秦の山奥で闘蛇やってます   作:欄外

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第二十話 山道で人助けをする

 

世の中には、得意なことと不得意なことがある。

 

私は泳ぐのが得意だ。

 

魚を捕るのも得意だし、重い荷物を運ぶのも得意。

 

ついでに言えば、美形を見つけるのも得意である。

 

一方、不得意なこともある。

 

例えば、高いところ。

 

正確には、高いところそのものが怖いわけではない。

 

問題は、足場が狭いことだ。

 

何しろ、私は全長九メートル。

 

尻尾まで含めれば、人間が歩く道など少々窮屈なのである。

 

そして今。

 

私の目の前には、まさにその窮屈な道が広がっていた。

 

(……聞いてない)

 

いや、聞いてはいた。

 

崖道だと。

 

細い道だと。

 

でも、ここまでとは思わなかった。

 

「……厄介だな」

 

セイランが呟いた。

 

(本当にね)

 

私は崖の下を覗き込んだ。

 

かなり深い。

 

しかも、下には大きな岩が転がっている。

 

落ちたら痛い。

 

鱗が硬くても、さすがに痛い。

 

私はそっと首を引っ込めた。

 

◇◇◇

 

北の崖道に到着したのは、日が傾き始めた頃だった。

 

楊端和の集落を出てから、私たちは山道を進み続けていた。

 

先頭にはバジオウ。

 

その後ろに、私とセイラン、レン。

 

さらに、ハクたちが乗る二頭の闘蛇が続く。

 

黒角族の案内役も同行している。

 

途中からは、救援に向かう山の民の戦士たちが合流した。

 

彼らは皆、足が速い。

 

岩場を飛び越え、斜面を駆け上がる。

 

まるで山そのものが身体の一部であるかのように動く。

 

(……すごいなぁ)

 

映画で観たときも思ったけれど、実際に見ると本当にすごい。

 

あんな場所を、よく走れるものだ。

 

私は四本脚なので、それなりに安定している。

 

でも、二本脚であれをやれと言われたら絶対に無理だ。

 

……まあ。

 

今は四本脚でよかった。

 

心からそう思う。

 

◇◇◇

 

「ここから先だ」

 

バジオウが足を止めた。

 

目の前の山道は、途中で大きく崩れていた。

 

本来は岩壁に沿って続いていたらしい。

 

だが、その一部が崩れ落ち、細い足場だけが残っている。

 

向こう側には、負傷した山の民たちが集まっていた。

 

数は十人ほど。

 

そのうち数人は、自力で立てないようだった。

 

(……ああ)

 

これは大変だ。

 

私たちに気づいた戦士が、向こう側から叫んだ。

 

「助けが来たぞ!」

 

「負傷者をこちらへ運べるか!」

 

「道が崩れている! 担いでは通れん!」

 

バジオウが崩れた道を見た。

 

「……確かに、人を担いで渡るには危険だな」

 

セイランも地形を確かめている。

 

「下に降りる道は?」

 

「あるにはあるが、遠回りだ。夜までに戻れるか分からん」

 

「……そうか」

 

セイランは私の背から降りた。

 

レンも続く。

 

そして、私の前脚のあたりにしゃがみ込んだ。

 

「スイ、少し待っていろ」

 

私はその場に伏せた。

 

(……了解)

 

こういうとき、勝手に動かないのが一番だ。

 

◇◇◇

 

セイランとハクは、崩れた道の幅を調べ始めた。

 

闘蛇が通れるかどうか。

 

それが問題だった。

 

私たちは大きい。

 

身体も重い。

 

足場が崩れたら、いくら鱗が硬くてもどうにもならない。

 

しばらくして、セイランが戻ってきた。

 

「……無理だな」

 

(……ですよね)

 

私は内心で安心した。

 

無理なものは無理。

 

そこをちゃんと判断してくれるのが、うちの相棒の良いところだ。

 

ところが。

 

「だが、下からなら行けるかもしれない」

 

(……え?)

