【完結】我が道を往くいじめられっ子は人生を変えたい 作:名無しのなな
海常の文化祭終了した後日、桐皇学園バスケ部にて
「ほぉ~。それで七海さんって子が過去に因縁のある相手を断罪しているときに便乗してキセキの世代は関係ないのに全員過去にしたことを荻原くんと黒子くんに謝罪して、その後に色んな騒動に巻きこまれて北村さんって女子とステージ上で戦っている七海さんを助けるために最後、黒子や火神やキセキの世代と海常バスケ部の笠松や森山や小堀がヒーローショーの体で救出して大団円ってところか」
と今吉が言うと、その横で桜井は桃井から聞いた話を聞いて言う。
「はい。今吉先輩、その通りみたいですね」
すると、その横で若松が叫ぶ。
「いや、意味わっかんねーよ!なんなんだよ!最後にヒーローショーに出る下りとか意味わかんねーだろ!」
今吉と桜井はそんな若松を見て言う。
「しゃあないやろ~。実際に起こった出来事なんて物語とは違って予想もつかないまさかの連続なんやし」
「そうですよ。こればかりはどうしようもないことですよ」
「色々あったけど久しぶりにテツくんや元帝光バスケ部のみんなとバスケじゃないけど一つのことに取り組めてよかったです。それに菜々ちゃんとも仲良しになれたし~」
桃井は嬉しそうに言う。
「それにしても青峰はヒーローショーには出なかったんか?」
今吉は桃井に聞く。
「私も出たらいいのにって思ったんですけど、青峰くんはヒーローショーに興味ないみたいで・・・」
桃井がそう言うと若松が言う。
「青峰はヒーローっていうよりも今は闇落ちした元ヒーローの悪役が似合うだろうな」
今吉も言う。
「せやな~。闇のヒーローとか悪役のがぴったりやな」
「確かにそうですね」
桜井はそう納得する。
「でも、バスケの試合ではヒーローになってくれるかもしれないですよ?」
桃井がそう言うと今吉は言う。
「せやな~。青峰にはうちのチームメンバーとして試合に出て勝ってくれればワシらとしてはヒーローでも悪役でもなんでもええわ」
若松は言う。
「そうっすね」
桜井は言う。
「僕たちにとっては青峰さんはうちのバスケ部のエースで救世主でもありジョーカーみたいな存在ですもんね」
「そうだな」
諏佐もその言葉に頷く。
桐皇学園高校バスケ部では海常高校文化祭の話題で盛り上がりつつも改めて青峰の存在価値について再考するのだった。
海常の文化祭終了した後日、桐皇学園バスケ部にて
END
海常の文化祭終了した後日、陽泉高校バスケ部にて
「なぁ、紫原、氷室。この間のオフの時に神奈川の海常の文化祭に参加したんだろ?キセキの世代の黄瀬がいるっていうさ」
陽泉高校バスケ部3年の福井健介が後輩の紫原と氷室にそう話しかけた。
「はい、とても楽しかったですよ」
「うん、なんかヒーローショーにも出れたし~」
「は?ヒーローショー?」
福井は紫原の口から出た言葉に驚いた。
すると、氷室は福井に説明する。
「海常の文化祭のヒーローショーになりゆきで出ることになったんですよ。俺がカイジョーシルバーで敦がカイジョーパープルで合わせてその他の追加戦士も合わせて総勢11人でカイジョージャーとして舞台に立ったんですよ」
「は?ヒーローショー?」
福井がそう言うと、氷室は答える。
「はい、海常の文化祭は事件の連続でその事件に巻き込まれていた海常2年生の七海菜々さんという女子がいてですね、七海さんは文化祭の特設ステージの舞台上で暴れる北村さんという屈強な女子と長鞭で戦っていてそんな七海さんを大事にならないようにヒーローショーの体で救出する作戦が決行されることになって俺と敦もその作戦に加わって北村さんと戦っていたんです」
氷室がそう言うと、紫原は付け加えて言う。
