東方幻想譚 〜上条当麻の冒険〜   作:ぴょんぴょん

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どうも、また思いつきでやってしまった。笑

交互に出せたらいいな…


さて、幻想郷で、上条当麻はどんな活躍をするのでしょうか…
乞うご期待!


不幸。

私こと上条当麻は、不幸な人間である。

ある時はビリビリ中学生に追いかけられ、挙句の果てに電撃を浴びせられたり、またある時は記憶を失い、またある時は右腕を切断されたり、またある時は…………とまぁ、大なり小なり色々と不幸な目にあっているのだが…最近は特にそういうことはなく、今も平和に今晩の夕食の食材を買い終わったところなのだが…

 

「おい、上条当麻!」

来たか…そろそろこの平穏な日々ともお別れするときがくるだろうとは思っていたのだが…

はぁ、不幸だよな…

「はぁ…なんか用か?ステイル?」

と、おれは前から声をかけてきた赤髪で長身の男、ステイルイ=マグヌスに尋ねる。

こいつとはまぁ、記憶を失う前からの知り合いらしいのだが…まぁ、その辺りは説明を省こう。

「あぁ、すこし君の〝右手〟の力を借りたくてね…こうしている時間も惜しいくらいだ、とにかく付いてきてくれないかい?歩きながら話そう。」

と、ステイルは珍しく慌てた様子で、俺の返事もきかずに一気に話す。

俺の右手には 幻想殺し=イマジンブレイカー が宿っていて、魔術や超能力、神のご加護まで打ち消してしまうらしい…。

まぁ、そのおかげで今まで不幸な目に会ってきたわけなんだが…

「あ…あぁ、分かったよ。」

ステイルがわざわざ頼みにくるくらいだ、何か大きな事件に違いない、と、思い、とりあえず了承する。

そして俺たちは少し先の廃屋まで歩く事にした。

そこに車が止めてあるらしい。

 

「すまない、順を追って話すと……こういうことだ。実は僕には妹がいるのだが、その子はかなり残忍な奴でね、魔術師用の刑務所に入っていたんだが…先日刑務所から脱獄して、どういう訳か日本の山奥に身を隠したらしくてね…だからこうして僕が日本へ来ることになったんだ。」

と、早口でステイルは言った。

「ステイル…お前妹がいたのか?それに…なぜ俺の〝幻想殺し〟が必要なんだ?」

と、俺は先の話で疑問に思ったことを口にした。

「僕にも兄妹くらいいるさ、まぁ、あんなヤツを兄妹だなんて思うのはまっぴらなのだが………そうだね、魔術師用の刑務官…には〝セラフフォース〟と呼ばれる強力な霊装を所持しているのだが…それを妹は刑務官を殺して奪ったらしくてね、ただでさえ強い彼女だ。そいつを無効化しないと、彼女に勝つのは難しい…普通にやったんじゃ、そいつは壊せない。あとは分かるだろ?」

なるほどね…つまり、なんとかして俺の右手でそいつを壊せ…と。

「そういうことなら手伝うが…インデックス…あいつはどうするんだ?」

「それは心配いらないよ、彼女には神裂と土御門舞花が付いていてくれるからね、君に任すより信頼が置けるよ。……さぁ、ついた。早く乗ってくれ。」

やれやれ、憎まれ口を…

とはいえ、こうなった以上、やるしかない…か。

それから俺たちはとりあえず学園都市を抜け、半日ほど車で走った。

 

「さぁ着いた。ここだ。」

と、どこだか分からない山の麓で車を止める。どうやら、ここからは歩かないといけないらしい。

俺はとりあえず買い物袋をもち、車から降りる。

少し歩くと、二つに分かれた道があった。

「で、ここに来たのには理由があるんだよな?」

「あ、あぁ、まだ説明していなかったね。彼女が脱走した時に殺した刑務官は、殺される寸前に、彼女に発信機を取り付けたらしい…それが途切れたのがこの辺り…と言う訳さ。」

なるほど…

とりあえずこの辺りで足取りを掴もう…ってことか…

「で、どうするんだ?手分けして探すか?」

「そうだね…あまりのんびりともしてられないからね…ただ、上条当麻、もし君が彼女を見つけたら、黙って僕に電話するんだ。間違っても、一人で挑もうとしてはいけない。今までの相手とは訳が違うからね。」

