【完結】我が道を往くいじめられっ子は人生を変えたい 作:名無しのなな
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席に着いた菜々はスマホリングでスマホを立てかけてビデオ通話モードにして誠凛高校の黒子の電話と繫がる。
黒子は菜々に言う。
「あ、もしもし。こちら黒子です」
菜々は応える。
「あ、もしもし~。ごめんね~。やっと全校調理実習の体育館でのバイキングで料理を取り終わって席に着けたんだよね~」
黒子は言う。
「それはよかったです」
菜々はそれに答える。
「ほら、この柿の種を衣にしたからあげとアイスの天ぷらは私が作ったんだよ~」
菜々は黒子側の画面に見えるように皿を持ち上げて言う。
「それはすごいですね」
黒子はそれに感心する。
「あはは~?アイスの天ぷらとかネットのレシピ見て研究して作ったんだ~」
菜々はアイスの天ぷらを箸で割りながら言う。
黒子は菜々に言う。
「そういえば、長谷川さんが海常へのお試し編入をやめて東京女子高校に戻ったみたいですけど、大丈夫なんですか?」
菜々はそれに答える。
「それならね~」
すると菜々が黒子の質問に応える前に森山がスマホリングに立てかけたスマホの画面に映る黒子を見て言う。
「黒子?!七海さん、なんで黒子とビデオ通話してるんだ?!」
菜々は黒子とのビデオ通話していることについて森山に説明する。
「あー、黒子くんにあの文化祭での後のこととか色々報告したくてですね~。それと私が作ったアイスの天ぷらと柿の種からあげの出来具合とかも合わせて見せたくて~」
「うおっ?!」
そんな風に話していると、画面に映る黒子の後ろから火神が現れてビデオ通話している状態で自分たちと同じように昼休みに食事している菜々たちの姿が映ったスマホの画面を見て画面の一番前に映っていた菜々と目が合って驚く。
黒子はそんな火神を横目で見て言う。
「どうしたんですか、火神くん?」
菜々もそんな画面越しの火神に驚いて画面越しに火神に話しかける。
「あ~火神くん、おひさ~。今、黒子くんに色々話すことあってさ~。あ、今日はうちの海常は全校調理実習で各学年とクラスで作った料理を3つの体育館でバイキング形式で食べるイベントの日だからちょっと色んな人が画面越しに映るかもだけどよろしく~」
菜々はビデオ通話しているスマホの画面の向こうにいる火神にそう言う。
「あ、あぁ・・・・」
菜々の言うことを理解した火神は戸惑いながら返事をする。
そして菜々は続けて黒子に言う。
「それでさ~、海常の文化祭後のことなんだけど~。うちの海常の文化祭で私と黒子くんと火神くんとシゲヒロくんや灰崎くんやそのほかのバスケ部の面々や文化祭実行委員で捕まえたスリの川並さんと違法薬物やって中毒で倒れた美間さんと乗山さんは警察に捕まってそれぞれ女子少年院行きになったみたい~。あと、私になりすましてSNSで悪事を働いてた食田ゆゆは東京女子高校を自主退学したみたいで、今は家の中で家族にPCとかスマホとかのネットに繋がる機器を取り上げられて現役の中学教師であるお兄さんに課題渡されてそれをこなしてるみたい。だけど、隙を見てサボってペットのインコと猫と戯れて過ごしてそれがバレて怒られて家飛び出してトー横に行ったりしてみたけどトー横で生きていけるほどのコミュ力が無くて結局家に帰っての繰り返しみたい~」
菜々は黒子に犯罪で捕まった川並と乗山と美間が女子少年院に行ったことや、菜々になりすまして悪事を働いていた食田ゆゆが東京女子高校を自主退学したことなどをビデオ通話している黒子と火神に報告する。
火神は言う。
「そうか・・・危ない奴らがもう関わってこなさそうで良かったな」
菜々は火神に言う。
「そうだね~。悪さした子たちはみんなネット環境とか外部からの情報や連絡手段をシャットアウトされてるから私にもう何もできない状態だからね~」
すると黒子が言う。
「少年院に入った女子3人のことはニュースサイトなどを見たりして知っていましたが、食田さんは特に捕まったりしていなくて東京女子高校を退学になって家族に軟禁されてスマホやPCなども取り上げられているんですよね?それなのにどうして七海さんは食田さんのその後のことを詳細に知ってるんですか?」
「あ~、それはね~」
菜々はそう言うと、手持ちのカバンを漁りだす。
その間に荻原が通りがかって立てかけた菜々のスマホの画面にビデオ通話している黒子の姿が映っているのを見て、驚く。
「あれ?!黒子?」
黒子は荻原に言う。
「荻原くん、お久しぶりです。荻原くんは海常の文化祭で悪事がバレて断罪された食田さんのその後のことを知っていたんですか?」
