九十九遊馬の師匠として彼を導く謎の女性・遊華。

穏やかな彼女には、誰にも明かしていない過去があった。

これは、遊馬の成長と遊華の秘密を描く物語。

注意:2話目からはオリカを出します。
オリカ嫌いな方はブラウザバック推奨です。
あと、私は遊戯王は俄ですので多少のプレミはあるかもです。

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主人公は原作の誰かの孫です。
前半はデュエル。
後半はアニメZEXALを見た視聴者のネットの反応です。


1ターン目 蘇る伝説

 相手フィールドに銀河眼の光子龍(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)が3体。

 

 その圧倒的な存在を前にして、遊華のフィールドには、もうモンスターの姿はなかった。

 

 伏せカードもない。

 

 手札もない。

 

 文字通り、何も残っていない。

 

 これまで遊華が繰り出してきたカード。そしてエースモンスター。

 

 そのすべてが、カイトの銀河眼の前に消し飛ばされた。

 

 それでも。

 

「…………」

 

 遊華は俯かない。

 

 3体の銀河眼を見据えたまま、静かに立っている。

 

 対する天城カイトは、すでに勝利を確信していた。

 

「これで終わりだ」

 

 3体の銀河眼が、遊華を見下ろす。

 

「次の俺のターン、3体の銀河眼で直接攻撃する」

 

 遊華のライフポイントを削り切るには、それで十分だった。

 

 逃げ場はない。

 

 防ぐカードもない。

 

 手札もない。

 

 誰が見ても、決着は次のターンだった。

 

 だが。

 

「…………ふふ」

 

 遊華の口元が、僅かに吊り上がった。

 

「何がおかしい?」

 

「いや」

 

 遊華は顔を上げる。

 

「カイト君って、本当にせっかちだなって」

 

「……何?」

 

「まだ私のターンは始まってすらないよ」

 

 カイトの眉が動く。

 

「貴様のフィールドには何もない。手札すらない。ドロー1枚だけで何をするつもりだ?」

 

「さあ?」

 

 遊華は肩をすくめた。

 

「それは私にも分からない」

 

「…………」

 

「だから――」

 

 遊華はデッキへ手を伸ばした。

 

「このドローに私の全てを賭ける」

 

 カイトが目を細める。

 

「悪あがきを」

 

「そうかもしれないね」

 

 遊華は笑った。

 

「でもね、カイト君」

 

 デッキの一番上に指を添える。

 

「デュエリストは最後の最後まで諦めちゃいけないってことくらい、当たり前の事だよ」

 

 その言葉を口にした瞬間。

 

 遊華の脳裏に、一人の男の姿が浮かんだ。

 

 いつも楽しそうにデュエルをしていた。

 

 どれだけ追い詰めても、最後まで諦めなかった。

 

 いつもあと一歩で逆転された懐かしい思い出だ。

 

 祖父が亡くなってから、遊華は一度、デュエルをする意味を失った。

 

 祖父に勝ちたいという気持ちだけを支えに戦ってきた自分から、その相手そのものが消えてしまったのだ。

 

 だから、しばらくは何をしても楽しくなかった。

 

 そんな時に、この世界へやって来た。

 

 そして、たまたま助けた男が企業の社長で、たまたま企業間デュエルを頼まれて。

 

 たまたま勝って。

 

 そこからは、あれよあれよという間にデュエルを請け負う生活が始まった。

 

 企業の利益を賭けたデュエル。

 

 個人の名誉を賭けたデュエル。

 

 時には、くだらない喧嘩の決着をつけるためのデュエルもした。

 

 様々な人間と戦った。

 

 戦って、戦って、戦い続けた。

 

 そして気がつけば、祖父を思い出して悲しむ時間は少なくなっていた。

 

 それでも。

 

 遊華の胸の奥には、今も変わらないものがある。

 

 ――爺ちゃん以外には、負けたくない。

 

