無銘の湖光 ~ランスロットとして目覚めた俺は、名を失っても世界を紡ぐ~ 作:カノープス・ギア
冬木郊外の山林で、霊脈を利用した係留の調整に成功したランスロットとバゼット。
しかし、その直後、地面から黒い泥が噴き出し、異形の怪物たちが姿を現した。
次々と迫る敵を、卓越した剣技で斬り伏せるランスロット。
その背後では、バゼットが魔力供給と周囲の警戒を担い、彼を支えていた。
だが、戦いはまだ終わらない。
黒い泥から現れた、硬い殻と赤紫の眼を持つ異形たち。
そして、その奥に佇む一際大きな影。
果たして、二人はこの異変を乗り越えられるのか――。
今回も前編に引き続き、『牙狼〈GARO〉』の「PREDESTINATION」を挿入BGMとしてイメージしています。
よろしければ、ぜひ楽曲と合わせてお楽しみください!
第15話『PREDESTINATION(後編)』、開幕です!
戻ってきた背中を、バゼットは灯りの輪の中心に置き直した。
白い裾が、まだ揺れている。男は最初と同じ場所に立ち、足の幅も剣先の高さもほとんど変わらない。
三体が倒れた。それは見えた。
光の輪を振るより、あの人の足の方が速い。けれど、最初に右へ走ったのは、あの四つ足がこの踏み跡に一番近かったからだろう。
自分も拳で戦ってきた。一人で多数を相手にしながら、背後へ一本も通さない難しさは知っている。
(……あれを、剣一本で)
胸の奥で何かが熱くなりかけて、バゼットはそれを押さえた。感心している暇はない。
右手の灯りを左へ振る。木立の根元の黒が盛り上がり、殻が二つ、続けて這い出してくる。右へ戻す。杉の根からも一つ。正面では、吹き飛ばされた二体が黒の縁で起き上がり、並んだ眼を再びこちらへ向けていた。
そして奥の、背の高い影。
さっき瞬いた眼が、今はすべて開いている。それでも、まだ一歩も動かない。
喉がひくりと詰まった。殻の擦れる音が四方から重なり、平地の上で一つの壁になる。並んだ赤紫の眼が、どれも違う方向を向いたまま、少しずつ近づいてくる。
息を吐いた。吐ききってから、吸う。
足元の土。乾いている。左足の踵の後ろに、さっき確かめた根の段。光をそこへ一度だけ落とし、すぐに平地へ戻す。
自分の内側も確かめた。経路の向こうへ流れていく量は、今夜決めた幅のまま。彼が力を込めて斬るたびに、流れが脈を打つように揺れるが、はみ出してはいない。
その奥に、手を付けていない分がある。多くはない。腕を失ってから、ここにある量は前よりずっと少ない。それでも、まだある。
「左右も来ます!」
殻の壁が、一斉に詰めてきた。正面の二体の脇から、左の二体が斜めに切り込む。右の一体は、斜面の縁を這っていた。
「バゼット、魔力を!」
声が飛んだ。
迷わなかった。
帰り道を自分の足で下りる分は残す。彼が一つ動き終えるまでの、短い間だけ。
「行きます!」
経路を開いた。
決めた幅の外側へ、溜めていた分を押し出す。冷たいものが胸の真ん中から引き抜かれていく感覚があった。膝の裏から力が抜けかけ、バゼットは左の踵で根の段を踏んで支えた。
前方で、白い裾が翻った。
彼は正面へは行かなかった。左へ、斜めに走った。
その先に、折れた枝があった。泥の柱が噴き上がった時に裂けて落ちた、広葉樹の太い枝だ。折れ口は黒の縁から外れ、乾いた落ち葉の上に転がっている。
走りながら、彼は身を沈めた。速さを落とさないまま、空いていた左手が枝の折れ口近くを掴み、すくい上げる。
枝の表面を、細い光が這った。
樹皮の筋に沿って、根元から先端へ。光が走り終えると、ただの木の枝の輪郭が、わずかに締まって見えた。
太さは自分の手首ほど、長さは腕一本分。樹皮も、折れた小枝の跡も、そのままだ。彼はそれを剣の脇へ立てた。
