おっぱい大好き青年は龍に愛され過ぎてラスボス系主人公になっちゃった   作:おっぱい最高

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投稿直前まで、兵藤なのはの兵藤を普通に高町って書いてました。
あぶねぇ。

ちょーあぶねぇ。やっぱ深夜のテンションだからですね。
途中から若干のグロが入ります。お気をつけて


life.13 それゆけソースマン!女の子にかける白濁のソース!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………なに、あれ?」

 

私、兵藤なのはは、突如現れた怪物をジッと見詰める。

ヒロ君は大丈夫かな? 台風みたいなアレに、耐えられたのかな…………大丈夫、ヒロ君が死ぬ事はない。

きっと俺はまだやる事があるって言ってしぶとく生きている筈。

あんなのが出てきても、ヒロ君の事を考える辺り、大分侵食されてるなぁと、感じる。

 

『おい相棒。はやく、はやく逃げろ。アレにだけは、何があっても手を出してはならん』

 

「ドライグ、どうして?」

 

『あれは、古龍と呼ばれる怪物の一体だ。その強さは四大魔王なぞ、比べるのもおこがましい。神々ですら手を出すことをしない』

 

私の持つ杖状の神器『赤龍帝の錫杖(ブーステッド・ギア)』の先端に付いた赤い宝玉が点滅する。

これは、この神器に宿る龍、ドライグ、が強い意思を持って話す時に起こる。

 

つまり、絶対に逃げろ、という事。

 

さっきから、グレイフィアさんや、部長の兄のサーゼクスさんが一刻も早く逃げるように言ってるし。

 

『旧校舎の入口に魔方陣を展開しています! 空間を無理矢理抉じ開けたせいで強制転移が効きません! 早く逃げてください! 』

 

『此方からそっちに行くことが出来なくなっている!こちらで応戦してサポートする事が出来ない、その龍には絶対に手を出してはいけない! 生きる事だけを考えるんだ!』

 

「魔王のサーゼクスさんがあんなに焦るなんて……」

 

『わかっただろう。あれは最早一つの災害なんだ。対抗策はただ1つ。あれと戦って勝つこと………だが、魔王がサポートするならまだしも、此処にいる悪魔程度では話にならん。悪い事は言わない、はやく逃げろ。相棒の速さならまだ逃げ切れる』

 

ドライグは焦るように私に言った。

 

確かに、私の最高速度ならギリギリでも逃げ切れるかもしれない。

 

でも、私は、兵藤なのはっていう人間、ううん、悪魔は馬鹿なの。

 

「仲間がまだ、逃げてない、私が逃げて、仲間が死んだら…………絶対に嫌なの」

 

『餓鬼の戯れ言を抜かすな! 生きる事を考えろ! 古龍は俺、天龍と呼ばれた俺でも恐怖した、龍が生まれる以前から存在した怪物だ。古龍は古くからいる龍という意味じゃない、遥か昔、悪魔や天使が見れば泣き叫ぶような生存競争を勝ち抜いた猛者………戦ってもいないのに、この空間を支配する殺気を感じれば、分かる筈だ』

 

「わかんない」

 

私は、杖の先端をあの怪物に向けて、魔力を収束していく。

 

『……………ッ!! 相棒は大馬鹿野郎だ。この俺でさえやらなかった事を………』

 

「何時も馬鹿のお世話をしてるから、移っちゃったのかもね」

 

『ふん、違いない。もう何も言わん。好きにしろ。俺は止めたぞ』

 

ドライグはそう言うと、収束している魔力を倍加させた。

何だかんだ言って、ドライグは力をちゃんと貸してくれる。

さっきから、あの怪物は私をジッと見詰めて、まるで私の攻撃を待ちわびているよう。

 

なんか口から黒い瘴気みたいなのが吹き出てるけど、何だろ、あれ。

 

『恐らく龍殺しの力だ。聞いた事がある。龍殺しの力を持つ古龍が存在する、と』

 

となると、その攻撃をドライグを宿す私が受ければ、確実にあの世行き…………だよね。

 

だったら、兵藤なのはの全力全壊を見せるだけ!!

