我が道を往くいじめられっ子は人生を変えたい 作:名無しのなな
菜々は突然現れた髪色がカラフルな存在感のある高身長美形集団の赤司、緑間、紫原、青峰とそれぞれ黒子と黄瀬から呼ばれてる男たちの登場に戸惑っていた。
(なんなんだ?この人たち・・・・・なんか圧倒的な何か・…普通の人間とは違うようなオーラとか佇まいなんですけど!)
菜々は初対面の彼らが何者かわからなかったがなんとなく、彼らはとても目立つ選ばれてたタイプの人間なのだと感じる。
(あれ?そういえばさっきキセキの世代って言ってたよね?もしかして前に灰崎くんが話してた黄瀬くんと黒子くんが所属していた中学のバスケ部の人たちで荻原くんのチームと試合してわざと点数ゾロ目にした人たち?!)
菜々は彼ら灰崎が話していた黄瀬と黒子の中学時代のバスケ部の元チームメイトと因縁がある例の人物たちであることに気づく。
しかし、周囲の視線を気にせずに赤司が言う。
「涼太だけが海常では悪者になっているようだけど僕たちもあの時、涼太の提案に乗ってしまった加害者だ。だから、涼太だけに謝らせるのは筋が通らないだろうと思ってね」
黒子と荻原は赤司の言葉に驚く。
火神も菜々と同様に初めて見るキセキたちの姿に驚きながらも黒子の言っていたキセキの世代と呼ばれる彼らがどんな人間なのか気になっていた。
「だけど、先ほどからそれどころではない状況のようだね。」
赤司がそう言うとキセキの世代ことキセキたちはゆゆと菜々を交互に見る。
すると菜々が言う。
「あ~、すいません。もうすぐ終わらせるんで~」
菜々は突然現れたキセキたちに圧倒されて驚きながらもゆゆのことをどうにかしなければと焦っていた。
すると、菜々は赤司が自分を見ていることに気が付いた。
そして、赤司は菜々を一瞥した後にゆゆの方を見て口を開く。
「食田ゆゆさん。君は自分は誰よりも優れていると自負しているようだね」
赤司がそう言うとゆゆは高慢な笑みを浮かべて言う。
「はぁ・・・?まぁ、同じグループにいる子達の中ではできる方ではあるからそう思ってもいいでしょ?実際、僕って世の中でも上位層の側にいるし」
ゆゆは自分が世の中でも上位層にいると自意識過剰で高慢な物言いをする。
そして、赤司はそんなゆゆの言動を気にも留めずに続ける。
「では、今までの人生でどのような実績を残して来たんだい?そこまで言うならさぞかし素晴らしい実績を残しているんだろうね」
赤司がそう言うとゆゆは動揺する。
「え・・・?はぁ?そんなの・・・・なんで今ここで言わなきゃいけないこと?別に言わなくてもよくない?」
ゆゆは赤司とは初対面で赤司のことを何も知らないが赤司の態度や言葉から赤司が数々の功績を残して来た人間であることはわかる。
だから、赤司に自分の経歴を話すのは気が引けるのである。
「君は学業で特に古文では良い成績を修めて来たと豪語していたが、それ以外にも何か実績を残しているのかい?」
赤司がそう言うとゆゆは動揺する。
「は?古文で学年一位をとったのは本当のことなんだから誇ってもいいでしょ?!それ以外の科目でも僕はこいつら(菜々・衣音・ふみ・まどか)よりもいい点数とってるからこいつらよりもいい大学に行ける自信あるし!菜々はどうせFラン大しか行けないだろうし、衣音も成績悪いし。ふみは第一志望の高校に落ちて東京女子高に来たくせに成績パッとしないし世間知らずでバカだし。まどかなんて毎回テストで0点とか5点とかしか取れないんだよ?ありえなくない?それで言ったら僕はこいつらよりも断然、成績いいし外見もいい方だし何と言っても若くてぴちぴちしてて兄は現役の中学教師でこの中で一番恵まれててるんだよ?優れてるって思って何が悪いの?」
