【完結】我が道を往くいじめられっ子は人生を変えたい   作:名無しのなな

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誠凛高校のキャラたちが海常高校の文化祭の出来事について当事者たちに聞いて話題にします。


第36話 願い

海常の文化祭終了した後日、誠凛高校バスケ部にて

 

「えぇっ?!それで火神と黒子はその女子(菜々)を助けるためにヒーローショーに出たの?!」

小金井慎二は火神と黒子から海常の文化祭での出来事を聞いて驚いた。

「はい、そうです」

黒子がそう言うと小金井は更に言う。

「それで?その女子(菜々)を助けたの?」

火神も言う。

「ああ、そうだぜ!黒子と俺がヒーローショーで暴れてる北村をやっつけたんだ!」

小金井が言う。

「えぇっ?!あの海常の文化祭でそんなことがあったんだ!スゴイね!!」

すると水戸部凛之助がスマホを取り出して動画を再生して見せる。そこにはカイジョージャーたちが北村を取り押さえているシーンが映し出されていた。

「スゴイね!これ!」

小金井はそう言いながら動画を再生して確認する。

「水戸部先輩、この動画どうしたんですか?」

「SNSに切り抜き動画で流れてたらしいよ~。海常の文化祭は他校の東京女子高の生徒から逮捕者が3人も出たことの方が話題になってたけど、こっちのヒーローショーも一部で話題になってるみたい」

小金井がそう言うと火神が言う。

「海常の文化祭で捕まったアイツら(美間・乗山・川並)逮捕されたんだな」

小金井が答える。

「え?!二人とも他の事件にも巻き込まれてたの?!」

黒子が言う。

「はい、そうなんですよ。特設ステージで暴れていた北村さんほどではありませんでしたが、スリで捕まった人(川並)も、薬物中毒で捕まった人(乗山・美間)もどちらも東京女子高校の生徒で話が通じなくて大声まくしたててくるので困りました」

「えぇっ?!なにそれ?!」

黒子から海常高校の文化祭での出来事を聞いて小金井は驚き、誠凛高校バスケ部のメンバーも驚く。

すると、黒子がスマホを持って動画を再生して見せた。そこにはカイジョージャーが北村と戦っているシーンが映っていた。

「へぇ~、スゴイな!本当に戦ってるよ!ヒーローショーやってる!」

小金井が言った。

「大変でしたがヒーローショーの体で大勢でかかってなんとか大騒ぎにならずに北村さんを確保できてよかったです」

黒子がそう言うと、監督の相田リコがやって来た。

相田リコが言う。

「黒子くん!その話、詳しく聞かせて!」

黒子が答える。

「はい、わかりました」

そして黒子は海常高校演劇部と海常高校バスケ部が協力して海常高校の文化祭でヒーローショーの体で菜々を敵視して暴れまわる北村香耶をやっつけたことを話す。

すると、日向が言う。

「なんかすげぇな…」

伊月も言う。

「ああ、そうだな。実際に起きたこととは思えないな」

日向も伊月も女子なのに圧倒的な人間離れしたタフさとフィジカルの強さで暴れる北村を倒そうとする、もとい、止めようとするカイジョージャーたちの姿の切り抜きショート動画を確認するように視聴しながら言う。

「それにしても、この女子(北村香耶)はどうしてこんなに暴れているの?なんだかこの子(菜々)に対してすごい憎しみを持っているみたいだけど」

相田リコがそう言うと、黒子は答える。

「それは北村さんが菜々さんに逆恨みの感情を募らせて八つ当たりしているんですよ。北村さんは思い込みが激しくて騙されやすい性格で菜々さんに友達のふりを悪意を持っていた食田ゆゆさんや、老け顔コンプレックスから菜々さんをいじめていた長谷川佐保さんやそのほか、大勢の長谷川さんの取り巻きの人に菜々さんは嫌われてもしょうがない倒すべき極悪人だと言う嘘を吹き込まれて菜々さんを攻撃するための駒として利用されていたんです。海常高校の文化祭で菜々さんに一方的に悪意を持って攻撃していた人たちが犯罪を犯して捕まっていく様子を見て北村さんは自分がその人たちに利用されていたことに気付いたものの北村さんは今までの人生で反省することも他人に謝罪することもしたことがなかったし、見下していた本当の被害者である菜々さんに対して謝ることなんてしたくないと言う理由で菜々さんを亡き者にしようとする勢いで菜々さんを追いかけてステージ上でも関係なく暴れて菜々さんに攻撃してたんです。そこで僕と火神くんと黄瀬くん含む海常高校バスケ部の皆さんと赤司くんや緑間くんや紫原くん、それと火神くんの幼馴染の氷室辰也さんと赤司君の前に帝光バスケ部の主将だった虹村修造さんとともにヒーローショーの体で暴れる北村さんと戦う菜々さんを助けるためにカイジョージャーとして北村さんと戦ったんです」

黒子がそう言うと、日向は驚く。

「なんだそれ?!」

小金井が言う。

「そうだったの?!」

伊月も言う。

「確かに女子にしてはスゴイ体格してるとは思ったけど・・・」

相田リコが言う。

「それで?その後どうなったの?」

黒子が答える。

「最終的に僕たちはなんとか北村さんを取り押さえて菜々さんは無事に保護することができました。」

小金井が尋ねる。

「そうなんだ!よかったね」

水戸部もスマホを持って動画を再生して見せる。そこにはカイジョージャーが暴れる北村と戦っているシーンが映っていた。

「へぇ~、スゴイな!」

日向が言う。

「はい、そうなんですよ」

「それでこの暴れてた北村って子はどうなったの?表向きはヒーローショーの怪人役ってことで確保されたけど本当に派手に暴れていたんでしょう?」

「はい、そうです」

リコはそう言うと、黒子は答える。

「北村さんは本来なら幼少期から療育や適切な支援が必要なタイプの人でした。ですが、並の成人男性以上に運動神経も良くてフィジカルもあって、バスケの才能もあったので成長とともにおさまるだろうと周囲の大人は楽観視していたんです。北村さんほどのフィジカルが強い暴力的な女子に対して周囲もどう扱っていいかわからなかったのもあるんでしょうが、そのせいで北村さんは高校生にもなっても反省することを知らずに自分が悪いのを暴れて周囲があきらめてくれて有耶無耶にする方法で切り抜けようとしていたんです」