「室ちんが演ってたカイジョーシルバーともう一人のカイジョーレインボーが一回、北村をふっ飛ばしんたんけど北村がその後、復活して来てね~。俺と赤ちんで北村の逃げ道ふさいで北村はそのほかのカイジョージャーたちでさすまた2本で挟み撃ちにして大勢で拘束してそれで倒してね~、その後はなんか警察の人が北村を連れてったんだよ~」
すると、福井は聞く。
「その北村っていう女子ってどんな奴だったんだ?」
氷室と紫原は答える。
「彼女は東京女子高校という学校の生徒でとても力の強い女の子でした」
「なんか~、バスケの強豪校らしいけど、そこでも一番強いらしくてさ~。でも性格が最悪だったんだよね~」
それを聞いた陽泉高校バスケ部のメンバーたちはゾッとした。
「そんな奴がいたんだな・・・ところで、その北村に絡まれていた女子ってのはどんな奴だったんだ?」
福井がそう聞くと、氷室は答える。
「七海さんは個性的で勇敢な子でしたよ。東京女子高校ではいじめられていてそこから脱出するために海常高校に編入したものの同じクラスだったいじめっ子のボス女子の長谷川佐保さんという人も同時期に海常に編入して来てしまって海常でも色々あったみたいです。長谷川さんがミスコンで優勝できずにそれが海常の文化祭実行委員だった七海さんの仕業だと元いた東京女子高校の七海さんをいじめていた長谷川さんの信者の複数の女生徒たちから観客席から罵詈雑言を言われても笑顔で言い返して、自分を逆恨みして攻撃してくる北村さんに対して長鞭で応戦したりしていました」
氷室がそう言うと、福井は驚く。
「は?そのボス女の長谷川って女がミスコンで優勝できなかったことを勝手に七海って子のせいにして逆恨みして大勢の信者引き連れて観客席から責め立てるとか、その長谷川って女も相当性格が悪そうだな。でも、そんな奴に絡まれてた七海って子はよくそんな奴と戦えたな」
すると、氷室は言う。
「人生では戦いたくなくても戦わないといけない時がありますからね」
「そうか・・・そうだな」
福井がそう言うと、陽泉高校バスケ部のメンバーたちは納得した。
「なるほどな」
すると、福井は陽泉高校バスケ部のメンバーたちに言う。
「なぁ、俺らも文化祭でヒーローショーやってみないか?」
それを聞いた陽泉高校バスケ部のメンバーたちは驚く。
「え?なんでですか?」
と、氷室が言うと福井は言う。
「だってよ、おもしろそーじゃん。やろうぜ、ヒーローショー。」
「ヒーローショーってワタシ見たことないアル。でも楽しそうだからやってみたいアル」
と、陽泉高校バスケ部の福井健介とバスケ部の2年生で中国からの留学生である劉偉が言うと、他の陽泉高校バスケ部のメンバーたちも賛同する。
「でも配役はどうしましょうか?俺も敦も海常のカイジョージャーの時はシルバーとパープルというメインではない役割だったのでメインの役はやりたいですね」
と、氷室が言うと福井は言う。
「カイジョージャーのときはメインは誰が演ってたんだよ?」
「たしかレッドがバスケ部主将の笠松さんでゴールドが赤司くんでブラックが大我でしたね」
「はぁ?ゴールドが赤司?!そんなのありかよ!まぁ、氷室がシルバーならありうるか・・・。それにブラックもまぁ、戦隊ものでいるのはわかる。カイジョージャーのリーダーのレッドが笠松なのもわかる。それで行くとうちのレッドは・・・」
福井は自身の所属するバスケ部3年生の主将である岡村を見る。
岡村は福井の視線に気づくと慌てて言う。
「ワっ、ワシがレッドだと?!そんな大役、無理じゃ!!」
福井は岡村に言う。
すると、陽泉高校バスケ部のメンバーたちは口々に言う。
「あれはねーな」
「ゴリラには戦隊もののレッドのイメージないアル」
福井と劉偉が身長2mでがっしりした体格で野太い声でごつい雰囲気のため、日常的に仲間内でゴリラに似ているとからかわれがちな岡村にそう言う。
