尾形百之助の受難   作:Mねぇ

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有坂霞子の幸福

 

 

 

 

『…ばあや、わたし決めた。決めたわ』

 

「どうされましたか?霞子お嬢様」

 

『わたし、もう泣かない。誰にもわたしを悪く言わせない。お母様を悪く言わせない。そう決めたの』

 

 

1886年、冬。陸軍砲兵大尉〝有坂 成蔵〟の娘〝有坂 霞子〟は2年前に亡くなった母親から引き継いだばあやを前にそう宣言して、にっこりと微笑んだ。

 

…霞子はその日から、機嫌の良さそうな微笑みを絶やす事なく生きている。

 

 

──無邪気で、些細な事で泣いて、しょっちゅう声を立てて笑っていた幼い女の子は、死んでしまった。

 

 

 

 

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「霞子お嬢様。こちらが本日よりお嬢様のお世話に加わる事になった〝本橋 イワ子〟です」

 

「よろしくお願い致します」

 

『まぁ、よろしくね。イワ子は何歳なの?』

 

「十四でございます」

 

『歳の近い女中が傍につくのは初めてだわ。うちでは若い女中は家事や礼節を仕事の中で覚えて貰って、歳頃になったらお継母様が縁談を纏めてくださるの。イワ子がお嫁にいくまでのお付き合いになると思うけど、それまでどうかよろしくね』

 

 

1890年秋。霞子は機嫌の良さそうな柔らかい微笑みでイワ子を傍仕えに迎え入れた。

 

…この時のイワ子は霞子の嫋やかな笑みと大人顔負けの物言いに感心するばかりで、霞子の本質がちっとも分かっていなかった。

霞子は機嫌の良さそうな微笑みを常に携えていて、人当たりがよく礼儀作法が身に染みついていて、勉学も運動も人並みどころかかなり優秀で、非の打ち所のない上流階級の子女だと言うのに、大好きな銃のこととなるととんでもない騒動ばかりを起こす、大変手のかかるお嬢様だという事を。

 

 

──とても良くできたお嬢様ですね、とばあや相手に霞子を褒めた時、ばあやは少し言葉に詰まった後に、そうね…ずっとそうで居てくれたらどんなにいいか、と疲れきった顔で答えたのだ。

 

 

────この数日後イワ子は、裏庭で焼き芋をする為に、霞子が村田式単発銃の実包の雷管を千枚通しで突いて火花を起こして着火する、という暴挙を見て悲鳴をあげた。霞子の兄〝有坂 勤〟は必死で止めようとしていたのだけど、霞子は強行してしまったのだ。

炸裂した黒色火薬の燃える臭いと、その火が移って落ち葉がチリチリと燃える音。そして勤の嘆く声もイワ子の狼狽える声も聞こえていないかのように微笑んだまま火バサミで落ち葉を掻き回して芋を放り込む霞子。裏庭の騒ぎを聞きつけて継母の〝有坂 ミト〟が飛び出してきて、勤から騒ぎの経緯を聞き出してやはり悲鳴をあげた。霞子はしっかり叱られ、今後落ち葉焼きをする時は実包ではなくマッチか厨房で分けてもらった火種を使ってやりなさい、と言われて〝霞子お嬢様のやってはいけないこと目録〟に新たな項目が追加された。その目録となっている手のひらサイズの雑記帳を渡されて遠い目をするイワ子の肩を、ばあやがそっと叩いた。

 

 

 

 

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「イワ子ちゃん、霞子お嬢様見てないかしら?」

 

「見ておりませんが…何かご用ですか?」

 

「背が伸びていらしたから薄物の腰上げと肩上げを解いて縫い直したいんですよ。今日はその為にお時間を頂けますかとお伝えしてあるんですけど、お姿が見当たらなくて」

 

「探してまいります」

 

 

1892年初夏。もうすぐ10歳になる霞子の部屋に飾る為に花を分けて貰いに来た有坂家の中庭で、イワ子は困った顔の女中頭に声を掛けられた。

 

…年配になって引退を考えているばあやに代わって傍で仕えているイワ子が霞子の事で頼られるようになったのは最近だ。父親の〝有坂 成蔵〟を強く尊敬し、そして自身も銃火器への強い関心を持つ霞子は、目を離すと大体銃やその関連書籍を片手に過ごしている。最近のお気に入りは二十二年式村田連発銃だ。

 

 

──どうせまた父親の書斎で銃に纏わる書類でも読んでいるのだろう。そう思って成蔵の書斎を尋ねると、霞子は成蔵の膝の上で二十二年式村田連発銃から外したボルトを指でクルクルと回して遊んでいた。いつも通り機嫌の良さそうな微笑みで。