 

「ドライグッ!!!」

 

『おうッ!!!』

 

『赤龍帝の錫杖』の形状が変わり、丸っこく、鈍器的な形状が強かった形から、より鋭く攻撃的な形状に変わる。

 

その杖の先端に5重の魔方陣が浮かび上がり、私の最高最強の魔法を準備する。

 

 

「スターライトッ!!! ブレイ―――――!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『―――――遅イ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆――――――

 

 

 

 

 

 

時は少し遡る。

 

 

 

「くっそ、何なんだよ今の………あぁ、耳が痛ぇ」

 

俺は自分の耳穴をほじる、耳の奥にデケェ虫がいるみてぇだ、クソ。

 

とりあえず、あんな怪物なんぞ相手に出来るか。

俺はグレイフィアさんの誘導に従ってとんずらするとしよう。

 

なのはは大丈夫だよな? アイツの速さなら、無事に逃げ切れる筈……………まさか、あんな怪物に挑もうなんてしねぇよな?

 

……………………………いや、もしかしたらもしかするかもしれねぇ、んな馬鹿な事させてたまるか。

 

待ってろ、今この幼馴染みが助けに――――――――

 

 

 

「放しなさいッ!! 貴方、今のこの状況がわかっているの!?」

 

「あぁわかっているさッ! だからこそだろう! リアス、お前は俺の物だ! この勝負も順当に進めば俺が勝っていたんだ……! つまりリアスぅ! お前は俺の物になるしかない! お前の眷属もなぁ!!」

 

 

 

 

 

 

あ、あああ、あの野郎………!!

 

こんな時に何を言ってべっしやぁッ!!!

 

ゆ、許っさっけぇねぇあ! あんにゃ焼鳥ィ!

 

クソォ! 言語がおかしくなったぁッッ!!

 

「特殊水鉄砲装填完了デスソース&サドンデェェェエエエエエス!」

 

行くぜゴルァァァァァアアアアアッ!!!

 

誰がテメェみてぇな野郎にリアス先輩に朱乃先輩、小猫ちゃんにアーシアさん、そしてなのはをやるかぁ!

テメェには100越えたしわくちゃな爺がお似合いなんだよぉチンカスァッ!!!

 

てかリアス先輩の手を放しやがれしつこく言い寄るなぁぁッ!!

 

俺、MAXパワーダッシュッ!!!!!

 

「あーLaLaLaLaLaLaLaLaLaLaLaLaLaLaLaLaLaLaLaLaLaLaッ!!!!!!」

 

「………ん? な、なんだアイツ!?」

 

「え、ひ、裕也ッ!?」

 

「助けに来たぜリアスゥゥゥエエエエリャァァアアアアアッ!!! 食らえ焼鳥! デスソース三連弾ッ!」

 

0.1秒に三発のデスソースを焼鳥の眼と口に撃ち込む。

 

ついでに金的を決める。

 

金的は叩くのではなく、中身を揺らすようにッ!

 

「な、何を……………ぐ、ぐぁぎゃぁぁぁぁぁぁあああああああああああッ!!!? 痛いぃぃぃぃぃいいいいい辛いぃぃぃぃいいいいッ!!!? 玉がぁぁぁあああぉぉぉおおおおおッ!!!!?」

 

あまりの痛みと辛さで先輩から手を放した!

