ジン「現在も、書いてる途中か、だ!」ドン「書き終わったから帰ってきたぞ」   作:笑嘲嗤

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第3話 南西『影を喰らい光る人面豚・ピンクマン』

「次は豚( ˙ω˙ )」

「急だな」

「ピンクマン」

「名前から嫌な予感しかしねえ」

 人面豚だった。

「やっぱりかよ!!」

「光るぞ( ˙ω˙ )」

「余計な機能つけんな!!」

     ◇

 ピンクマンは強くない。

 毒もない。

 巨大でもない。

 知能も、おそらく豚程度。

 ただ。

 影を食う。

「ブヒ」

「なんだ?( ˙ω˙ )」

 ムシャ。

「…………」

 ムシャムシャ。

「俺の影食ってる?( ˙ω˙ )」

 食べ終わった。

 ドンの影が消えた。

 そして豚が光った。

「なんでお前が光るんだよ( ˙ω˙ )」

「ブヒ」

 問題が発覚したのは、その夜だった。

 ドンは歩けなくなった。

 身体に異常はない。

 昼間なら問題ない。

 だが暗くなると、光と闇の境界を正常に捉えられない。

 松明を使っても駄目。

 月明かりでも駄目。

 夜間の移動が著しく困難になる。

     ◇

「人間世界なら、ちょっとヤバい念程度だな」

「そうだな( ˙ω˙ )」

「でも暗黒大陸じゃ……」

「夜に逃げられない」

「十分リスクだ」

 安全地帯から緊急避難できない。

 夜行性生物から逃げられない。

 天候変化にも対応できない。

 暗黒大陸で夜間行動を封じられることは、それ自体が命に関わる。

「解除法は?」

「豚食べる( ˙ω˙ )」

「…………」

「自分の影食ったやつ」

「……倒して?」

「うん」

「食う?」

「うん」

「それだけ?」

「それだけ」

「普通!!」

     ◇

 ドンはピンクマンを捕まえた。

「生姜焼きにしたかったんだけどな( ˙ω˙ )」

「暗黒大陸に生姜と醤油を要求するな」

「なかったから丸焼きにした」

「で?」

「美味かった」

「美味いのかよ」

「脂が甘かったぞ( ˙ω˙ )」

「食レポすんな」

 翌朝。

 影が戻った。

 夜間行動能力も回復した。

「本当にそれだけか……」

「うん」

「人面豚食ったら治った……」

「皮パリパリで美味かった( ˙ω˙ )」

「そこから離れろ」

     ◇

「で、こっちがリターン」

 全ての作物の原種たりある《アーキタイプシード》。

 その種から生じる植物には、環境に応じて極端に異なる形質を示すものが存在する。

 人類の農業を根底から変える可能性がある。

「ピンクマンが守ってる?」

「違うと思う」

「またか」

「日当たりがいい場所に種が多いんだよ」

「うん」

「動物も集まる」

「うん」

「影もいっぱいできる( ˙ω˙ )」

「……ピンクマンからしたら餌場なだけか」

「たぶん」

「神秘の種を守る魔獣じゃねえのかよ」

「豚だぞ( ˙ω˙ )」

「豚だな……」

 ジンは少し考えた。

「持ち帰らなかったのは正解だな」

「うん」

「アーキタイプシードも危険だが、ピンクマンなんか繁殖したら都市機能に影響が出る」

「だから人間界には持ち込まない方がいいと思う」

「珍しく完全同意だ」

「ほんと美味いけどね( ˙ω˙ )」

「未練残すな!!」

「生姜焼きにしたかった」

「諦めろ!!」




リターンはやっぱりデカいけど、リスクがわりとしょぼい('ω')




安心してくれ。次回から。





地獄のリスク・リターンが待ってるからな。
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