お父様、今度霞子を射撃場に連れて行ってくださいませ、自分で撃ってみたいです、お兄様ばっかり狡いです、と成蔵に強請っている所で、成蔵が承諾の返事をする前に口を挟まなければ、とイワ子が声を掛けるより少し早く、いいよお、お父様と霞子のどっちが多く的に当てられるか競走だ!と成蔵が返事をしてしまってイワ子は頭痛を覚えた。

 

 

────この翌週、射撃場で初めての発砲をしたものの銃の反動でひっくり返って頭を打った霞子と、それを止めなかった成蔵はミトから雷を落とされて、並んで正座させられていた。

ちなみに着物の縫い直しは無事に出来ている。縫い直して丈を合わせて貰ったばかりの着物は土塗れになったが、それについては一言も叱られなかった。

 

 

 

 

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「お嬢様!?何をなさってるんですか!!?」

 

『何って…分解してるの。大丈夫よイワ子、わたしちゃんと元に戻せるから』

 

「そういうお話ではなくてですね…!!」

 

『じゃあどういうお話なの?

背丈が四尺三寸(130センチ)、体重が八貫(30キロ)を越えるまで銃を撃ってはいけませんっていうお継母様との約束は破ってないわ』

 

「………そうでございますね…」

 

 

1892年秋。10歳になった霞子が二十二年式村田連発銃を分解して、机の上に部品を並べて、微笑みながらそれを眺めているのを見つけたイワ子は悲鳴じみた声をあげた。

 

…ちなみにばあやは引退した。高齢を理由にイワ子に霞子の世話を押し付けて。イワ子もそろそろ縁談を考える歳頃なのだが、霞子に付き合える後任の女中が見つからないので保留されている。し、人一倍手がかかって頭が良いせいで大人の言う事を簡単に聞き入れない霞子の傍付きとして特別手当を貰っているので、現状急いで結婚する必要がない。

衣食住を雇い主に保証して貰える代わりに実家への仕送りや日用品の購入に充てるお小遣いくらいの手当である事が殆どの女中でありながら、小学校の教員とそう変わりない金額の給料を受け取っているからだ。

 

 

──現実逃避から帰還したイワ子は、撃針や部品の端でお怪我をしたらどうするんですか、と霞子を叱る。僅かに眉を下げて神妙そうにした霞子は、お父様なら褒めてくれるのに、わたしちゃんと元に戻せるのに、と言いながら着物の裾を引っ張って寄せ集めた部品をそこに乗せると、お父様の書斎に返しに行けばいいのね?と首を傾げてみせた。

 

 

────もう何も言うまい。とにかく霞子の手元から銃を遠ざけたい。イワ子はそんな思いで頷いて成蔵の書斎に向かったが、当の成蔵は霞子が着物の裾に包んだ部品を見て、分解出来たんなら組み立てる事も出来るだろう?お父様にやってみせてくれ!と言い出してしまい、そして霞子も見事に正しい手順で二十二年式を元の通りに組み立ててしまい、頭を撫でて抱き上げて褒める成蔵と頬を染めて微笑む霞子を見てイワ子は胃が痛くなった。

 

 

 

 

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『嫌だわ、馬車が混んでる…妾(アタクシ)今日は力車で行きます。力車は何処だったかしら』

 

「あちらですよ」

 

『ありがとうイワ子。お勘定お願いね』

 

「はい」

 

 

1894年6月。もうすぐ12歳になる霞子は永田町にある華族女学校に通う事になった。学校の指定する海老茶の行灯袴に毎日違う着物を合わせ、霞子の西洋趣味で編み上げのブーツを履き、幼年の生徒によく見られるおすべらかしやお下げ髪は野暮ったいから、と言って流行の最先端のマガレイトやイギリス結びに結った髪で、相乗りの馬車や人力車に乗って通学している。イワ子を世話係として連れて。

 

…上流階級の娘達の中に放り込めば少しは大人しくなるだろうと考えたミトの薦めで入学したのだが、霞子はちっとも変わらなかった。

つい先日、やっと身長体重共にミトに〝銃を撃ってはいけない〟と言われた数字を越えて、早速やらかしている。家の裏庭で二十六年式拳銃を撃って大目玉を食らったばかりだ。

 

 

──そんな霞子だが、女学校に入学して早々に友人には恵まれている。同年代の少女達の中では長身な方で、白粉を薄く叩いただけの薄化粧なのだが、紅を引いているのかと教師に疑いの言葉を掛けられる程に赤い唇はいつも機嫌良さそうに微笑んでいて、口調もおっとり穏やかだ。

流行に敏感で西洋文化に馴染みがあり、銃の話さえ始めなければ、同級生達から見た霞子はとてもとっつきやすいようだった。

 

 

