ゲヘナ線区はド畜生。   作:UMC OGASOU

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12.委員長臨検!!

 

夕暮れの陽光が赤茶けた荒野を血のような赤に染め上げる刻限。南ゲヘナ駅の第1ホームには、息をのむような沈黙が立ち込めていた。

 

ホームに敷き詰められた石畳の上に、一人の少女が立っている。

紫がかった銀色の髪を静かにたなびかせ、頭上には漆黒の巨大なヘイローを戴く。身丈に合わない大きな黒いコートを羽織ったその小さな体躯から放たれているのは、空間そのものを平伏させるかのような、圧倒的で苛烈な威圧感であった。

ゲヘナ学園風紀委員長——空崎ヒナ。

 

その背後には、緊張で生唾を飲み込む行政官の羽沼アコと、事態の推移を静かに見守るシャーレの先生が佇んでいた。

 

「……ここが、ハイランダーゲヘナ線区の現場なのね」

 

ヒナの低く澄んだ声が、静寂を穿つ。その視線は、ホームの白線の向こう側に立つ一人の男——治安維持長・士方リョウに注がれていた。

 

リョウは、背筋を完璧に伸ばした隙のない姿勢でたたずんでいた。胸ポケットには刺さった万年筆。腰には治安維持用の拳銃と警棒。そして何より、その瞳には「17時までにすべての業務を終わらせ、定時で退勤する」という、揺るぎない覚悟と冷徹なまでの理性が宿っていた。

 

「風紀委員長、空崎ヒナ。直々の臨検、ご苦労様です」

 

リョウは恭しく、だが対等な立場として言葉を返した。

 

「アコの独断で混乱させてしまって、ごめん。でも、単刀直入に言うわ、リョウさん」

 

ヒナは一歩、踏み出した。小さな足音がホームに響く。

 

「昨日、初めて見た報告書は惨憺たるものよ。治安維持の名の下に行われる風紀委員会への過剰な実力行使、事前申請のない無認可の爆薬使用、さらには行政手続きの形骸化と不当な拒絶……。これらはすべて、ゲヘナ自治領の法規に対する明確な違反であり、風紀委員会として看過できる限界を超えているわ」

 

「委員長のおっしゃる通りです!」

 

アコがヒナの背後から身を乗り出し、強く主張する。

 

「彼らの行いは治安維持ではなく、ただの暴力による統治と独善です! 手続きを無視し、風紀委員を力でねじ伏せるなど、もはやゲヘナの暴徒と何ら変わりありません!」

 

「黙りなさい、アコ」

 

ヒナの冷やかな一言がアコを黙らせる。ヒナはまっすぐにリョウを見つめたまま、言葉を続けた。

 

「……リョウさん。私は貴女たちがこの過酷な路線を守ってきた功績を否定するつもりはないわ。でも、ルールを無視した暴走は、巡り巡って更なる混乱を生む。これ以上、現場の独断を許すわけにはいかないの。風紀委員会の監察を受け入れ、指示に従って。」

 

重苦しい沈黙が降り積もる。

先生も緊張した面持ちで二人を見つめていた。ヒナの言う規律の重要性も、リョウたちの現場の苦衷も、どちらも嘘偽りのない真実だったからだ。

 

しかし、リョウはピクリとも眉を動かさず、静かに、けれど明確に首を振った。

 

「断ります、ヒナ委員長」

 

「……リョウさん」

 

「君の言う『ルール』や『手続き』は、平和で整った中央区画でのみ通用する机上の空論だ」

 

リョウの声には、一切の揺らぎがなかった。

 

「このゲヘナ線を見てみろ。過酷な地熱、日常茶飯事の地雷敷設、ならず者たちの突発的な襲撃、そして極度に制限された予算と人員。ここで生き残り、毎日何千人という乗客の命を運ぶ列車をダイヤ通りに走らせるために必要なのは、優雅な書類手続きではない。——直ちに現場を復旧させ、脅威を物理的に排除する、圧倒的な『速度』と『力』だ」

