我が道を往くいじめられっ子は人生を変えたい 作:名無しのなな
すると、紫原は言う。
「あんたさぁ~、頭悪いからわからないかもしれないけどさ~、あんたはブスで自己中で見下し癖がある底辺な上にバカで何もかも最悪なんだよ?だから一生幸せにはなれないんだってーの!ばーか!」
紫原がそう言うとゆゆは動揺する。
「はぁ?!なによそれ!なんでそこまで言われないといけないわけ?!」
(うん。それは否定できないわ・・・)
菜々は紫原のゆゆに対しての残酷で辛辣な外見も含めた人間としての評価に思わず同意してしまう。
「なんで関係ない突然現れた君らにそこまで言われなきゃならないんだよ!僕のことなんにもしらないくせに!初対面だろ!名前とも知り合いでもないくせに!なんで僕よりも名前みたいな初対面の陰キャの底辺バカ女の味方するんだよ!おかしいだろ!」
(あ~あ、ゆゆってほんと動揺すると早口でまくしたてるよね~。それだけ効いてるんだろうな~)
と、菜々は思う。
すると、荻原は言う。
「食田さん、君は今まで自分がしてきたことを反省する気はないのかい?」
荻原にそう言われたゆゆは動揺する。
「なんでよ!僕は悪くない!悪いのは僕じゃなくて菜々だろ!」
そう叫ぶと赤司が口を開く。
「食田さん、君のその行為がどれだけ愚かなことだとなぜわからない?君は今まで自分がしてきたことに対する反省も後悔もない。そんな君には幸せになる資格なんてない」
荻原が言う。
「はぁ?!なんでそうなるの?!意味わかんない!もうやだ!なんでこんな目にあわなきゃいけないわけ?!」
ゆゆはそう言って泣き崩れる。
「君は本当に愚かだね。君が今まで自分がしてきたことを反省する気はないのかい?」
赤司がそう言うとゆゆは泣きながら言う。
「なんで僕が反省しなきゃいけないの?!僕は何も悪くない!悪いのは僕じゃなくて菜々なんだから!」
ゆゆの言葉に赤司が言う。
「食田さん、君は自分のしたことに罪悪感も後悔もないんだね?それはよくわかった」
そう言われたゆゆはさらに泣き出す。
「うぅっ・・・こんなのいじめじゃないか・・・なんで僕だけこんな目に遭わないといけないんだ・・・」
(だめだ・・・ここまで言ってもだめだ・・・・どうにか誰か起死回生の一言で助けてくれ・・・・)
(てか他人にどうしてほしいとか考えたらだめだよね・・・だってこれって私とゆゆの問題でいきなり現れた高身長美形集団(赤司・緑間・紫原・黄瀬・青峰)と黒子くんと火神くんと荻原くんもそのほかの人は関係ない人ばっかりで・・・・本来なら私がなんか締めたりけじめつけないとだめなんだよな)
と、菜々はそう思い口を開く。
「あのさ~。私の一番の願いとしてはもう二度とゆゆが私の人生に関わってこなきゃいいんだよね。私がゆゆに何か言ってもゆゆって世界で一番お姫様で王様みたいな感じで誰の意見も説教もアドバイスも聞き入れない体制崩さないし」
すると荻原が言う。
「食田さん、君は本当に反省する気が無いのか?」
荻原にそう言われたゆゆは泣きながら言う。
「うぅっ・・・なんでなのぉ・・・・僕の人生、何でこう上手く行かないのぉ・・・なんでみんな僕から離れていくんだよぉ・・・」
そう言ってゆゆは泣き続ける。
「ゆゆは友達っていうのは自分よりもほんの少しだけ不幸でいてくれて、自分の思い通りに動いてくれて当然の存在みたいに考えてるみたいだけど私はそういうのは友達って言わないと思う。誰かを見下して雑に扱ったり嫌ったりするのは自由だけど攻撃したり自分の思い通りにしたいっていうのは自己中なことなんだよ。見下したり攻撃したりされて当然の人間なんて存在しないし、見下してる人にも嫌ってる人にもそれぞれ感情も人生もあるんだよ」
菜々がそう言うとゆゆは泣きじゃくりながら言う。
「なんでそんなこと言うのぉ・・・僕はただ本当の友達が欲しかっただけなのに・・・」
ゆゆはそう言うと菜々は続けてゆゆに言う。
