「現場指揮より各班。目標二、位置変化なし。配置完了後、射撃の可否を最終判断する。先行発砲は緊急時以外は禁止。目標の移動を確認した班は、位置と進行方向を即時報告」
「東班、了解。金網沿いに展開中」
「西班、河川側の監視位置を確保」
「南班、配置完了まで二分」
返答を聞きながら、榊原は東側の山林へ視線を向けた。
午前中から、そちらでは複数の野生恐竜が確認されていた。造成地へ集まる車両の音や人間の活動に反応しているのか、上空のドローンが木々の奥で熱源を何度か捉えている。
「東側の熱源、更新は」
「航空監視班。熱源推定八。体格と移動様式から中型草食種の可能性大。樹冠に遮られ、種別は未確定」
「こちらへの接近兆候は」
「現時点で明確な接近なし。ただし、群れの一部が林縁を移動中」
「監視継続。熱源の増加、金網への接近は即時報告。目標二頭に監視を寄せすぎるな。周りを切らすな」
榊原は双眼鏡を戻した。灰褐色の二頭は、まだ動いていなかった。
数分後、すべての射撃班から配置完了の報告が入った。
「南班、配置完了。規制線内に第三者なし」
「西班、配置完了。河川方向、異状なし」
「東班、配置完了。山林側の熱源、大きな変化なし」
榊原は配置図と実際の位置を照合した。各班の射撃方向は分離され、相互に射線が重ならないよう調整されている。二頭の間には十分な距離があり、今ならそれぞれの担当班が別個に照準を維持できた。
「各班、最終確認。射撃目標を切り替える場合は必ず申告。目標が倒れても、指示があるまで接近禁止。長野の記録のとおり、被弾後に退くとは思うな」
無線に短い了解が続いた。
「警察指揮所、こちら榊原。射撃班、配置完了。規制線の維持を願います」
「警察指揮所、了解。規制線維持。車両、人員ともに進入なし」
榊原は銃を構えた。
立っていた一頭が、不意に頭を上げた。視線は南ではない。東側の山林へ向いていた。
榊原もそちらを確認したが、金網の向こうに目立った動きは見えなかった。風に揺れる枝のほかには、何もない。
照準を戻す。
「各班、射撃用意。こちらの合図で――」
命令を出し切る前に、足元が揺れた。
◇
最初、榊原は大型車両が動いたのだと思った。
地面を伝う鈍い振動が続き、東側から金属の激しく歪む音が響いた。銃声はまだ一発も鳴っていない。
「東班、山林側に動き!」
「航空監視班、熱源が急速に接近中!」
「全班、撃ち方待て! 照準を外せ!」
榊原は銃口を下げ、東へ顔を向けた。
金網の向こうでは木々の枝が広い範囲で揺れていた。複数の熱源がほぼ同時に林縁へ出てきたらしく、航空監視班から次々に位置情報が送られてくる。
「熱源八、金網に到達! 速度上昇!」
「東班、接触を避けろ! 配置は捨てていい、退避優先!」
直後、金網が内側へ倒れた。
最初に飛び込んできたのは、ずんぐりとした四足歩行の草食恐竜だった。短い角と頑丈な頭部を持つ中型の角竜類で、成体でも大型肉食恐竜ほどの危険性を持つ種ではない。しかし、数百キロの身体が勢いをつけて突っ込めば、歩行者はもちろん、車両にとっても重大な脅威になる。
一頭目に続いて二頭目が現れ、その後ろからも同種の個体が飛び出した。倒れた金網を踏みつけ、造成地へなだれ込んでくる。
「航空監視班、八個体を確認! 全個体、造成地内へ侵入!」
「警察指揮所、こちら榊原! 東側境界、突破された。草食恐竜八頭が侵入。現在の包囲は維持できない!」
「了解。東側の規制線を後退させる。各隊へ伝達する!」
「各班、肉食二頭への射撃は一時中止。退避中の人員の所在を最優先で確認しろ!」
東側に配置されていたハンターたちが後退する。