 

リョウは自らの時計を指差し、言葉を重ねる。

 

「手続きのために一時間工事が遅れれば、ガスタービン列車は脱線し、数百の命が吹き飛ぶ。風紀委員会が書類を審査している間にも、線路は歪み続けるんだ。僕たちがやっているのは暴力のための暴力ではない。限られたリソースの中で、乗客の命と……17時退勤という僕たちの尊厳を守るための、唯一無二の選択だ」

 

二人の視線が交差する。

規律と秩序を背負う風紀委員長と、現場の現実と定時運行を背負う治安維持長。

二人の主張はどちらも正しく、そして決して相容れないものであった。

 

「……平行線ね」

 

ヒナが小さく吐息を漏らした。

二人の間には、幼少期の過酷な境界線で互いを支え合った「家族」としての深い絆がある。言葉で相手を屈服させたり、権力で一方的に押し潰したりすることなど、お互いのプライドと互いへの敬意が許さなかった。

 

「言葉では、お互いを説得できない。……そして、私は貴女を命令で縛りたくはない」

 

「僕も同じだ、ヒナ。君と無意味な言葉の泥合戦をするつもりはない」

 

リョウは静かに外套のボタンを外し、可動域を確保するように肩を揺らした。

 

「……手合せをしよう、ヒナ」

 

「……は?」

 

アコが驚愕の声を上げた。

 

リョウはまっすぐにヒナを見つめ、言い放った。

 

「僕と君で手合せをする。……僕が勝ったら、風紀委員会は今後のゲヘナ線区の管轄問題から一切手を引き、治安維持と保線の全権を僕たちに任せてもらう。……どうだ?」

 

「な……何をふざけたことを! ヒナ委員長に対して勝負を挑むなど——」

 

「いいわ」

 

アコの制止を遮り、ヒナは即座にうなずいた。

 

その瞳に、かつてないほど鋭い戦意の火が点る。

 

「私が勝ったら、おとなしく風紀委員会の監察を受け入れてもらうわよ、リョウさん。……手加減はしないわ」

 

「望むところだ。……僕も、定時退勤がかかっているからね」

 

リョウが腰の拳銃を引き抜き、安全装置を解除した。

ヒナもまた、その背から巨大な機関銃——『終幕:デストロイヤー』を引き寄せ、重厚な鉄の音を響かせて構えた。

 

夕暮れのホームに、爆発的な緊張感が弾けた。

 

「……戦闘、開始」

 

ヒナの呟きが引き金だった。

 

ガアァァァァァンッッ!!!!

 

次の瞬間、ホームの空気が物理的な衝撃波となって破裂した。

ヒナの構える重機関銃 終幕:デストロイヤー の銃口から、目も眩むような大口径弾の火柱が噴き出す。圧巻の連射速度。極太の曳光弾の束が、空間そのものを削り取る殺戮の鉄の嵐となってリョウへ襲いかかった。

 

ドバガキガキガキガコンッッ!!

 

ホームのコンクリート床が砕け散り、激しい爆炎と粉塵が巻き上がる。

アコが「ひぃっ!?」と悲鳴を上げて先生の背後に隠れ、先生も目を開けていられないほどの暴風が吹き荒れた。

 

だが——。

 

「な……ッ!?」

 

アコが目を見開いた。

 

爆炎と土煙を切り裂いて突進してきたのは、傷一つ負っていない士方リョウであった。

 

リョウはヒナが指をトリガーにかけるコンマ01秒前の筋肉の収縮を完全に読み切り、最初の着弾点がホームを穿つ直前に、真横へ跳躍。ホームの太い鉄骨の柱の死角へと体を滑り込ませていたのだ。

 

しかも、ただ回避しただけではない。

 

ババババンッ!

