会場中から歓声が湧き上がる。
どうやら、うまく火をつけられたらしい。
「さーてそれじゃあ早速第一種目行きましょう」
「雄英ってなんでも早速だね」
「いわゆる予選よ!毎年ここで多くの者が
「
……「なんでもアリ」が目白押しな雄英の障害物競走……ちょっと怖いな。
「我が校は自由が売り文句!コースさえ守れば何をしたって構わないわ!さあさあ位置につきまくりなさい……!」
……なるほど、俺たちヒーロー科はスタート位置から遠ざけられてるのか。公平を期すとは言ったものだな。
(コースさえ守れば、何をしても良い)
それが意味するのは──
「ごめん、先に行ってる」
「え?」
隣の緑谷くんが素っ頓狂な声を上げて、俺を見る。
が、そこには既に俺の姿はない。
「お先!」
「「「はあああああ!?!?」」」
「あら」
ミッドナイトと目が合ったけど、挑発の視線を向けられた。「やれるものならやってみろ」ってか。
「自由が売り文句、よ?」
「うおおおお!!!!」
ミッドナイトの一声で、全員が駆け出した。
『さーて実況してくぜ!解説アーユーレディ!?ミイラマン!』
『無理やり呼んだんだろが。……さて、早速自由が飛び出たな』
『ヒュー!魄面だな!この障害物競走はコースさえ守れば何をしても良い!!つまりフライングでも問題はないってワケだな!』
『ヒーローとして活動するなら、開始や終わりのカウントなんてものは存在しない。いつだってマイナスをゼロに戻す役目を買って出る。それをよくわかってるよ、あいつは』
障害物競走。スタジアムの外周4kmを、どれだけ早く一周できるか。だがその障害物は、様々なものが襲い来る。
『さぁいきなり障害物だ!まずは手始め……第一関門ロボ・インフェルノ!!』
視界に入ったのは、入試に出てきた0ポイント敵。……が、何体か。
「うへぇ、どこから金出てくるんだか……」
まぁ、出し惜しみはしてらんないよな。
「──
ドォン!!
『魄面の奴、一撃で巨大ロボ3体を破壊ーー!!』
『俺たち教師陣はアイツの技をいくつか見てるが、やはり頭ひとつ抜けてるな』
あー、手痛い……ま、リカバリーガールに治して貰えばいっか。デメリット込みで指名貰うもんだし、アピールだし。
『解説をしたいところだが、魄面に関しちゃ似たような個性持ちの方が色々と都合がいい。ってなわけで、今回特別にこの実況席からお届けしてもらう。……よろしくお願いします』
『……つーワケで、魄面リオに関する解説を担当する。ヒーロービルボードチャート
グリムジョーかっこいいよね