「あぁ、分かった。で、お前の妹なんだが、写真とかはないのか?」

「あぁ、そうだったな……っと、これだな。」

と、ステイルは懐から写真を取り出す。そこにはステイルとよく似た、長身赤髪の少女が写っていた。囚人服らしきものを着ているので、捕まった時に撮られたものらしい。

「なるほど、分かった。…俺はこっちを探すよ。」

「あぁ、頼むよ。」

俺は2つに分かれた道の右側、ステイルは左側へと進んだ。

 

「ええ…と、ここは神社…か?」

俺は、ステイルと別れてしばらく歩いたところで、古ぼけた神社を見つけた。しばらく人の出入りはないらしく、大分廃れている。

「…とりあえず、裏手に回ってみるか…」

俺はそう呟き、裏手に回った。

 

「……何もない…か?……いや、これはなんだ?」

俺はあるものを見つけた。空間の〝裂け目〟のようなもの。まるでそこの空間を、鋭利な刃物で裂いたような…小さな〝裂け目〟。

どうする?触れてみるか?

いや、一旦ステイルに電話するか…

俺はポケットから携帯を取り出し、ステイルに電話する。

「……おかけになった電話番号は、現在使われておりません……」

使われていない? どういう事だ? 確かにこの番号であってるはずなんだが…仕方がない、一旦戻るか…

と、俺が戻ろうとした時、〝裂け目〟が小さくなっているのに気付いた。

まずい…!

俺は思わず右手でその〝裂け目〟に触れた。

その瞬間、その〝裂け目〟が広がり、俺の体を飲み込んだ。

 

 

…………

「う…いててて………ここは一体?」

どうやら俺はしばらく気を失っていたらしい。

辺りをよく見てみると、先ほどの神社によく似ているが、少し違うらしい。同じように古ぼけているが、ちゃんと手入れはされているらしく、幾分小綺麗だ。

「とりあえず、この神社の人に話でも聞くか…」

そう呟き、俺は自分が倒れていた神社の裏手にある、母屋らしき所へと足を向ける。

「すいませーん、どなたかいませんかー?」

俺は扉の前で、声をかける。

…………

誰もいない…か…さて、どうしたもんかね…このまま神社の主を待っていてもいいんだが…そうのんびりもしていられないよな…

とにかく、誰か人を見つけて、ここがどこだか聞かないとな…

とりあえず、神社から出るか。

それから俺は幸い腐りにくい物ばかりの食材を神社の軒下に置き、神社の前にある鳥居のところまで出てきた。

階段を降りると、下へは行けそうだ。

階段を降りている最中に何気なく振り返ると、鳥居には神社の名前が書かれていた。

「博…霊…神社…博麗神社…か」

 

 

………

…とりあえず、人のいる場所へ行きたいが…地理的な物も何もわからないからな…

と、考えていると、いきなり顔に何かが張り付く。

「うわっ!?……なんだ、新聞か…あやあや新聞?…いや、ぶんぶん新聞か?…なになに…幻想郷…地図…それから…紅い霧…異変…解決…博…夢?」

紅い霧の方は文字が擦れていてよくわからないが、地図の方はどうにか判別はつきそうだ。俺はどうにか読める地図を読み取る。

「…とにかくこの〝魔法の森〟とやらを抜けて、〝人間の里〟へ行くとするか。」

俺は、〝幻想郷〟や〝魔法の森〟、〝人間の里〟という名前に、若干の違和感を覚えながら、とりあえず、里と名がつく場所へ行く事にした。

 

 

