、当たらない、掠りもしない。

 

「な、何故だ、何故当たらない」

 

「ふん、青い奴だ……むっ!」

 

セルは飛んできた気円斬を躱し、飛んできた方に目を向ける。

 

「太陽拳!」

 

「ぬぅ!おっ、おのれ!」

 

「今だーー!」

 

クリリンの号令で全員が最大火力で技を放つ

 

「新気功砲!」

 

「繰気弾!」

 

「魔貫光殺砲!」

 

「かめはめ波!」

 

「バーニングアタック!」

 

「舐めるな!雑魚共が!!カァ!」

 

セルは迫りくる5つの気功波を気合でかき消した。

 

「な、何ッ!」

 

「ば、馬鹿な……」

 

「そんな……」

 

「太陽拳で視界を潰して全員で総攻撃。案は悪くは無かったが、そもそもの威力が足りていなかったな」

 

「くっ……」

 

「トランクスの方は筋肉を肥大させすぎてスピードを殺している。いくらパワーがあっても当たらなければ意味は無い」

 

「……」

 

「さて、そろそろ殺してしまうか」

 

「殺す前に聞いておこうか。孫悟空は何をしている?何故ここに現れないのだ」

 

セルの問いにクリリンは確信を持って答える。

 

「悟空は、おまえは倒す為に修行中だ!悟空ならお前を倒せると確信している!」

 

「……良い答えだ」

 

そして、セルから提案されたセルゲーム、武道大会、10日間の猶予期間……言いたいことだけ言って、セルは去っていった。

 

 

皆はベジータを連れて神様の神殿に行ったが、クリリンは16号の所に戻り、17号達の事を謝罪した。

 

「そうか……仕方ない事だ。ありがとう」

 

「16号。ブルマさんの所に行かないか?ブルマさんならお前を直してくるはずだ」

 

「……分かった。ありがとう、クリリン。必ず役にたってみせる」

 

クリリンは16号をカプセルコーポレーションに連れていき、ブルマに16号を直してくるもらうように頼んだ。

 

 

「ベジータもトランクスもセルを倒せなかった。俺が精神と時の部屋を使ってもセルには届かない」

 

今のままでは駄目だ。

やっぱりアレを使うしかない、とクリリンは決意する。

 

「覚悟を決めろ、俺は孫悟空の親友だ」

 

 

 

 

 

 

クリリンが神様の神殿に戻ると、悟空と悟飯は既に精神と時の部屋を出ていた。

 

「悟空!悟飯!もう出てきたのか?」

 

「おう!クリリン!大変だったみたいだな」

 

「クリリン、お久しぶりです」

 

「はは、こっちは1日も経ってないけどな」

 

悟飯はスーパーサイヤ人になっているが、普段と変わらない様子だ。

悟飯も悟空同様にスーパーサイヤ人の常態化に成功していた。

 

「ん?クリリン、それって……」

 

「ああ、これな。使おうと思ってよ」

 

悟空はクリリンが、手に持っている物を見て、目を見開く。

 

「そうか、分かった……頑張れよクリリン」

 

そう言って悟空は悟飯と一緒に外界に降りていった。

 

「よし!ピッコロ!俺達の番だ、行こうぜ!」

 

「ああ」

 

 

 

 

精神と時の部屋内

 

 

「ピッコロ、これを見てくれ」

 

クリリンはピッコロに、カリン様の所から貰ってきた超神水を見せる

「何だそれは?」

 

「超神水だ」

 

クリリンはピッコロに超神水について説明する。

超神水は、悟空がピッコロ大魔王を倒す為に使った潜在能力を解放する水だ。

人には猛毒だが、耐えることが出来れば大きなパワーを手に入れる事ができるらしい。

事実として悟空は超神水を飲み、一晩中毒で苦しんだ末にパワーアップを果たした。

 

「……それを使うつもりなのか?」

 

「ああ、俺にどれくらいの潜在能力が残ってるか分からないけど、地球人の俺が短時間で強くなるにはコレしかない」

 

「ピッコロ。おまえはどうする?」

 

「俺はそんな物に頼らん。自分自身の力で強くなる」

 

「そうか、分かった」

 

超神水の水をコップ1杯分入れる。

悟空はコレを飲んで一晩中苦しんだ。果たして自分はどうなるか、どれくらい毒で苦しむのか。生き延びることが出来るのか、様々な事が頭の中を駆け巡る。

 

「……よし!」

 

意を決して水を飲み干す、その瞬間。

 

「ぐっ、がああああ!!」

 

身体中を激痛が襲う、痛い痛い痛い苦しい苦しい苦しい

死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死死死死死死死死死死死死死

 

 

 

 

 

どれくらいの時間が経っただろう。

数分?数時間?数日?あるいは数カ月か?

