寝て起きたら先生になっていたブルアカ無し世界の一般財団職員。
銃弾が飛び交うこの世界にて、彼は財団職員としての使命を果たすべく先生として生きることを決意(?)する。偽先生の明日はどっちだ。
なお、彼はクリアランス5の名誉財団職員とする。
※SCP要素は薄め、と言うかほぼないです。
短編なのは完結できる保証がないからです
偉大な先駆者様
https://syosetu.org/novel/346243/
アイテム番号/未定義。これが既存のオブジェクトなのかどうかの判断は私につかない
オブジェクトクラス/未定義。同様に
特別収容プロトコル
説明
全く何から話していいのかはわからない。今、どうにか冷静であろうとしてこの文書を綴っている。とりあえず、まずは、身の身の上話から始めようと思う。
私の名前は███。サイト-█で研究員として勤務していた財団職員だ。サイト-█では主にSCIPの管理、もしくは低危険物品の収容尽力していた。機動部隊として働いた経験はないが、Keterオブジェクトの収容にも携わったことは何度かある。それでも、クリアランス5を持つことを誇りとして細々と研究や管理に勤しむ自分で言うのもアレだがかなり優秀な人材であったと思う。
ただ、いや。なんでもない。
本題に移ろう。私はその日、正確には20██/█/█日は私にとっていつもと変わらなかった。いつものように報告書に目を通して実験を考えてそれから。いや、自室に戻るのは30分ぐらい早かったかもしれないがそれは日常の誤差だと思う。そうして、自室に戻ってから、寝たんだ。明日があるから。しかし、そうはならなかった。
結果として、起きたら全く知らない場所で、異常な状況下だった。先生なんて呼ばれて、銃撃戦に巻き込まれ、今ここでこれを綴っている。ああ、幾分か冷静になってきたような気がする。今になって今日一日中私の頭が回っていなかったかがわかってきた。
おそらくこの状況は異空間転移の一種だろう。現実改変も多分に含まれているだろうが、主な原因はそれだ。CKまで考えるとキリがない。きっかけはわからない。私がフラグを踏んだのかもっと別の要因があったのかはわからない。私はここから出ることはできないだろう。こういった突発的な異空間への転移の被験者が無事に五体満足に戻ってきたケースを私は数えるほどしか知らない。
不幸中の幸いか、この世界はマシな部類に入る。化け物が有無を言わせずに襲ってくるよりも、理性的で言語の通じる人間が鉛玉を打ち込んでくる方がよっぽど精神的にありがたい。
ただ、しかし。いくら冷静になろうと自体は変わらない。私がなんらかの異常に巻き込まれて、戻る手立てすらもついていないことに変わりはない。私に特筆するべき点はない。戦闘面頭脳面とっても周りに劣っている所の方が上げやすい。よって私が為せることなど大してない。
しかし、私には知識がある。いつかこのようなことに巻き込まれる可能性を考えなかったわけじゃない。今回はその可能性が巡って来ただけ。
ここから抜け出せなくとも、地獄のような体験をしようとも、酷い死に様を見せようとも、私に特筆するべき点などなくても、私は財団職員であり続ける。
追伸:
これがもし財団の目に届くような事があったら伝えておく。この
保留
〈記録開始〉
〔4秒間の不明瞭なノイズ〕
:記録開始。
〔重低音のようなノイズ〕
〔6秒間沈黙〕
:私は、
〔2秒間沈黙〕
:私は███。生年月日は████年█月█日██歳。██県██生まれ。血液型はA型。趣味は読書と料理。
〔それから14秒間酷いノイズが混じり聞き取れない〕
:そして、財団職員。今は訳あって先生を名乗ってるが、ね。
〔乾いた笑い声が聞こえ直ぐにノイズにかき消される〕
:私は、財団職員だ。
〔2秒間沈黙〕
:誰かを叱っても褒めても、救っても貶めても、期待させても失望させても。そして、先生になろうとも私は財団職員だ。
〔金属がひしゃげるような音〕
:だから、これは何よりも喜ばしいことだ。世界を、世界を救ったんだ。それがもし紛い物であっても、褒められるべき行いだ。
〔爆発音〕
:私はこの後、死ぬだろうな。死んだらきっと宇宙の藻屑になる。私の死体を回収してくれるほどの物好きはいないだろうからもう二度とこの足で地球は踏めないだろう。
〔4秒のノイズ〕
:それは、好ましくないな
〔沈黙〕
〔金属同士が衝突したような大きな音とノイズ〕
:……少し待ってくれ
〔沈黙〕
:まさか
〔12秒の間ノイズと断続的な足跡、爆発音が鳴る〕
:ああ、これは。いや、そうだな
〔2秒間沈黙〕
:よく出来てる
〈記録終了〉
いろんなものを少しずつパクってこれは生まれています