ジン「現在も、書いてる途中か、だ!」ドン「書き終わったから帰ってきたぞ」 作:笑嘲嗤
「次は豚( ˙ω˙ )」
「急だな」
「ピンクマン」
「名前から嫌な予感しかしねえ」
人面豚だった。
「やっぱりかよ!!」
「光るぞ( ˙ω˙ )」
「余計な機能つけんな!!」
◇
ピンクマンは強くない。
毒もない。
巨大でもない。
知能も、おそらく豚程度。
ただ。
影を食う。
「ブヒ」
「なんだ?( ˙ω˙ )」
ムシャ。
「…………」
ムシャムシャ。
「俺の影食ってる?( ˙ω˙ )」
食べ終わった。
ドンの影が消えた。
そして豚が光った。
「なんでお前が光るんだよ( ˙ω˙ )」
「ブヒ」
問題が発覚したのは、その夜だった。
ドンは歩けなくなった。
身体に異常はない。
昼間なら問題ない。
だが暗くなると、光と闇の境界を正常に捉えられない。
松明を使っても駄目。
月明かりでも駄目。
夜間の移動が著しく困難になる。
◇
「人間世界なら、ちょっとヤバい念程度だな」
「そうだな( ˙ω˙ )」
「でも暗黒大陸じゃ……」
「夜に逃げられない」
「十分リスクだ」
安全地帯から緊急避難できない。
夜行性生物から逃げられない。
天候変化にも対応できない。
暗黒大陸で夜間行動を封じられることは、それ自体が命に関わる。
「解除法は?」
「豚食べる( ˙ω˙ )」
「…………」
「自分の影食ったやつ」
「……倒して?」
「うん」
「食う?」
「うん」
「それだけ?」
「それだけ」
「普通!!」
◇
ドンはピンクマンを捕まえた。
「生姜焼きにしたかったんだけどな( ˙ω˙ )」
「暗黒大陸に生姜と醤油を要求するな」
「なかったから丸焼きにした」
「で?」
「美味かった」
「美味いのかよ」
「脂が甘かったぞ( ˙ω˙ )」
「食レポすんな」
翌朝。
影が戻った。
夜間行動能力も回復した。
「本当にそれだけか……」
「うん」
「人面豚食ったら治った……」
「皮パリパリで美味かった( ˙ω˙ )」
「そこから離れろ」
◇
「で、こっちがリターン」
全ての作物の原種たりある《アーキタイプシード》。
その種から生じる植物には、環境に応じて極端に異なる形質を示すものが存在する。
人類の農業を根底から変える可能性がある。
「ピンクマンが守ってる?」
「違うと思う」
「またか」
「日当たりがいい場所に種が多いんだよ」
「うん」
「動物も集まる」
「うん」
「影もいっぱいできる( ˙ω˙ )」
「……ピンクマンからしたら餌場なだけか」
「たぶん」
「神秘の種を守る魔獣じゃねえのかよ」
「豚だぞ( ˙ω˙ )」
「豚だな……」
ジンは少し考えた。
「持ち帰らなかったのは正解だな」
「うん」
「アーキタイプシードも危険だが、ピンクマンなんか繁殖したら都市機能に影響が出る」
「だから人間界には持ち込まない方がいいと思う」
「珍しく完全同意だ」
「ほんと美味いけどね( ˙ω˙ )」
「未練残すな!!」
「生姜焼きにしたかった」
「諦めろ!!」
リターンはやっぱりデカいけど、リスクがわりとしょぼい('ω')
安心してくれ。次回から。
地獄のリスク・リターンが待ってるからな。