ゆゆの発言に衣音とふみとまどかは事実でもここまで見下されていたことにショックを受ける。
「そんな・・・ひどいよ!ゆゆ!友達だと思ってたのに!」
まどかがそう言うがゆゆは続ける。
「はぁ?事実でしょ?!ふみなんて世間知らずで虚言癖で有名な川並さんの成績良い自慢信じてたんだよ?クラスにいる大体の子達は川並さんの言うことなんて信じてないのにさ~。菜々に川並さんが嘘つきだって説明されたときなんて発狂して泣いてさ~。そんな頭の悪さだから第一志望の高校落ちるんだよ」
ふみはゆゆから虚言癖の川並を信じていていたことや、第一志望の高校を落ちた過去を蒸し返されてバカにされて呆然とする。
「ハァ・・・?ダチの過去のやらかし晒して何が楽しいんだよ」
するとキセキたちの中にいた色黒の青髪の男がゆゆの言葉にイラつきながら言う。今まで口を開かなかった彼が発現したことに周囲は驚きつつも静かに同調するような空気になる。
「青峰の言う通りなのだよ。過去の失敗を蒸し返して嘲笑するのは最も卑劣な行為なのだよ」
緑間は青髪の色黒の青峰という男の意見に同意しながら言う。
青峰の態度にゆゆは一瞬怯むが、ゆゆは続ける。
「僕は優秀な上に心も広くて性格もいいから、こ~んなダメダメで底辺な子達(菜々・衣音・ふみ・まどか)とも仲良くしてあげてるの!僕って心までエリートだから!」
ゆゆがそう言うと赤司は呆れながら言う。
「君は本当に自分のことしか考えていないんだね」
赤司がそう言うとゆゆは動揺する。
すると、キセキたちの中で紫髪の一番身長が高い男が言う。
「あんたさ~、自分のこと優秀とかいうけど、そんな優秀な奴がなんで閉校寸前の偏差値が大して高くもない学校通ってんの~?」
「確かにそうですよね、紫原くん。食田さん、優秀だと豪語するなら東京女子高よりも偏差値が高い高校はいくらでもあるのにどうして東京女子高に通っているんですか?」
黒子が紫髪の男、紫原に同意するように続けて言うとゆゆは動揺する。
すると、黄瀬が言う。
「食田さんは東京女子高よりも偏差値高いうちの学校(海常)に編入試験で合格して東京女子高からいなくなった七海さんのことが気にくわないからSNSで七海さんになりすまして悪いことしてるような書き込みしたんスよね?見下してた七海さんが結果出したことが気にくわないっていいつつもこれって嫉妬からの行動っスよね」
黄瀬がそう言うとゆゆは動揺する。
すると、荻原が言う。
「あんたは七海さんを口では見下しつつも海常への編入試験に合格した七海さんに脅威を抱いたんだ。そして、その時にこれから先の人生で自分よりも下だと思っていた相手に追い抜かれることがあることを実感してそれがまた自分の身に起こることが怖くてその恐怖から逃れるために、自分の方が上であることは変わらないと言うことを証明したくてSNSで七海さんになりすまして七海さんが婚約者のいる大島先生と浮気しているという内容の投稿をしたんだろう」
荻原がそう言うとゆゆは動揺する。
すると、赤司が言う。
「君は自分が優秀な人間であると自負しているようだね。でもそれは思い上がりもいいところだ。君がどれだけ優秀であろうとその性格や言動から察するに君の将来性はない。そして、君は自分が思っているほど優秀な人間ではない」
赤司がそう言うとゆゆは言う。
「はぁ?!僕はあいつら(菜々・衣音・ふみ・まどか)よりも優秀なのは事実だし!長谷川さんみたいに聞こえるように悪口も言わないし、いつか老けて価値がなくなる外見に固執してミスコンに出たりしないで控えめに過ごしているくらいわきまえてるし。なんなら長谷川さんや美間さんや乗山さんに見下されてクラス内でも嫌われてる底辺で恥知らずの変人の菜々と仲良くしてあげてるくらいに心が綺麗で優しいから!最後にハイスペに選ばれて幸せになるのって僕みたいな人間じゃない?!だって物語だと普通でわきまえてる子が最後に幸せになるじゃん?!だから僕は将来性がない底辺で恥知らずの変人な菜々とは違うから!」