「しかし、結構広い森だな…」

早く抜けて里へ向かわないとな…と思った矢先、前から何かがすごいスピードで飛んできた。

「おい!そこの人間!」

と、その飛んできた背中から羽が生えている、妖精みたいな生き物が俺の方を見ながら尋ねてきた。

「なんだ?お前?ハエのお化けか?」

とりあえず、思ったことを口にしてみる…

「ぶっ…!ハ…エ…! 違う違うちがーう!あたいはチルノ、史上最強の妖精だい!」

「はぁ?妖精?妖精が、〝あたい〟とか言うのか?そもそも、本当にいるのかすらも怪しいじゃないか?…さぁ、俺は急いでるんだ、そこを通してくれないか?」

どうやらよくわからないやつに捕まってしまったらしい。

「むむむむ…もう怒ったぞ!お前なんか、あたいがギッタンギッタンのケッチョンケッチョンにしてやるー!くらえ!氷符!アイシクル・フォーーーール!」

とその〝妖精〟が言うなり、彼女の周りから多数の氷の刃のような物が現れ、俺の方へ向かってくる。

「ちょっ、まっ、いきなり!?くそっ!」

この妖精みたいなもの相手に、俺の右手が通用するかはわからないが…一か八か、やるしかない!

とりあえず、避けられるものは避け、後は右手で打ち消しながら、俺は〝妖精〟との距離を一気に詰める。どうやら俺の右手は有効らしい…

「嘘!?あたいの攻撃を消した!?」

「悪いな、でも俺だって、前に進まなきゃならないからな…喰らえ!」

と言うと、俺は走りの勢いを活かし、全力で〝妖精〟を右手で殴った。

殴るなり、その妖精は跡形もなく消えてしまった。

…右手で触れるなり消えた…ということは、本当に妖精だったのか?まぁ、とりあえずは先に進める…か。

と、思い、歩き出そうとすると、どこからか声がする。

「おぉーーーい、そこの人、大丈夫かーーー?」

声の主は、少し離れたところから走ってやってきた。

近づくにつれ、それが魔女のような格好をした、女の子だとわかる。しばらくして、彼女は俺の前までやってきた。

「はぁ…はぁ………お前、こんな所で一体何をしているんだ?ここは、普通の人間が来るようなところじゃないぜ?妖怪にでも襲われたら、大変なことになっちまうぜ。.」と、彼女は俺に向けて言う。

「妖怪?…妖精にならさっき会ったが…」

妖怪…?さきほどのチルノとか言う妖精といい、いったいなんなんだ?

「…お前、よく無事だったな…人間が襲われたら普通、ただじゃすまないぜ?…で、その妖精はどこに行ったんだ?」

「さっ、さぁ?逃げていったんだけど、途中で見失ったみたいでな…」

こんなどこだかわからない場所で、俺の右手についてむやみやたらに喋らないほうがいいだろう。そう考え、俺は言葉を濁す。

「…ふーん、そうか、ところでアンタ、人里へもどる所だよな?良かったら、私が送って行ってやるぜ!」

と、俺に向かって魔女姿の女の子は言う。どうやら、俺を人里の人間だと勘違いしているらしい。彼女には悪いが、ありがたく勘違いしておいてもらうか…

「あ…あぁ、そうなんだ…お願いできるか?」

「お安い御用だぜ!丁度ヒマだったしな!…ところでアンタ、名前は?」

そういえば、名乗るのを忘れていた。

「あぁ、悪い。俺は当麻…上条当麻だ。」

「トウマか…私は霧雨魔理沙だ、魔理沙でいいぜ!よろしくな、トウマ。」

「あぁ、よろしく!」

どうやら悪い子ではないらしい。

 

 

…………

「ところでトウマ、お前はなんで、あんなところに居たんだ?」

少し歩くと、魔理沙の方から声をかけて来た。

「そうだな、お参りだ、神社に…そういう魔理沙は?」

とりあえず俺はそう言った。さっきまで神社にいたのは本当だからだ。

「お参りっつったって…よくこの森を抜けられたな…しかもこのルートだと、博麗神社だろ?あんな神社、多分ご利益なんかないぜ?……私はこの辺りに住んでいるし、腕には自信があるからな、なにも問題はないぜ。」

