自分の好きなシチュエーションを思いついたら書いていきます。
皆さんの好きな性癖やシチュエーションがあれば是非感想で教えたください。
気に入ったのがあれば書かせていただきます。
不定期更新です。
あと、ジャンルって何にすればいいんでしょう?

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こういうシチュエーション良くないですか?


昔からの友達が実は人外で、大人達に退治されそうな時咄嗟に助けた。だが冷静になると何故助けたか分からず、ただ漠然ともう元の生活には戻れないと悟り泣き出す。この歪な関係性と絶望の瞬間が本当に愛おしい。

 

 私はとある小さい漁港のある村に生まれた。村からそう遠くないところには山もあり、自然に囲まれた豊かな場所。

 

 他の同年代の子達が海で遊んでる中、私は1人山で遊んでいた。

 別に、特別な理由があったわけじゃない。海か、山か。どちらかだったら山の方が好きだっただけ。

 

 だから当然周りの子達とあまり馴染めず、1人で行動することが多かった。

 だけど、木々の間を駆け回ったり、いろんな虫を捕まえたり、山菜を摘んで家で調理してもらったり。そんなことをしてたからか、孤独だとか寂しいとかは微塵も感じなかった。

 

 それに...私は友達が1人もいないわけじゃない。私には小さい時から仲良しの友達がいる。

 

「恵ちゃーん、こっちこっちー!」

「今行くー!」

 

 この子の名前は山野幸ちゃん。昔、山で怪我しているところを助けてあげた日から今日までずっと仲良しの娘。

 

 今日の予定は幸ちゃんがいい景色が見れる場所を見つけたって言うから、お菓子を持ち寄ってのピクニック。

 

「着いたー、じゃじゃーん!どおどお?」

「おおー、すごーい!」

 

 目の前に広がるのは、太陽の光を浴びてキラキラと輝く夏の山々。それが、夏の風を受けてまるで生き物のように力強く波打っている。遮るもののない青空からは入道雲がモクモクと湧き上がり、吹き抜ける風が草の青い香りを運んでくる。

 

「でしょでしょ!この景色を早く恵ちゃんに見せたかったんだー!」

「本当にすごいね、幸ちゃん!景色もいいし、それにいい匂いがする。なんだか夏って感じ」

「ねっ、ねっ、早くお菓子広げて食べよっ!」

「うん!」

 

 興奮する気持ちを抑えて、私たちはレジャーシートとともに持ってきたお菓子を広げた。

 

「あ、ポテチだ!それにグミもある!味は...夏味?どんな味かな」

「幸ちゃんの持ってきたのは...何?果物?」

 

 幸ちゃんが持ってきたのは、赤くて小さくて丸い実と、似ているけどそれよりも一回り大きな実の二つ。

 

「それはねー。小さいのが野いちごで、大きいのがヤマモモって言うんだよ!どっちも甘くて美味しいから、食べてみて!」

「じゃあ早速、いただきまーす。はむ......ん、ほんとだ。甘くて美味しい!」

「でっしょー!じゃあ私もこのグミを......ん!ソーダ味だー!おいしー!」

 

 その後、お菓子を食べ終えた私たちは日が沈む前まで川で遊んでから家に帰った。

 もうちょっと遊びたかったけど、夏休みはまだまだある。明日は何して遊ぼっかな。

 

 

 

 

 

 次の日。

 

 その日はなぜか、朝から変な胸騒ぎがしていた。

 

 その日は、いつも8時に鳴る目覚ましが鳴らなかった。

 

 その日は、朝から親が家にいなかった。

 

 その日は、『山の方に行かないように』と書かれた紙がテーブルの上に置いてあった。

 

 その日は、村がやけに静かだった。

 

 その日は、山に行くまでの道に大人の足跡が沢山あった。

 

 その日は、やけに蝉の鳴き声がうるさかった。

 

「はあっ、はあっ、はあっ!」

 

 なんでこんなにも急いでるんだろう

 

『また明日も遊ぼーね!』

 

 だって...それは...約束、したから

 

『うん、またね!』

 

 今日は山にいっちゃダメらしいから、海で遊ぼって

 

「はあっ、はあっ....はぁ」

 

 幸ちゃんとのいつもの待ち合わせ場所に向かうと、そこには10人ほどの農具を持った大人とーーー

 

「恵おめぇ、なんでここに!?」

「お父さん、なんで......」

 

「なんで、幸ちゃん怪我してるの?」

 

 ーーー頭から血を流して蹲っている幸ちゃんの姿があった。

 

「てめぇっ!うちの娘に手ェ出してたんか!」

 