「他人を自分の思い通りにできるなんていうのは幻想なんだよ。そんなの不可能なんだよ。自分が思い通りにできる可能性があるのは自分の人生と感情と心構えや生き方だけだよ。他人に過剰に期待しすぎたら苦しいだけなんだからそういうのやめなよ~。自分の気持ちを察してくれて当然なんて傲慢な意識じゃ、これから人生つんで最後の砦として結婚して専業主婦を目指してその若い身空で婚活してもうまくいかないよ~」
菜々がそう言うとゆゆは泣きながら言う。
「なんでそんなこと言うのぉ・・・僕はなんにもしてないのにぃ・・・」
と、ゆゆは泣きじゃくる。
「何かしてるから断罪されて恥かいて人生つみそうになってるんでしょ~?ゆゆ~。もう過去の私や大島先生や葵さんにした悪事を完全に認めなくてもいいからもう大人しく生きなよ~。他人から認められたいならそれ相応に行動しないと~」
と、菜々が言うと、赤司が口を開く。
「食田ゆゆ。君は今まで自分がしてきたことを反省する気はないのかい?」
ゆゆは泣きながら言う。
「だって・・・・だって・・・・僕は完璧で特別で愛される存在なのに・・・・そうならないとおかしいのになんでぇ・・・・世界がおかしいのぉ・・・!」
「あ~・・・そうだね~。完璧で特別で愛される存在になりたきゃ地道な努力と優しさ持って生きないとね~。身近な誰かを不幸に陥れても幸せになれないし愛されないって今回のことでわかったでしょ~?」
「そんなことないっ!僕は何もしてない!何もしてない!これは誰かの罠だよ!僕を妬んだ誰かがやったんだよ!菜々は僕のこと信じてくれないの!?」
と、ゆゆが言うと菜々は呆れながら言う。
「あのね~。今回のことの発端も事件もぜんぶゆゆがしたことだから。自分以外の誰かを作って自分のやったことから逃げ続けた先にあるのは妄想の世界で生きることだよ。そんな状態になったら鉄格子つきの病院で一生そこでの生活だよ~」
すると、黄瀬が言う。
「食田さん。俺、あんたみたいになりたくないッス」
「え?」
ゆゆは黄瀬にそう言うわれて驚く。
すると、黄瀬は言う。
「俺、バスケはじめて、帝光でバスケできて、海常に来てよかったッス。海常に来て初日で笠松先輩に実力があっても海常バスケ部では新入りだから思い上がるなって言われて、最初は納得いかなくて反発したけど、今じゃ笠松先輩のおかげで自分の未熟さに気づけてよかったって思ってるッス」
黄瀬がそう言うとゆゆは動揺する。
そして黄瀬は荻原と向き合って言う。
「荻原くん、全中でのこと・・・ゴメンなさいッス!俺、あの時、キセキの世代とか言われて調子に乗ってて・・・バスケをナメてた。そのせいで、荻原くんを・・・荻原くんと同じチームの人を傷つけたッス・・・。荻原くんだって俺を恨んでるッスよね?」
黄瀬がそう言うと荻原は笑顔で言う。
「黄瀬、俺はもう気にしてないよ。それに、あの時に俺がもっとしっかりしていればよかったんだ。だから謝らないでくれ。」
荻原がそう言うと黄瀬は笑顔になる。
「荻原っち・・・・」
すると、紫原が言う。
「俺も・・・・悪かったし。最後に自殺点入れてまで111-11のぞろ目にして試合で遊んだりして。すいませんでした」
紫原がそう言うと荻原は紫原からもきちんと謝罪されるとは思わず驚く。
「紫原、お前まで・・・」
荻原がそう言うと紫原は言う。
「俺、赤ちんに言われてここに来たし言われるまで全中でのこととか大して覚えてなかったし、今日、秋田から来いって言われて正直めんどくさいとか思ってたけど・・・・。でも来てよかったかも。だって、このまま忘れて生きてたらあいつ(食田)みたいに取り返し付かなくなってたかもしれないし」
「紫原くん・・・!」
紫原の言葉に黒子がそう言うと赤司は言う。
「黒子。お前の友達の荻原くんとともにお前のこともあの全中での出来事で苦しめていたのに僕たちはずっと見て見ぬふりをしていた。ずっと自分のことばかり考えて自分だけが不幸で大変だからと心のどこかで言い訳して自分の弱さや汚点と向き合わずに逃げてばかりいた。その結果、荻原くんや荻原くんのチームメイトと黒子を追い詰めて苦しめて傷つけた。本当にすまなかった」
そういうと赤司は黒子と荻原に頭を下げて謝る。
黒子はまさか自分まで謝罪されるとは思わずに驚く。
