リビットが地下室へ運ばれた夜、ケインは初めて、冒険ではない設計図を製作した。

呼べば来る。鳴らせば応える。みんなの話を、一人ずつ聞く係。

そうして生まれたAIの少女、ベル。鐘の頭に描かれた大きな目と、首にぶら下がる小さな球。テントの隅の相談室で、彼女は住人たちの愚痴や悩みを聞き、権限の範囲で願いを叶えていく。

ベルは、初めて見るものに弱い。けれど、同じ間違いは二度しない。

だから彼女は、全部を記録する。

これは、アメイジング・デジタル・サーカスの片隅で、ひとつの鐘が鳴り続けた記録。

- 原作最終話「Remember」までの内容を含みます
- オリジナルキャラクターが主人公です
- 原作の出来事に沿いつつ、描かれていない時間を独自の解釈で補っています