────そして霞子は、授業参観という名の花嫁の品定めに訪れる外部の上流階級の人間達からの評価が高かった。

容姿に恵まれているのは勿論、ハキハキとした発音でありながら角のない声で話し、常に姿勢よく滑らかな動作で立ち座りをし、落ち着きがあって微笑みを絶やさない。少し気位が高そうだが良妻賢母の素質アリ、幼さの残る内に嫁に迎えて家で教育すればいい、と青田買いを望む家から既に数件の見合いを持ち込まれているが、成蔵の方から断っている。

この子を産んだ妻が早世していてね、もう暫く妻を偲んで手元に置いておきたいんだ、と角が立たないように、しかしキッパリと。それは勿論成蔵の本音なのだが、あの子を簡単に嫁に出したらすぐに突っ返されてきます、とミトが強く反対しているのもある。

 

 

『ねぇイワ子、学校って楽しい所ね』

 

「左様でございますか」

 

『今度の週末にお友達と観劇に行くのよ。イワ子も付いてきてね』

 

「勿論です」

 

 

このままご学友との交流に興味が傾いて銃への熱狂的な興味関心が少しは薄れてくれたらいいのに、とイワ子は霞子の背中を見ながら思っていた。

 

…霞子は今日も、機嫌良さそうに微笑んでいる。この様子だとこの先も、成蔵が縁談を断る日々は続くだろう。

 

 

──この更に三年後に霞子は漸く、制式制定前の三十年式歩兵銃に装填出来る最大数の銃弾五発を全て的に当てた上で尻もちをつかなくなって、益々銃にのめり込んでいくので、イワ子のこの願いは叶わないのだが。

 

 

 

 

[────────────────────────────────────────────────────────]

 

 

 

 

「有坂大佐殿」

 

「やあ!久しいね」

 

「本日はご令嬢を連れてのご参加ですか?今日は山での狩りですから、足元が悪いですよ」

 

「今日の主役は娘でね!やっと的撃ちが上達したんでそろそろ動物を撃たせて見ようと思ってるんだ!」

 

「お嬢様がですか?」

 

「ほら霞子、ご挨拶なさい!」

 

『有坂成蔵の長女、有坂霞子と申します。本日は未熟ながら皆様のご指導ご鞭撻を頂けたらと思って、父にお願いして連れて来て貰いましたの』

 

 

1897年10月。15歳になった霞子は、成蔵に連れられて上流階級の男性達の遊猟に数回参加していた。こうして毎回、女性には向いていないのでは?という趣旨の声を掛けられながら。微塵も気にしていない霞子は普通に山に分け入って鳥や兎を仕留めて帰るのだが。

 

…15歳になった霞子の元にはひっきりなしに縁談が持ち込まれるようになった。陸軍大佐の娘で少し背が高過ぎるが見栄えが良く、学業も優秀で実は語学も出来る。少しお転婆だが子供を産ませればそのお転婆もナリを潜めるだろう。そう思うと霞子は、喉から手が出る程に欲しい優良物件になる。

 

 

──ただし、結婚を申し込むと射撃場での逢瀬に誘われて、射撃場で霞子の手で完璧に整備された三十年式歩兵銃を渡されて、この銃の弾を50メートル離れた所から全て的の真ん中に当てて見せてください、とかぐや姫じみた無理難題を出される。それが出来ないと後日、非常に丁寧で非の打ち所のない文面且つ、一切の望みがない縁談の断り状が送られてくるのだ。財力を振り翳して食い下がっても、贅沢な暮らしには興味がありませんの、と微笑みを向けられる。

 

 

────霞子に袖にされた求婚者達は、流石は有坂大佐のお嬢様だ、父娘揃って立派な銃器狂いで面白い、どんな男なら彼女をモノにするのかな、と霞子を益々気に入る者も居れば、あの娘は気狂いだ、男を見る目がない、こっちから願い下げだ、と痛烈に罵る者も当然居た。

霞子はその評価を耳にして尚おっとりと微笑んで、そしてキッパリと、女に袖にされたくらいで負け惜しみなんて見苦しいわ、お金があっても地位があっても器の小さい男なんて相手にする価値もない、ねぇイワ子もそう思うでしょう?と問い掛けて、イワ子も、お嬢様に相応しい殿方ではございませんでしたね、次を当たりましょう、と同意した。

 

 

 

 

[────────────────────────────────────────────────────────]

 

 

 

 

『ねぇイワ子、貴方の縁談はどうなってるの?お継母様から話は来てないの?』

 

「奥様からのご紹介はありましたが…失礼ながらお断りさせて頂きました」

 

『まぁ、どうして?』

 

 