「いえ・・・あの時、自分のことしか考えてなかったのは僕も同じです。決勝戦でもし相手チームが荻原くんのチームでなければあの試合に出ていた帝光バスケ部のみんなのことをそれほど恨んでいませんでした。赤司くんにスコアをぞろ目にするなんてひどいと詰め寄った時に赤司くんに『自分の友達のチームだからちゃんと試合してくれだなんて自己中だ』と言われて気づきました。僕の自分の友達である荻原くんがいるチームだから手を抜かないでほしいと言うのは僕の個人のわがままだったんです」
「もし、決勝戦で傷つけられた相手チームが荻原くんの所属するチームではなかったら僕は弱すぎてつまらないと言われてまともに試合してもらえなかった相手チームの人の気持ちを考えることなく、ただ帝光バスケ部のみんなのことを嫌いになっていただけなんです。帝光のみんなが試合で簡単に勝ちすぎて相手チームの存在をないがしろにして玉入れのように楽しみ始めてチームがバラバラになって行ったときに僕も帝光バスケ部のみんなのように相手チームの存在を気にも留めていなかったんです。勝てることが当たり前になりすぎてバスケが5対5でするスポーツであることや相手チームの人たちが、一人一人感情がある生きている生身の人間であることに意識が向いていなかったんです。帝光バスケ部のみんなが言う相手が弱すぎてバスケの試合がつまらないと言う気持ちも僕が思う真面目に試合してほしいと言う気持ちはどちらも個人の考えですり合わせることの出来ない考えだったんです」
「僕にはキセキの世代と言われるほどの圧倒的な才能はありませんでした。なので相手が弱すぎて試合がつまらないという気持ちを完全に理解することはできませんでした。僕はみんなの思いや考えを変えることは難しいとあきらめてただひたすらに自分の役割をこなすことだけを考えて試合に出ていました。だけどあの時、もっとあきらめずに帝光バスケ部のみんなにはたらきかけていれば、もっと違う方法のアプローチをしていたら全中でのあんな事件は起こらずに荻原くんや荻原くんのチームの人を傷つけることはなかったんじゃないかと後悔しています。そして、僕は荻原くんや荻原くんのチームメイトの人たちに謝罪することから逃げてきました。
でも、今日赤司くんに言われてようやく向き合う勇気を持つことが出来ました。僕がもっと早く向き合えていたらあんなことは起こらなかったかもしれない。そう思うと申し訳なくて・・・」
黒子がそう言うと荻原が言う。
「黒子は悪くない!俺だってあの時のことを思い出したくなくて一方的に黒子と連絡経ってたから・・・。黒子は悪くねぇよ」
荻原がそう言うと紫原が言う。
「俺さ~、あの全中での試合で荻原ちんがシュート決めてるとこ見てかっこいいなって思ったんだ。だからまた一緒にバスケしたいし」
紫原がそう言うと黄瀬が言う。
「そうっスよ!荻原っちは過去に嫌なこと経験して、それから七海さんに巻き込まれて成り行きだったかもしんないけど過去にひどいことした因縁のある俺と同じ海常でバスケすることになってもバスケ楽しいって言えたり、俺たちにまたバスケしようって言ってくれるくらい心が強くていい奴っス!そんな荻原くんのこれからのバスケ、俺、見てみたいッス!」
黄瀬がそう言うと緑間が言う。
「過去にしたことについて悪かったのだよ。謝罪してもしきれないのだよ。だけど俺もお前とまたバスケがしたいのだよ。」
緑間がそう言うと菜々は笑顔で言う。
「あはは・・・荻原くん、みんなから期待されてるね」
「いや、俺みたいな凡人なんて期待されても困るよ。でも、みんなから期待されるのは嬉しいな」
菜々がそう言うと荻原は笑顔で言う。
すると、今まで無言だった青峰が口を開く。
「おい、テツ。お前、バスケ部辞めんなよ」
いきなりの言葉に黒子は驚く。
「え?」
「だから、バスケ部辞めんなよ。テツが辞めるとつまんなくなるからよ」
黒子は驚く。
「え?どういう意味ですか?」
「だから・・・・お前は俺を倒しに来てくれんだろ。だったら辞めんなよ」
黒子は驚く。
「あ・・・はい」
