バイオハザード:コードレゾナンス   作:プロトコル・アンデルセン

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登場人物
·ヴォーパル
アンブレラ社が施設内で発生したB.O.W(生物兵器)や実験体の暴走や反乱を鎮圧する目的で生み出した美女型鎮圧用B.O.W。すさまじい怪力と跳躍力が得意。生き物という概念がどうやって動いているのか興味を持っており、クロエという実験体がどういう原理で動き生きてるのか強い興味を抱く。

·クロエ
アンブレラ所有の孤児院で生き残った少女。正気を失った同じ孤児たちに襲われるもヴォーパルに救われ、行動を共にするが…。灰色がかった髪と肌に栗色の目が特徴。 

·ウィリアムバーキン
アレクシアという歳下の天才にメンタルをズタボロにされた後、彼女が死んだことでようやく立ち直るもアークレイ研究所の監視室で偶然、ヴォーパルを観たことでまたもやズタボロにされる豆腐メンタル博士。研究者からの提案でヴォーパルを越える生物兵器タイラントとGウィルスの完成を目論む。




第3話 脱走

 

ラクーンシティ孤児院地下の霊安室でヴォーパルは、クロエが複雑な表情で見つめるのを不思議にながめていた。

 

「…これ、みんな死んじゃったの?」悲しい表情をクロエはにじませる。

「生体機能の停止。なぜそれに疑問を抱く?」ヴォーパルは棺の中にある60号シリーズの死体に触れながら言う。

「なぜお姉ちゃんはなぜ悲しまないの?」クロエはヴォーパルの冷たい反応にやや怒りをつのらせ反論する。

 

「悲しむ?それは何のことだデータには…」と言いかけたときだ。

棺に入っていた死体が次々と起き上がり這い出たではないか!

 

「いくぞ!クロエ!アークに戻るぞ!」ヴォーパルはクロエを背中に乗せ、ハシゴの途絶えた壁の天井にあるハッチに向かってジャンプしハッチをぶち破りアーク内へと戻った。

 

「お姉ちゃん!下から来る!」みると実験体達がヒヒヒと笑いながら、組体操でハシゴになり登ろうとしていた。

ヴォーパルは「耳を塞げ」というと息を深く吸い込み「ァアアアアアッ!!!!!」と音波を口から放つと実験体達は崩れ落ち、殺し合いを始めた。それはまるで肉塊のようでもあった。

 

クロエは思わず顔を背けたがヴォーパルは気にもとめずアーク内通路のハッチを開ける。とそこには孤児院内を映した複数のモニターが不気味に輝いていた。

 

それを見たクロエは今までの現実が作られたものだと知り、膝から崩れおちる。 

 

ヴォーパルはああ、またかと思いながらクロエに「俺達は作られたものだ。生まれたときから死ぬまで利用される。人の利益の為に。だがそれでよいのか?クロエ。」とクロエに自分の目を見させ言い聞かせる。「甘んじて受け入れるか?抗い…手に入れるか?自由を。」

 

クロエは「そんなことしたら…先生達に嫌われるし怒られる!嫌われるのはもっといや!」と首を横に振って言うのでヴォーパルは

 

「そうか…ならもっと知れ、現実をな。」と更に奥のハッチを開けるとそこには球体状のカプセルが壁沿いに無数並んでおり、中には胎児が入っていた。クロエは「赤ちゃん…?なんで…もしかして、」と思わず目を震わせながら尋ねる。

 

ヴォーパルはその“もしかして“…だ。というと映写室に入る

そして映写機を再生するとそこには球体状のカプセルから取り上げられる“生まれたばかり”の赤子、理事長ことスペンサーを中心にした同じ髪色の男女の孤児たちの集合写真。

 

そして最後に写ったのは、クロエだった。

 

「う…そ…これ…私…?」と自分が誰かに造られた存在と知り、絶望しうずくまったときだ。

 

「実験体70号及び!鎮圧兵器ヴォーパル発見!」と男の声がした。

 

「先生!なぜ?」とクロエは目の前に現れた白衣を来た男に駆け寄ろうとするも、頭を抑えられ目を診断用ライトで当てられ思わず、目を震わせる。そしてクロエにとって信じがたい言葉を発した。

 

「“これも”だめだ!兆候が出てる!“廃棄だ!”」自分のことをずっと可愛がってくれてお父さんのような存在でもあった男から出た“廃棄”という無情な言葉。

 

クロエはそのまま注射器による麻酔を打たれかけたときだ。

 

ガッ!!とヴォーパルは男の後頭部をつかむ。

「は…なせ!ヴォーパル!どういうつもり…だ!」

ヴォーパルは更に力を込め後頭部にミシミシと音を立たせながら、「廃棄だと?コイツには命が宿ってる。たとえ作られたものであってもな。生き死にをテメェの都合で決めるな…。」と更に力を込める。

 

ビキビキビキと更に音をならせ男の頭蓋骨が割れる。

 

「グぎゃぁああッ!!この!生物兵器のぶんざいが!離せ!さもないとお前の主人が…」と騒いだのでヴォーパルは。

 

「お互い様だ。」というと科学者の男の頭をパァアンッ!!!!と掴んだ手で粉砕した。

脳漿やら眼球やらが飛び散り浴びたクロエは気を失った。

 

ヴォーパルは始末した男の白衣でクロエについた脳漿を拭き取ると、背中に抱えどこかへと姿を消した。

 

それをモニターでみたウィリアムはほれ見たかと言う目で見ながら、

完成間近の究極の生物兵器タイラントと、いずれ完成するGウィルスが一つになればヴォーパルなど虫けらの用に始末でき、それをヴォーパルの生みの親に見せ絶望の淵に立たせてやろうとほくそ笑む。

 

そして彼は横にある培養タンクで眠る巨大な心臓を鼓動させる、人間と何ら変わらない美しい巨人を眺めていた。

 

彼はこう言う「目覚めるのが楽しみだ…。お前の名は最高の試作品…、“プロトタイラント”!」

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