岡村は会話の流れでゴリラ使いされてショックを受ける。
「ゴリラじゃと?!」
「まぁ、それでいくとレッドが一応は主将のアゴリラでブルーが俺でイエローが劉でグリーンが氷室でパープルが敦っていう配役が無難じゃねぇか?」
福井がそう言うと、氷室は言う。
「そうですね。それでいきましょうか」
すると、福井は言う。
「よーし!楽しみだなぁ~!うちの文化祭でも出し物でヒーローショーやるなんて」
「ワシもレッドなんて大役は不安じゃが精一杯やるわい」
「ワタシも楽しみアル~♪」
こうして、陽泉高校バスケ部のメンバーたちも海常でのヒーローショーの話に感化されて自身の学校の文化祭でヒーローショーをやることにしたのだった。
海常の文化祭終了した後日、陽泉高校バスケ部にて
END
海常の文化祭終了した後日、洛山高校バスケ部にて
「ちょっと!征ちゃん!この間の神奈川の海常高校の文化祭に行ったらしいけど大丈夫だったの?!ネットニュースで見たけど薬物中毒者が出たりスリが出たり他校の未成年の逮捕者が出てかなり騒動だったって!」
と、バスケ部主将の赤司にそう詰め寄ったのは同じバスケ部の副主将の実渕玲央である。
赤司は答える。
「薬物中毒者とスリに関しては、僕はその現場には立ち会っていないよ」
と、赤司が答える。
実渕は続ける。
「本当に?征ちゃんが無事でよかったわ~。何か事件に巻き込まれていたらと思うと私・・・」
実渕がそう言うと、赤司は言う。
「その二つの事件(薬物中毒の美間と乗山の事件・川並弥巴子のスリの事件)には巻き込まれていないが大暴れした女子を取り押さえるためにヒーローショーには出たよ」
赤司がそう言うと、実渕は言う。
「えぇっ?!それってどういうこと?!ヒーローショーってなんなの?!」
「え~何々?!ヒーローショーって何?!そんな面白そうなことあったの?!」
「海常の文化祭で何があったんだよ、赤司」
同じく洛山高校のバスケ部の葉山小太郎は赤司の言葉に驚いて驚きの声を上げ、葉山と同じく洛山バスケ部の根武谷永吉も赤司が語る海常の文化祭の話に興味を持つ。
「それで?征ちゃん詳しく教えて!!」
実渕も興味津々である。
「海常の文化祭で海常2年の七海菜々という女生徒が逆恨みから同じく2年の北村香耶さんという体格のいい女子に追いかけまわされていたんだ。校庭の特設ステージ上で暴れる北村さんに対して長鞭を使って苦戦しながら戦う七海さんをヒーローショーという体で助ける作戦を決行することとなってそれで僕もその作戦のためのヒーローショーに出ることになってね」
と、赤司が言うと実渕は驚きながらも興味津々になる。
「えぇっ?!そんなことってあるの!」
葉山と根武谷も興味津々になる。
「それで?!征ちゃんはどんな役だったの?!」
実渕がそう聞くと、赤司は答える。
「僕はカイジョージャーのカイジョーゴールドという役を演ったよ」
「ゴールドって金?!戦隊もので金色とかありなの?!」
葉山は驚きを隠せない。
「でも、なんだかかっこいいわ!征ちゃんが金色ってことはカイジョージャーっていう戦隊はいったい何人いたの?」
実渕は金色の戦隊ヒーロー衣装とヘルメットの赤司を想像してうっとりするような表情をする。
そして、続けて赤司に質問する。
「僕を合わせて全部で11人だったかな。カイジョーレッドが海常の主将の笠松さんで、カイジョーブルーがテツヤで、カイジョーイエローが涼太で、カイジョーグリーンが海常の小堀さんで、カイジョーピンクが海常の森山さん、それからカイジョーブラックが火神大我で、カイジョーオレンジが真太郎、カイジョーパープルが敦で、カイジョーシルバーが敦と同じ陽泉の氷室辰也さんという人で、カイジョーレインボーが僕の前の帝光中学の元バスケ部主将の虹村修造さんという人だよ。」