右に剣、左に枝。
左から切り込んできた一体が、刃の肢を振った。彼は左の枝を斜めに立て、肢の腹を外へ押し流す。流れた先へ、右の剣が上から落ちる。枝で受け、剣で斬る。手の役割が、最初から決まっていたように分かれていた。
経路の向こうの揺れが、さっきより大きい。押し出した分が、きちんと届いて使われている。
その時、灯りの端で何かが動いた。
彼の左後ろ。木立の縁の、まだ光を当てていなかった暗がり。殻の個体が一体、幹の陰に半身を残したまま、背の触手を一本だけ伸ばしていた。
細く、長い。音もなく宙を走り、彼の背中へ――
「ランス――」
呼びかけは、間に合わなかった。
間に合う必要がなかった。
声が出きる前に、彼が半歩、右へずれていた。
振り向いてもいない。ただ、そこにいたら当たる場所から、身体を一つ分だけ外した。触手が彼の左肩のすぐ外を掠め、白い裾を揺らして空を突く。
外れた触手が、宙で巻き戻ろうとした。
その線の上に、左の枝が置かれていた。
触手は枝に触れた瞬間、反射のように巻き付いた。二重、三重。そのまま、獲物ごと引き戻そうと縮む。幹の陰の本体が、引く方向へ重心を傾けるのが見えた。
彼は引く力に逆らわず、右足を斜め前へ踏み出した。枝の先を下げ、触手の力を斜め下へ逸らす。
幹の陰から、本体がつんのめって出てきた。踏ん張ろうとした脚が落ち葉で滑り、胸の殻が彼の前へ傾く。
左足が地面を噛んだ。
跳ね上がった右膝が伸び、足裏が胸の中央へ突き刺さる。
音は、遅れて届いた。
殻が割れる轟音。乾いた板を何枚もまとめて踏み抜いたような、重く砕ける音が平地に響き、木立の幹に跳ね返った。
蹴られた個体が、宙に浮いた。
巻き付いていた触手が、枝から外れていく。彼が手首を返して枝を回し、ほどけた触手が蹴られた本体と一緒に後ろへ引きずられた。
吹き飛んだ先には、左の木立から這い出してきたばかりの個体がいた。
殻と殻がぶつかる、二度目の轟音。
二体はもつれ合ったまま木立の根元へ倒れ込み、落ち葉を撒き散らして転がった。上になった方の割れた胸から、黒いものが滲んでいる。下敷きになった方が、鉤爪で地面を掻いて這い出そうともがいていた。
「ギィイィ――ッ!」
笛を割ったような声が裏返り、引き攣れたまま長く伸びる。それに応えるように、正面の二体の唸りが一段低くなり、右の斜面の個体が這うのを止めて、並んだ眼をそちらへ向けた。
バゼットは、押し出していた分を絞った。
胸の真ん中の冷たさが、そこで止まる。経路の流れを、決めた幅より少しだけ広いところへ戻した。今の彼に要る分、と思える量だ。
膝の裏に、力が戻ってくる。
灯りの輪の中で、彼が枝を構え直した。足はまた、踏み跡と黒の間に戻っている。
蹴り飛ばされた二体の下から、一体が鉤爪を突き出した。右の縁でも、止まっていた個体がまた動き出す。正面の二体は肩を並べて迫り、その背後の黒が膨れた。
「左、下の一体が出ます。右はまだ遠い」
「右を頼む」
彼が剣先を正面へ向けた。二体は、もうすぐそこまで来ていた。
正面の一体目が刃の肢を振った。
彼は左の枝で受けた。真上から落ちてくる刃に、枝を斜めに当てる。乾いた木と硬い殻が噛み合う鈍い音。刃は枝の上を滑り、彼の左の外側へ逸れていく。逸れた分だけ、相手の肩が前へ出た。
肩の板と首の板の間に、隙間が開いた。
右の剣が、そこへ入った。
斬り下ろしではない。開いた継ぎ目に刃先を差し入れて、そのまま引く。声が裏返る前に、刃はもう抜けていた。
抜けた剣の流れを止めずに、彼の身体が半歩右へ回る。二体目の触手が、回った先の空間を横から払いに来ていた。
返した枝が、横から触手の進路を塞いだ。