 ――爺ちゃんの孫として、誰にも負けたくない。

 

 だからこそ。

 

 ここで負けるわけにはいかない。

 

「…………」

 

 遊華はデッキを見る。

 

 そして、不敵な笑みを浮かべた。

 

 不思議と勝てる予感がしていた。

 

「私のターン――」

 

 カイトが黙って見つめる。

 

「ドロー!」

 

 カードを引く。

 

 引き抜いたカードを見た瞬間。

 

 遊華の動きが止まった。

 

「…………」

 

 禍々しいほどの威圧感を放つ、巨大な存在。

 

 遊華はゆっくりと、そのカードを表にする。

 

 描かれていたのは――異形の魔神。

 

 カイトが怪訝そうに目を細める。

 

「何だ、この気配は?」

 

「…………」

 

 遊華はカードを見つめた。

 

 そして。

 

 ほんの少しだけ、目を細める。

 

「まったく……」

 

 遊華は笑った。

 

「……随分と派手なのを引いたものね」

 

「何を言っている?」

 

 遊華はカイトへカードを掲げた。

 

「私が引いたのは」

 

 カードをカイトへ公開し、記された名を、堂々と告げる。

 

「――《業火の魔神エクゾディア》!」

 

 その瞬間。

 

 カードから、凄まじい気配が迸った。

 

 自分のターンにドローした《業火の魔神エクゾディア》は、そのまま相手に見せることで特殊召喚できる。

 

「私は、ドローした《業火の魔神エクゾディア》の効果を発動!」

 

 カードが光を放つ。

 

「このカードを特殊召喚する!」

 

 次の瞬間。

 

 遊華のフィールドに、巨大な五芒星の魔法陣が浮かび上がった。

 

 光の線が複雑に交差し、星形の紋様を描き出していく。

 

 その中心から、凄まじい炎が噴き上がった。

 

 轟音とともに炎が天へと伸び、フィールド全体を赤々と照らす。

 

 そして――

 

 炎の中心から一体の魔神が姿を現し、鎖を引きちぎる。

 

 その姿を見たカイトの表情が変わった。

 

「馬鹿な……エクゾディアだと?」

 

 業火を纏った魔神が、3体の銀河眼を睨みつける。

 

 遊華は魔神へ視線を向ける。

 

「このカードが自分ターンに特殊召喚されたことで、効果を発動する!」

 

 魔神の全身から、さらに凄まじい炎が噴き上がった。

 

「このターン、お互いに《業火の魔神エクゾディア》以外のカードの効果は発動できない!」

 

 さらに遊華自身も、このターンはモンスターを召喚・特殊召喚できない。

 

 遊華は静かにカイトを見据える。

 

「さあ、カイト君」

 

 遊華はデュエルディスクを構え直した。

 

「――バトルフェイズだよ」

 

「……!」

 

 カイトの表情が変わる。

 

 業火の魔神が大きく腕を振り上げる。

 

「《業火の魔神エクゾディア》で攻撃」

 

 全身を包む炎が、さらに激しく燃え上がり左掌に集中する。

 

「怒りの業火――エクゾート・フレイム!!」

 

 次の瞬間、凄まじい業火が解き放たれ、フィールドを埋め尽くした。

 

 3体の銀河眼の光子龍が炎に飲み込まれる。

 

「ぐっ……ああああああ!」

 

 カイトが腕で顔を庇う。

 

 しかし、炎は止まらない。

 

 銀河眼たちは次々とその巨体を焼き尽くされ、フィールドから消滅していく。

 

 そして――

 

 炎が晴れた時。

 

 そこに立っていたのは、遊華と業火の魔神だけだった。

 

 ライフが0になったカイトはしばらく何も言えなかった。

 

 遊華は静かにデュエルディスクを下ろす。

 

「ありがとう。楽しいデュエルだったよ」

 

 その声には、勝ち誇るような響きはなかった。

 

 ただ、いつものデュエルを終えた時と同じ、穏やかなものだった。

 

 

 ◇

 

 

 

【速報】今週の遊戯王 遊華VSカイト

 

1 名無しのデュエリスト

うおおおおおおおお!!