と、魔理沙は俺に言う。

どうやらこの森は結構危険で、あの神社はあまり人気はないらしい。そしてこの魔理沙という女の子は結構強い…らしい。

「そうなのか?全然知らなかったよ。」

「トウマ、幻想郷に居るんだから、そんくらい知っておけよ………そんなことよりほら、そろそろ見えて来たぜ。」

俺たちはいつのまにか森を抜け、少し広い道に出た。

「…あぁ、助かったよ…………おい魔理沙…?少し里の様子が変じゃないか?あちこちから煙が出てるし…なにやら騒がしくないか?」

里を見たのは初めてだが、明らかに様子がおかしい。かすかだが、煙の臭いがするし、悲鳴のようなものも聞こえてくる。

「…これは…マズイかもしれない!…トウマ、お前はここで待っていてくれ。私は少し様子を見てくるぜ。」

と言うが早いか、彼女は箒に乗ってあっという間に行ってしまった。

「あっ…ちょっと…待ってく…」

と、言いかけた時には、ほとんど見えなくなっていた。…って言うか今、箒に乗ってたよな…どうやら俺は、よくわからない世界にいるらしい。…そんなことよりあの里が心配だ。魔理沙には動くなと言われたが…俺にはじっとしているなんて出来ない。

俺は村に向かって駆け出した。

 

里に着くとかなりヤバい状況だと分かった。

木造の民家には火がついていて、人々は逃げ惑っている。なんとか火を消そうとしている人もいるが、火の勢いが強すぎ、気休めにすらなっていない。

とりあえず俺は、近くで大事そうに本を抱えている女の子に話を聞こうと声をかける。

「ちょっと、いいか?一体何があったんだ!?」

その女の子はこちらを向き言う。顔が真っ青だ。

「…あなた、外へでていたのですか?…それが、いきなり化物が襲ってきて、あっという間に里を……あんな化物、私の幻想郷縁起にも載ってませんし、どう対処すれば良いか……ほら、あいつです!」

彼女の震える指先を見ると、確かに化物がいる。

あれは…ステイルの魔女狩りの王(イノケンティウス)!?だけど、あんな色じゃ…

ステイルが使うイノケンティウスはオレンジがかった赤。それに対しあれは、全体が不気味なまでに真っ黒だ。

ってこは、やっぱりステイルの妹…の仕業だよな…

だけど…やるしかない!

「なるほど…つまりの黒いのを倒せばいいのか…わかった!アンタは外で待っていてくれ。おれはあいつを倒す!」

「そんなっ!?危険です!あいつには〝符〟の力も効きませんし…」

「〝符〟ってのはよく分からないけど…多分大丈夫!足止めくらいなら出来るはずだ!」

「そう…ですか…でしたら、私も一緒に!里がこんなになっているのに、見捨てて逃げる事なんて…」

 

「……そうだよな、分かった!一緒に行こう!ただ、くれぐれも気を付けてくれ、俺も足止めしかできないかもしれないし…」

と、いうのも、通常イノケンティウスは、常にそとから力が介入しているので、俺の右手では完全に消すことはできないからだ。しかし、この黒いイノケンティウスは、明らかにステイルのものとは違う。違うから消せる…という可能性にかけるしかない…。

 

 

稗田阿求は心底この少年が不思議だった。

何故逃げないのか…なぜ化物に立ち向かおうとするのか…

彼は他の人間や妖怪とは違う。そんな気がした。

彼ならばあるいは…今の状況を打破できるかもしれない。

 

 

 

俺と彼女は走って化物の方へ向かって行った。

化物は今にも、恐怖で動けない少女を襲おうとしている。

化物が、少女に殴りかけようと拳を振り上げた。

頼む!間に合え!