赤司がそう説明すると、実渕は驚く。
「えっ?!虹村さんって元帝光中の主将の?!」
「ああ、そうだよ」
赤司は淡々と言う。
すると、実渕は言う。
「錚々たるメンバーね~。それにしてもどうしてそんなにバスケ部関係者ばかり集まったの?その助けようとした七海さんって子は皆の知り合いなの?」
赤司が答える。
「いや、僕も敦も大輝も真太郎も桃井も彼女(菜々)とは初対面だったよ」
「ええっ?!初対面のよく知らない子(菜々)なのにそんな彼女(菜々)をヒーローショーの体で助ける作戦に征ちゃんは参加したの?!征ちゃん、お人好しにもほどがあるわよ!」
と、実渕が驚きの声を上げる。
「赤司がそういうことに首を突っ込むなんて珍しいな」
「だよね~。赤司がそういうことに協力するなんて珍しい」
根武谷は興味深そうに赤司に言うと、葉山も根武谷に同意するように言う。
すると、実渕が赤司の話に興奮しながら言う。
「それでその子(菜々)を救出することはできたの?!征ちゃん!」
すると、赤司は答える。
「あぁ。カイジョージャー5人ででさすまたを持って挟み撃ちして北村さんを取り押さえたよ。僕や火神や敦や真太郎や虹村さんや氷室さんは暴れる北村さんが逃げられないように逃げ道をふさぐ係をしていたんだ」
「へぇ~!なんか面白そう!」
葉山がそう言うと、赤司は言う。
「ああ、楽しかったよ。」
すると、実渕と葉山は赤司に言う。
「征ちゃん!そのカイジョージャーってのを私も見てみたいわ!」
「俺も見たい!!」
「海常の中村さんがその時の様子を撮影したデータを受け取っていたからそれを見せるよ」
赤司はそう言うと手持ちのタブレットで海常の中村からコピーさせてもらった海常の文化祭でカイジョージャーをやった時の映像データを再生する。
実渕と葉山と根武谷は興味津々である。
「ん?なんか女同士の言い合いのシーンから始まったぞ?」
撮影データはミスコンの結果に対して観客席から文句を言う長谷川佐保の信者と菜々がレスバしているシーンからスタートしていて根武谷がそう呟く。
すると、赤司は言う。
「どうやらカイジョージャー登場までの長い前座のような部分から映像が始まっていたようだね」
赤司はタブレットを操作して動画を一時停止して再生し直す。
「えっ・・・なんかすげー修羅場みたいだな」
赤司が動画の再生バーを動かしているときに見えた特設ステージに上がって来て暴れた北村がふるった拳が長谷川に直撃して特設ステージから落ちた長谷川が顔面を強打して鼻のプロテーゼが出て整形バレして恥をかいて逆ギレしている場面がストップモーションのように再生されたのに根武谷は驚きを隠せない。
すると、葉山と実渕は言う。
「うわ~!ほんとだ!なにこれ?この人なんでこんなに怒ってんの?」
「大勢の前で整形バレなんて恥ずかしいわね」
「ああ、そうだね。」
赤司はそう言うと動画を一時停止して再生バーを動かして早送りする。
すると、カイジョージャーたちが現れて戸惑いながらも勢いが止まらない北村を主にカイジョーブルーこと黒子とカイジョーゴールドこと赤司が諭したり説教したりしていてそこに北村の心情を解説する菜々がたまに入るという流れだったが感情的になった北村の耳には届いておらず威勢よく自分は悪くないと言い放つシーンが再生される。
「この子(北村香耶)、とんでもなくヒステリックな子ね」
実渕がそう言うと赤司は言う。
「ただ感情的なだけではなく女子にしては並みの男性以上の力を持っていてその力を使って周囲を威圧して自分の思い通りにしようとするところがあるね」
赤司がそう言うと、葉山が言う。
「へぇ~なんかドラマとかでありそうな展開だね」