通常なら、人間や車両が密集する場所へ草食恐竜の群れが接近しても、危険を感じれば距離を取る。金網を突破したこと自体は、群れが何かに驚いて逃走している可能性も考えられた。
しかし、先頭の一頭は違った。
退避するハンターを見つけると、進路を変えて追い始めたのである。
「東班、先頭個体に追われてる! 近い!」
「遮蔽物を使え! 開けた場所を走るな!」
警察車両が人間との間へ入った。
直後、角のある頭部が車体側面へ衝突した。鈍い音とともに車両が横へ押され、タイヤが砂利を引きずる。それでも恐竜は離れず、後退する車両へ向かって再び頭を下げた。
「警察車両一台、接触! 乗員の負傷、未確認!」
「車両を下げろ! 追わせるな、距離を取れ! 山馬、車両の後ろをフォローしろ!」
「山馬、了解!」
榊原は奥歯を噛んだ。
草食種の異常行動そのものは初めてではない。各地で小型、中型の事例が報告されており、彼自身もその資料を読んでいた。
だが、危険な肉食恐竜を包囲している最中に、別種の異常個体群がその現場へ突っ込んでくるなど、さすがに今日の作戦計画にはなかった。
しかも、群れの動きは一様ではない。
金網付近で立ち止まる個体がいる一方、退避する人間を追う個体がいる。車両へ向かうものもあれば、周囲の騒音に反応して別方向へ走り出すものもいた。
「東班、退避継続! 西班、南班は肉食二頭の位置を報告。草食と混同するな!」
言い終える前に、別の声が無線へ飛び込んだ。
「肉食二頭、移動開始! 南へ!」
◇
対策本部で映像を見ていた御門も、灰褐色の二頭が走り出すのを確認していた。
大型モニターには造成地を上空から捉えた映像が映り、別の画面には各班の位置と道路規制の状況が表示されている。警察とハンターの無線が重なり、担当者たちは絶えず新しい情報を書き込んでいた。
「航空監視班、侵入前からの映像を原本のまま保全してください。熱画像と可視光、位置情報と時刻を対応させて。編集済みの映像では、後から検証できません」
「記録保全、指示済みです!」
「群れが動き出した時刻も押さえてください。金網を突破した瞬間だけでは足りません」
御門は画面を見つめた。研究者としては、極めて重要な事例だった。
異常行動を示す草食種は、すでに北海道や九州、山形でも確認されている。草食種が攻撃的になったこと自体は、新しい発見ではない。
重要なのは、同じ群れの個体が同じ状況でどのように反応するかだった。
だが、今それを分析する余裕はない。
「肉食二頭の追尾映像は別系統で維持してください! 草食群の記録と混ぜないで!」
御門が指示したとき、一頭目はすでに南側の舗装道路へ向かっていた。もう一頭も少し遅れて続く。
ハンターたちが銃を向けたが、その射線を草食恐竜が横切った。別方向では、退避する人員と警察車両が重なっている。
数分前まで完全に管理されていた射撃環境が、跡形もなく崩れていた。
「南班、目標一が道路へ出る!」
「射撃許可を求む!」
「許可しない! 退避中の人員がいる!」
榊原の声が響いた。一頭目が道路へ出た。
南側のハンターが追尾を続けた瞬間、横から角竜が飛び出してきた。ハンターは射撃姿勢を捨てて身をかわし、数百キロの巨体がその脇を駆け抜ける。
「南班一名転倒! 意識あり、退避中!」
二頭目も道路へ出た。
「目標二、南東へ離脱! 車両で追尾しますか!」
「追尾中止! 現場の人員保護を優先する!」
榊原は即答した。
目の前には八頭の草食恐竜がいる。そのうち何頭が異常な行動を示しているのかも、まだ分からない。一頭は警察車両へ繰り返し突進し、別の個体は転倒したハンターへ頭を向けていた。
