あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
俺はテンプレ的に車に跳ねられて、気がついたら変な爺さんが転生だの転生特典ガチャだの、良くわからん事をベラベラ喋っていたいたと思ったら、赤ん坊になっていた…
な… 何を言ってるのか わからねーと思うが俺も何をされたのかわからなかった… 頭がどうにかなりそうだった…
催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ…
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
と、ポルナレフ構文で語ったけども、要するに俺は転生したらしい。それもなろう小説よろしく神様転生で特典まで貰ったと来た、これだけなら俺は「勝ったな、ガハハ!飯食って風呂入ってくる」とでも言いたい気分だが、一つ問題がある……マイサンが消滅しているのだ……TS転生ですかぁ!?どこからかYESとでも聞こえてきそうだがまぁそんな事はどうでもいい、問題なのは転生特典の方だ、何の特典を貰ったかと言えば仮面ライダーの力だ。日本で生まれ育ったなら誰しも一度は目にした事があるであろうヒーローの力、正直テンション上がったよね。だがこれに問題がある、それは……
「つかうらいだーのちからをえらべないんだよなぁ…」
そう、俺の特典は昭和から令和の全ライダーの力を使えるのだが、使う度にルーレットでも行われているのか、使えるライダーの力を選べないのだ。要するに、ガチャだよガチャ。
「さすがにそれはねぇよ……まぁつかうことはないだろうけど」
仮面ライダーなんて特典を貰ったもんだからてっきり異世界か怪人が出てくるような世界かと思ったがそんな事は無く、前世と同じ様な平和な世界だったのだ。
まぁ特典が使えないのはちょっと残念な気もするが平和なのは良い事だ、怪人が出てきて死人が何人も出るよりずっといい。あ、因みになのだがこの世界には都合良く仮面ライダーは存在しないらしい。要するに仮面ライダーシリーズは放送されていないのだ、スーパー戦隊やウルトラマン、プリキュアなんかはやっているんだけどなぁ…
と、そんなこんなで赤ん坊から幼稚園、そして小学生に上がった頃、俺は割と運命的な出会いを果たす事になったのだが…まぁ今は割愛しよう、そんで高校生になり、その出会った奴は今も俺の隣で歩いている。
「……なぁ、その…恵里さん?女同士だとしてもちょっと距離が近過ぎるんじゃないかなぁって俺思うんですけど……」
「そう?僕は別にそう思わないけど」
「……そっすか」
今俺の腕に自分の腕を絡ませてるこの少女は中村恵里、前述の通り小学生の時に出会ってまぁ色々あり、こんな感じになってる。まぁ正直可愛い子の近くに居られるの悪い気はしないけど…
「やっほー!エリリン!ツラギン!」
「あぁ鈴か、毎回思うけどツラギンて」
「おはよう鈴、相変わらず朝から元気だねぇ」
この元気の良い奴は谷口鈴、多分心の中にエロおやじを飼ってるセクハラ系女子だ。後こんな感じであだ名で呼んでくる。俺の場合は苗字が葛城なのでツラギンなのだろう。
「相変わらず羨ましいぞツラギン!エリリンを侍らせて!」
「いや別に侍らせてる訳じゃねぇけど」
「僕はそれでも構わないけどね」
「恵里さん?」
まぁ色々問題はあるが、結構仲良く平和に俺は今世を生きていた。てかやべぇよ、普通に高校生の問題難しいんだわ…科学とか歴史とかほぼ覚えてねぇ。
けど、今日俺は転生した時以来の非現実を目にする事になる。
俺はいつも通り授業を受けて昼休み、最早当たり前になった恵里が作った弁当を食べていた。
「はいこれいつもの」
「あぁサンキュな、悪いないつも作ってもらって」
「別に気にしなくて良いよ、僕が好きで作ってるだけだからね」
「羨ましいぞツラギンっ!」
「はいはい」
「適当な返事しないでよ!鈴は傷つきました!お詫びにそのたわわなものを揉ませる権利を主張します!」
「却下だよバカ」
「許可で」
「恵里さん!?」
そんな会話していたら……
「皆さん!今すぐ教室から出てください!!」
「ゑ?」
突然目の前が真白く染まったと思ったら、とても教室とは思えないファンタジーっぽい城の中みてぇな所に居たのだ。いやどういう事?
