「……アーロニーロの反応が消えた」
「……海燕」
なんで忘れてたんだろう。志波海燕なんて、思い当たる節は一つしかないだろうに。
(いや、今更考えたって仕方がない)
すでに事は起こってる。後手に回ったとしても、対処を続けるしかないんだ。
「……みんな、無事かな」
行かなきゃ。
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・
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「あとは、魄面くんだけだね?」
「魄面……」
「魄面がどうかしましたか?」
「!?」
突如、羽の生えた銀の髑髏が姿を現した。
敵か!?
「……魄面くん、いったん解放を解いてほしい。敵と勘違いされているよ」
「ん?……あぁそっか、解放……」
銀の羽と髑髏が散って、残ったのは1人の少年。教師から魄面リオと呼ばれたその人だった。
「……すいません、頭回ってなくて」
「いや、構わないよ。……それに、傷だらけじゃないか」
セメントスの言う通り、彼の身体にはいくつもの穴が空いている。
「……いむしつ」
その言葉を残して、彼は意識を失った。
「おはよう」
「……あなた、は」
「私は八木。雄英の用務員だよ。……今君の身体は幾つもの穴を塞いでいる。無理に動くと傷が開くよ」
「……はい」
……似ている。
オールマイトに、似ている。
(……いや)
今は傷を癒すのが先だ。
「リカバリーガールからの伝言だよ。『今はあんたの体力の問題で治癒しきれない。止血と縫合はしておいたから、安静にしてな』……だと」
「……はい」
声も掠れてる。少し長めに眠っていたらしい。
「失礼。……おお、起きたか魄面」
「本当についさっきだよ相澤君。リカバリガールからの伝言は伝えたから、私はこれで」
大事にするんだよ、と八木さんから言われて、できる限り大きな声で返事をした。
「……色々と説明をしよう。今お前がいるのはセントラル病院というところで、雄英の医務室ではない。……お前を守りきれず、申し訳ない」
「……いいですよ」
「……ご両親、亡くなってるんだってな」
そう、俺の家族は大火事で焼け死んだ。一番記憶に残っているのは、皮膚の焼け爛れた父の顔だ。
「そこも含めて、お前のことを支えてく。……親に代わってな」
「……ありがとう、ございます」
相澤先生は、無言で俺の髪を撫でた。ワックスで固めていた髪はどうやら看護師が洗ってくれていたようで、少しふわっとしている。
「……で、こっちは教師としての連絡だ。2週間後、雄英体育祭が迫っている」
「雄英体育祭……プロもスカウトにくる、あれですか」
「そのあれだ。その認識なら、説明は要らなさそうだな。結果を出せば、その分知名度の高いプロから指名が来る。……たった3回のチャンスだ、頑張れよ」
「……はい」
「じゃ、授業で使ったプリントも渡しておく。早めに復帰しとけよ」
そう言って、相澤先生は病室から去っていった。
(……アーロニーロ)
アーロニーロがこの世界にいるのなら。
きっと、グリムジョーやウルキオラ、ザエルアポロも居るはずだ。
「……
俺が、お前らを止めてやる。
「オイ、スターク。どうやら見つかったみたいだぜ……
「……わかった。じゃあ体育祭は俺が行く」
「……あぁ」
「グリムジョー、お前も準備怠るなよ。……アーロニーロが出たって事は、あの野郎が裏にいる」
「わーってるよ。……じゃ、アイツは頼むぜ