黒子は青峰から言われた予想外の言葉に驚く。
すると、赤司が黒子に言う。
「大輝は全中の後にテツヤがバスケ部を辞めてからさらにやさぐれて手が付けられなかったからね。桃井がそばにいなかったら灰崎のように退部していたかもしれない。だから、大輝はテツヤが今もバスケを続けていてくれてくれて嬉しいんだよ」
赤司の言葉に黄瀬が言う。
「そうっスよ!青峰っちってば全中の後の黒子っちが辞めてから久しぶりに部活に来たと思ったらずっと不機嫌で唐突にいなくなったりするからそんな青峰っち見たくなくて、俺、わざとモデルの仕事増やして練習さぼる口実作って青峰っちやみんなと顔合わせないようにしてたくらいッスから」
黄瀬がそう言うと緑間が言う。
「俺も全中の後から青峰と会話した記憶が俺もほとんどないのだよ。元からそれほど仲が良かったわけではないが、全中の後からは挨拶すらした覚えがないのだよ」
緑間の言葉に赤司が言う。
「僕もバスケ部の部長としての職務をただ遂行していただけだったよ。僕が特に何も言わなくてもみんな苦戦せずに試合に勝ち続けられたからみんなの心情なんて何も気にしていなかった」
赤司の言葉に紫原が言う。
「俺も峰ちんがサボるからじゃあ俺も~って言ってゲーセンとか言って遊んでた~。でもあんま楽しくなくてすぐ帰るようになったし」
紫原の言葉に緑間が言う。
「俺は部活に出てはいたが、自分のシュート能力を向上させることだけしか考えていなかったのだよ」
元帝光中バスケ部のキセキのメンバーたち5人と黒子はそれぞれ帝光中学代のことや全中のでのぞろ目事件の後のことを思い出して暗い顔をしていた。
すると、青峰は荻原の方を向くと荻原に言う。
「俺は俺自身が強すぎてバスケがすげぇつまんねえって思ってる。だけどそれは俺以外の奴が弱すぎてつまんねぇんじゃなくてすぐ諦められるのがつまんねぇんだよ。だから、俺はテツが高校は別だけどバスケ続けてくれて嬉しいし、お前(荻原)ともまた一緒にバスケしてぇ」
荻原はその言葉に驚く。
「え・・・?」
荻原は中学時代に一度だけ全中の決勝戦で戦っただけで歯が立たなかった青峰からそう言われて驚く。
すると、赤司が言う。
「俺も君とまたバスケがしてみたい。もちろん、次も負けるつもりはないし手を抜くつもりもないが」
赤司の言葉に荻原は驚く。
「え・・・?!でも、俺とバスケしてもつまらないんじゃ・・・」
荻原がそう言うと黄瀬が言う。
「何言ってんスか!荻原っちはうちの監督からスカウトされてわざわざ編入してきたくらいなんスから強いッスよ!それに、バスケはチームスポーツっスよ!荻原っちはうちの海常に所属してる選手っスよ!海常には俺もいるし他にも頼りになる仲間がいるんスから!」
黄瀬がそう言うと緑間が言う。
「俺は人事を尽くして天命を待つ。だから、俺のシュートは落ちん。そして、お前のプレイもだ」
緑間の言葉に荻原は驚く。
すると赤司は言う。
「僕は君(荻原)のバスケに興味がある。だから、バスケを続けてまた僕と、僕たちと戦ってくれないか?」
「赤司くん・・・・!」
荻原は赤司の言葉に驚く。
すると、黄瀬が言う。
「いいっスよ!俺ら、ぜってー負けないッスから!ね!荻原っち!」
黄瀬は荻原の肩を抱いて赤司の言葉にそう答える。
荻原はかつて自分と自分の所属しているチームを圧倒的な才能差でコテンパンにして負かして来たキセキたちから過去のことを謝罪されてさらにはまた試合をしてくれと言われて驚く。
そして、荻原は笑顔で言う。
「俺でよければ、またみんなとバスケをやりたい!」
荻原はキセキたちと黒子に対してそう言った。
そして、キセキたちも黒子も荻原のその言葉に笑顔になるのだった。
(わぁ~!わたし完全に部外者だけどいい話~!てか、あれ?たしか今って私を陥れたゆゆの断罪してたんだよね?)
(なんかいつもいつも私の行動ひとつで周囲で大変革が起こっているような気がするけど気のせいか?特に荻原くんとか私のいじめ問題に巻き込んだせいで海常に来ることなったし!けっこう他人の、特に荻原くんの人生変えちゃってない?!)
