曇らせたいから死んだ数百年後に博士?なる人に蘇らせられた 作:((゚д゚)ハッ!
えぇ〜…、そんな期待しないで…
誤字も多いと思うので…ほんと…期待しないで…
アナスターシャと出会ってから…数カ月が経過した。
時折、彼女と巡り合う機会もあった。だが、その度に何か彼女を想っている。…なにか"心の奥"から、彼女を手に入れろと言っている気がする。
でも…ダメな気がする。
この想いは心に秘めるべきだと思う…、だけど友は皆口を揃えて言った。
『その想いを伝えるべきだ』
目の前に座る友は…私の属する連合の盟主である。
「いや…ダメだ」
『何故自身の想いを否定する?』
「それは…その、あぁ…」
『君は望んでいるのだろう?彼女との未来を…』
「……そうなのか」
『どんな相手だ?』
「…アナスターシャと名乗っていた」
『…ほう髪は?目は?』
「…銀髪で、薄水色に銀色の瞳であった…」
『私の部下の1人でよく似た者がいる』
「いや…いい…」
『友の君にやっと…やってきた"春"なのだから、いいじゃないか…戦場だけが君の居場所ではないのだよ』
「……うぅ、」
『では、早速呼んでみるとしよう』
「いや、私は…」
『戦場とは打って変わって、意気地なしとは…』
………
結局、友に押され、私は彼女に再び、会うことになった…私は椅子に座らせられ、対面には彼女…アナスターシャが座り、友はそれを変な顔で見ている。
『…まさか、貴方が"君主"様だったとは』
「あ、あぁ…すまない…だ、黙っているつもりは、なかったのだが…、その、…すまない。」
『ぶフォ…』
…絶対にこの恩知らずの友は殺す
『そんなに緊張しないでください』
「あぁ…」
「ふ…フハ…」
こいつ…絶対に許さん
……
その後もなにかと、友は私を誘っては私と彼女との会話を嘲笑いながら私達を見ては…私が友をボコボコにしてした。
「…はぁ」
今は璃月に逃げ…、違う仕事で来ているのだ。
『友よ…そんなに溜息を吐いては福が逃げるぞ?』
「…疲れているだけだ」
『最近は戦はなかったはずだ』
「……」
『話してみよ…その方が楽になるぞ?』
「……」
私は黙って茶を啜る…
『さぁ…私に恩返しをさせてくれ』
「うぅ…」
結局、私は彼、岩王帝君モラクスと言われる魔神に事の経緯を話した。…彼は驚いたように目を見開いていた。
『まさか…君にも、"人生の花"が…』
殴り飛ばした方がいいだろうか
「投げ飛ばした方がいいか…」
『待て待て…そう怒るな…』
本当に…相談しなければよかった…
『ではいつ告白するの…「殺すぞ」…』
気づいたら私は彼に剣先を首元に当てていた…我に返った私はすぐに、剣を鞘に戻した。
「……すまん」
『まさか…そこまで惚れ込んでいるのか』
「……違う」
『お前には人間らしいものがあるのだな』
目の前の彼の目には温かい目で私を見ていた
「…馬鹿にしているのか」
『違うさ…戦場でのお前は、なにか憑き物が付いていたからな…、心配だったんだ…そんなお前に添い遂げたいと思う相手ができたのだ…嬉しいんだ』
「……人間の親のような事を言うのだな」
『式を挙げるなら私が父親をやるとしよう』
「本当に死にたいようだな」
本当に鬱陶しい友だ…
……
「…貴方に惚れました。私でよければ…、その、私と、…付き合って、ください…」
私は彼女…アナスターシャに薔薇の花束を用意し、彼女に向かって片膝をつき、花束を彼女に向け…差し出したのだ。私は恥ずかしさで彼女を直視できず、視線を逸らす…が、!
その視線の先の木の陰に…"3人"がこちらを見ていた。盟主と帝君…そして塵の魔神『帰終』の姿があった。そんな3人の顔が私には腹立たしかった…
そんな気持ちは一瞬で消え失せた…
花束を持つ私の手を彼女が覆ったのだ…
「…私でよければ、喜んで」
そう言い彼女は微笑んでいた。
美しかった…可愛かった…、あの友と騙る者たちの事がどうでもよくなるほど…私は彼女に惚れていた。
……
…彼女とは色んな経験をした。任務で余り会う時間を作るのは難しかったが、美しい自然を一緒に眺め、一緒に街を回り、食事を共にした。…岩王帝君いや、モラクスの治める璃月に向かった事もあった。その際、モンドを任せた魔神とも会った。他にも雷神の治める島国に向かった事もあった。彼女は余り表情が動かなかったが、楽しそうにしていた。
…私は幸せだ…と思っていたと思う。だが、心の奥底ではなにかがずっと騒いでいる気がした…。なにかに、飢えている…心の渇きが潤せない…。何故かわからない…
この気持ちはなんだろうか…最近、物忘れが激しくなってきている気がする…。目の前の部下の名前も…誰だったか、今度資料を確認しよう…老いなのだろうか?