それからは話は早かった、イシュタルだかエシュタルだかっつう爺さんが魔人族ってのと戦わせる為に俺らをこの異世界に召喚したのだとか。しかもご丁寧に帰る手段は無く、法律も地理も何もかもが未知の世界に放り出された俺達は、正しく戦わなければ生き残れないらしい。
当たり前だがパニックになったクラスメイトを、ウチのクラスのカリスマリーダー天之河光輝が戦争に参加宣言をし、それっぽい言葉で何とかパニックを収めたのだった。…いやまぁあの場面なら正解とまではいかないけどいい判断ではあったとは思う、勝手に戦争に参加させられたけども。
んでもって、スタイル抜群のメイドに目を取られて恵里に脇腹を思い切りつねられたり、泊まった部屋に当然の様に恵里が荷物を持ってきて二人部屋になったりしたがそれは置いておいて後日、何でも座学や訓練の説明があるらしく集められた俺たちはステータスプレートとかいうこれまた何かなろう系でありそうな奴を受け取る事になった。何でも血を一滴垂らせば使える様になるらしく、この世界での身分証明書みたいなものにもなるらしい。何かアーティファクトとかそんな感じの物らしいが要するに凄い昔に作られて今じゃ魔法で複製するのが限界なぐらいのロストテクノロジーらしい、多分。
んでもって俺は血を垂らして出てきたステータスを見てみてる。
葛城柊 17歳 男 レベル:1
天職:仮面騎手
筋力:70
体力:100
耐性:100
敏捷:60
魔力:70
魔耐:50
技能:適応・属性適正[火・水・風・地]・属性耐性[火・水・風・地]・無作為変身・状態異常耐性・気配感知・先読・追跡・言語理解
……強いのか?これ?仮面騎手ってのは多分仮面ライダーの事だろう、中国は確か仮面騎手って表記されてたし。んで無作為変身が多分転生特典の事だろう。
「恵里と鈴はどうだった?」
「僕は降霊術師だったよ」
「鈴は結界師だよ!ツラギンはなんだったの?」
「あぁ俺は……仮面騎手だってよ」
「何それ?SM女王みたいなやつ?」
「んな訳ねぇだろ、何でそうなるんだよ」
「だってほら、目元だけのマスク付けて四つん這いの男に乗ってるじゃん?」
「偏見が凄いなおい」
「!」
「恵里さん?その それもありかも みたいな顔止めてくれません?」
そんな話をしていた俺達だが、天之河の奴はステータスがオール100とかで天職も勇者なんだとかで盛り上がっているようなのだが、ステータスがオール10で錬成師の……確か南雲だったかな、南雲は周りから大分やられているようだ。まぁその場は何とか収まったようで何日かして、訓練と座学とかで色々この世界の事が分かってきたのだが……
「っぱ胡散くせぇんだよなぁ……」
この国の奴が信仰してるとかいう神、エヒトルジュエってのが居るんだがコレがまぁ胡散臭い、座学でも図書館でもエヒトルジュエに関する情報は一律して褒め称える様な讚辞ばかりなのだ。
「ぜってぇ何かあるよな……」
「柊、そろそろ訓練の時間だよ」
「あぁおう……一応聞くけど、何時から居た?」
「最初から」
「デスヨネー」
気配無かったんだけど……
そんなこんなで訓練場、俺は転生してから初めて特典を使う事にした。流石にこれからどんなバケモンと戦うのか分からんのにライダーの力を使えないとか笑えんからな…
そんでもって結果は…
「カノンスペクターか……」
カノンスペクター、仮面ライダーゴースト系のライダーだ。俺はゴーストドライバーを出現させアイコンを手に取る。
〖アーイ!〗
〖バッチリミナー!バッチリミナー!〗
「…変身!」
〖カイガン!スペシャル!〗
〖行こう!サイコー!スペシャルなゴースト!〗
白とピンクを基調としたカラーリングで複眼は銀色、肩の装甲の有無と色を除けば仮面ライダースペクターにそっくりな姿である。
「よし…いや変身したは良いけどカノンスペクターか……俺、そこまでは良く知らないんだよなぁ…でもまぁ仮面ライダーの力に慣れるには丁度良いか…」
因みにこの仮面ライダールーレット、一度使用すると再使用には三十分程度のインターバルを要する為連続して使用は出来ない。引いたライダーは再びルーレットを回すか二十四時間経つかでリセットされる仕様だ。
そんなこんなで俺は仮面ライダーとしての訓練を始めたのだった。
しかし、この後あんな事になるなんて、この時の俺は全く予想していなかったのだ。
使用する仮面ライダーのルーレットは実際にスマホでルーレットを回してます。pixiv百科事典から調べたので抜けがあるかもしれませんが。