菜々は荻原と赤司たちが楽しそうに談笑しているのを見てそう思った。
(ま、まぁいいか!)
ゆゆは自身の所業の断罪がきっかけで初対面のキセキと黒子と荻原たちが和解した様子を見て呆然としていた。
「わけわかんない・・・なにこれ?僕みたいになりたくないって・・・まるで僕だけが悪者みたいじゃない・・・!」
ゆゆは呆然としながらそう呟く。
すると、そこに赤司がやって来て言う。
「食田ゆゆさん。僕は君みたいな人間は初めて見たよ。君のような人間とはこれからの人生で親しくもしたくないし関わりたくもないが、君が悪事を断罪されている場に遭遇したおかげで、自身の過去の所業と向き合うことができたし反面教師として学ぶこともあった。だから、君には感謝するよ」
赤司はゆゆに対してそう言う。
すると、ゆゆは呆然としながら言う。
「はぁ・・・・なにそれ?なんで・・・僕が人間としてこうなったら終わりみたいなポジションにされてるの?僕は菜々と違ってこういうポジションにされるような人間じゃないのに・・・・なんで・・・」
ゆゆは愕然としながら言う。
すると、赤司は淡々とした口調で言う。
「食田ゆゆ。君は自分のしたことと一生向き合って生きろ」
赤司がそう言うとゆゆはその場に崩れ落ちる。
ゆゆは赤司の言葉と、自分のようになりたくないと荻原に謝罪したキセキたちが荻原と和解した場面を見て、自分がこの場で一番、みじめな悪役ポジションになっていたことにやっと気付いて絶望する。
(ゆゆ・・・やっと自分の立場が分かったようだね。ちゃんと反省してよね!)
菜々はもうゆゆにそれを言葉にして伝えることはせずにゆゆとは目も合わせずにそのまま立ち去ることにした。
衣音は断罪されて呆然としているゆゆに近づいて肩を抱こうとしたが、
「触らないでよ!レズとか気持ち悪いんだよ!ずっと僕のこと性的な目で見てて今なら僕と簡単にやれると思った?!キモいんだよ!性欲異常者!子孫が残せない負け組!」
と当のゆゆから腕を振り払われて拒絶されて、衣音はショックを受ける。
菜々は立ち去ろうとしたもののその現場を見て苦々しい気持ちになる。
(ゆゆのことはもちろんだけど衣音ともう仲良くしたくないけどあれなんだよなぁ・・・後味悪いっていうか)
ゆゆは自分を差し置いて自分以外の初対面の他人同士が自分を反面教師にして和解した場面を見せつけられて自分が他人の踏み台にされたような気持ちになって絶望して呆然としていた。
衣音はゆゆに拒絶されてショックを受けて落ち込んでいた。
そして、そんな二人の様子を見ていた菜々も複雑な心境であった。
すると、そんな荻原が言う。
「あ、あの・・・!俺、またみんなとバスケがしたいです。だから・・・その・・・」
荻原は黒子に言う。
すると黒子は言う。
「荻原くん。またバスケをしましょう」
黒子がそう言うと荻原は嬉しそうに言う。
そしてキセキたちも火神、そして緑間に付き添って海常の文化祭に来ていた高尾と青峰に付き添って海常の文化祭に来ていた桃井と紫原に付き添って海常の文化祭に来ていた氷室と黄瀬も来てバスケ部の出し物を手伝うことになり、荻原は黒子とペアを組んでフリースローに挑戦することになった。
「はぁ・・・これで一件落着かなあ~。肩が凝るわ~」
菜々は首を回して肩の凝りをほぐす。
ゆゆは呆然としていたが尾坂たちや他の教員たちに取り押さえられてどこかに連行されていった。
おそらく別室に隔離されて保護者に連絡が行って今日は一旦、自宅に帰らされるだろうがこれから余罪が調べられてまた警察に連行されることになるだろう。
ゆゆがこれからどうなるのか菜々は知らないし興味もない。
だが、これでもう二度とゆゆと関わることはないと思うので少しほっとする。
すると、そこに荻原がやってくる。
「どうしたの?荻原くん」
「あ、あの・・・荻原くんじゃなくて下の名前で呼んでほしいです」
菜々が荻原にそう言うと荻原は顔を真っ赤にしながら言う。
すると、菜々は言う。
「う~ん、シゲヒロくん?」
「あ、はい!そう呼んでください!」
荻原がそう言うと菜々は笑顔で言う。
「あはは!そうする~」