 

セイランは崖の下を指差した。

 

「谷底に水がある」

 

私は首を伸ばした。

 

確かに、崖の下には細い川が流れていた。

 

水量はそれほど多くない。

 

ただ、岩の間を縫うように流れている。

 

(……なるほど)

 

下から回るのか。

 

それなら、話は別だ。

 

水辺なら私の得意分野である。

 

◇◇◇

 

「谷底へ下りる道はあるのか」

 

バジオウが尋ねた。

 

黒角族の案内役が答えた。

 

「少し戻れば、獣が通れる斜面があります。ただし、かなり急です」

 

「どれほどだ」

 

「馬なら無理でしょう」

 

(……ほう)

 

馬なら無理。

 

いいですね。

 

そういう言葉、嫌いじゃない。

 

セイランは私を見た。

 

「スイなら、下りられるかもしれない」

 

レンが少し心配そうに言った。

 

「でも、足場が悪いんじゃ……」

 

「無理はさせない」

 

セイランはそう答えた。

 

私は、そっと前脚を伸ばした。

 

岩の感触を確かめる。

 

硬い。

 

滑りやすい場所もある。

 

でも、爪を立てれば踏ん張れそうだ。

 

(……まあ)

 

行けるかな。

 

私はゆっくりと立ち上がった。

 

セイランは私の動きを見て、短く言った。

 

「行こう」

 

◇◇◇

 

谷底へ下りる斜面は、想像以上に急だった。

 

ただし、崖道ほど狭くはない。

 

私は四本の脚を大きく開き、慎重に進んだ。

 

背中には誰も乗っていない。

 

セイランとレンは、少し離れて歩いている。

 

私が滑ったときに巻き込まれないためだ。

 

後ろから、二頭の闘蛇が続く。

 

(……ゆっくりね)

 

私は一歩ずつ足を運んだ。

 

前脚を置く。

 

体重をかける。

 

後ろ脚を動かす。

 

尻尾で身体のバランスを取る。

 

これを繰り返す。

 

普段は何も考えずに歩いているけれど、こういう場所では自分の身体の大きさを実感する。

 

(……長いな、私)

 

尻尾が。

 

非常に長い。

 

便利なことも多いけれど、狭い場所では気を遣う。

 

途中、大きな石が足元で動いた。

 

私は反射的に身体を低くした。

 

石が斜面を転がり落ちる。

 

カラカラと音を立て、谷底へ消えた。

 

(……怖っ)

 

私はしばらく動けなかった。

 

すると、上からバジオウの声がした。

 

「……今の動き」

 

彼は私を見下ろしていた。

 

「ただの獣にしては、随分と慎重だな」

 

(……いや)

 

そりゃ慎重にもなりますよ。

 

命がかかってますから。

 

セイランが答えた。

 

「こいつは、危険な場所では無理をしない」

 

「賢いな」

 

「そうだな」

 

……。

 

(……相棒)

 

何だか少し嬉しい。

 

私は再び足を動かした。

 

◇◇◇

 

谷底に着く頃には、すっかり身体が温まっていた。

 

目の前には、澄んだ川が流れている。

 

(……水!)

 

私は思わず足を速めた。

 

そして、そのまま川へ入った。

 

冷たい水が腹に触れる。

 

(……あああ)

 

最高。

 

生き返る。

 

私は少しだけ身体を沈めた。

 

すると、川底の小石が水流に押されて動いた。

 

魚の影も見える。

 

……。

 

(……魚)

 

いる。

 

魚がいる。

 

私は反射的に首を伸ばしかけた。

 

そのとき。

 

「スイ」

 

セイランの声がした。

 

(……あ)

 

はい。

 

仕事中でしたね。

 

私は何事もなかったように、川を渡り始めた。

 

後ろから、レンの笑い声が聞こえた。

 

「今、絶対に魚を捕ろうとしたよね」

 

……。

 

(……バレた)

 

さすがレン。

 

付き合いが長い。

 