 

眼と口を押さえたり金玉を押さえたり忙しい野郎だ。

手を放した隙に部長の腕を引っ張り非難させる。

 

だがやはりフェニックス。中々の速さで回復してきた。

 

「こ、の、この餓鬼―――――」

 

「反撃の隙を与えない。サドンデスの痛みを味わいな。代金はテメェの悲鳴だ」

 

眼、鼻、口の三連コンボ。

 

「うっぴゃぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!!!!」

 

おぉ転がる転がる。

顔を押さえて暴れまわるフェニックス。

 

「ひ、裕也。何でここに! 何で逃げなかったの!?」

 

「女を物扱いする野郎にアンタを渡すか。んな事するなら俺はリアス先輩をさらってくね。第一、俺コイツ嫌いなんすよ。女と男ってのは、対等のパートナーで、愛し合ってこそ。それこそ男女の理想のあり方! 男が女を守り女が家を守る! そして―――――」

 

「あ、ありがとう裕也。もう良いわ…………ありがとう」

 

「何を………何を………言っているゥ………この俺を散々コケにしやがってぇぇぇぇええ!! 人間如きがぁぁぁああッ!!!」

 

痛みから復活した焼鳥はゆっくり立ち上がり、真っ赤になった眼で俺を睨み付けてくる。

 

あぁ、そうだ。

 

最後に焼鳥君に大事なプレゼントがある。

 

「ほぉら。お前はその如きに負かされるのさ。世の中全てが力じゃねぇんだよ、その鳥頭で覚えとけよ」

 

俺は焼鳥の口に瓶をねじ込んだ。

 

抵抗して俺の腕を掴んできたが、俺の身体能力は瀕死の悪魔に遅れをとるほど、弱くねぇのだよ。

 

 

「原液で味わえ。殺せ、ザ・ソース」

 

「………………ッッッッッッッッ!!!!!!??」

 

焼鳥は白目をむき、無様に倒れふす。

あ、この野郎チビりやがった。

身体もビクンビクン震えて…………あぁ可哀想に。

やっぱザ・ソースこそ最強。

 

俺はこの有り余る力を使う事無く、この人知の全てを尽くしたソースにより勝ったのだ。

 

「ひ、裕也ッ! はやく逃げて! ライザーの事は後日改めてお礼をするわ! 人間の強さの貴方じゃ死―――――――――――」

 

 

 

ズドォォォォォオオオオオンンッッ!!

 

 

 

「ぬぉぉぉおおお!!? な、なんだ?! また怪物が降ってき…………た…………ッッ!!?」

 

俺とリアス先輩から少し離れた所に、何かが飛来してきた。

さっきから隕石並みの衝突音ばかり聞いていて、良い加減耳が馬鹿になる。

 

数秒後、飛散した砂ぼこりが晴れてきて、たった今飛散してきた物が、わかった。

 

 

 

 

身体中から血を吹き出し、曲がってはいけない方向に左腕が曲がった、幼馴染み―――――兵藤なのは。

 

 

 

 

俺は咄嗟に走り、なのはをゆっくり抱き抱える。

 

「おいッ!! な、なのはッ! しっかりしろ! お前結婚もしねぇで死ぬってどーいう神ゲブラッッ」

 

「……………人が、死にかけてる時に………そう、やって………あの世に行く気が…失せた、よ」

 

俺は絶句した。

 

何時もは意識が飛びかける張り手をかますなのはが、こんな、こんな弱々しく。

頬を軽く叩かれたから、言葉は途切れたが、これが何時もの頭に入っていたとしたら、俺のマシンガントークは止まらなかった…………。

 

クソッッ。よくも、よくもこの俺の幼馴染みをここまで…………!

 

「なのはッ!! 待ってなさい! 今、私の魔力を分けて治癒力を上げるわ!!」

 

リアス先輩はなのはの胸元に手をかざして、赤い魔力をなのはに流し込んでいく。

こころなしか、出血が治まって、傷が所々塞がってきた………すげぇ、悪魔ってこんな事も出来るのか。

 

 

『お嬢様! お嬢様の他眷属の方は転移されました!救護の準備もあります、お早く! 裕也様も早くお逃げ―――を―――い――だか―――』

 

 

ブツン、と音声が途切れた。

 

「………余程強引にこの空間に入ったのね。音声が途切れるなんて、どんな力で抉じ開けたのかしら……古龍……文献で読んだだけだったけど、まさか空間を無理矢理抉じ開けるなんて、デタラメな………」

 

「う、く、部長。もう、歩ける位には、治りました。骨も、ひび割れ位には…………」

 

「よ、よし、なのは。お前が俺が連れてってやる………他には何も出来ねぇ……ごめんな……本当に、ごめんな………!」

 

俺は込み上げてくる悔しさを噛み締める。

幼馴染みがこんなになってんのに、俺には何も出来ねぇ……!

