ゼンドウ~鬼畜スキル『女子大生を安く買える』が最低過ぎて尊い。30円で購入したチート女子大生軍団でダンジョンを蹂躙する勘違いピカレスク~ 作:閃幽零
6話 買った女子大生に金を稼がせて、片っ端から、女子大生を買っていく計画!
スルメの家を後にして、僕は、ジョカのマンションに向かった。
ジョカは高級マンションの最上階で一人暮らしをしているという。
エントランスの内装だけで、住人の格が知れた。
エレベーターに乗り込み、上昇していく箱の中、僕は窓の外に沈んでいく街並みを見下ろしながら、
「ふっ。なかなかいい女を買えたな」
金持ちで、親が権力を持っていて、当人はシリアルキラー。
この条件の女をフル稼働させれば、ギルティレベルもかなりの速度で稼げるはずだ。
「さっさと『神聖な儀式』が可能となるギルティレベルまで上げる。……子供を創れるようになったあとは、ひたすら、女子大生を購入し、儀式を繰り返すことで、完璧な御子《みこ》軍団を作成する」
僕は指を折りながら、頭の中で計算を始めた。
一日に恩寵《おんちょう》を与えられる数は……まあ、5人が限界だろう。
年間で1825人。
10年で――1万8250人。
1万8250人と儀式を行えば……まあ、1000人以上は御子を創ることができるだろう。
「それだけの数の『優秀な御子』がいれば、世界を再構築することも可能だ。育つまでに10年以上かかるのが問題だが。……成長剤をあたえることで、倍速で成長したりしないだろうか……うぅむ……」
子供の教育はどうしようか。
僕に対する絶対的な忠誠心を植え付けるのは当然だが、
そればかりに時間をとられるのも問題だ……
支配者には支配者の仕事がある。
「まあ、それはおいおい考えよう」
女子大生の配下が増えていくのもシンプルに素晴らしい。
儀式用の女子大生とは別に、業務用の女子大生も、順次購入していくつもりだ。
スマホで調べると、女子大生は、日本に現在100万人ほどいるらしい。
30円とはいえ、100万人ともなると……全部買うのに3000万かかる。
海外の大学生も含めればもっとか。
女子大生代を経費で落とせるならいいんだが……まあ、さすがにそれは難しいだろう。
まあ、でも、正直、その辺の心配はしていない。
「買った女子大生に金を稼がせて、片っ端から、女子大生を買っていけばいい」
やはり、僕は天才だ。
ちょっと頭が良すぎて怖いくらいだ。
「……この先、適齢期の若い女はすべて僕の配下となる。最終的には、この世界に存在する人類の半分……女全てが僕の所有物になるのだ。なんてすばらしい。この世界の未来は、間違いなく理想郷となる。キヨとスルメだけではなく、人類の全てが僕の足元で感涙する日も、そう遠くはない。できたら不老不死なんかのスキルも欲しいな……僕が望んでいるのだから、いずれは手に入るだろうが……」
理想の未来図を思い描いているうちに、エレベーターが軽い振動とともに停止した。
――最上階。
扉が開く。
そこは、フロア全体がひとつの部屋になっていた。
「いいところに住んでいるんじゃないか」
チャイムを鳴らすと、
数秒後にはドアが開いて、
「こんにちはぁ、ご主人様ぁ」
とハイな目で言ってくる女。
「ごしゅじんさま……ごしゅじ……言いにくいんでぇ、『ごしゅ』でいいですかぁ。いいですよねぇ。あざまぁす」
見た目は相当な美人だった。
高身長で、まっすぐに伸びた長い黒髪。
切れ長の目は、こちらを値踏みするというより、面白いおもちゃでも見つけたときのような光り方をしている。
スタイルだけを見ると、モデルでも女優でもなんでもできそうだが、
彼女に、その手の仕事は無理だろうと思った。
笑顔の作り方が、どこかズレている。
口角はきれいに上がっているのに、目だけがまったく笑っていない。
まばたきの回数が、明らかに人間の平均より少ない。
それに、この距離感。
初対面の人間に対する適正な間合いというものを、彼女は最初から持ち合わせていないらしい。
気づけば、僕の顔をのぞきこむ位置まで、するりと詰めてきていた。
僕は、冷めた目で、彼女を見ながら、
「なるほど……サイコ感が強いな」
「やだなぁ。わちは、サイコじゃないですよぉ」
「スルメの親を殺したって聞いたけど、本当に?」
「はい。殺しましたよぉ」
「スルメは、君と同じで、僕の所有物だ。今後は絶対に手をだすな。僕は僕の所有物を壊すやつを許さない」
「やだなぁ。最初から、あの子に手を出す気はありませんよぉ」
「君の感情とか思想とか感想とかどうでもいい。命令している。聞け」
「はいはぁい。了解でぇす」
「人を殺すことに抵抗がない人間は極めて稀《まれ》だ。君には期待している。ところで、君、人を殺しておきながら、よくシャバにいられるな。いくら親が議員だからといっても」
「あ、それ、関係ないですねぇ」
「……は?」
「わちが自由でいられる理由は、わちがS級のダンジョン探索者だからですよぉ」