触手は枝に叩きつけられ、勢いを殺される。巻き付く前に、彼は枝を下へ押し込んだ。触手の先端が地面に縫い止められ、二体目の上体が前へ引かれる。
その首へ、右の剣が横から届いた。
二体を斬る間、彼は一度も構え直さなかった。
一体目が膝を折り、二体目が横へ崩れる。片方は正面へ、片方は右へ。倒れた場所は、彼の足元から二歩以上離れていた。崩れた殻に、次の個体の進路を塞がせている。
「左、出ました。根元から真っ直ぐ――いえ、縁を回ります」
光の輪が、縁を伝う一体を追った。さっきまで下敷きになっていた個体だ。
彼の左足が地面を蹴る。経路の向こうで流れが脈打ち、バゼットは、その一歩に合わせて供給を開いた。
白い裾が、個体の進路へ回り込む。振り上がった刃の肢を枝が押さえ、剣が脇腹の継ぎ目を斬り上げた。殻の割れる音とともに、個体が木立の根元へ転がる。
開けた幅を、すぐに戻した。
胸の真ん中が、ひやりとする。最初に押し出した分が、まだ戻っていない。渡し続ければ、自分の膝が先に折れる。
彼が元の位置へ戻る。その向こうで中央の殻が身を起こし、右の個体が這う速さを上げた。左の木立でも、黒がまた泡立った。
「右、近づいています。左にも――」
報告の終わりを待たずに、彼が動いた。
そこから先を、バゼットは一つずつ数えられなかった。
剣が走るたびに、蒼白い線が夜に残る。月光を受けた刃の軌跡が、消えきる前に次の線と重なる。左では枝が振られ、その後を淡い水色の光がかすかに追う。
蒼白い線と水色の線が、斜めに、横に、弧を描いて交差していく。上から落ちる線、下から跳ね上がる線、身体の回転に沿って円を描く線。灯りの輪の外の暗がりで、それらが何重にも重なって、また解けていく。
流星群のようだった。
その無数の軌跡を描いているのは、一人の男の両手だった。
光の線が交わるところで、殻が割れた。
中央で刃の肢が跳ねた。割れる音へ目を向けた時には、もう右の縁で別の殻が崩れていた。水色の弧が触手を払い、蒼白い線がその根元を断つ。そこまでは見えた。次の一本は、また別の方角から走った。
笛を割ったような声が裏返り、低い唸りが途切れる。声の消えた方へ、殻が落ち葉を叩く音だけが、少し遅れて届いた。
光の線が、少しずつ減っていった。
最後の一本が消えた時、彼はまた踏み跡と黒の間に立っていた。
息が荒い。
最初の三体を倒した時とは違う。肩が大きく上下していた。剣を下げた右腕が、わずかに遅れて止まる。硬い殻を何度も斬った腕の重さが、遠目にも分かった。
経路の流れも揺れている。脈打つ間隔が不揃いになっていた。バゼットは幅をわずかに狭めた。今は、それで足りるはずだ。
彼の左手が、一度だけ胸の前で止まりかけて、すぐに枝を構え直した。
(……どこか、痛むのか)
訊く間はなかった。
平地を見渡す。光の輪を左から右へ、ゆっくり流す。
崩れた殻が、木立の根元にも、斜面の縁にも転がっている。まだ脚を動かしているものもあった。並んだ眼の光が、消えかけながら明滅している。
その全部の声が、同時に止んだ。
斬られて途切れたのではない。まだ動いている個体の、まだ鳴いていた喉が、一斉に黙った。脚を掻く音も止まる。明滅していた眼が、いくつか同時に消えた。
殻の擦れる音すら、しなくなった。
静かだった。最初の泥が止んだ時と同じ、作られたような静けさだった。
灯りの輪を、奥へ向けた。
木立の始まりの暗がり。中央の黒の、さらに向こう。
背の高い影が、一歩、前へ出ていた。
これまでずっと、そこで動かずにいたものだ。他の個体より頭二つ分高い細い胴。殻の重なった頭に、いくつも並んだ赤紫の眼。その全部が、今は一つの方を向いていた。
背中から、触手がほどけていく。
他の個体のものより、ずっと長い。一本、二本。宙へ持ち上がり、ゆっくりと先端を揺らしている。