「そうだね」
赤司は葉山の言葉に頷く。
すると、葉山が赤司に聞く。
「それでなんでこの子(北村)さんはこのツインテの子(菜々)に対してこんなに怒ってるの?なんかこのツインテの子(菜々)に対して北村さんは一方的に因縁つけてるみたいだけど」
「北村さんは感情的で思い込みが激しいところがあってその部分を七海さんを逆恨みする人間に七海さんを攻撃するための駒として利用されていたんだ。正義の為だと信じて七海さんを攻撃していたがそれが自分の勘違いで、自分が駒として良いように利用されていたことがショックで本当の被害者である七海さんに八つ当たり的に怒りをぶつけてしまったんだ」
赤司が説明すると実渕が赤司に聞く。
「それで精神が混乱しておかしくなって、こんな観衆の前で自分よりも弱そうな子(菜々)に暴行しようとしていたのね。この子(菜々)が長鞭持って戦えるような変わった子だったからカイジョージャーに扮した征ちゃんたちが来るまで大事には至らなかったんでしょうけど、もしカイジョージャーに扮した征ちゃんたちが来なかったらと思うとぞっとするわ」
赤司が答える。
「そうだね。もしあの日、僕や僕意外のカイジョージャーとして彼女(菜々)を助けるための作戦に参加する人間がいなかったら、そもそも海常の演劇部がヒーローショーの体で彼女(菜々)を助ける作戦を持ちかけてこなかったら彼女(菜々)はあのまま北村さんに暴行されて不自由な身体になっていたり、最悪、死んでいたかもしれない。あれは数々の偶然が重なって起こった奇跡の救出劇だったよ」
赤司がそう言うと、根武谷が言う。
「赤司がそう言うってことは、この一件はマジで命の危機だったんだな。」
「ああ、そうだ」
実渕は赤司の聞いて興奮しながら言う。
「征ちゃんって本当にすごいわ!征ちゃんがいなかったらその菜々という子はきっと死んでしまっていたかもしれないわ!征ちゃんは人を見る目があるし頭も良いし判断力も行動力もあって、そして何よりカリスマ性もリーダーシップも統率力も決断力もあって指揮能力も高い。そんなあなただからこそ私はあなたについていくと決めたのよ!」
赤司は実渕に言う。
「ありがとう。実渕。そう言ってもらえると僕も嬉しいよ」
「征ちゃん、これからもよろしくね!」
赤司と実渕がそう話していると、そこへ洛山高校バスケ部の3年の黛と樋口が来た。
黛が言う。
「お前ら、何の話してんだよ」
「なんだ、その映像?ヒーローショーの映像なんてなんでそんなもの見てるんだ?」
樋口も言う。
すると根武谷が答える。
「赤司が神奈川の海常の文化祭でヒーローショーに出たんだとさ。赤司はこの金ぴか衣装のなんだっけ?カイジョーゴールドとして出たらしいぞ」
根武谷はタブレットの画面を指してそう言う。
「はぁ?なんで他校の文化祭に行ってヒーローショーに出ることになるんだよ?」
黛がそう言うと赤司が答える。
「色々あってね。面白そうだから出ることにしたんだよ」
「色々って・・・意味わかんねぇから。てか、怪人役の奴、これ女子かよ」
黛が訝しげに言うと樋口も言う。
「女子に対して容赦ねーな。大丈夫なのか。これ?」
黛と樋口は北村が本当に暴れていることなどは知らないので、一応は女子である暴れる北村を大勢の男で制圧するのはヒーローショーだとしても良いのかと心配していると根武谷が言う。
「大丈夫だぞ。こいつ(北村)、カイジョーシルバーとカイジョーレインボーに殴られて校庭の端に吹っ飛ばされても復活してくるから。ほら」
根武谷はそう言うと動画の再生バーを動かして、カイジョーシルバーとカイジョーレインボーに殴られて校庭の端に吹っ飛ばされた北村が観客席からモーゼのように人波を真っ二つに割って現れるシーンを再生して説明する。