◇◇◇

 

川沿いを進むと、崩れた崖道の向こう側へ出ることができた。

 

負傷者たちが、私たちを見て驚いた。

 

「……何だ、あの獣は」

 

「大きい……」

 

「人が乗るのか?」

 

私は静かに近づいた。

 

そのうちの一人が、後ずさった。

 

無理もない。

 

突然、九メートルの巨大な生き物が現れたのだから。

 

セイランが前に出た。

 

「怪我人を運ぶために来た」

 

「……その獣で?」

 

「そうだ」

 

負傷者たちは顔を見合わせた。

 

当然だろう。

 

見たこともない生き物の背に乗れと言われたら、私だって嫌だ。

 

……いや。

 

私は乗せる側だけれど。

 

◇◇◇

 

最初に運ぶことになったのは、脚を折った若い戦士だった。

 

自力では立てない。

 

仲間に肩を貸され、ようやく移動している状態だった。

 

レンが私の背に敷物を固定する。

 

その上に、負傷者を横たえられるようにした。

 

「揺れを少なくするために、身体を固定します」

 

レンが説明した。

 

白淵族では、怪我人を運ぶときにも闘蛇を使う。

 

だから、こういう準備には慣れている。

 

私はその間、地面に伏せていた。

 

若い戦士は、私の牙を見て顔を青くした。

 

「……食われないか?」

 

(……食べませんよ)

 

人間は食べません。

 

魚の方が好きです。

 

レンが笑った。

 

「大丈夫です。人を襲ったことはありませんから」

 

「……本当か?」

 

「はい」

 

……。

 

(……レン)

 

もう少し自信を持って言ってくれてもいいんですよ?

 

まあ、実際に人を襲ったことはないので、嘘ではない。

 

若い戦士は、恐る恐る私の背に乗せられた。

 

そして。

 

「……温かい」

 

小さく呟いた。

 

(……そりゃまあ)

 

生き物ですから。

 

私は心の中で答えた。

 

◇◇◇

 

三頭の闘蛇に、それぞれ負傷者を乗せた。

 

一度に全員は運べない。

 

何度か往復する必要がある。

 

ただし、問題が一つあった。

 

負傷者を乗せた状態で、あの急斜面を登らなければならない。

 

セイランは地形を見上げた。

 

「……登りは、下りより難しい」

 

ハクが答えた。

 

「荷が増えるからな」

 

「無理なら、別の道を探す」

 

二人は慎重に相談していた。

 

私は、そっと斜面を見た。

 

確かに急だ。

 

でも、足場は先ほど確認した。

 

どこに大きな岩があるか。

 

どこが滑りやすいか。

 

ある程度は覚えている。

 

(……行けるかな)

 

私は一歩踏み出した。

 

セイランがすぐに横へ来た。

 

「スイ」

 

私は立ち止まった。

 

彼は斜面を見上げ、それから私を見た。

 

「ゆっくりでいい」

 

……。

 

(……うん)

 

分かってる。

 

私は慎重に歩き始めた。

 

◇◇◇

 

最初の数歩は、順調だった。

 

前脚を岩にかける。

 

後ろ脚で身体を押し上げる。

 

尻尾でバランスを取る。

 

背中の負傷者が、時折小さく呻く。

 

私はできるだけ身体を揺らさないように進んだ。

 

ところが、斜面の中ほどで。

 

ガラッ。

 

足元の石が崩れた。

 

(……っ!)

 

私は反射的に前脚を踏ん張った。

 

身体が横へ傾く。

 

背中の負傷者が悲鳴を上げた。

 

「うわっ!」

 

「スイ!」

 

レンの声が響く。

 

私は必死に爪を岩へ立てた。

 

硬い鱗が、岩肌に擦れる。

 

ガリガリと嫌な音がした。

 

(……痛っ!)

 

いや。

 

痛いというより。

 

ものすごく不快!

