我が道を往くいじめられっ子は人生を変えたい   作:名無しのなな

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第16話 海常高校文化祭スタート

海常の文化祭は予定通り行われて菜々はクラスの出し物はほどほどにして文化祭実行委員会としてステージ発表の手伝いや各階の展示ブースでトラブルが起こってないか監視兼巡回作業などをして走り回っていた。

腕に文化祭実行委員会見回りという腕章をつけながら校内を同じ文化祭実行委員会の小川恵人とともに見回りしながらも文化祭の雰囲気を楽しんで文化祭を満喫することにしたようだ。

「おまたせしました~。チョコバナナクレープで~す」

「わ~」

菜々が出来上がったチョコバナナクレープに感嘆していると横から手が出て来て出来上がったばかりのチョコバナナクレープを素早く奪い去った。

クレープを横から奪い取った人物を見ると、そこにいたの乗山在江と美間散代だった。

「底辺のくせにいいもん食ってんじゃねーよ!」

乗山は大声で東京女子高にいた時のように高らかに名前に底辺と言い放ち

「これはあたしがもらってあげる~!んん~!おいひぃ~!こんなもの菜々ちゃんにふさわしくないよね~!」

美間は菜々に見せつけるかのように横取り目の前でむしゃぶりつくようにチョコバナナクレープを貪って食べながら言う。

菜々は乗山と美間の常識を逸した行動に怒りよりも呆れてしまい言葉も出なかった。

だが、そんな菜々に救いの手を差し伸ばしたのは小川だった。

小川が美間と乗山の間に割り込み制止するように言ったのだ。

「おい!おまえら何なんだよ!いきなり割り込んで来て人が注文したもの横取りしやがって!お前らにくれてやった覚えなんてねぇぞ!」

小川が怒りの形相で怒鳴るが美間と乗山はどこ吹く風でげらげら笑いながら小川の反応を面白がる。

「え~?何怒ってんの?!マジうける~!」

「ぎゃははは!奪われるような奴が悪いんだろうが!よえぇ奴が吼えんなよな~!」

周囲にいる生徒も部外者も美間と乗山の常軌を逸した行動とばか笑いしている様子にドン引きして遠巻きに見ているだけで誰も止めることができない。

菜々がそんな美間と乗山に呆れていると小川は怒りを露わにした様子で2人に向かって言った。

それはまるで鬼のような表情であった。

「お前らがやったことは窃盗だぞ!それにそのチョコバナナクレープは俺が注文したやつなんだよ!」

「ほぇ?」

美間と乗山は小川の発言に驚いた様子できょとんとした顔をしていた。

どうやら美間と乗山はチョコバナナクレープを注文したのは菜々の注文したものだと思っていたようだ。

「ツナピザクレープのお客様~」

「は~い」

菜々は注文していたのはツナピザクレープでそれを受け取ると美間と乗山の目の前で一口かじっていう。

「私は普段は甘いクレープ好きで注文するけどおかずクレープも好きなんだよね~。当てが外れちゃったね~どうするの~?」

菜々は美間と乗山に言うと美間と乗山はばつが悪そうな顔をしていた。

だが、小川の怒りは収まる気配はなく2人に詰め寄っていく。

「どうしてくれるんだよ!弁償しろよ!」

「ひっ・・・ごめんなさい!」

美間は小川の気迫に怯える。

「てめぇ!だましやがったな!底辺のくせにあたしらにたてついてんじゃねーよ!」

乗山は菜々に対して怒りをぶつけてくる。

しかし小川は美間と乗山に詰め寄る。

「なにがだましただよ!そもそも七海さんのクレープだったら奪っても問題ないのかよ!」

「ごごごごごごめんんなさい!ゆゆゆゆゆゆるしてください!」

小川の剣幕に恐れおののいた美間は千円札を吉沢に渡すようにするが次の瞬間

「・・・・てんめぇ~!おぼえてろよ!」

千円を小川に手渡す姿勢から顔をあげて千円札を床にたたきつけるようにそのまま乗山とともに走って逃げていく。

千円札はひらひらと舞って床に落ちる。

小川はそれを見て舌打ちをするのだった。

「なんなんだよ!あいつら!」

「ごめんね、小川くん。あいつらが前にラインで私が要注意人物としてリスト化してあげていた東京女子高の乗山在江と美間散代なんだ。あいつらやっぱり海常高校の文化祭まできて大暴れして行って・・・・」

菜々は申し訳なさそうに言う。

小川が怒りを露わにするのも無理はないのだ。

「その千円は取っておきなよ。今後証拠になると思うから。新しいチョコバナナクレープ代は騒動巻き込み代として私が出すよ。あ、チョコバナナクレープもう一つおねがいしま~す」

菜々は小川にそう言うと店員に新しいチョコバナナクレープを注文する。

「え?いいよ!俺が勝手にやったことだから!」

小川は菜々に言うが菜々は首を横に振った。

「いや、これは私がやらないといけないことだと思うからやらせてほしいの」

菜々の言葉に小川は少し考え込んでから言った。

「・・・わかった。じゃあ、ここは奢ってもらうよ」

そう言って菜々と小川は笑いあうのだった。そして新しいチョコバナナクレープを受け取るとそれを食べながら2人は文化祭を回ることにしたのだった。

――

「そういうことなんで、邪悪な顔して大声でチンピラしゃべりで喚き散らしてる東京女子高の制服着た女子二人を見かけたら捕まえて出禁にしてください」

菜々はグループ通話で文化祭実行員の全員に乗山と美間を見つけ次第捕まえて校内から追い出すか、警備員か屈強な男の先生に引き渡してほしいと頼み込む。

「わかったわ、見つけたら連絡するね」

実行委員の1人である草野美紀がそう答えると他の文化祭実行員も頷いたり了承の言葉を言う。

菜々はそれを確認するとスマホをポケットにしまうと次の目的地へと足を運ぶのだった。

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