ゼンドウ~鬼畜スキル『女子大生を安く買える』が最低過ぎて尊い。30円で購入したチート女子大生軍団でダンジョンを蹂躙する勘違いピカレスク~   作:閃幽零

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24話 絶対に折れてやらんぞ、ごらぁあああ!! 死んでたまるか、ぼけぇえええええ!!

 

 24話 絶対に折れてやらんぞ、ごらぁあああ!! 死んでたまるか、ぼけぇえええええ!!

 

 僕は、まだへたり込んでいるキヨに、

 

「キヨォオ! いいかげん、動けぇ! スルメに回復魔法をかけろぉ! スルメが死ぬだろうがぁあああ!!」

 

「は……はい!」

 

 キヨは、歯を食いしばりながら、震える足に力を込め、なんとか立ち上がる。

 そのまま、必死に、スルメのもとへ、足を引きずりながら向かっていく。

 回復しきれていないせいで、ひょこひょこと、むちゃくちゃ遅い!

 何やってんだ、ぼけがぁ!

 しっかり走れ、カス!

 

 ほんっとうに、使い物にならないゴミばっかりぃいい!!

 イライラするぅううう!!

 

 キヨの救援を邪魔しようと、クモが、残った足を振り上げ、キヨに向かって思いっきり刺突。

 

「ちぃい! させるかぁああああ!!」

 

 僕は、地面を蹴って、二人の間に体をねじ込んだ。

 両腕を交差させ、頭と胸を庇うようにして、その一撃に、真っ正面から突っ込んでいく。

 

 ――ズガァアアア!

 

 刺突のように伸びてきたクモ足が、僕の腕に直接叩き込まれる。

 トラックにぶつかったような衝撃が全身に走った。

 懐かしい。

 

「ぐぁああああああああああああああああああああ!!」

 

 骨が軋む音が、自分の耳にまで聞こえた。

 衝撃で、僕の体は、後ろに数メートル吹き飛ばされ、地面を転がる。

 

 視界の端が、白く滲む。

 全身の力が、一瞬、抜けそうになる。

 

 だが、死ぬ気配はなかった。

 全身の骨がバキバキになったはずなのに、気合を入れると、なぜか動くことができた。

 

 本当に、心が折れない限り……僕の体は立ち上がることができるらしい。

 

「痛い……だけならぁ……どうとでもぉ……」

 

 僕は、地面に爪を立て、

 無理やり体を起こしながら、

 ――腹の底から声を絞り出した。

 

「絶対に折れてやらんぞ、ごらぁあああ!! 死んでたまるか、ぼけぇえええええ!! 僕は王になるんだぁあああ! こんなところで、絶対に死なんぞぉおおおお!!」

 

 叫んだ瞬間、崩れかけていた膝に、力が戻る。

 折れない心が、そのまま、無敵の盾として機能しているのがわかった。

 どくどくと脈打つ心臓が、無限のエネルギーを与えてくれるような気がした。

 

「クモ野郎ぉおおおお! 僕だぁああ! 僕を見ろぉおお! 僕だけに攻撃しやがれぇええ!」

 

 とにかくヘイトを集めようと必死。

 

 クモの、複数並んだ眼球のいくつかが、こちらに向く。

 

「そうだ! それでいい! 愛らしいじゃねぇえかぁああ!!」

 

 クモは、僕をロックオンしたようで、

 残っている足を、

 

「ずぁあああああああああああああああああああ!!」

 

 何度も、何度も、叩き込んできた。

 

 全身に、いくつもの『致命傷』が刻まれていくが、それでも、僕は、盾として立ち続けた。

 死ぬほど痛いが……死なないとわかっていると、案外耐えられた。

 

 僕は絶対に僕を疑わない。

 だから、僕は絶対に死なない!

 

「ぬるい、ぬるい、ぬるぅうううい!! こんな程度の攻撃じゃあ、絶対に死ななぁああああい!」

 

 クモが足を振るえば、その進路に飛び込む。

 クモが頭部を光らせれば、その正面に立ちはだかる。

 防御の技術なんて何もない。

 ただ、当たる場所に、自分の体を持っていくだけ。

 

 スキルがなければ、たぶん、もう70~80回は死んでいる。

 

 少し離れたところで、剣を杖のようにして体を支えていた夜城院が、

 

「どういう……な、なんで、死なない……あのクモのレベルは150ぐらいあるんだぞ……その攻撃を何度も受けて……なんで、レベル5の雑魚が……死なないで立っていられるんだ……」

 

 信じられないという顔で、こちらを見ていた。

 

 僕自身、驚いている。

 まさか『無敵になれる力』を得られるとは。

 

 この世界は、本当に僕を愛しているようだ。

 僕に死んでもらっては困るらしい。

 

 ただ、できれば、もっと甘やかす感じで愛してほしかった。

 死なないのはいいけど、痛いんだよ、すごく……

 なんで王である僕が、下僕どもをかばって、激痛を味わわないといけないんだ……

 ふざけるな……

 

 

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