ここはキヴォトス某所にある、ゲマトリアの拠点。ここには黒いスーツを着て顔面に亀裂が入った男や双頭のマネキンの男、写真の男とその写真を持ってる頭のない奴や赤い肌の女が居たりする。ここに居るのは総じて悪い大人に分類される大人達、しかしその中に一人少々毛色の違う大人が居るようで。
「ベアちゃんベアちゃん!見てくださいケーキですよ!トリニティで買ったのです!一緒に食べましょう!」
「……イノセント、私は無知蒙昧な貴女と違いやる事があるのですが?」
赤い肌の女、ベアトリーチェにイノセントと呼ばれた真っ白な肌で大きな一つ目の女は手にケーキの入った箱を持ち元気よくベアトリーチェに伝えている。
「酷いですよ!無知蒙昧なんて!私だってちゃんと考えているのですよ!」
「その発言に知性の欠片も感じませんが?」
「もー!」
そんな事をしていると部屋に黒いスーツの大人が入ってくる。
「クックック、相変わらず貴女達は仲が良いですね」
「あ!黒さんじゃないですか!聞いてくださいよ!ベアちゃんがケーキを食べてくれないんです!」
「そんな物食べている暇があるならもっと神秘や崇高について考えるべきです、黒服からも言ってやって下さい」
「クックック、まぁそんなに熱くならくても良いでは無いですか。あまり詰めては研究も捗りません、糖分補給という事で付き合ってあげてもいいのでは?」
「✨️✨️✨️✨️」
「…………」
黒服のその言葉を聞き目をキラキラさせベアトリーチェを見つめるイノセント。
「……分かりましたよ、食べれば良いんでしょう」
「!やったぁ!じゃあ早速食べましょう!あ、黒さんもどうですか?」
「クックック、ケーキは二人分しかないでしょう?遠慮しておきましょう」
「あ!そうでした…すみません黒さん…」
「いえいえ、お構いなく」
「……というか、何の用ですか黒服」
「あぁいえ、少し資料を取りに来ただけですよ」
黒服は資料を数枚抜き部屋を出ていく。
「……気を取り直して!食べましょうベアちゃん!」
「……はいはい、食べれば良いんでしょう」
イノセントは皿とフォークを出しケーキを乗せ、ベアトリーチェに差し出す。
「もぐもぐ……流石トリニティのケーキですね!美味しいです!」
「……まぁ悪くは無いです」
ケーキを食べる二人、イノセントは美味しそうに、ベアトリーチェは不服そうに食べている。
「あ、そういえばベアちゃん、アリウスの子達は元気ですかね?久しぶりに私も行きたいです!」
「……えぇ、貴女のお陰で元気ですよ、えぇ本当に」
「そうですよね!ベアちゃんはマダムって慕われてますしね!」
「…………えぇ、そうですね…」
ベアトリーチェは当初の計画ではアリウス自地区を乗っ取りアリウス生達を暴力によって従わせ駒にするというものだった。途中までは上手くいっていたのだ、アリウスの混乱を収め生徒会長として君臨する、そこまでは良かったのだ。だが目の前の一つ目の女がそれをぶち壊したのだ。美味しいご飯を与え勉学を教え、廃れた住居は徐々にではあるが綺麗に直ってきている、お陰でアリウス生達はある意味以前よりも献身的になったので悪い事では無いのだが……
「ベアちゃんはもっと自信を持つべきです!ベアちゃんは良い人なのですから暴力よりも優しくすればアリウスの子達もそれに応えてくれるのです!そしたら崇高とか言うのにも成れるはずですよ!」
「……はぁ、貴女には悩みというものが無さそうで良いですね」
「私だって悩みぐらいありますよ!お夕飯どうしようかなとか、献立はどうしようかなとか!」
「はぁ……」
「ため息着かないで下さい!」
因みにイノセントちゃんの詳しい容姿ですが
真っ白な肌に大きな一つ目
サラサラので長い黒髪
小学生ぐらいの低身長
ぶかぶかでサイズがあってない和服
口が無い
みたいな感じを想像してます。ケーキとかは目で食べてます。ガンQ方式です。