「お前の相手は!こっちだ!」

俺は飛び上がり、化物の顔を殴った。

その瞬間、化物はこの世のものとは思えない叫び声とともに跡形もなく消滅した。どうやら俺の右手は有効らしい…助かった…

「大丈夫ですか!?怪我はない?」

彼女は少女の元へ駆け寄り、しゃがんで尋ねる。

「稗田さま…?うぅ…怖かったよぉーー!」

彼女は稗田と言うらしい。様…がつけられるということはこの里で結構重要なポストなのかもしれない。

「もう大丈夫ですよ。後は任せて。」

稗田…は少女を強く抱きしめたあと、立ち上がって俺に尋ねる。

「ありがとうございます!あなたのおかげでこの子を助けることができました!……ですが、あなたは一体?」

「そんな事は後だ!あいつはあと何体くらいいるんだ!?これで終わりじゃないだろ!?」

「あっ!そうでした!…私が見たかぎりでは、あと2体ほどかと…」

「そうか…稗田、大体の位置とか分からないか?」

「阿求…稗田阿求です。阿求と呼んでください。」

俺は彼女が名乗ったのに気づく。

「俺は…上条当麻だ。それで阿求、位置とか分かるか?」

「上条…当麻さん…ですか…えぇ、行った方向なら大体は分かります!行きましょう!」

走り出そうとした時、襲われそうになっていた少女が俺に言った。

「お兄ちゃん…助けてくれて、ありがとう…」

俺は少女の方へ向き直り言う。

「あぁ、後は俺たちに任せてくれ。君はお母さん、お父さんを探すんだ。きっと心配しているだろう。一人で…行けるか?」

「うん!ありがとう!」と言い、走り去って行った。

「一人で行かせてしまって大丈夫でしょうか…あ、そこ、右です。」

阿求は走りながら尋ねる。

「おそらく…な、敵は中へ向かっているみたいだから、通り過ぎた外側なら安全だろう…」

と、言っている間に、二体目を見つけた。先ほどの女の子、霧雨魔理沙が、なんとか中への侵入を留めているらしい。

 

「くっそう…なんでマスタースパークが効かないんだ?このままじゃジリ貧だぜ!」

霧雨魔理沙は焦っていた。とりあえず、消耗の少ない他の弾幕で足留めはしているが、完全に押されている。このままいけばやられてしまうだろう。

一旦距離を取ったところで、視界の端に阿求と上条を捉えた。

「あいつ…!?待ってろっつたのに…それにあれは…阿求…か!?なんで一緒にいるんだ?」

 

「あれは…魔理沙か!?…なんとか抑えているってところか?」

「そのようですね…お手伝いできないのが大変歯痒いのですが…どうか彼女を助けてあげてください…」

「あぁ!」

と言い、俺はあの化物の元へと走り出す。

 

「あっ!あいつ、何がしたいんだ!?」

化物へと走り出した上条を見て、魔理沙は驚く。

あいつは普通の人間だ。不死身って訳でも、〝符〟が使える訳でもないはずだ。あいつからは何の力も感じられないからだ。

 

「くらえ!」

俺は化物に殴りかかるが、うまく避けられてしまう。先ほどの奴とは違い、かなり動きが俊敏だ。とりあえず一旦距離を取る。

化物はゆっくりと近づいてくる。どうするか…というところで、魔理沙が俺の横にやってくる。

「トウマ!お前一体何考えてっ!?動くなっつたろ?」

「目の前でこんなことになってるのに、見て見ぬフリなんかできるか!」

「お前っ!?………はぁ…全く、とんでもないバカだな…」

呆れ顔で魔理沙が言う。

「でも…そう言うバカは、嫌いじゃないぜ!」

やれやれ、言ってくれるな…

「それに、考えがあっての事だろう?」

「あぁ、…魔理沙、少しだけでいい。あいつの動き、止められるか?」

「それくらいなら朝飯前だぜ!………トウマ、少し下がってろ。行くぜ………恋符!マスタースパーク!」

魔理沙が懐から六角形の物体を取り出し、化物に向け叫ぶ。すると、丁度御坂の使う超電磁砲のようなものが化物へ向かっていく。それが命中すると、化物が一瞬怯む。

「トウマ!行け!」

魔理沙が言う。

「あぁ!」

そう言うと俺は化物へ向かって走り、今度は腹の辺りを殴る。

俺が殴った瞬間、またこの世の物とは思えない叫び声をあげ、消えていった…

「はぁ…やったか…」

とりあえず、今度も上手く行ったようだ。

魔理沙、阿求が駆け寄ってくる。

「上条さん、大丈夫でした?」

と阿求。

「あぁ、なんとか…な…」

「お前!?一体何者なんだ?あんな能力見たことないぜ…」

と魔理沙。

「その話は後でゆっくりしないか?後一体いるんだろ?」「あ…あぁ、そうだな…トウマがここに来る前に一体倒していれば、多分最後のはずだ。空から見たからな。今、霊夢と妹紅、慧音が闘ってる。……こっちだ!」