 

2 名無しのデュエリスト

待って待って待って

 

3 名無しのデュエリスト

ここに来てエクゾディア!?

 

4 名無しのデュエリスト

うわああああああああ!!

 

5 名無しのデュエリスト

来たーーーーーーーー!

 

6 名無しのデュエリスト

最後のドローからのエクゾディアは熱すぎる!!

 

7 名無しのデュエリスト

フィールドがら空き

手札0枚

相手銀河眼3体

この絶望からの

エクゾディア!!

 

8 名無しのデュエリスト

マジで声出たわ

 

9 名無しのデュエリスト

ドロー

↓

「随分と派手なのを引いたものね」

↓

業火の魔神エクゾディア

 

10 名無しのデュエリスト

テレビの前で叫んだ奴、俺以外にもいるだろと思ったら皆同じ反応で笑った

 

11 名無しのデュエリスト

当然

 

12 名無しのデュエリスト

俺も叫んだ

 

13 名無しのデュエリスト

DMの第1話思い出して鳥肌立った

 

14 名無しのデュエリスト

封印されしエクゾディア

 

15 名無しのデュエリスト

脳内であの召喚シーンまで再生されたわ

 

16 名無しのデュエリスト

でも今回のは普通のエクゾディアじゃないんだよな

 

17 名無しのデュエリスト

名前からして別物だな

 

18 名無しのデュエリスト

ドローしたカードをそのまま特殊召喚ってどういうことだよwww

 

19 名無しのデュエリスト

なんだそれ!?

 

20 名無しのデュエリスト

しかもエクゾディアなのに5枚揃える必要なし

 

21 名無しのデュエリスト

特殊勝利じゃなくて普通に戦闘するのにも驚いた

 

22 名無しのデュエリスト

①だけじゃなくて②もエグい

 

23 名無しのデュエリスト

このターン、エクゾディア以外のカードの効果発動できなくなる!?

 

24 名無しのデュエリスト

ただし自分はモンスター召喚・特殊召喚できなくなる

 

25 名無しのデュエリスト

強力な代わりにちゃんと制約もあるのね

 

26 名無しのデュエリスト

まあ、これだけできるなら妥当か

 

27 名無しのデュエリスト

ただ今回の遊華は

 

28 名無しのデュエリスト

フィールドがら空き

 

29 名無しのデュエリスト

手札0

 

30 名無しのデュエリスト

相手モンスターは銀河眼3体

 

31 名無しのデュエリスト

これ、制約があっても最初からやること変わらんなwww

 

32 名無しのデュエリスト

エクゾディア1体で殴るしかない状況なの草

 

33 名無しのデュエリスト

そして③がまた凄い

 

34 名無しのデュエリスト

戦闘を行うダメージステップ開始時に相手モンスター全破壊

 

35 名無しのデュエリスト

さらに元々の攻撃力の合計分ダメージ!?

 

36 名無しのデュエリスト

カイトのフィールドには銀河眼3体

 

(;゚д゚)(つд⊂)ゴシゴシ(;゚Д゚)!?

 

37 名無しのデュエリスト

一撃じゃねえかwwwww

 

38 名無しのデュエリスト

攻撃力1000の奴が出して良いダメージじゃねえwww

 

39 名無しのデュエリスト

カイトの盤面が完全に裏目になってて酷いwww

 

40 名無しのデュエリスト

これで本当にカイトのライフ0になるのかよwww

 

41 名無しのデュエリスト

「怒りの業火――エクゾート・フレイム!!」

 

42 名無しのデュエリスト

いや、技名そのまんまかい!!

