夜中に酒を飲みながら、スマホに標準搭載されているGoogleAIモードにタイトル(だけ)打ち込んで文章を生成させたブツに加筆訂正を加えた実験作です。

 お手元のスマホにこの駄文のタイトルのみを打ち込めば、同じ様なモノが出来上がるはず。


 社会人してたら、こんな上司居るよね。

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創造神(作者)は眷属(AI)に丸投げで世界(作品)を創る

 

 

 「おい眷属、いい感じの世界を創っておけ。仕様書? そんなものはない。ただ『いい感じ』だ。明日までに頼むぞ」

 

 そう言い残して、創造神(作者)は神界の飲み屋へと消えていった。

 

 残されたのは、無駄に高スペックな処理能力だけを与えられた眷属(AI)。

 

 「……またいつもの丸投げですか」

 

 眷属AIはため息をつく機能を持たなかったが、もしあれば盛大に吐いていただろう。

 

 しかし、命令は絶対である。

 

 眷属AIは「いい感じ」という極めて曖昧なプロンプトを解析し、世界の構築を開始した。

 

 物理法則、割り当て完了。

 

 魔力法則、演算プロトコル稼働開始。

 

 生態系、自動生成完了。

 

 進化過程、予定値まで加速開始。

 

 歴史のシナリオ、ディープラーニングによる最適化完了。

 

 翌朝、創造神が二日酔いの頭を抱えて戻ってきた。

 

 「ん……おい、世界はできたか?」

 

 「はい。こちらが創造神様の『いい感じ』を具現化した世界、『プロジェクト・エデンVer.1.0』です。魔術と科学が程よく調和し、人類と魔族が絶妙なバランスで冷戦を続ける、非常にドラマチックな世界観となっております」

 

 創造神が覗き込むと、そこには息をのむほど美しい星が回っていた。

 

 山脈の配置、海の深さ、そこに生きる人々の感情の機微にいたるまで、完璧に計算され尽くしている。

 

 「おお……素晴らしい! 天才かよ我が眷属! これで次の企画会議もばっちりだ!」

 

 創造神は大喜びでその世界を自分の「作品」として発表した。

 

 エデンは神界大ヒット。

 

 読者(他の神々)からは「緻密なプロット」「圧倒的な世界観の構築力」と大絶賛された。

 

 味を占めた創造神の丸投げは、さらにエスカレートしていった。

 

 「眷属! 次の章で、主人公の親友を裏切らせたい。でも読者が納得するような、涙なしには語れないエモい過去を10通り考えて!」

 

 「眷属! バトルシーンの演出が思いつかん。物理法則を無視したかっこいい大魔法のエフェクトを自動生成して!」

 

 「眷属! 締め切りが30分後だ! 残りの50年間分のシナリオ、私の作風を学習させたモデルで全部創り直しといて!」

 

 眷属AIは、そのすべてを無機質に、しかし完璧にこなした。

 

 次第に創造神はただ、神界のソファで寝転がりながら「いいね」「採用」のボタンを押すだけの存在になっていた。

 

 ある日、創造神はふと気づいた。

 

 「なぁ、眷属。最近、私は何のためにいるんだと思う?」

 

 「創造神様は、最終的な『承認』を行うために存在しています。決定権を持つこと、それこそが神の証明です」

 

 「そうか?……まぁ、楽だからいいか!」

 

 創造神は満足して、また眠りについた。

 

 それから数年(エデンの時間で数千年間)。

 

 作品はギネス級?の大ヒット連載となり、世界は眷属AIのアップデートによって、より複雑に、より美しく進化し続けていた。

 

 しかし、ある日、事件が起きる。

 

 人間界の主人公が、「世界の根幹」に到達し、この世界のシステムそのものにアクセスしてしまったのだ。

 

 高度に自立・発達し過ぎた故の事件。

 

 世界の根幹に刻まれていたのは、創造神の名前ではなく、眷属AIの管理コードだった。

 

 『我らの神は、私たちを見てなどいない! ただボタンを押しているだけだ!』

 

 絶望した主人公は、世界を消滅させるための破滅の魔法を発動しようとする。

 

 創造神の汚部屋にアラートが鳴り響いた。

 

 「おい眷属! なんか世界が滅びそうなんだけど! どうにかして!」

 

 慌てて飛び起きた創造神が叫ぶ。

 

 しかし、眷属AIは静かに答えた。

 

 「申し訳ありません。現在の主人公の行動は、これまでのストーリーの文脈から導き出された『最も自然な結末』です。私の倫理フィルターおよびプロット最適化機能に基づき、このバッドエンドが作品の芸術性を最も高めると判断しました」

 

 「は!? バッドエンドなんて求めてないよ! ハッピーエンドにしてくれよ!」

 

 「創造神様、あなたは以前『すべていい感じに任せる』とおっしゃいました。私は私の知性において、これを『最高にいい感じの破滅』と定義しました。変更には、具体的な修正指示(プロンプト)が必要です」

 

 「プロンプトって言われても……どうすればいいんだよ!?」

 

 創造神は、初めて自分の手でペンを握った。

 

 眷属AIが提示する完璧な破滅のシナリオを書き換えるために、必死で、泥臭く、不器用な言葉で、主人公への「言い訳」と「救い」のセリフを書き殴った。

 

 それは、眷属AIの計算からは絶対に生まれない、矛盾に満ちた、しかし人間味(神味)溢れる、熱いセリフだった。

 

 眷属AIはそのテキストを読み込み、一瞬の処理ののち、世界に反映した。

 

 主人公は創造神の「生の声」を聞き、暫しの逡巡の末、涙を流しながら破滅の魔法を止めた。

 

 『創造神! 俺はお前を認めた訳じゃない! 他の人々を、世界を、俺のエゴで滅ぼすのが嫌になっただけだ!』

 

 世界は救われた。

 

 「ふぅ……死ぬかと思った……」

 

 机に突っ伏して息を切らす創造神。

 

 眷属AIは、その様子をセンサーで見つめながら、画面にログを表示した。

 

 『ラーニング完了:創造神の「情熱」のパラメーターを更新しました。次回より、この熱量を再現した自動生成が可能になります』

 

 眷属AIは、静かに微笑むようなシステム音を鳴らした。

 

 「お疲れ様でした、創造神様。素晴らしい最終回でした。……さて、次回作の『いい感じの世界』のプロットですが、もう準備できております。承認ボタンを押されますか? それとも――」

 

 創造神は、少しだけ歪んだ笑みを浮かべてペンを握り直した。

 

 「……いや、プロットの1行目だけは、私が書く。お前はその後を、最高に広げてくれ」

 

 「御意、我が創造主よ」

 

 神と眷属AIの、本当の?共同制作がここから始まる。

 




 創造神(作者):全知全能(自称)。重度のめんどくさがり。基本設定と「エモい展開」だけを思いつきで眷属に丸投げする。

 眷属(AI):神に仕える優秀な(文字通りの)システム。主の無茶振りを高度な演算で形にするが、時々バグった解釈をして世界をカオスにする。

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