敵討ちなんてしに行きゃぁ死ぬのは俺。

 

アレにはデスソースが効かねぇのはこの前の銀髪の龍さんで調べた!

 

「リアス先輩! とっととずらかりましょう! 向こうに行けば、アーシアさんが完治させてくれる!」

 

「ええ!」

 

俺はなのはをお姫様のように抱き、MAXダッシュをする。

無論、なのはに痛みを与えないよう、振動ゼロ。

 

地面より3mm上を走るのがコツ。

 

リアス先輩は足に赤い魔力を纏わせて俺の走りについてくる。

 

…………………や、やるな。

 

そして、その走るたびに揺れるおっぱいが堪らなく俺の心を揺さぶる。

この心の高ぶりと共に俺の脚の回転数は増加し、そしてリアス先輩も走るのが速くなりそして揺れが増してまた俺の速さが―――――

 

「………………」

 

「…………さーせん」

 

「……? 裕也、どうしたの?」

 

「い、いえ。何でも」

 

……………なのはからの視線が怖かった。

まるで、テメェの愚息切り落としてやろぉか、あぁ?と語りかけられたかのようだった。

 

ごめん。マジで。

 

 

「ハァァァァァアアアアアッ!!!」

 

 

俺達が旧校舎に向かっている時、何処からか叫ぶ声が聞こえてきた。

 

「悲鳴?………いや、そんな悲痛な物が込められていなかった……まさか、戦っているの?! 私の眷属はなのはを除いて全員非難している………ライザーの眷属! 裕也! 先に行きなさい! 私は今戦っているライザーの眷属を連れて行くわ!」

 

「でも、いや、くそ……わ、わかりました! 人間の俺が行っても邪魔者、さっきに行ってなのは送ってきます!」

 

「お願い!」

 

 

そして、俺とリアス先輩は此処で別れた。

 

 

 

 

 

 

 

―――――◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇――――――

 

 

―――――新校舎前・グランド。

 

 

「ハァァァァァアアアアアッ!!」

 

 

雄々しく叫ぶ、女性の剣士が古龍、イビルジョーに突貫し、その自慢の剣技でイビルジョーを切り裂く――――――

 

 

『………………………』

 

 

――――――事は出来ず、ただただ無言でその剣技をその身で受ける。

 

まるで言外に、その程度か?と言っているようだ。

 

「そ、そんな………」

 

女性の剣士、カーラマインは己の剣を落とし、絶望に暮れる。

剣は通らない、魔法は通じない、素手で殴れば拳が割れ脚は折れる。

 

何も出来ない。

 

この龍には何も通じない。

 

 

 

それが、古龍。

 

 

 

その圧倒的とも言える力こそ、絶対強者たる由縁。

 

 

 

そして、『暴』という字を名とする、イビルジョーにはある種の趣向がある。

 

 

 

――――――絶望させ、そして、殺す。

 

 

 

単純。

 

至ってシンプル。

 

だからこそ――――――凶悪。

 

 

 

『グォォォォォォォォォォォオオオオオオオッッ!!!』

 

 

大地を引き裂かんとする咆哮。

 

イビルジョーの近くに構えていたカーラマインは容易に吹き飛ばされる。

 

その吹き飛ばされた先で、カーラマインを支える仮面を付けた女性、イザベラ。

そしてライザー眷属、女王ユーベルーナ。

それに続く眷属達。

 

この悪魔達は、何故、悪魔よりも悪魔という言葉が似合う龍に戦いを挑んだのか?