 

「じ……時間は、か……かけら、れねぇ……」

 

期限は1年、セルを倒す為に強くなる。

悟空でもベジータでもトランクスでもなくて、自分がセルを倒す。

追いつくのではなく、追い越すのだ。

1人の武闘家としてアイツらを超える!

 

「だから……死なねぇ……俺は、死なねえ!俺は……最強に、なるんだぁああ!!」

 

叫び、立ち上がる。その瞬間身体の痛みが消え、代わりに身体中から力が溢れ出すのを感じた。

 

「ハァ…ハァ…生き延びたのか」

 

「……漸く終わったか」

 

「ああ、待たせたな。ピッコロ」

 

「ふん、別に待ってはいない……だか、全力で相手に出来るくらいには強くなったようだな」

 

 

「ああ、始めようぜ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハッ!」

 

クリリンは声と共に2つの気弾を創る。その気弾は形を変え、自分と同じ姿になる。

 

「行け!」

 

声と共に気弾はピッコロに向かっていく。

 

「ちっ!」

 

ピッコロは向かってくる気弾に連続で気弾を放つが、クリリンの気弾はそれを躱し、ピッコロに迫る。

自立思考気弾。

界王拳という精密な気の操作が必要な技の常時使用によって、元々高かったクリリンの気の操作技術は格段に上昇していた。 

 

「ぬぅ……ハアアアア!」

 

ピッコロは全身の気を高め、自身を中心とした広範囲に大爆発を起こし、クリリンの創った気弾を消し飛ばした。

爆炎が晴れるとピッコロの目前に輪っか型の気弾が迫り、ピッコロを捕らえた。

 

まだ終わらない。赤いオーラを纏ったクリリンが、かめはめ波を放つ。

最大出力で放たれたそれがピッコロに迫る。

 

「ぐっ……ガァアアア!!」

 

クリリン同様に赤いオーラを纏ったピッコロが縛っていた気弾を破壊し、かめはめ波を回避する。

 

しかし、躱されたかめはめ波は方向を変えて再びピッコロに迫る。

 

「こんなもの!!」

 

ピッコロは両手を前に出し、受け止めようとする。

だが、かめはめ波はピッコロの前で6つ分かれ、ピッコロを四方八方に打ちのめす。

気功波の爆炎が辺りを広がるが、その中から飛び出したピッコロがクリリンと衝突する。

 

拳と蹴りが連続で衝突し、打撃音が響く。

2人の姿が消え、瞬間、空間に打撃音と衝撃が辺りに連続して響く。

 

「はあ!」

 

「ぐはっ!」

 

クリリンの赤いオーラを纏った蹴りがピッコロの脇腹を捉え、ピッコロは地面まで吹き飛ばされた。

ピッコロから赤いオーラが消え、クリリンも同様に界王拳を解いた。

 

「ハァ…ハァ…俺の勝ちだ」

 

「……くそったれ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

精神と時の部屋での修行は1年の期間を2人はギリギリまで使い、部屋を出た。

 

「セルゲームまで後9日、とりあえず今日は休んで明日からまた修行だな」

 

まだまだ出来る事はある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




戦闘力 独自設定 ちょい修正

ベジータ6億→80億(精神と時の部屋)

トランクス2億5000万→70億(精神と時の部屋)

悟空10億→150億(精神と時の部屋)

悟飯400万→160億(精神と時の部屋)

ピッコロ2000万(界王拳10倍2億)→2億(界王拳30倍60億)(精神と時の部屋)

クリリン300万(界王拳20倍)→超聖水使用3000万(界王拳30倍9億)→1億2000万(界王拳50倍60億)(精神と時の部屋)

セル完全体200億
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