この状況で肉食恐竜を追えば、車両も人員も混乱の中心へ突っ込むことになる。
榊原は走り去る二頭の背中を一度だけ見た。あと数秒だった。
朝から追跡を続け、住宅地では一般人を避難させるために射撃機会を見送り、それでも焦らず包囲を作り直した。配置は終わっていた。射線も確保していた。撃つ命令さえ出しかけていた。
それでも、人命より優先できる駆除対象ではない。
「警察指揮所、こちら榊原。肉食二頭は包囲を離脱。追尾は中断する。現場の異常行動個体への対処に移る」
「了解。規制線を再編する。負傷者の搬出経路を確保中」
「各班、任務変更。草食群への対処を優先する。種別で危険度を決めるな。人員を追った個体は、個体ごとに報告しろ!」
二頭を追う時間は、もうなかった。
◇
そこからの一時間は、当初の作戦とはまったく別のものになった。
八頭すべてが同じように攻撃的だったわけではない。
混乱が大きくなるにつれ、二頭は人間や車両から距離を取り、そのまま山側へ逃げていった。追う者はいない。少なくとも、その二頭には刺激から離れるという通常の回避行動が残っていた。
残る六頭は違った。
人間や車両へ繰り返し接近し、そのうち複数は一度選んだ対象を執拗に追った。接近をやめる様子がなく、遮蔽物を挟んでも進路を変えて追跡を続ける個体までいた。
榊原は、各班からの報告を整理しながら指示を出した。
「呼称を統一する。北から順に草食一から六。動きの違う個体はカウントしない」
「草食三、警察車両に再接近!」
「警察指揮所、草食三が車両を追尾中。乗員の退避を優先してください。こちらは別方向から監視を継続する」
「了解。車両を下げる。搬出の動線は維持する」
通常の草食恐竜なら、距離を取るだけで危険を回避できる場合が多い。しかし、この六頭は人間の退避に合わせて接近を続けるため、同じ手順が通用しなかった。
しかも角竜類は頭部の骨格が厚く、肉食恐竜とは身体の構造が違う。射撃の判断には個体の向きだけでなく、周囲に別の個体や人員がいないかという確認が欠かせなかった。
「草食二、進路変更。草食四に接近中!」
「撃つな。個体が重なってる。分離するまで待て」
「了解」
「警察指揮所、東側の退避状況は」
「東側の人員、規制線外へ退避完了。車両一台を残置、乗員は離脱済み」
「了解。負傷者の搬送を優先してください。こちらは六頭の監視を継続する」
警察が規制線を再編し、ハンターが危険個体を監視する。獣医師は捕獲の可能性を検討し、航空監視班は群れが分散した後も個体の識別を維持した。
最初の一頭が駆除されたのは、群れが大きく分かれたあとだった。
人員へ繰り返し接近していた個体が、開けた場所へ移動した。周囲にほかの恐竜がいないことを確認し、榊原は担当班へ射撃を許可した。
「草食一、背景よし。撃て」
銃声が響き、一頭が倒れた。
だが、その音に反応して別の二頭が動き出したため、ハンター側は再び位置を変えなければならなかった。撃って終わりではない。危険が残る限り、接近して確認することもできなかった。
獣医師から捕獲の提案が出たのは、その後だった。
「獣医班です。草食五、現在の活動状態なら化学的不動化を試みる余地があります。ただし推定体重に幅があり、効果発現まで時間を要します」
「近づかずに打てるか」
「投与は可能です。ただ、投与後も興奮や移動が続く場合があります。安全距離の維持が条件です」
「了解。安全が確保できる限り、実施を許可する。危険が増したら即中止だ」
獣医師とハンターが連携して投与を行ったあとも、誰もすぐには近づかなかった。