ゆゆはそう捲し立てると赤司は笑顔で言う。
「君のその考え方がすでに頭の悪い証拠だ。底辺で恥知らずの変人だから幸せになれないなんて誰が決めたんだい?」
赤司にそう言われたゆゆは動揺する。
「僕は頭悪くない!あのグループ(菜々・衣音・ふみ・まどか)の中では外見もいい方だし!」
(よく言うよ・・・・。てか高飛車で人格破綻してるけど外見は一級品の長谷川さんを引き合いに出してトータルで勝ってるとか、モデルの黄瀬くんや、この赤司ってあきらかに顔が良くて頭良さそうな人の前でよく思いあがった発言できるなぁ・・・)
菜々はゆゆの言動にドン引きしていた。
菜々は外見がいいと自負するゆゆの顔を見る。
冷静に内面を見ずに顔だけで見るとゆゆは糸のような細い吊り目でえらが張っていて世間一般で言われている美人と言われる顔とは遠い顔立ちをしている。
全体のスタイルは頭が小さく細身であるがそれ以外には長所らしい長所もない。
そしてなにより、自己中で他責的で小心者のくせに虚勢を張って一生懸命自身を過大評価している言動が目につく。
(もうだめだ・・・。仲良くしてくれて楽しかった時もあったけどただの自信過剰でやばいブスにしか見えない)
菜々は顔で友達を選んだり、恋愛でも外見を重視しないようにしたいと思っていて、ゆゆと仲良くなったのも外見で選んだわけではないし外見で差別するのはいけないと思いつつも、ゆゆがいいところが一つもない自信過剰な盛大な性悪勘違いブスにしか見えなくなっていた。
そして、菜々はゆゆのことが心底嫌いになっていて考えれば考えるほどなぜゆゆと仲良くしてしまったのかと後悔していた。
「あのさぁ・・・・もう私、無理だわ。しんどい。マジ無理。ゆゆ~。もう、やめとけって~。辛いよ~。も~見てらんないよ~」
菜々はもうゆゆのみじめな姿を見たくないと言いたげに両手で顔を覆いながら言う。
菜々に残ったゆゆに対する最後の情で言えるのはそれだけだった。
そして、菜々のその反応でゆゆは動揺する。
「はぁ・・・なにその態度!僕のことバカにしてんの?!」
すると、赤司が言う。
「食田さん、君は自分の方が優秀だからと周りを見下して自分を過大評価している上に性格も悪い。そんな君みたいな人間が幸せになれると思うかい?」
赤司にそう言われたゆゆは動揺する。
すると、紫原が言う。
「あんたさ~、もうやめなよ~。自己中で見下し癖のある性格ブスのままだったら幸せになれないよ~?」
紫原がそう言うとゆゆは動揺する。
すると、黒子が言う。
「あの、食田さん。もうそろそろやめませんか?あなたがこれ以上惨めな姿を晒すのは見ていられません」
黒子がそう言うとゆゆは動揺する。
「はぁ?僕が性格ブス?!ひどい!なんでそんなこと言うの!人に対してそう言うこと言っていいと思ってんの?!」
すると、荻原が言う。
「食田さん、君は本当に性格が悪すぎるよ。君が今までやってきたことって全部自分に返ってくるんだよ?その性格の悪さは直した方がいいよ」
荻原にそう指摘されたゆゆは動揺する。
そして、荻原は続ける。
「食田さん、君がそのままで生きていたらそれはすべて全部自分に返ってくる。君は自己中で見下し癖がある。それは事実だ。でも、その性格を直せば君も幸せになれるよ」
荻原にそう諭されてゆゆは動揺する。
「はぁ?!なにそれ?!どういう意味よ!」
(荻原くん、案外めちゃくちゃはっきり言うな~)
菜々は人柄のいい荻原がズバッと物申すことに驚きつつ、荻原がゆゆに対してはっきり言ったことに対して感心していた。