おっぱい大好き青年は龍に愛され過ぎてラスボス系主人公になっちゃった 作:おっぱい最高
古塔。
それは、人が使わなくなった、一種の遺跡。
そこに住む『怪物』は、全てが破格の力を有している。
『銀色』と『金色』の火龍。
そして最古龍。
だが、その古き塔にはその怪物達の姿は1つとして無かった。
その古塔から遥かに離れた空に、銀色と金色の火龍は飛んでいた。
『帰ッテキタ……帰ッテキタノダ。王ガ帰還ナサレタ』
『慌テルナ。コレ以上速度ヲ上ゲレバ人間ニ感付カレル』
『コノ際、人間ナド焼キ払エバイイ』
『王ノ言葉ヲ忘レタカ。許可ナク勢力ト人間ニ手ヲダセバ、消サレルノハ私達ノ方ダ』
『ヌゥ……仕方ナイ、カ。他ノ龍モ動テイル…………イズレ我々ガ集ウノモ時間ノ問題カ』
そう言い、銀色の火龍は己の存在を示すように咆えた。
それに乗じ、金色の火龍も咆える。
その咆哮によって辺り一面の雲が弾け飛んだ。
着々と、『古き龍の強者』達は歩み寄る。
――――◆◇◆◇◆◇◆◇◆――――
いやぁ終わった。やっと学校が終わりましたぁ、よっと。
クソ………昼休みにリアス先輩に会ってテンション上がって授業中にエロ本読んでたのが間違いだった………。
「…………よりにもよって、美人教師の鈴木先生に没収されるなんて……ああ待てよ?これで俺が本を返してもらいにいく………夕方で、生徒の数も少ない………先生は教室で作業……二人っきり………………学校で先生と禁断の教えてあげるわよSEッ――――」
ガツンッッゴスッッ!!!!
「ッッX……カホッ」
突如、俺を襲った頭の激痛と脇腹に突き刺さったナニカ。
だが俺には犯人の顔が浮かび上がっていた。
てか、俺にこんな事をするのはこの学園で二人しかいねぇ。
「な、なのは………小猫ちゃん、なじぇ………?」
「スケベなヒロ君にお仕置きだよ。ヒロ君の考えてる事は見え見えだからね。私が、先生にその本は処分してもらって構わないって言ってきたの」
「懲りずに破廉恥な事を言おうとした変態に制裁を下したまでです」
だ、だからって鉄板入りの鞄でぶっ叩く事ぁねぇじゃんっ!
小猫ちゃんに至っては何でそんな力が強ぇんだっ!
「巨乳は愛で貧乳は正義なんだぞ!」
「「ふんッッ」」
「そげぶッッ」
二人同時に踏まれた。
解せん。
――――◆◇◆◇◆◇◆◇――――
あの後、なのはと小猫ちゃんはプンスカしながら先に帰った。薄情者め。
俺の性癖を理解してるクセにこうなんだからぁ……俺様困っちゃう☆
「あぁ~あ、エロ本は処分されるし二人からは殴られるし………あんま良い事無かったなぁ。パンチラも無いすぃ~」
あぁ無情なるこの世界。俺がぶっ壊してやろぉかンノ野郎。
いや待てよ?壊したら週刊少年ジャンプ読めなくなる?
それめっちゃ困るじゃん。駄目よ駄目駄目。
エロ本の次に好きなんだから。
「ままならねぇ世界だぜマジによォ~………今日の晩御飯何かな」
過ぎた事をくよくよしてても始まらん、今日の晩御飯の事だけを考えよう。
………………女体盛りってさ、お刺身に悪いらしいよね。
人間の体温は刺身にとって一番不味い温度らしくて、本当に女体盛りとかする奴は極僅からしい。
これ、豆知識な。
「………あれ、何で晩御飯から女体盛りの事を考えてたんだろ。自分の頭が時たま怖くなるぜ」
俺はふぅと息を吐き、己に眠る煩悩の恐ろしさを理解する。
これを解き放てば俺に敵は無い。
俺のエロティック・パゥワー(性欲)に勝てる奴は居ねぇのさ。
「………フフフ、俺のマグナムが火を吹くぜ」
などと考えながら、今日も無事家まで帰りついた。
何時逆レイプされるかわかんねぇからな。
常に覚悟してるぜ?