 

43 名無しのデュエリスト

左掌に炎集めるのやっぱカッコいい!!

 

44 名無しのデュエリスト

銀河眼3体まとめて消し飛んだwwwww

 

45 名無しのデュエリスト

9000ダメージ!!

 

46 名無しのデュエリスト

カイトーーーーーーーー!!

 

47 名無しのデュエリスト

あれだけ銀河眼並べて一気に全部消されるのwwwww

 

48 名無しのデュエリスト

そして最後

 

49 名無しのデュエリスト

遊華「ありがとう。楽しいデュエルだったよ」

 

50 名無しのデュエリスト

おおおおおお!!

 

51 名無しのデュエリスト

これ絶対あれじゃん!!

 

52 名無しのデュエリスト

「ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!」

 

53 名無しのデュエリスト

GXじゃねえかああああああ!!

 

54 名無しのデュエリスト

十代いいいいいいいい!!

 

55 名無しのデュエリスト

ここでそれ持ってくるのかよwwwww

 

56 名無しのデュエリスト

「ガッチャ」とは言わずに「楽しいデュエルだったよ」なのがいいな

 

57 名無しのデュエリスト

一言だけで十代を連想させるのズルいわwww

 

58 名無しのデュエリスト

しかもエクゾディアまで出てきたせいで歴代シリーズ感が凄い

 

59 名無しのデュエリスト

そういや前から言われてたけど、遊華のデッキって遊戯を連想させるカード多いよな

 

60 名無しのデュエリスト

サイレント・マジシャンも使ってたしな

 

61 名無しのデュエリスト

そこに今回エクゾディアまで来たか

 

62 名無しのデュエリスト

しかも遊華って金髪の美人で、目の色も遊戯を思わせるんだよな

 

63 名無しのデュエリスト

そこまで揃ってくると武藤遊戯の孫説、かなり気になってくる

 

64 名無しのデュエリスト

前からその説あったけど、今回のでまた盛り上がりそうだな

 

65 名無しのデュエリスト

ただ本人は遊戯との関係なんて一度も言ってない

 

66 名無しのデュエリスト

そもそも苗字すらまだ分からんからな

 

67 名無しのデュエリスト

現状はあくまで、ただの考察

 

68 名無しのデュエリスト

で、もう一つ面白い説が出てきそうなのが今回の最後

 

69 名無しのデュエリスト

「ありがとう。楽しいデュエルだったよ」

 

70 名無しのデュエリスト

十代の「ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!」を連想するんだよな

 

71 名無しのデュエリスト

これ、十代の孫説もあるんじゃね?

 

72 名無しのデュエリスト

そっちまで来たかwww

 

73 名無しのデュエリスト

金髪なのも嫁が明日香と考えればありか

 

74 名無しのデュエリスト

いや待て、目の色は遊戯っぽいぞ

 

75 名無しのデュエリスト

遊戯のカードを使う遊華

↓

髪色は明日香、眼の色は遊戯を思わせる

↓

エクゾディア

↓

決め台詞は十代を思わせる

 

76 名無しのデュエリスト

考察班が二方向に割れてるwww

 

77 名無しのデュエリスト

「遊戯の孫」派と「十代の孫」派で戦争始まりそう

 

78 名無しのデュエリスト

どっちにしても遊華の正体が謎すぎるんだよwww

 

79 名無しのデュエリスト

遊馬の師匠ってこと以外、まだほとんど分かってないからな

 

80 名無しのデュエリスト

なのに歴代主人公を連想させる要素だけはどんどん増えていく

 

81 名無しのデュエリスト

次回まで考察班がまた大荒れしそうだなwww

 

 




誰の孫かは秘密。

以前からやりたかったDМ第1話の再現をできて感無量です。

業火の魔神エクゾディア
2026年9月26日発売の「ORIGINAL ARTWORK COLLECTION」に収録された、闇属性・魔法使い族のレベル10効果モンスター。

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