黛と樋口は女子ではあるものの並みの成人男性以上に強く強靭な肉体を持つ怪人役の北村香耶の姿を見て驚く。
「うわっ!なんだこれ!?こんな女、普通いねぇだろ」
黛はそう言うと樋口も言う。
「これは本当に人間なのか?」
すると、根武谷は言う。
「ああ、こいつは正真正銘の人間だぜ」
そして赤司が動画を再生する。
北村香耶がステージに上がって来て暴れているシーンを再生して説明する。
「この映像を見てわかるように北村さんは自分の思い通りにならないと気が済まないタイプの女性で非常に思い込みが激しくて、感情の起伏が激しく激しい。野生動物に近くて遭遇して機嫌を損ねたり嫌われてしまったりしたら何をされるかわからないレベルだった」
赤司がそう言うと、葉山が言う。
「ひょえ~~~、なんか怖いね。」
実渕が言う。
「こんな子(北村)と長鞭で戦っていたあの子(菜々)はこれまでどんな人生を生きていたのかしらね?長鞭を使って戦うのって身のこなしからこれが初めてってわけではなさそうだし」
根武谷が言う。
「治安が悪い国とか地域とかで育ったのか?なんかそんな感じの雰囲気だったよな。」
実渕が答える。
「長鞭を武器に使わないと生きて行けない国とか地域ってどんなところよ?そんな国や地域あるわけないじゃない」
赤司が答える。
「僕はそんな国や地域があるかは知らないけど、彼女はきっとそういう環境で生まれ育ったんだ」
黛が言う。
「まあ確かにあの暴れっぷりはそんな感じだったよな。」
樋口も言う。
「ああ、そうだな。」
洛山高校では赤司が出演した海常でのヒーローショーの舞台の動画を見ながら黛はそう答えた。すると、樋口が言う。
「面白そうだな。俺もヒーローショーに出てみたいな」
すると、赤司はこう答える。
「いいだろう。やってみるがいい。ただし、演技はもちろんアクションもしっかり勉強して覚悟して挑むんだな」
「そんな大げさなことか?学校の文化祭の出し物だぞ」
黛がそう言うと実渕は言う。
「私もやってみたいわ~。でもどうやるのかしらね?セリフとか覚えられるか心配だわ・・・」
黛が言う。
「お前もか?まあやりたきゃやってみろよ。とりあえずヒーローっぽいポーズでもやってみろよ」
黛は興味なさそうに言いながら、実渕に戦隊ヒーローのようなポーズをやってみるように指示する。
「こうかしら?」
実渕がそう言うと黛は言う。
「ああ、そうだ。それと、台詞とかも言ってろよ。この動画のカイジョージャーみたいに」
黛はそう言うとスマホを取り出して実渕にスマホのカメラを向けて動画の撮影を始める。
「えぇ~…それじゃあ行くわよ!お助け戦隊カイジョージャーよ!」
実渕は戸惑いながらも戦隊ヒーローっぽいポーズをして、カイジョージャーの台詞を言う。
動画を再生して確認すると黛は言う。
「台詞を言うタイミングや動きがてズレてる。やり直しだ」
「えぇ~?じゃあもう一回、今度こそうまくやるわ!」
実渕はそういうともう一度、戦隊ヒーローになりきった演技をする。
何度も何度も撮り直すうちにだんだん様になってきて最終的には上手いこと撮れたのようでその動画をバスケ部のグループラインで共有する。
「黛さん、ありがとうね!」
実渕はそう言うと、根武谷が動画を確認する。
「レオ姉、カッコい~!めっちゃ様になってる!」
葉山は言う。
「ああ、そうだな」
根武谷も同意する。
そんな部員同士のやりとりを見ながら赤司は含み笑いをしていた。
こうして洛山高校でも海常高校で赤司が菜々を救出するために参加した戦隊ヒーローの話題で持ち切りになったのだった。
海常の文化祭終了した後日、洛山高校バスケ部にて
END
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