……
最近…天外からの侵攻が激しくなっている。なんとか世界各地を転々としながらも"私達"は侵攻を食い止め、時に攻勢に転じ、時に防衛する。そんな日々が続く…次第に余裕がなくなっていく…。
そんな時、私は部下を庇い負傷した。脇腹が抉れた程度の傷であり、私からしたらすぐ治る怪我であるが…部下の顔色は酷い。顔は青ざめ、血の気が引いているように見える
『俺なんかのせいで…、陛下に重傷を…』
何故この兵士はそんな心配をするのか私にはわからなかった・・・長い年月の中で人の感情についてわからなくなっている…物忘れが激しいのも原因の一つだろうか…?
だが、今はそんな事を気にしている場合ではないのだ…、ここはまだマシな戦場である。"カーンルイア"では日々戦闘が続いている、私も向かう時もあるが、人手が足りていない…『天理』が動いているようだが、一向に解決する気配がない。
…戦場から離れられるのはしばらく先だろう
………
最近、連合を統一し、一つの国にしようとする議題が出た。そんな議会の中、私をその統一した国の王…皇帝と押す者たちが現れた。…神輿にされる気はない。
『君主様こそ、『皇帝』に相応しい!』
『君主様が『皇帝』であれば民達も歓喜する事でしょう!是非、君主様に即位して頂きたい!』
…論外である。私はそんな座に興味はない。
「…私は即位せん。私は国元の離れる事が多い身、国内まで見れるほどの余裕もない。…ならば私の友に任せるとする。いくら反対しようと私は座らない以上だ」
そう言い私は席を立つ
『お待ちください!』
『我々には貴方様の力が!』
戯言ばかりが背から響く…煩い、鬱陶しい…
「後は任せた…友よ」
私は最後に友に近づき、友の肩に手を置いた
『…やれやれ、しょうがないな〜…』
…了承を得たので私はそのまま議会を後にした。友とアナスターシャがいるのだから国元は大丈夫だろう…私は再び、前線に向かった。…最近胸が痛い、これが年なのだろうか…
……
再び、私が戻ってきた時には昔とは違い人々の笑顔が溢れていた。昔のように飢えや寒さに民達が苦しむ事がないのだから…良いことなのだが…
何故か残念に思う自分がいる…
…ダメだ、こんな事考えてはいけない…!…酒でも飲もう…偶には酔って気を紛らわせよう…それがいいに決まっている…私は、そう、疲れているのだ…少し休めばこんな事考える事もないだろう
………
天外からの軍勢の侵攻が激化した。
既に全ての戦線で壊滅的被害が出ている…『天理』は7神を招集し、戦線の穴埋めに必死だ…。前線にいた"私達は四方八方"からの攻撃を受けている。
前線で我々が戦闘中の最中に、『天理』は7神を招集し、"カーンルイア"へ攻撃を開始した。その結果"私達"は正面から天外の軍勢、背後からは機械人形の軍勢が迫っている。『天理』は一体何を考えている…!