だが漢から襲われたなら、自作デスソーススプレーを吹き掛ける事をいとわない。
「ただいま母ちゃ~ん。晩御飯なにぃ~?」
「すき焼き~。あ、そうそう。オーフィスちゃんが遊びに来てるからね。裕也の部屋にあげといたからね」
「え?マジ?オーフィスが。何しに来たんだアイツ」
俺は疑問符を浮かべながら靴を脱ぐ。
オーフィスとは、小学校の低学年の時に出会った。小学校の裏山の頂上にある一本杉の根本でボーッとしてるオーフィスを見つけたのだ。
それが、俺とオーフィスとの出会い。
あれから10年。俺は逞しくも背は伸びぬまま、オーフィスはあの頃と何も変わらないまま育った。
十年来の親友なのに、未だに俺はオーフィスの家に行った事が無ぇんだよな。
何でも、来たら死ぬらしい。
どんな危険地帯に住んでんだよって思ったね。
まぁ、俺とオーフィスの絆にそんな些細な問題は有って無いようなもんだ。
「にしても、何でオーフィスは全く成長しないのか。昔は絶対オーフィスは美人になるって思ってたけど、まさかの美幼女のままとは。現実は小説よりも奇なりとはまさにこの事」
そんな事を思いながら、俺は自分の部屋の扉を開く。
「…………………」
「…………………」
寝てた。
俺のベッドの上で。
眼ガン開きしてんのに、ちゃんと肩まで布団をかけて。
何故かな………普通の友達なら冗談で良いんだぜ?
でもよ………オーフィスがやると凄く真面目にやってるような気がして。
だって真顔だし。表情筋動かねぇし。
とりあえず、俺は無言で布団をめくり、中に入る。
良い香りがする。俺の布団とは思えない。フローラルな香りだ。
「…………ヒロヤ、おかえり」
「おう。ただいま」
「…………我、あったかい」
「おう。そうだな」
「…………………」
「…………………」
言葉がいらない関係…………素敵。
でも惜しいな、オーフィスは言葉で表してもらわないと全くわからない。
表情がないせいで、何を考えてるのかがこれっぽっちも理解できん。
ここでふと俺は思い返した。
オーフィスと出会った時、オーフィスが俺に向けた言葉は――――――――
――――王様、我覚えてない?
――――だった。今思っても、王様ってのがわからない。もしかしたらあの時よりも前に会ってたのかもしれない。
でもなぁ………俺記憶喪失になった記憶が無いし……あれ、言葉にすると凄くややこしい。
若かりし頃の俺は既に王様ゲームをしていたのか?
それはそれで俺に脱帽だぜ。
でもオーフィスとはずっと昔からの知り合いのような親近感はあった。
だから俺はオーフィスとすぐに仲良くなれたんだと思う。
美幼女ギザ最高。ペロペロしたい。
するけど。
「なぁーオーフィス」
「何?」
「俺さ、昨日TVで貴方の前世は!って奴を見てたんだよ」
「ん」
「それ見てて、俺の前世って何かなぁと思った訳よ。俺的にはエロの創始者とかがいいんだけどよ。オーフィスはどう思うよ?」
「我は我。ヒロヤはヒロヤ」
完全無欠な無表情で答えられた。
「…………深いな、その言葉」
「………………?」
胸にキたぜ。そうだよな。前世は何であれ、俺は俺だよな。
何だよ、お前めっちゃ良いこと言えんだな。
俺は嬉しいぜオーフィス。
「あ、今日の晩飯すき焼きだってよ。オーフィス好きだろ?」
「好き。卵、凄くマッチする」
心なしかオーフィスの表情が柔らかくなった気がするな。
良い事だな!うむ!良い!
無乳は平和だからな。正に、平和の象徴だなオーフィスは。
見てて和むし。
てかさ、こんな美幼女と友達とか俺運良すぎでしょ。幼馴染みも可愛いし。
あ、これ俺勝ったな人生。
ごめんな皆。俺は選ばれし人間だったわ。
…………………え?調子にのるな?嫌だね!
「裕也~!オーフィスちゃ~ん!ご飯出来たわよぉ!下りてらっしゃい!」
「おっ。母上のお呼びだ。行こうぜオーフィス」
「ん。ヒロヤのお母さんのご飯、我好き…………………少し準備して行く。ヒロヤ先行って」
布団から出たオーフィスは、窓を見たと思ったらそんな事を言ってきた。
何の準備かも思うけど、まぁいっか。
「おう。んじゃ、はやめに来いよー」
「ん」
――――◆◇◆◇◆◇◆◇――――
――――駒王市上空
駒王市の遥か上空にて、銀色に輝く龍と金色に輝く龍が羽ばたいていた。
その姿を一言で表すならば“神秘”その物。
その2体の龍の前に佇む小さな影。
『無限の龍神』オーフィス。
「二人共…………遅い。気付くのに何年もかかってる」
『ソウ言ウナ。無限。我々モ悔イテイルノダ』
『銀ノ言ウトオリ。ダカラコソ私達ハ人間ニバレナイ速度デ急イデキタノダ』
「ん。なら良い。今、誰来てる?」
『我々“火龍”。共ニ“浮岳龍”ハ確認出来テイル』
「…………強い力が集まってくる。皆、此処に集うの時間の問題」
「――――この世界の命、あと少し」
はい。オーフィス出てきましたね。最高です。
古龍種だけでなく、他のお気に入りの龍も、古を生き抜いた龍の強者という定義で参加してもらいました。
少し悩んでいますが、この龍様を擬人化する否か。
どうしたものか…………!
感想お待ちしています!ドシドシご応募ください。