 

滑り込みの体勢のまま、リョウの手にした拳銃が火を噴いた。放たれた四発の9ミリ弾は、狂いもなくヒナのデストロイヤーの薬莢排出ポートと、彼女の右足元の支点を正確に穿つ軌道を描く!

 

「……っ!」

 

ヒナは瞬時に察知し、機関銃の巨躯を盾のように閃かせて跳ね返すが、その瞬間に連射がコンマ数秒、途切れた。

 

そのわずかな「エアポケット」を、リョウが見逃すはずがなかった。

 

「甘い。ヒナ!」

 

地を這うような低空ダッシュ。リョウは柱の陰から超低空の踏み込みで抜け出し、ヒナとの距離を縮めた。手にはいつの間にか、保線作業用に置かれていた重圧な鉄パイプが握られている。

 

「近接戦……!?」

 

ヒナが息をのむ。距離を詰められれば、長大な重機関銃は取り回しが利かなくなる。

しかし、ヒナは不敗の風紀委員長だ。彼女は退くことなく、巨大なデストロイヤーの銃身そのものを鈍器として振り抜き、横薙ぎの烈風を巻き起こした!

 

ガキィィィィンッッ!!

 

鉄パイプと重機関銃の銃頭が激突し、火花が夜空のように弾け飛ぶ。

 

普通ならば、重機関銃の圧倒的な重量とヒナの怪力によって、リョウの手の鉄パイプは叩き折られ、そのまま体ごと吹き飛ばされるはずであった。

 

だが——衝撃が走ったのはヒナの方だった。

 

「くっ……!?」

 

リョウは正面から受け止めたのではない。鉄パイプをミリ単位の角度で傾け、ヒナの振り抜いた威力を滑らせるように流すと同時に、軸足をヒナの懐深くへと踏み込んでいたのだ。

 

柔よく剛を制す、超高度な体術。

 

「姿勢が高い」

 

リョウの無機質な声がヒナの耳元で囁かれた。

 

リョウは鉄パイプを捨て、瞬時にヒナの右腕の肘関節と手首を支点に取ると、彼女の重心を前方へ崩す「合気」の投げを放った。

 

「な……なんですってぇぇぇっ!?」

 

アコが叫ぶ。あの怪力を誇り、いかなる暴徒の突撃も正面から受け止めてきた空崎ヒナが、綺麗な放物線を描いて宙を舞ったのだ。

 

「……甘く見ないで!」

 

空中。ヒナは卓越した身体能力で体をひねり、漆黒の巨大な翼を力強く羽ばたかせた。空気を押し潰す風圧で強引に体勢を立て直すと、ホームの天井の鉄骨に着地。すぐさま反転し、真上からリョウへ向けて全弾掃射を叩きつけようとする。

 

だが、リョウの動きはヒナの予測のさらに三歩先を行っていた。

 

ヒナが天井に着地した瞬間、リョウはすでに足元に転がっていた保線用のスレッジハンマーを拾い上げ、一転してホームの基盤——旧式の鋼鉄製レールに向けて、全身の筋力を込めて叩きつけていたのだ。

 

ガァァァァァンッッ!!!!

 

凄絶な金属音が駅構内に響き渡り、振動が鉄骨を伝って一気に天井へと駆け上がった!

 

「う……くっ!?」

 

足場の鉄骨が激しく超音波振動を起こし、ヒナの足元がわずかに揺らぐ。照準がコンマ数ミリずれた。

 

その隙を、リョウは絶対に見逃さない。

 

リョウは線路のバラスを蹴立てて跳躍した。ホームの壁を二度蹴りし、天井の鉄骨へと一気に駆け上がる!

その速さは、人間が知覚できる領域を超えていた。残像すら残さず、まるで重力を無視した黒い閃光のようにヒナの死角——真上へと躍り出る!

 

「ヒナ、視野が狭くなっているぞ?」

 

「しまっ……!?」

 

上空からの急降下。リョウは短機関銃を取り出し、ヒナの足元の鉄骨へ向けて正確に三発を撃ち込んだ。鉄骨の接合部が弾け飛び、ヒナの足場が完全に崩落する!