………
…今日、友の死を知った。"多くの眷属達を失い"ながらもなんとか、包囲を抜け出し、天外へ繋がる門を閉じ、なんとか帰還してきた。私に伝令は淡々と告げた。私はそれを簡易テントの中で地図を机の上に広げて、部下に指示を送っていた。
『君主よ…スネージナヤに帰還するか?』
私の長年の部下…元子龍である龍はそう言い、私に問いかけた。テントの外には疲労困憊の眷属達に、…"カーンルイア兵"の姿もあった
「…戻らん、まだ戦いは終わっていない…」
そう…まだ終わっていないのだ、氷神であった友が死んだが、まだこの戦いは終わっていないのだ、まだ各地で戦っている。だからまだ…
「うぅ…ッ」
『君主!?』
私はまた目眩に襲われる…
『その状態ではもう無理だ…我々は撤退しよう』
「大丈夫、だ…まだ戦える…私だけでも残ろう」
『君主…』
私はテントから出て、戦場へ向かう…龍はそんな私に黙ってついてきた…言い方が悪かったか…
……
「はぁっ…はぁっ…!」
私は戦場のど真ん中で剣を杖代わりにしながらも立っていた。私以外の…、眷属は皆、死んだ…共に天外の軍勢と戦っていたカーンルイア兵までも…他にも"水神"、"草神"、"雷神"も死んだらしい…。
『君主よ…すまない…私はここまでのようだ…』
最後の部下…龍は片翼が折れ、腹部に
巨大な風穴が空いており、残った内蔵も外に飛び出ており…誰が見ても既に手遅れであった…、私はそんな龍に剣を向ける
「…あぁ、ゆっくり休んでくれ…先で待っててくれ」
『あぁ…すまない…』
「これまでこんな私に仕えてくれて感謝する…」
私は長年支えてくれた龍を介錯した。…龍の肉体は粒子となり…私の体に吸収されていく…力を受け入れた私は目眩に襲われた…
今日は誰も私を心配する声は聞こえなかった…
……
敵も味方もいなくなったカーンルイアの地で瓦礫の山の中から生き残った者がいないか探し続けた…
いないと切り捨てる事はできなかった…せめて生き残った者がいるかもしれない…可能性に賭けて…
瓦礫を持ち上げては…遺体を発見しては瓦礫の中から解放し、生き残った者を探し続けた…。
…誰もいなかった…生き残った者は誰も…、既に事切れている者だけであり、なにもかも…亡くなっていた。
私を慕っていた若い兵士達…
私に教えを請うた者達も…
私に遊んでほしいと駄々をこねていた子供達も…
老人も…妊婦も…子供も…赤子も…
みんな消えてしまった…跡形もなく…
私は瓦礫から掘り起こした者たちを焼き、骨を壺に詰め…1人…1人、彼らの故郷の地へ埋めた。
あれ…私は一体なにをしていたのだろうか?
………
…私がスネージナヤに帰還すると直ぐ様、議会に招集され…次の皇帝、氷神を決めると騒ぎ始めた…。
『もう貴方様しかおりません!』
『君主様こそ氷神に相応しい御方です!』
『どうか我々をお導きください…!』
『君主様!どうかお願い致します…!』
あぁ…煩い、煩い、煩い、煩い、煩い、煩い、煩い、煩い、煩い、煩い、煩い、煩い、煩い、煩い、煩い、煩い、煩い、煩い、煩い、煩い、煩い、煩い、煩い、煩い、煩い、煩い、煩い、煩い、煩い、煩い、煩い、煩い、煩い、煩い、煩い、煩い、煩い、煩い、煩い、煩い、煩い…
『どうかご決断を…!』
『『『『ご決断を…!』』』』
あぁ…あああぁ…!!!
「黙れぇぇぇ…!!!」
私が両腕を振り上げるとそのまま拳を振り落とすと…私の前に用意されていた机が轟音と共に木っ端微塵となった。その音と共に皆が静まり返る…
『君主…様?』
「黙れと言ったな!」
『は、はい…すいません…君主様…』
すると議会の者達が皆、頭を下げる
「まず、氷神の葬儀を行う。その後新たな氷神だが…"アナスターシャ・フョードロ ヴナ!"彼女が次の氷神となる…これは決定事項だ!」
すると黙り込んでいた者達の口が震える
『どういう事ですか…!』
『何故、君主様ではなく…!』
『納得できません…!』
『どうかお考え直しを…!』
あああぁ…鬱陶しい…!
「これは決定事項だと言ったはずだ…!私に従うのだろう…?ならば従え…!逆らう者は剣を抜け!私に剣を突き立て…!各々が意見を貫け…!」
私はまた席を立ち、議会を後にした…その足で私は…"森の中の小屋"にいた…
「ここは…なんだったか…思い出せんな…」
私は気づいたら小屋の中にあった椅子に腰掛けていた。ここには誰もいない…静かな場所であった。…久しぶりに私、1人だけの時間だった…。私は先日まで何をしていたのだろうか…この煮えたぎっている心はどうすればいいのだろうか…
(彼女…アナスターシャの事を考えよう…少しは昔の…楽しい記憶を…、記憶を…、思い、出を…)
…気づいたら半日が経過しており…記憶、思い出は思い出せなかった…。
「老いというのは酷いものだな…」
……
その後、小屋から出た私はアナスターシャの国政が進むよう、反対派を全て処理した。フェイ…貴族の反対が大きかった事は覚えている。
『"女皇"陛下万歳!』
『女皇陛下〜!』
だが、私の前では意味を成さない。全て処理し、私は彼女に絶対的、地位を築く事ができた。老いのきたわっには丁度いいのかもしれない…
私は彼女に力を与えた部下…幹部を作るように言った。私がいなくとも、彼女自身が動かせる駒はあるべきなのだ。
その者たちに私の持っていた権力を少しづつ渡していく…、私がいなくなっても大丈夫なように…
そんなある日…、私はアナスターシャに『2人で話をしたい』と言われ、私は彼女について行った。…なにか重要な話であろうか?そう思っていたが、アナスターシャは自身の部屋の前で止まり、扉を開け…『入って?』…と私を入れた。
中には大量のお酒とツマミが置かれていた。
そうして彼女に勧められるがまま炎水を飲んではツマミを口に運んでいた。彼女は数口しか飲んでおらず、私は炎水を樽10個分ほど飲み干していた。…何故か対面に座る彼女の機嫌が悪い。…変な話はしていないはずだ。怒らせるような事をした記憶もない…
すると彼女は小さな瓶に入った飲み物をいくつも机の上に広げていた。私は彼女になにが入っているのか聞いたが答えてくれず…
『いいから飲んで』
そう淡々と圧を掛けて言われてしまった…私はこれ以上彼女を怒らせる訳にもいかないので、それを全て飲むことにした。
飲んでも味はしなかった…だが今も怒っている彼女の前でそんなこと言えないのである…
一本、また一本と飲んでいく、だがどれも味がしない。そして最後の一本となり、それも飲み干す。
そして飲み干した瓶を机に置こうとすると…急に力が入らなくなった。
パリンッ!
