我が道を往くいじめられっ子は人生を変えたい 作:名無しのなな
ゆゆは否定するがギャラリーは増えていて海常バスケ部のメンバーも文化祭に来ていた客もゆゆが起こした騒動の一部始終を見てゆゆの罪は確定と見ていた。
「ゆゆ・・・どうしてこんなことしたの?」
そこで今まで騒動を見ていた衣音がゆゆに問いかけた。
「僕はやってない・・・やったとしたら菜々が僕の言うこと聞かなかったせいだもん!僕は悪くない!」
「はぁ?」
菜々はゆゆの言い訳に呆れた様に言う。
「菜々が僕の言う通りに大島先生と僕が両想いになる為の悪役をやってくれたら僕は大島先生と両想いになれたもん!大島先生が彼女と別れるための汚い悪事は全部、菜々がやってくれてたら僕はなんのリスクも負わずに大島先生と両想いになれてさらには不幸になった悪役の菜々がいることで幸せを倍感じられて僕だけハッピーエンドになれたのに!僕の言う通りにしてくれなかったから!」
ゆゆは泣きながら言う。
荻原はその言い訳に対して激昂する。
「あんた、ふざけてんのか!あんたのそのくだらない理由でどれだけの人が迷惑したと思ってるんだ?!それにあんたがやったことはれっきとした犯罪だ!」
荻原がそう言うとゆゆは叫ぶように言う。
「ふざけてなんかない!友達ならなんでもやってくれて当たり前なのに先に裏切ったのは菜々だもん!菜々が僕の為に友達なのに僕と大島先生が両想いになるために手を汚してくれなかったのが悪いんだもん!」
ゆゆの自分勝手な言い分に菜々は怒りで体を震わせる。
こんな自己中の権化のような化け物と過去に仲良くしていたことや、こんな化け物に利用されていたことに怒りがこみ上げる。
すると荻原が言う。
「食田さん、あんたのやったことは犯罪だ!警察に捕まって罪を償うことになるんだぞ!」
するとゆゆが言う。
「はぁ?!こんなことで捕まるわけないじゃ~ん?あんたバカなの?なりすましアカウントで個人のデマ垂れ流したくらいで逮捕なんてされるわけないじゃん!それに僕、未成年だから逮捕されても家裁で不起訴処分になるし!」
ゆゆは荻原にバカにしたように笑いながら言う。
しかし、そこで海常高校バスケ部顧問の武内が口を開く。
「食田さん。確かに君のやったことは犯罪だ。けれど君は未成年だから家裁で不起訴処分になるだろう。だけど、この衆人環視の目撃者が多数いる状況で今まで通りに東京女子高で学校生活を送るのは無理だろう。」
武内は冷静な口調で言う。
「北村は巻き込まれた被害者として声高にこの出来事を周囲に話すだろうし、君と同じ東京女子高の友達もここで一部始終を見ているから君がやった罪は海常にも東京女子高にも知れ渡るだろう。それにいま、この状況を面白がって録音録画している人間も複数いる。SNSに君の個人情報付きで君がやったことは拡散されて君の親御さんやご家族にも伝わるだろう。」
武内がそう言うとゆゆは動揺する。
「は・・・なんで?僕がやったことってSNSで菜々のふりして大島先生と婚約者を別れさせて、その罪を菜々に押し付けようとしただけですよ?そんな悪いことしてないのになんで?意味が分からない」
ゆゆは狼狽える。
すると武内は溜息をつき言う。
「食田さん。君は自分のやったことを悪いことをしたと思っていないから反省する気持ちもないんだろう」
武内がそう言うとゆゆは言う。
「え?だって結果的に大島先生と婚約者は別れてないんだからいいじゃないですか?僕は人の物を盗んだり壊したり人を殺したりしたわけじゃないし」
ゆゆは悪びれずに言う。
すると武内は溜息を吐いて言う。
「君は反省する気持ちもなければ罪を認める気もないんだな」
武内がそう言うとゆゆは開き直って言う。
「え?反省って何を反省すればいいんですか?」
ゆゆの言葉に荻原が言う。
「食田さん!あんたがしたことは悪いことだろ!」
「だって僕、悪いことしてないし~てか悪いのは全部、菜々じゃん!なんで僕が怒られなきゃいけないわけ?意味わかんないし~」
ゆゆはおどけて言う。
「菜々ってさ~!ず~っと僕の言うことを聞かなかった報いとして周囲から嫌われていじめられてればよかったのにさ~!東京女子高がなくなるのを利用してちょっと偏差値高い共学の海常高校に編入して逃げてかっこいい男の子と仲良くするなんて生意気じゃ~ん?菜々らしくないよ~?」
ゆゆはあざけるように笑う。
すると荻原は言う。
「あんた、本当に反省する気持ちもないのか?」
「え?何が~?」
ゆゆはおどけた様に言う。
「食田さん。あんたは人の物を盗んだり壊したり人を殺したりしたわけじゃないからいいと本気で思っているのか?!」