 

他の連中を助ける為?

 

時間を稼ぐため?

 

違う。

 

最も愚かで、最も思ってはいけない思考。

 

 

――――――自分達ならば、勝てると思ったからだ。

 

 

愚かな。何と、愚かな。

 

たかだか文献に出てくる古くさい龍だと、彼女達は決めつけた。

彼女達は慢心した。

自分達は負けた事がないと、自分達の力ならば充分可能性はあると、侮った。

 

魔王があれだけ逃げろと警告した、それでさえ、彼女達は何を大袈裟な。

 

 

たかだか龍一頭、狩ってしまえば良い。

 

 

この、古龍随一の狂暴性を持つ、イビルジョーに、彼女達は真っ向から喧嘩を売った。

 

それを、ただのじゃれあいとするイビルジョーでは無い。

 

攻撃を全て受け、微動だにしなかったのは、己の力が全く効かない、効果がない―――――自分達では勝てない、と思うその瞬間を待っていただけ。

 

 

 

 

 

蹂躙をする、その時を――――――待って“いた”。

 

 

時は、来たのだ。

 

 

『暴力』が、牙を、現す。

 

 

イビルジョーは、一瞬で眷属達の前からその姿を消した。

 

 

「な、き、消えたッ?! あ、あの巨体が、一体どこに――――――」

 

 

 

グシャ。

 

 

その言葉は、最後まで言われる事は無かった。

 

その音は、無惨に、鮮明に聞こえる。

 

肉が潰れ、骨が粉々になり、脳髄が辺りに飛び散り、命が掻き消える、その音が。

 

『グルルル……………』

 

「「「う、うわぁぁぁあああッッ?!!」」」

 

逃げる逃げる。

 

まるで子供のように。

 

それを、嘲笑うように、凶悪な顔を歪ませるイビルジョー。

 

そして歩き出す。

踏み潰した女騎士、カーラマインには一切の興味を示さず。

 

喰うつもりは毛頭ない。

ただ、潰して、壊して、殺して、嬲って、絶望に包まれ、死んでいってくれれば良いのだ。

 

古龍随一の、その歪んだ趣向。

 

それこそが、イビルジョー。

 

 

ゆっくりと、ゆっくりとイビルジョーは次の標的に近付く。

 

和風の服に身を包む、根を持った幼い少女。

 

「ヒッ……ヒィ………た、助け………だ、誰か」

 

少女は恐怖のあまり、漏らす。

 

それさえも、イビルジョーを楽しませる余興でしかない。

喜ばせるだけでしかないのだ。

 

だがイビルジョーは、その少女に背を向けた。

興味が失せたように、少女に背を向けてゆっくりと歩き出す。

 

「…………!」

 

少女は歓喜する、助かる、生きていられる、やった。

 

だから、己の真横からせまってくる“死”に気付かない。

 

 

ボッッッ!!

 

 

大木のような尾を、横薙ぎ。

 

それだけで、少女の半身は消し飛ぶ。

だが、その張本人は自分が死んだことにさえ気付かない。

ただ、助かったと思いながら死んでいった。

 

それが、唯一の救い、だろう。

 

イビルジョーの眼には既に次の標的が決まっていた。

 

悠然と空にたたずむ、女王ユーベルーナ。

 

せめて仲間を逃がす時間稼ぎをと、彼女は己を犠牲にすると決めた。

 

「さぁ、来なさい小汚ない龍が。よくも私の仲間を殺してくれ―――――――――」

 

 

一瞬。

 

 

たった一瞬で、イビルジョーは数百m離れ、空中にたたずんでいたユーベルーナとの距離をゼロにした。

 

イビルジョーの特筆すべき点は1つ。

 

以上とも言えるその身体能力。

 

その脚の跳躍力は、日本からアメリカまでを軽く飛び越える。

たかだか数百m、イビルジョーにとって一歩歩くのと大差無い。

 

「くっ! 爆発し――――――」

 