「一体、なにが…、」
床に落ちた瓶が割れる…それと同時に視界はぼやけ、体の至る所が熱を帯び、湯気が立っていた…まるでなにかの枷が外れたように…私は彼女に背を向け暑苦しさから兜を投げ捨て、外へ向かおうとすると…私の体に痛みが襲ってくる…!
体の構造が書き換えされているような感覚が私を襲ってきた。私はアナスターシャに迷惑をかける訳にはいかない為、ふらつく足取りでドアノブに手を掛けようとする
だが、そんな私を背後から抱きつかれた
『ごめんなさい…私の我儘を許して』
その言葉と共に私の意識は消えてしまった…
……
気がついたら朝だった…私は彼女の部屋のベッドの上で横になっており、何故かいつも身に着けていた鎧は脱がされ、下着は何故か乱れていた。
「一体…なにが…あったのか…、ぐッ…」
また視界がぼやけた
「酔い潰れてしまったのか…、始めてだ…酔い潰れるなんて…あの小瓶の酒はそれほどまでに度数が高いのか…調べてみるか…」
そんな時、鼻をつんざく臭いに思わず、鼻をつまむ
「…なんだこの臭いは?生臭いな…」
彼女の部屋に入った時にはこんな臭いなどしなかったはずだが…、どういう事だろうか…
「体も妙にベタつくな…、後で風呂に入らなければならないな…服も下着も洗濯した方が良さそうだ…」
彼女の部屋の中なので着替えなどないので、私は服を整え、その上にまた鎧を着込み、思わず投げ捨ててしまった兜を拾い、身につけた。
「よし…」
カチャ…
扉が開き、バスローブに見を包んだアナスターシャの姿が顕となった。そんな彼女だが、いつもより肌ど こか艶がよかったように見えた。私を見る目も少し違う気がした。彼女の足取りもどこかおぼつかないように見えた…
おっと、いけない…女性の体は凝視してはいけないのであったな…、忘れてはいけないな…
「すまない…酔い潰れていたようだな、迷惑を掛けた…失礼する…」
『あ…』
そうして私は足早に彼女の部屋を後にした。
…扉を閉める瞬間に見えた彼女の…なんとも言えない表情を見て…"いい"と思っていた事に気づいていた。私は胸に手を当てるがなにも応えてくれないが…この気持ちは抑えるべきだろう…
一度部屋に戻り服を脱ぎ捨て、体と鎧を洗い流し、タオルで体を拭きながら、鏡を目を向けた。
「…こんなに顔が若々しかっただろうか…?」
そう思いながらも新しい服に着替え、タオルで鎧を拭き、再び着込み兜を被り直すと勢いよく扉が叩かれた
『緊急事態です…!』
……
『どうしてもっと早く来てくれなかったんだ!』
今日部下の1人が死んだ。見ただけでわかるほど…頭蓋骨を砕かれている死体が目の前にあった・・・即死 だったのだろう。私が到着する前にその者は他の者 を逃がす為に1人囮となったそうだ…、そんな死んだ部下に助けられた者は絶望し、私に向かってそう叫んだ。各々が消化できない感情を私にぶつける…憤怒が、悲しみが、行き場のない感謝を…彼らは私にぶつける…
『信じてたのに…!』
ピキッ
『貴方がいればこんな事にならなかったのに…!』
ピキッ
『彼には妻も子供もいたんだぞ…!』
ピキッ
『裏切り者!』
…私はそんな光景を見て思った…いや、感じたのだ
パリンッ!
どうしようもなく美しい…