荻原がそう言うと名前は言う。
「だって、僕は何も悪い事してないし~。そもそも悪いことをした覚えもないし~。それに僕はただ菜々にちょ~っと僕の言うこと聞かなかったらどうなるかわからせてあげようとしただけだし~!こんなことになるだなんて思わなかったし~!僕、悪くないし~!」
ゆゆは悪びれずに言う。
「あ~・・・・・もうだめだ。荻原くん、武内先生もありがとうございます。ゆゆは専門の機関にかからないといけないレベルの人間なんですよ。私たち素人が相手にできるモンスターじゃないんですよ」
菜々は荻原の肩をポンと叩くと荻原は言う。
「いや、でもさ。食田さんがやったことは犯罪だし・・・」
荻原がそう言うと菜々は言う。
「うん、そうなんだけどさ~。話が通じない人とかってい~~~っぱいこの世にいてさ~。ゆゆはそのうちの一人なんだよ。ゆゆ一人に時間かけても人生の時間の無駄だよ。悲しいけど人の言葉が通じないっていうか罪悪感がわからない人種って一定数いるんだよ」
菜々はそういうと武内が口を開く。
「食田さん。君は本当に反省する気持ちもなければ罪を認める気もないんだな」
武内のその言葉にゆゆは言う。
「え?だって僕は何も悪い事してないですよ?」
すると荻原が言う。
「いや、しただろ!」
「でも僕、悪くないもん!それに~悪いことをしたのは菜々だし~。そもそも菜々が僕の言うとおりに動かなかったのが悪いんじゃん!だからその責任を取ってもらっただけじゃん!」
ゆゆがそう言うと荻原は怒りを露わにする。
「あんた、なんなんだよ・・・!」
すると武内が言う。
「食田さん、君はもう自分の罪を認める気はないんだな」
「だから~僕は何も悪いことしてないのになんでみんな僕ばっかり責めるんですか?」
ゆゆはおどけた様に言う。
しかし、そんなゆゆに荻原が怒りを爆発させる。
「・・・いい加減にしろよ!」
荻原はゆゆの態度に我慢ができなくなったのか殴りかかろうとする。
しかし、それを止めた者がいた。
それは海常高校バスケ部顧問の武内だった。
そして武内は口を開く。
「食田さん。このことは東京女子高の方に俺から報告する。君は東京女子高を退学になるだろうし君が望んでいた進路もすべて白紙になるだろう。」
武内の言葉にゆゆは激昂する。
「はぁ・・・?!なんで僕が退学にならないといけないの?!学校って不祥事が起きたら隠蔽して加害者を擁護するものでしょ?!言っときますけどねぇ!僕の兄は中学校の教師なんですよ?!いじめ問題とかでも加害者のほうが成績が良かったり人数が多かったら被害者が悪いって言い聞かせて学級運営するって兄が言ってましたよ?!僕の方が菜々より頭良くて周囲から好かれてて人望もあるんですよ?!そんな僕を退学にするってどういうことかわかってます?なんで菜々をかばうんですか?!」
ゆゆはヒステリックに叫ぶ。
すると荻原が口を開く。
「食田さん。それで言うなら七海さんは今は勉強を頑張っていて、東京女子高よりも偏差値が高い海常の編入試験に合格したくらいだから君よりも成績がいいんだよ。それに俺も他の海常の生徒も武内先生も七海さんのことを信じている」
荻原の言葉にゆゆは怒鳴る。
「ハァ?!僕より菜々の方が上だなんてありえない!名前は東京女子高でもクラスの中心の美人の長谷川さんを筆頭に嫌われて乗山さんと美間さんに暴言吐かれたり、東京女子高のクラス内でみんなからバカにされて笑いものにされて、「あぁなったら人間としておしまい」っていう位置付けにいたんだよ?!そんな菜々が僕より成績がいいはずない!」
ゆゆはヒステリックに叫ぶ。
「ゆゆ・・・どうして菜々にそんなひどいことを・・」
「うん・・・ひどいよ。菜々がかわいそうだよ。今までゆゆと仲良くして親切にしてたのに」
ふみとまどかはそれぞれゆゆに対して目を逸らしながら言う。
そして衣音も口を開く。
「うん・・・・!そっか!ゆゆ、やっちゃったもんは仕方ないよ!ここは菜々に謝って警察沙汰だけは勘弁してもらおう!ね?」
「はぁ?!衣音まで僕が悪いっていうの?!僕、絶対に謝らないから!」
「えぇ~?謝らないの~?ゆゆがいなくなったら学校生活がつまんなくなるから困るな~」
衣音はそう言うとゆゆは激昂する。
「はぁ!?」
「なんでもないよ~。よく考えてみなよ~。ゆゆは謝りたくないだろうけどここは謝っておいた方がこの場は収まるからさ~。ね?本心じゃないかもしれないけどここは素直に菜々に謝っとこ?」
衣音は軽いノリでこの騒動を一旦流そうとする。