 

「きゃ……っ!?」

 

ヒナの身体が浮遊感に包まれ、落下を始める。

翼を広げて体勢を整えようとするが、落下軌道上に待ち構えていたのは、すでに下層で着地を済ませていたリョウであった。

 

リョウは降下してくるヒナの動きを冷静に見極め、彼女の機関銃のストラップ(肩紐)に手を伸ばした。

 

シュンッ!

 

胸ポケットから抜き放たれた万年筆のペン先が、鋭い閃光となってストラップの金具をピンポイントで破壊する。

 

カチャンッ!

 

ヒナの手から、彼女の最大の武器が離れ、ホームのコンクリートの上を滑り去った。

 

「武器が……!? ヒナ委員長の武器が弾き飛ばされた……!?」

 

アコが頭を抱えて悲鳴を上げる。

 

「あり得ない……あり得ない! あのヒナ委員長が……終始、後手に回らされている……!? 一度も攻撃をクリーンヒットさせられないなんて……!」

 

先生も息をのんでその光景を見つめていた。

ヒナの戦闘力は間違いなくキヴォトス最高峰だ。圧倒的な火力、タフネス、経験値。どれをとっても隙はない。

だが、士方リョウという男は、そのヒナの「強さのパターン」を熟知し尽くしている。

かつて過酷な境界線でヒナを守り、共に戦い、彼女の癖、射撃の間合い、視線の誘導、果ては踏み込みの予備動作に至るまで、そのすべてを肉体に刻み込んでいた。

 

そして何より——リョウの動きには、一切の迷いも無駄もなかった。

 

「はぁっ……!」

 

武器を失ったヒナだが、諦めるはずもない。

落下と同時に鋭い上段蹴りを繰り出し、リョウの顔面を砕かんと脚を閃かせる。超人的な速度の蹴り。風を切る音が「ブウン!」と凶暴に響く。

 

だが、リョウは頭部をわずか数センチ傾けて蹴りをかわすと、ヒナの軸足を自分の足で引っ掛け、そのまま彼女の手首を掴んで引き寄せた。

 

「くっ……!」

 

ヒナの視界が反転する。

リョウはヒナの威力をそのまま利用し、彼女の体を包み込むようにしてホームの床へ倒し込んだ。

 

ドスンッ!

 

衝撃とともに、二人の身体がホームのコンクリートの上に重なる。

 

「……あ……」

 

ヒナが息をのんだ。

 

気がついた時には、勝負は完全に決していた。

 

ヒナの両手首はリョウの片手によって完璧に関節を極められ、動かすことができない。

そして、リョウのもう片方の手——万年筆を握った手が、ヒナの細い首元の数ミリ手前で、ピタリと停止していたのだ。

 

万年筆の鋭利なペン先に、夕暮れの茜色が冷たく反射している。

 

ほんの少しでもリョウが力を込めれば、首筋を貫ける完全な死角。

回避不能、反撃不能。

 

圧倒的なまでの完全勝利。

 

「……勝負ありだ、ヒナ」

 

リョウの静かな声が、呼吸を乱すことなく耳元に届いた。

 

「ハァ……ハァ……ハァ……」

 

ヒナは荒い息を吐きながら、自分を見下ろすリョウの瞳を見つめた。

 

そこにあったのは、冷酷な勝利者の目ではない。

かつて過酷な暗闇の中で、自分を守り抜いてくれた「あの頃」と変わらない、深く、優しく、そしてどこまでも過酷な現実を見据える男の瞳であった。

 

ヒナは全身の力を抜き、ゆっくりと瞼を閉じた。

 

「……見事ね、リョウさん。……私の……負けよ」

 

ヒナの口から紡ぎ出された敗北の宣言。

 

その瞬間、静まり返っていた駅構内に、アコの絶叫が響き渡った。

 