「え?食田さんのこと?うん、俺も七海さんから食田さんのその後のことを聞いて「あー、あった!」
荻原が黒子の質問に応えようとした時に菜々は鞄の中から探していたものを見つけたようでビデオ通話している黒子と火神に見えるように掲げて見せる。
菜々の手にはファンシーなデザインの手紙があった。
「海常の文化祭で公衆の面前で断罪されてゆゆは東京女子高校を退学して私はその後のゆゆとは没交渉になったんだけど、つい最近ゆゆから私宛にこの手紙が届いたんだよね。そこに東京女子高を退学した後の生活のこととか詳細に書かれててさ~」
菜々は手紙の封を開けて取り出す。
「一人で開封するの怖くてシゲヒロくんと一緒に届いた次の日の昼休みに開封して読んで驚いてたんだよね~」
菜々は荻原と顔を合わせて言う。
荻原は黒子に答える。
「七海さん宛の食田さんからの手紙を見せてもらったけど、食田さんは悪事がバレて周囲から白い目で見られて家族からも怒られてネット環境も取り上げられて、七海さんから絶縁されて憔悴しているっていう内容を手紙に書いていたよ。でも、七海さんになりすまして人間関係をひっかきまわしたこととか、七海さんに対して嫌がらせしていたことなどについては一切謝罪することも、そのことについて触れるようなことも書いていなかったんだ。それどころか、七海さんに縁を切られて悲しいとかもう一度仲良くしてほしいという自分の気持ちばかり押し付けているような七海さんに冷たくされて弱っている自分についてばかりで、自分がやったことを全て忘れているような内容だったよ」
荻原はビデオ通話している黒子に言う。
「ゆゆってば自分がやった悪事を忘れるのが得意な性質だからさ~。こわいよね~」
菜々はゆゆからの手紙を一読して言う。
「確かにな」
荻原は菜々の言葉に同意するように頷く。
すると、そこに黒子がスマホを横に置いてビデオ通話している画面から消えて自分のスマホで何かを調べている様子の火神が画面に戻ってくる。
そして、火神は画面越しに菜々に尋ねる。
「なあ、その手紙には食田って女子のその後のこと以外にもなんか書いてあんのか?」
「うん?う~ん・・・あ、確か、海常の文化祭の後にその場にいたまどかとふみと後日、マジバで再会して私がいなくなった後に東京女子高校で起こった出来事とか聞いたんだった。聞いたことをメモしたノートがあったはず・・・・」
菜々はそういうと、手持ちの鞄からA5サイズのノートを取り出す。
そしてそのノートの内容を解説する。
「あと、それから長谷川さんが海常のお試し編入を打ち切って元いた東京女子高校に戻った後に東京女子高校内の盗撮動画が拡散されていたことが発覚してねぇ~」
「えぇっ?!そうなんですか?」
黒子と火神と荻原と森山は菜々の言葉に驚く。
すると、そこへ、画面越しに誠凛高校で火神と黒子と同じクラスの降旗が通りかかる。
「えっ?!黒子と火神、女子とビデオ通話してるの?!あれ?でも、女子だけじゃなくて男子もいる?あれ?もしかして黒子と火神が前に話してた海常の子?!」
降旗は驚きの声を上げる。
黒子と火神と荻原と森山もビデオ通話しているスマホに映っている降旗の存在に気づく。
すると、黒子が慌てて言う。
「すいません。教室内なので同じクラスの降旗くんも映り込んでしまいました」
すると、荻原がビデオ通話している黒子に言う。
「いや、いいよ。俺も黒子と七海さんとの通話の途中にお邪魔して参加させてもらった感じだし」
荻原はそういうと画面越しに映る降旗を見て言う。
「はじめまして。俺、海常1年のバスケ部の荻原シゲヒロ。君は?」
「あ、俺、黒子と火神と同じ誠凛バスケ部1年の降旗光樹。よろしく」
降旗と荻原は初対面だったので画面越しにお互い挨拶を交した。そして、降旗はビデオ通話している黒子と火神と荻原と森山を改めて見る。
(なんか不思議な組み合わせだな・・・)
降旗はそう思う。
すると、そこに1年生の教室に来ていた誠凛高校2年でバスケ部主将の日向順平が通りかかる。
「おい、なにしてんだ?お前ら」
「あ、日向先輩。こちら海常高校の皆さんです」
日向はビデオ通話しているスマホに映っている菜々と荻原と森山を日向に紹介する。
「どうも、お久しぶりです。誠凛バスケ部主将の日向順平です」
そして日向は5月に行われた海常とのバスケの練習試合で対戦した海常3年の森山がいたので敬語で挨拶をする。
すると、ビデオ通話しているスマホに映っている海常の森山は日向に言う。
「こちらこそ、久しぶり。海常バスケ部3年の森山由孝だ」
日向はビデオ通話しているスマホに映っている森山を見て言う。
そして、日向は黒子が画面越しに見ている菜々と荻原ともそれぞれ挨拶を交わす。