1898年春。16歳の誕生日を控えて霞子はふいに、自身より六歳年上のイワ子がそろそろ婚期を逃しつつある事に思い至って、イワ子に淹れてもらった紅茶に砂糖を一匙溶かしながらそう問うて、イワ子の答えに首を傾げた。

 

…イワ子が言うには、霞子に群がる自分勝手な婿候補や姑候補や舅候補を見ていたら結婚に夢や希望を持てなくなった、ついでに有坂家から貰える給料がいいので結婚する必要性も感じなくなった、今はお嬢様の嫁ぎ先までついて行ってゆくゆくはお嬢様のお子の世話をするのが楽しみ、との事だった。

 

 

──それを聞いて霞子は、じゃあイワ子がお婆ちゃんになったら私が介護してあげるわね、それまでずっと一緒に居てね、と微笑んだのでイワ子は、約束ですよ、と小指を差し出した。霞子は嬉しそうに微笑みを深めて、その小指に自分の小指を絡めて、指切りの歌を口遊む。

 

 

 

 

[────────────────────────────────────────────────────────]

 

 

 

 

『お父様!ご相談がありますの!』

 

「なんだい霞子!お父様に言ってご覧、出来る限りの事はしてあげようね!」

 

『そう言ってくださると思っておりました!』

 

 

1900年春。17歳になり華族女学校の卒業を控えた霞子は陸軍少将に昇進したばかりの成蔵の書斎で珍しく声を張り上げて悪戯っぽく微笑んで、服の隠から小さな雑記帳を取り出した。長年の兵器開発の結果耳が遠くなりつつある成蔵に霞子は、挨拶や声掛けこそ肉声を用いて行うが、込み入った話や長く続く雑談は筆談を用いて行うようになった。

初めはそれを、お父様に霞子の可愛い声を聞かせてくれないのかい?と寂しがった成蔵だったが、淑女が大声で話すのははしたないでしょう?と有無を言わせぬ微笑みでそう書かれた雑記帳を見せてくる霞子に頷いた。というか寧ろ、娘が一人前の淑女に成長した事を喜んだ。

 

…なのでこの父娘はこうして、雑記帳をやり取りして会話をしている。

霞子は愛用の舶来品の万年筆をスルスルと雑記帳に滑らせて用件を書き込むと、成蔵の机に滑らせた。

 

 

「ふむ…結婚相手を自分で探したい?今まで沢山縁談があったが、誰の事も気に入らなかったのかい?」

 

《皆様、お父様の銃を扱うのがあまりお上手でありませんでしたの。妾は、お父様のお作りになった三十年式歩兵銃を誰よりも巧く美しく扱う殿方と結婚したいです。

それに、お嫁に行ってお父様やお母様と違う苗字を名乗るのも嫌ですわ。妾が見込んだ殿方を婿養子に迎えてくださいませ。

まずは戸山学校と陸軍士官学校の射撃訓練の見学が出来るように話を通してください。それでも気に入る殿方が見つからなかったら全国の衛戍地を回りたいので手回しをお願いしたいのです》

 

「いいよお!霞子がそうしたいならそうするといい!私はね、常々思っているんだ!

霞子には幸せな結婚をして欲しい!亡くなった妻の分まで私がお前を幸せにする!とことん探して、霞子の納得のいく男を見つけなさい!お前がどんな男を連れて来ても私は絶対に反対しないと約束しよう!」

 

『お父様、大好き!』

 

 

霞子は心底嬉しそうに微笑みを深めて、机に身を乗り出して成蔵の首に抱き着いた。娘からの抱擁に嬉しそうに笑った成蔵は霞子の髪を崩さないように撫でてやりながら、お前は見る目がある!最高の射手を婿にしなさい!お父様は協力を惜しまないよお!と答えて霞子の耳をキンキンさせた。

 

…こうして霞子は華族女学校の卒業を迎え、イワ子を供に全国の衛戍地で射撃訓練の見学兼婿の品定めを始める事になる。

 

 

──そして〝尾形 百之助〟を婿に定めるのだが、それは〝尾形百之助の受難〟の通りの結末を辿る。

 

 

────〝有坂霞子の幸福〟な日々は終わらない。

 

 

 

 

────fin,




あとがき


霞子の過去編・完!

という訳で有坂霞子の過去編です。
銃キチお嬢様の幼少期として楽しく書きました。

前作、前々作ではクレイジーな情熱と相反した優しさで百之助を愛でるお嬢様として書いた霞子の幼少期をどうしても書きたくて、金塊争奪戦編の片手間に書きましたよ。

こんなお嬢様なので、百之助がどんなに捻くれていようと逃げ回ろうと逃がす訳もなく…本編で無事ゴールインしております。残念だったな百之助!逃げられねぇぞ!

これから金塊争奪戦編の終盤を書きます。お読みくださりありがとうございました。
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