「ヒ……ヒナ委員長がぁぁぁぁぁっ!? 嘘でしょう!? こんなの……こんなの絶対に認められませんっ!!」

 

リョウは静かにヒナの手首を解放し、手にした万年筆を胸ポケットへと収めた。

そして、床に横たわるヒナの手を取り、ゆっくりと引き起こした。

 

「怪我はないかい、ヒナ」

 

「……ええ。加減してくれたでしょ。痛いところなんて、どこにもないわ」

 

ヒナはスカートの塵を手で軽く払い、少しだけ照れくさそうに息を吐いた。

そして、半狂乱になって駆け寄ってくるアコの方へと振り返った。

 

「ヒナ委員長! お怪我はありませんか!? ああ、なんて不敬な……! 今すぐ風紀委員会の本隊を呼び寄せて、この男を——」

 

「アコ」

 

ヒナの声は静かだったが、そこには一切の反論を許さない絶対的な重みがあった。

 

「約束は約束よ。私は彼に負けた。風紀委員会は、今後のゲヘナ線区の運行および治安維持に関して、一切の過剰な介入を行わない」

 

「な……なんですってぇぇぇっ!?」

 

アコが絶望のあまり頭を抱えてのけぞる。

 

「ですが委員長! 彼らのやり方を放置すれば、風紀委員会の面目が……!」

 

「面目よりも、約束を守ることの方が大切よ」

 

ヒナは真っ直ぐにアコを見つめ、諭すように言葉を続けた。

 

「それに……今日の勝負で分かったわ。彼らはただの暴徒でも、無法者でもない。この過酷な現場で、限られた条件の中で乗客の命と線路を守るために、持てるすべての技術と覚悟を注ぎ込んでいる。……私たちの型にはまったやり方を押し付けるのは、間違いだったのよ」

 

アコは返す言葉を失い、悔しそうに唇を噛み締めながら、ぐっと言葉を飲み込んだ。

 

ヒナは再びリョウへと向き直り、ふっと目元を和らげた。

 

「……リョウさん。約束通り、手は引くわ。でも……無理をして死なないでね。現場が過酷なのは分かったけれど……貴女に何かあったら、私は……」

 

ヒナは途中で言葉を濁し、少しだけ顔を赤らめてそっぽを向いた。

 

リョウはそんなヒナの頭に、ぽんと優しく手を置いた。

 

「ああ、分かっているよ、ヒナ。……僕たちには、守るべき乗客と……そして、絶対に譲れない『日常』があるからね」

 

そう言うと、リョウは自らの腕の時計に目をやった。

 

デジタル文字盤が刻む数字。

 

【 16:59:40 】

 

「……さて」

 

リョウは制服の襟を正し、ポケットからタイムカードを取り出した。

 

「退勤の時間だ」

 

ホームのスピーカーから、17時を告げる夕暮れのチャイムが鳴り響き始める。

 

リョウは打刻機へ歩み寄ると、完璧な動作でタイムカードを挿入した。

 

ガチャンッ!!

 

【 17:00:00 打刻 】

 

「本日も……無事、定時退勤完了です」

 

リョウの口元に、満足気な笑みが浮かぶ。

 

先生は思わず苦笑しながら、パチパチと拍手を送った。

「お見事だったよ、リョウくん。今日も完璧な17時退勤だね」

 

「ありがとうございます、先生。さあ、ヒヨコ。帰るぞ。クレープ屋に行くんだろう?」

 

駅務室から顔を出したヒヨコが「わーい! 維持長おごりですか〜!?」と叫びながら飛び出してきた。

 

夕闇が静かにゲヘナ線を包み込んでいく。

重労働と過酷な現場、そして冷徹なまでの定時退勤への執念。

不敗の風紀委員長すらも退けたその背中に、夕陽の残光が静かに重なっていた。

 

 






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なんかキャラが崩壊してる気がしてならない…
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