薬剤の効果が現れるまで、対象はしばらく移動を続けた。やがて歩行が不安定になり、地面へ身体を下ろす。獣医師は遠方から状態を確認し、安全が確保された段階で初めて接近した。
別の個体では薬剤投与後も突進行動が続いたため、ハンター側は接触を避けて包囲を広げ、効果が現れるまで監視を継続した。
最後の一頭が確保された頃には、日が傾き始めていた。
攻撃行動を続けた六頭のうち、三頭が駆除された。二頭は化学的不動化によって捕獲され、残る一頭も負傷後に活動が低下したところを生きたまま確保された。
山側へ逃げた二頭については監視を継続することになったが、人間を執拗に追う行動は確認されていない。
警察官二名とハンター一名が負傷したものの、いずれも命に別状はなかった。
死者は出なかった。
その代わり、朝から追い続けていた灰褐色の二頭は完全に姿を消した。
◇
午後三時四十分、肉食二頭の離脱方向を確かめるため、二人のハンターが南東の林道へ入った。
一人は山馬、もう一人は班でいちばん古株の宮下だった。草食群の対応が落ち着いたわけではない。それでも、二頭がどちらへ抜けたのかを今のうちに押さえておかなければ、夜には完全に追えなくなる。榊原がそう判断し、比較的手の空いた二人を回した。
「ふはは。草食の次は肉食の足跡探しとは。今日は忙しいな、宮下さん」
「喋るなら足元を見ながら喋れ」
足跡はすぐに見つかった。道路を渡ったあと、灰褐色の二頭は林道の脇から沢へ下りている。三本指の足跡が二組、ぬかるみに並び、ときどき重なりながら下流へ続いていた。大きさは二十五センチほど。長野で記録されたものと一致する。
二人は沢沿いに五百メートルほど足跡を追った。
そこで、宮下が足を止めた。
「山馬、なんか腐った臭いしないか?」
「ふむ、たしかに。肉食恐竜の巣のような臭いだが、この近くに追跡中のやつら以外で確認された肉食恐竜はいないはず」
「だよな……おい、お前の足元の、それ」
山馬は下を見た。
沢の脇の平らな砂地に、窪みがあった。最初は、水が溜まってできた浅い穴だと思った。けれど、縁の形が妙に整っている。前へ三本、太く長い溝が伸び、後ろには踵らしい丸みがある。
足跡だった。
ただ、大きさがおかしい。
山馬は笑いかけて、その笑いを途中で飲み込んだ。黙ってしゃがみ込み、メジャーを当てる。
「……八十二センチ」
声に、いつもの節がなかった。
さっきまで追っていた二頭の足跡の、倍以上ある。山馬は立ち上がり、自分のブーツをその窪みの中へそっと置いてみた。踵から爪先まで入れても、まだ前に同じだけの余りがあった。踏み込みの深さは十センチを超えている。乾きかけた砂地にこれだけ沈むなら、体重は中型の比ではない。
宮下が、沢の先を指さした。
「次の一歩が、あそこだ」
三メートル以上先の泥に、同じ形の窪みがあった。
その先にも、また一つ。
山馬は、足跡の縁を見た。中型二頭の三本指の跡が、大きな窪みの底で潰れている。大きいほうが、あとから踏んでいた。
「……後から来てる」
「ああ。あの二頭が通ったあとに、同じ道を」
大きな足跡は、中型二頭の跡を百メートルほどなぞるように続いたあと、沢の合流点で向きを変えていた。
北へ。
二頭が逃げた南東とは、反対の方角だった。
宮下が無線を取った。指が、わずかに震えていた。
「こちら宮下。本部、照合を頼みたい。南東林道、第二沢の合流点付近。大型肉食恐竜のものとみられる足跡。長さ八十二センチ、歩幅三メートル以上。新しい。今日の午前から昼にかけてのものだと思う」
無線の向こうが、数秒黙った。
「……本部、了解。発信機の位置情報と照合する。待て」