 お父さんはそう言い、手に持った棒を高く振り上げ、幸ちゃんに向かって振り下ろした。

 

「うぁっ!い、痛い!やめて!」

「...っ!お父さんやめて!幸ちゃんが何したって言うの!?」

「恵、おめぇはこいつに騙されてんだ!こいつはなーーー化け物なんだよ!」

「化け、物...」

「......っ」

 

 本当は、幸ちゃんが普通じゃないことに薄々気づいていた。

 

『あ、恵ちゃんおはよー!』

 

 だって、いっつも私よりも先に着いてたし。

 

『私はもうちょっとだけ遊んだから帰るね』

 

 いっつも私よりも先に帰らなかったし。

 

『わー!このぐみ?ってやつおいしー!』

 

 お菓子を食べたことなさそうだったし。

 

『私、幸!山野幸っていうの!あなたの名前は?』

 

 そもそも、幸ちゃんなんて子供、この村にはいないし。

 

 でも、気にしたことなんてなかった。

 

 だって、幸ちゃんは私のーーーたった1人の友達だから

 

「すまねぇ、田中さん。うちの娘を村まで連れ帰ってくんねぇか?ここから先は、子供に見せたくねぇんだ」

「わかりました。...ほら恵ちゃん、おじさんと一緒に村へ帰ろうね」

 

 田中のおじさんが、私を村に帰そうと手を伸ばしてきた。

 私はその手を

 

「っ!恵ちゃ...海野さん!そっちに恵ちゃんが!」

 

 振り払った。

 

「幸ちゃん!手!」

「う、うん...」

「こら、待ちなさい!」

「待て!恵!今ならまだイタズラで許してやるから、こっちに戻って来い!」

 

 後ろからお父さんや他の大人の怒号が聞こえてきたけど、私は構わず走り続けた。

 

 

 

「はっ!はっ!はっ!はっ!」

「はあっ!はあっ!はあっ!」

 

 走る、走る、走る。とにかく走る。

 小さい頃から遊び場にしてきた山だから、大人と子供という差は無くなっていた。

 川を越えて、身を隠して、崖を降りて、道無き道を進んで。

 

 気づけば、空が赤くなっていた。

 

 手足には細かい傷が沢山付いていて、息はすごく乱れている。

 どうやって逃げ切れたのか、全く思い出せない。

 

「はっ、はっ、つか、れた。もう、だめ」

 

 どさっ

 

「恵ちゃん!」

 

 体力の限界で倒れた私を幸ちゃんが抱きしめてくれた。

 

「私、今、汚い、よ」

「ううん、全然汚くなんてないよ。......ごめんね、私のせいで」

 

 幸ちゃんがそう謝りながら、頭を撫でてくれた。

 

 頭を撫でられること数分。いつのまにか上がっていた息も整い、手足の怪我もなくなっていた。

 

「幸ちゃん、これ...」

「うん、私の力。...私、実は人間じゃないの」

「...」

「恵ちゃんのお父さんが言ってたこと、本当なの」

「...」

「嘘ついててごめんね、騙してごめんね。...気持ち悪いよね」

「...知ってたよ」

「?」

「幸ちゃんが人じゃないかもって、ずっと思ってた」

「じゃ、じゃあなんで!なんで私なんか助けたの!?恵ちゃんもう元の生活には戻れないんだよ!?」

 

 なんで、助けたのか......

 

 

 

 ポタッ

 

「あ……、ぁ……」

 

 喉の奥から、情けない割れた声が漏れた。

 じわじわと視界が滲み、一度溢れ出したらもう止められなかった。

 

 ポタポタッ

 

 

「わかんない...」

「え...?」

 

 

 

「私にも、わがんない...」

 

 

 

 

 もう私は、村に帰れない。

 

 もう私は、お父さんと休日に釣りができない。

 

 もう私は、お母さんの料理を食べることはできない。

 

「私にも、わがんないよぉ...」

 

 あの時、わかっていたはずだった。幸ちゃんを助ければ、もう元の生活には戻れないって。

 

「うあ゛あ゛あ゛あああん!!」

 

 

 

「恵、ちゃん...」

 

 ただ、いつも通りそばにいてくれる幸ちゃんだけが、今の私に残る日常だった。

 

 

 




この後、この2人がずぶずふ共依存逃避行をしてもいいですし、恵ちゃんが普通に騙されている感じでもいいし、数年後然るべき機関がやってきて人外バディ・異能力バトル物になってもいいですよね。

よければ皆さんの好きな性癖、シチュエーションを教えてください

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