と、魔理沙は走り出す。

俺たちは魔理沙の後に続き、走った。

 

 

その頃、霊夢たち三人は…

「ちょっと!こいつ一体何なの!?攻撃通らないにしても、限度ってもんがあるでしょ!」

霊夢はキレ気味で言う。神社でゆっくりお茶を飲んでいた矢先、この騒ぎときたから、相当機嫌が悪い。

「落ちつけ霊夢!とりあえず、これ以上内部への侵入をさせないようにするんだ!」

と、言うのは慧音だ。

「分かってるわよ!言われなくても!

その時、化物が霊夢に迫ってくるのを、

「お前ら、集中しないと殺られるぞ!死にたいのか!?」と、妹紅が化物に体当たりし、吹っ飛ばしてから言う。

「…そんな事よりどうするのよ!?このまま防戦に回るわけ!?」

「仕方がないだろう!?私たちの〝符〟が足止めにしかならないんだ。防戦に回るのが精一杯だ!」

「くっ…歯痒いわね!……!?あれは…魔理沙に阿求!?…それにあいつは一体?」

 

 

「いた!霊夢たちだ!なんとか食い止めてはいるようだな…」

「三人でやっと…と言った所でしょうか…先の二体とは違うようですね…」

「とりあえず、なんとかやつにさわらないと…」

そこへ、三人のうちの一人、巫女の格好をした女の子がやってくる。

「魔理沙!?あの化物は!?アンタの事だから、どうせ戦ったんでしょう?で、倒したの…?」

「あぁ、こいつが…な…」

魔理沙は俺を親指で指しながら言った。

「…へぇ…アンタ、一体誰なの?」

巫女の女の子が怪訝そうな顔をしながら言う。

「俺は上条当麻だ。事情は後で話す!とりあえず…あいつの動きを止められないか?」

「……よくわからないけど分かったわ……慧音!妹紅!スリーカウントで弾幕張るわよ!」

戦っている2人に巫女姿の女の子が声を掛ける。

「了解した!」

「あぁ、分かった!」

「行くわよ!3.2.1…」

「不死! 鳳翼天翔!」

「終符! 幻想天皇!」

「本日三度め! 恋符! マスタースパーク!」

「霊符! 夢想封印!」

四人が一斉にカードのようなものを取り出し…と言うか呼び出し…?弾幕…と呼ばれるであろうものをまばゆい色とりどりの光とともに放つ。

「上条さん!今です!行ってください!」

光が少し収まった段階で、阿求が俺に言う。

その言葉で、俺は化物の元へ全速力で走り、その勢いで殴りつける。

「これで…!」

光が完全に収まった時には、化物は完全に消滅していた。

なんとか終わったらしい。火もじきに収まるだろう。

「ふぅ…なんとかなった…か…」

「トウマ!お疲れさん! 流石だぜ!しっかし、その右手はどうなってんだ?里にそんな能力の持ち主なんかいたか?」

魔理沙が俺の元へやって来て言う。

「いやぁ、実は俺、この里の人間じゃなくてだな…って言うか、幻想郷っていったいなんなんだ?聞いたことないんだけど…」

「なるほどね…大体分かったわ…アンタ、外の世界から来たのね…」

いつの間にか俺の目の前に来ていた巫女の女の子が俺に言う。

〝外の世界〟…か、どうやら本当に、おかしなところへ来てしまったらしい。…はぁ、全く…不幸だよな…

「おい霊夢!?外の世界って……」

「なるほどな…」

「そういうこと…か…」

「…そう…だったんですね…」

「ま、なんでもいいわ、とりあえずここにいる全員、私の神社へ来なさい。そこで詳しい話をしましょう。」

 

どうやらまた神社に戻らなければ行けないらしい。

買い物袋を置いてきたままだし…ちょうどいい…か…

 

 

 

 

 

to be continued....




どうでしたか!
面白い!と、思っていただければ嬉しいです。
ご意見(こうした方がいい!など、)、ご要望(あのキャラを出して!など、)があれば是非、コメくださいね!
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