バゼットは、その長さを目で測った。
影から彼まで、十歩と少し。触手は、その距離を越えてもまだ余る。持ち上がった高さは、彼の頭よりはるかに上だった。
その先端が揺れる線を、目で延ばした。
彼の頭上を越えて。
灯りを持つ、この右手へ。
左の踵を引いた。根の段の位置は、さっき確かめてある。一歩下の乾いた土。そこから先の三つ目の段まで、帰り道は空いている。
光の輪を足元へ戻してから、バゼットは一歩、下がった。
◇
背後で、土を踏む音がひとつ下へずれた。
彼女が一歩下がった。それが分かった時には、もう声が来ていた。
「奥の触手、こちらまで届きます!」
「俺が止める」
ランスロットは前を見たまま答えた。
背の高い影が、中央の黒の縁を越えてくる。歩き方は他の個体と違った。這わない。殻を擦らない。細い脚を一本ずつ、確かめるように地面へ下ろしてくる。並んだ赤紫の眼は、どれも同じ一点を向いていた。
その一点が自分なのか、自分の背後の灯りなのかは、分からない。
息を吸った。肺の底まで届くのに、さっきより時間がかかる。右腕が重い。硬い殻を何度も断った痺れが、肘から肩へ居座っている。左手の枝を握り直すと、樹皮が掌に食い込んだ。
胸の奥の疼きも、引いていなかった。
ふと、別の夜の匂いがした。
石と、煙と、鉄。帰ると告げて出た戦いがあった。告げた言葉は覚えている。その道を、自分の足で戻ることはなかった。
(あの時は――帰れなかった)
それ以上は浮かばせなかった。
背中に、灯りの温度がある。届くはずのない光の熱を、なぜかそう感じた。経路の向こうから、細く揺れながらも途切れずに力が来る。彼女が量を測って、絞って、それでも渡し続けている分だ。
戻る道は、彼女が見ている。
だから、ここから離れすぎない。踏み込んでも二歩で戻れる場所。それより先へは、行かない。
影が、間合いに入った。
右腕が持ち上がる。腕の先は、刃だった。他の個体の刃の肢よりも長く、厚い。月明かりを鈍く跳ね返しながら、斜め上から落ちてくる。
左の枝を当てた。
重い。
樹皮が軋み、枝全体がたわむ。この重さを、まともに受け続けるわけにはいかない。手首を返して角度を寝かせ、刃の重さを枝の上へ滑らせる。刃は火花を散らさず、樹皮を削りながら外へ逸れていった。
逸れた先へ、右の剣を添える。刃の肢の側面を叩いて、さらに外へ押し出した。影の上体が、わずかに右へ流れる。
その流れた側から、触手が来た。
一本は低く、足首を払うように。一本は胸の高さで、横から。攻撃の線がずれている。刃を受けた直後の、自分が一番動けない角度を選んで来ていた。
低い方は踏み越えた。胸へ来た一本を枝で弾き、その反動で半身に開く。
剣先を戻した時には、二撃目の刃が下から迫っていた。
刀身を合わせる。痺れた腕だけで受けず、足を踏み替え、腰ごと向きを変えて重さを横へ逃がした。返そうとした剣の脇を、触手が打つ。
剣を引き、枝で払う。追って斬り込めば、踏み跡まで二歩では戻れない。
平地の側へ半歩ずらした足に、次の重さが来た。
三度目は剣で流し、四度目を枝で逸らす。刃を外へ押し出しても、その奥には重なった殻がある。継ぎ目へ剣先を向けるたびに、触手が横から入った。
ランスロットは剣を引きつけた。枝を前に残し、後ろへ退ける構えで次の刃を待つ。
その斬り合いの向こうで、三本目の触手が動いた。
正面ではない。影の背から、高く。
宙へ持ち上がり、弧を描きながら、彼の頭上を越えていく。
狙いは見えていた。その先にあるのは、踏み跡の一段下の、小さな灯りだ。
考えるより先に、足が後ろへ出た。
一歩。二歩。