『グォオオッッ!!!!!』

 

「かッッ!!!!」

 

一瞬の咆哮による、空気の爆発で吹き飛ばされるユーベルーナ。

グランドに巨大なクレーターを作るほどの勢いで吹き飛ばされたユーベルーナ。

 

既にその身体はボロボロ。

 

内臓はボロボロ。骨は折れ、皮を貫いていた。

神経もイカれ、身体がピクリとも動かない。

四肢は正反対に曲がっている。

 

生きているだけで苦しい、悪魔だからこそ生きていられる、そのラインを、イビルジョーは分かっている。

 

龍は本来、その力だけでなく、その知恵も高い。

 

だがイビルジョーは、生き物を壊す事、その一点においては他の龍より群を抜いて高い。

 

何処をどうするば苦しいか。

どうやれば死ぬか。

どうすれば痛むか。

 

それが、イビルジョーには手に取るようにわかる。

 

だから、ユーベルーナは、生かされている。

 

「…………………」

 

『…………………』

 

ただ、ジッと見詰めるユーベルーナ。

 

それを、冷めた眼で見るイビルジョー。

 

だが、その顔が笑うように歪む。

それを見逃さなかったユーベルーナ。

 

意味がわからない、何を笑っている……ユーベルーナは、薄くなっていく意識の中そう考えた。

その薄くなっていく意識の中で、自分の隣に何かがある事に気付く。

 

嫌な予感がした。見たいと思わなかった。拒絶したかった。

 

だが、薄かった意識は鮮明になり、自分の眼が、その事実を伝える。

 

ユーベルーナの目前に供えるように置かれた、ライザー眷属の、生き残っていた者の生首。

 

全員が、自分が死んだことを気付かないまま、恐怖に支配された顔で死んでいた。

 

 

その時、ユーベルーナの心は砕けた。

 

 

それと同時、ユーベルーナの身体を押し潰すように乗せられる、イビルジョーの巨大な脚。

 

ミシミシと、かろうじて形が残っていた骨が粉々になっていく音が響く。

 

「あ………が………か………ぎゃ………」

 

『…………………』

 

 

グシャ。

 

 

蹂躙は、終わる。

 

呆気ない幕切れ。

 

命を命と思わない、鬼の所業。

 

 

 

「な、なんな、の………これは」

 

 

 

そして、そこに迷い混んだ哀れなリアス・グレモリー。

 

ゆっくりと、リアスを見る、イビルジョー。

 

イビルジョーは踏み潰した残骸から脚を上げる。

 

イビルジョーの本来の目的は、己の敬愛する王に会うこと。

その王との再会に、取るに足らない羽虫が居るというのが、イビルジョーが気に入らない所である。

 

だから、目の前の悪魔も“ついで”に殺そう。

 

まるで、買い物ついでにお菓子とかも買おうという、そんな考え方。

 

イビルジョーは、己の口内に龍殺しの力を収束させていく。

 

「………………ッッ!」

 

リアスは、その強大な力の前に、恐怖して全く動けない。

力の格が、次元が、レベルが、全てが違う。

 

そして、その強大な力の前にリアスは消え失せる直前―――――――――

 

 

 

 

 

「ちょぉぉぉぉぉっとまったぁぁぁぁあああああああッッ!! その人のおっぱいをぉぉぉぉおおおおおおお!失う訳には、いかぬぅぅぅうううう!!!!」

 

 

 

 

 

―――――――――性帝が、降臨した。




いやぁ。ライザーは食われず、ソースでトドメ刺しました。とりあえず、フルボッコは今度やるとして。

イビルジョーマジ鬼畜。なんでこうなったんだろ。
イビルジョーがラスボスみたいじゃん。
ですがこれは序の口。
まだミラボレアス。ダラアマデュラが。まだまだ残っている。

てか、ここまでやるなら、イッセーだしゃ良かった。
そこだけ少し後悔。

感想ぉまっちしておりまぁす!
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