日向が尋ねる。

「そうなのか・・・それで?その北村って子はその後どうなったんだ?」

黒子が答える。

「北村さんは東京女子高校もお試し編入できていた海常高校も退学になっています。何らかの罪に問われるのかなどはまだわかりませんが、いまのところは更生施設で療育を受けたり投薬治療で頭に血が上りやすい性質を治したりしているみたいです」

伊月が驚く。

「そうなのか?!」

小金井が言う。

「そうなんだ!よかったね!」

水戸部もスマホを持って動画を再生して見せる。そこには表向きはヒーローショーの怪人役として成敗された北村香耶とカイジョージャーのメンバーがそれぞれかっこよくポーズを決めて決め台詞を言っているシーンが映っていた。

『お助け戦隊カイジョージャー!』

最後の決めセリフとともに背景の演出の花火が打ちあがる。

「すごい凝ってるわね~!」

相田リコがそう言うと、小金井が言う。

「本当!俺なんか興奮してきちゃったよ!!」

「なんだか、すごいな」

伊月も言う。

「本当だな」

日向も言う。

「はい、本当にすごいです」

黒子がそう言うと、伊月が言う。

「ところで、黒子と火神と海常高校バスケ部でヒーローショーの体で救出したこの菜々さん?って子は文化祭終了後にどうしてたんだ?」

伊月は黒子と火神と海常高校バスケ部に救出された菜々のその後が気になったのである。

黒子は答える。

「海常高校の文化祭で本当に暴れていた北村さんからヒーローショーの体で菜々さんを救出したことは外部には秘密にしているので、菜々さんはそのまま普通の日常を過ごしていますよ」

小金井が言う。

「そうなのか?!」

「はい。表向きは北村さんは暴れたことで退学したのではなく持病の悪化により退学ということになっていて、菜々さんが文化祭のステージ上で長鞭で北村さんと戦っていたこともヒーローショーの脚本の上でやったこととなっているので、日常生活で浮いたりせずに過ごせているようです」

相田リコが言う。

「この子(菜々)ってば最初は長鞭で暴れてる相手と戦ってたの!?」

菜々が暴れる北村に長鞭で応戦していたシーンは撮影者がほとんどおらずSNSでも流れず(あの場にいた観客全員がぽかんとしていたため)、さらにはその後のカイジョージャーのインパクトの方が強かったためそこまで話題にならなかったので、黒子は相田リコにそのことを話した。

「はい」

「長鞭って・・・長いムチのことよね?そんなものどこから取り出したのよ?!」

日向が答える。

「いや、それは俺も気になるな。」

小金井が言う。

「確かに!」

誠凛高校バスケ部のメンバーは菜々がなぜ長鞭を所持していたのかが気になっていた。

「菜々さん曰く、お試し編入した海常高校でも長谷川さんやその取り巻きに暴行されたりしたようです。東京女子高では直接的な暴力的ないじめではなく精神を削るタイプのいじめばかりだったそうなので武器(長鞭)は所持していても一度も使わなかったそうですが、菜々さんの生まれ育った地元の小中学校時代ではあのような武器(長鞭)を所持してしないと生きられない環境だったので武器の携帯は日常茶飯事であの長鞭は中学時代から使っていたそうです」

伊月は黒子の話を聞いて困惑しながら言う。

「えぇ・・・それはいくらなんでも嘘だろ?」

しかし黒子は答える。

「僕も最初はそう思いました。なので僕もそのことを尋ねたら、七海さんは『拳では勝てないなら武器を持ってないと大変じゃない?ちなみに小学生時代は縄跳びを鞭みたいに振り回してたよ~。もし何か言われても縄跳びの縄が当たっちゃたんですって言い訳すればいいから~。それに縄で人を叩きつけたりしたらダメなら人を突き飛ばしたり髪の毛引っ張ったりするのはいいの?やられっぱなしの被害者側にも原因があるとか、それ位のことは自分で何とかしろとか親や先生からも言われたらそうするしかないでしょ』と語っていました。そのような理不尽で治安が悪い加害者がやりたい放題できる環境で生きるために菜々さんなりに考えた結果の行動だったようです」

誠凛高校バスケ部のメンバーたちは黒子から聞かされた菜々の過去に驚愕する。

「そうなのか~。それなら長鞭を持ってて使いこなせたりしてもおかしくないのかな?」

小金井は黒子の話に納得しつつも疑問に思う。

「黒子の話を聞く限りでは、七海さんは幼少期から育った環境があまりよくなくて、東京女子高でも海常高校でもいじめられたり危険な目に遭ったりしたから、自分なりに考えた結果としてあの場で再び長鞭を使って闘う感じになったのかもしれないね」

伊月がそう言うと、黒子は答える。

「そうですね。今は海常高校からいじめグループのボスの長谷川さんもいなくなったようですし、七海さんがこれから海常高校で平和に過ごせたら良いのですが」

誠凛高校バスケ部のメンバーは黒子の言葉に頷いた。そして菜々にはこれからは幸せな生活が訪れてほしいと願うのだった。

 

海常の文化祭終了した後日、誠凛高校バスケ部にて

END

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