影に背を見せず、正面を向いたまま下がる。頭上を越えた触手が、ちょうど降り始めたところだった。灯りへ向かって、先端が落ちてくる。その落ちる線と、自分の位置が重なった。
右の剣を、下から振り上げた。
刃が触手の腹へ入る。柔らかい。殻よりずっと手応えが軽い。それでも、勢いのある長いものを断つ重さが、痺れた腕へ響いた。
断てた。
切り離された先端は、落ちる勢いのまま彼の左脇をすり抜けた。宙で一度うねり、灯りの輪のすぐ外、踏み跡の手前の落ち葉へ落ちる。
濡れた音が一つ。それきり、動かない。
背後の灯りは揺れていなかった。彼女の呼吸も、乱れていない。
前を見る。
背の触手を断たれた影が、巻き戻す動きにつられて後ろへ反った。前に構えていた刃の肢が、わずかに下がった。
胸から腹へかけての殻が、正面に開いていた。
踏み込んだ。
二歩で戻れる距離から、一歩だけ。
影の刃の肢が、遅れて持ち上がりかける。左の枝を叩きつけ、上から押さえ込んだ。樹皮が裂ける音がしたが、枝は折れなかった。押さえた刃の肢ごと、影の上体が沈む。
右腕を振り上げる。肩の痺れも、胸の奥の疼きも、そこで一度忘れた。
経路の向こうから、力が来る。彼女が渡してくれている分を、一本の線に揃えて刃へ通す。
「――はあッ!」
左肩から、右腰へ。
アロンダイトが影の殻へ入った。
最初の手応えは、壁を叩いたようだった。それを踏み込んだ足と腰で押し抜く。重なった板が一枚ずつ割れていく感触が、刃を通して掌へ返ってくる。二枚、三枚、その奥の硬いもの。
抜けた。
殻の割れる轟音が、平地に響いた。
押さえていた刃の肢が、枝の下で力を失った。
影が、膝を折った。
「ォ、オオォ――――」
それまでどの個体からも聞いたことのない、低いとも高いともつかない長い声だった。喉ではなく、殻の内側全体で鳴っているような響きが、途中から裏返り――
ぷつりと、途切れた。
ランスロットは剣を引かなかった。枝も下ろさなかった。
膝をついた影の顔で、並んだ赤紫の光が落ちていく。一つ、また一つ。端の眼から順に、灯りを吹き消すように暗くなる。
最後に残った中央の二つが消えかけた時、顔の殻に、裂け目が走った。
横に一本。剣が通った線とは違う場所だった。殻の内側から割れたように、細く、まっすぐに開いていく。
その両端が、わずかに持ち上がった。
ランスロットには、それが笑っているように見えた。
第15話『PREDESTINATION(後編)』、いかがでしたでしょうか?
今回は前編に引き続き、ランスロットの本格的な戦闘をお届けしました!
アロンダイトに加え、現地の木の枝まで武器として扱うランスロット。
湖の騎士として積み重ねてきた剣技と、状況に応じて戦い方を変える彼の強さを描いてみました。
そして、今回はバゼットにも注目していただきたいところです。
左腕を失い、まだ療養中の彼女ですが、それでも自分にできることを判断し、魔力供給や周囲の警戒によってランスロットを支えています。
一人ではなく、二人だからこそ成立する戦い。
そんな連携を楽しんでいただけたなら嬉しいです!
さて、前後編を通してイメージした「PREDESTINATION」。
今回の戦闘では、ランスロットの強さだけでなく、彼が過去に経験した何か、そして「宿命」を感じさせる雰囲気も意識してみました。
かつて帰れなかった騎士。
今度は、帰るための道を守りながら剣を振るう。
そして最後、あの異形が見せたかのような不気味な笑み。
果たして、あれは何を意味するのでしょうか。
まだまだ謎は残りますが、その答えはこれからの物語で少しずつ明らかにしていきたいと思います。
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それでは、次回もお楽しみに!