国内で確認されている大型の肉食恐竜は、ほぼすべてが登録され、発信機を付けられている。数が少ないぶん管理は徹底していて、どの個体が今どこにいるかは、地図の上で常に追えるようになっていた。だからこそ、大型の被害は滅多に起きない。起きたとしても、それは管理された個体が何かの拍子に柵を越えたときで、どこから来たのかはすぐに分かる。
福島の赤い個体は、その例外だった。
どこの記録にもない大型が、ある日突然、人の住む場所へ現れた。そして、何人ものハンターが帰ってこなかった。
あれから、まだいくばくも経っていない。
「本部より宮下。照合結果を伝える」
声が、さっきより低かった。
「半径八十キロ以内に、登録済みの大型肉食個体は存在しない。最寄りの登録個体は静岡の保護区内で、発信機は正常に作動中。現在も保護区の中にいる」
山馬が、ゆっくりと宮下を見た。
「……該当なしだ。未登録個体の可能性が高い」
沢の水音だけが聞こえた。
山馬は何か言おうとして、口を開いた。ふは、と息だけが漏れた。それきり、続きは出てこなかった。
腐敗臭と饐えた臭いだけでなく、あまりの嫌な予感に胸の奥が膨らんだように悪寒が止まらなかった。
◇
その報告は、造成地で草食群の後始末をしていた榊原の耳にも届いた。
榊原は無線を聞き終えると、しばらく何も言わなかった。周りで搬送の準備をしていたハンターたちも、手を止めていた。
「……冗談だろ」
誰かが言った。
「福島から、まだひと月程度ですよ。あれと同じのが、もう一頭いるってことですか」
「同じかどうかは分からん、足のサイズだけなら福島のヤツよりでかい」
榊原は短く返した。
「しかも、大型肉食恐竜なのに被害報告も目撃情報もない、それが厄介なんだ」
対策本部では、御門がモニターに映された足跡の写真を拡大していた。三本の指の長さ、踵の形、指の開き方。彼女の知る、国内のどの登録種とも、完全には一致しなかった。
「大型の異常個体は、国内ではまだ……」
御門はそこまで言って、口を閉じた。
異常行動は、小型から始まり、中型へ移ってきた。どちらも、卵の時期に何かがあり、それが成長したあとで表に出る、という流れの上にあった。もしその仮説が正しいなら、身体が大きく、成熟の遅い大型は、最後に来る。
海外ではすでに大型の異常行動と見られる事例もあり、日本にも来るとすれば、そろそろだった。
「この件は、確認が取れるまではむやみに一般人へ公開しないでください」
対策本部の責任者が死ぬほど疲れた顔をして言った。
「今、異常行動が懸念される大型肉食恐竜の未登録個体がいるなんて流れたら、長野と群馬の対応そのものが回らなくなる。まずは二頭だ。二頭を止めることに集中する。大型未登録個体については、関係者で共有し対応する。不幸中の幸いで両者の地域は近い、中型異常行動個体の避難勧告で民間人への対応は出来る」
誰も反対しなかった。反対できる材料を誰も持っていなかった。じわじわと人手不足が人間社会の安全保障を侵食し始めていた。追跡と逃走が出来る索敵能力と機動力があり、単独でも肉食恐竜との遭遇に対応可能で、作戦行動の取れる存在など人間社会にはいなかった。
御門は、足跡の写真の横に表示された地図を見た。
大きな足跡を示す印から、北へ向かって、点線が一本引かれている。
その先には、秩父の山があった。誰も答えられない問いを、空中に投げかけてしまった。
「……なにが始まるんです?」
◇
その日の夕方、沢の砂地には、宮下が置いた目印の杭が二本だけ残された。
大きな足跡の縁は、日が落ちるまでに少しずつ乾き、崩れ始めていた。
足跡は、ふらふらと千鳥足のように徘徊していた。
第30章 第三次大戦だ 了