 

身体の表面を削られるような感覚。

 

だが、鱗に傷はついていない。

 

私は身体を低くして、重心を戻した。

 

ようやく、足元が安定する。

 

(……ふう)

 

危なかった。

 

本当に危なかった。

 

セイランがすぐに近づいた。

 

「スイ、怪我は?」

 

私は動かずにいた。

 

セイランが前脚と腹の鱗を確かめる。

 

「……傷はないな」

 

(……はい)

 

でも、びっくりしました。

 

心臓に悪い。

 

非常に悪い。

 

バジオウが、少し離れた場所から見ていた。

 

「……岩に擦れても、傷一つつかんのか」

 

セイランが答えた。

 

「鱗は硬い」

 

「なるほど」

 

バジオウは興味深そうに私を見た。

 

「大したものだ」

 

……。

 

(……いや)

 

褒められても。

 

今はそれどころではない。

 

私は慎重に、再び足を動かした。

 

◇◇◇

 

斜面を登りきったとき、周囲から安堵の声が上がった。

 

負傷者は無事だった。

 

レンがすぐに固定具を外し、戦士たちが彼を運び下ろす。

 

「助かった……」

 

若い戦士が、小さく呟いた。

 

私はその声を聞きながら、地面に伏せた。

 

(……よかった)

 

本当に。

 

よかった。

 

セイランが私の首筋を軽く叩いた。

 

「よくやった」

 

……。

 

(……ふふん)

 

そうでしょう。

 

私は少しだけ、尻尾の先を動かした。

 

◇◇◇

 

その後も、私たちは何度か往復した。

 

負傷者を運び、荷を運び、再び谷底へ下りる。

 

さすがに疲れた。

 

私だけではない。

 

他の二頭の闘蛇も、動きが少し鈍くなっていた。

 

レンは途中で何度も水を飲ませ、休憩を取らせた。

 

セイランも無理に急がせることはしなかった。

 

その様子を、バジオウがじっと見ていた。

 

「……随分と大切に扱うのだな」

 

ハクが答えた。

 

「当然だ」

 

「戦に使う獣だろう?」

 

「それだけじゃない」

 

ハクは、闘蛇の首筋を撫でた。

 

「こいつらは、俺たちの暮らしを支えている」

 

バジオウは黙って聞いていた。

 

「狩りにも行く。荷も運ぶ。怪我人も助ける」

 

ハクは続けた。

 

「それに、簡単に増えるものでもない」

 

「……繁殖が難しいのか」

 

「ああ」

 

ハクは短く答えた。

 

「だから、無駄に死なせるようなことはしない」

 

(……うん)

 

そう。

 

そうなんです。

 

我が一族は、闘蛇を大切にしてくれる。

 

だから私も、白淵族が好きなのだ。

 

◇◇◇

 

日が暮れる頃、最後の負傷者が運び出された。

 

全員が無事に戻れたわけではない。

 

崩れた道の下で、すでに息絶えていた者もいた。

 

救助に来た戦士たちは、その亡骸を静かに運んだ。

 

私は少し離れた場所で、それを見ていた。

 

(……そうだよね)

 

助けられない人もいる。

 

それが、現実なのだ。

 

前世で映画を観ていたとき、私は戦の場面に興奮していた。

 

強い武将が敵を倒す。

 

大軍がぶつかり合う。

 

勝利の声が響く。

 

それは、確かに格好よかった。

 

でも。

 

その裏には、こういう人たちがいる。

 

怪我をした人。

 

帰れなくなった人。

 

待っている家族。

 

私は、静かに目を伏せた。

 

◇◇◇

 

帰り道。

 

バジオウがセイランに声をかけた。

 

「……白淵族は、面白い一族だな」

 

「そうか」

 

「ああ」

 

バジオウは私たちを見た。

 

「これほど強い獣を持ちながら、戦以外にも使う」

 

セイランは少しだけ笑った。

 

「戦うために育てているわけじゃない」

 

「……なるほど」

 

バジオウは、しばらく黙っていた。

 

そして、ぽつりと言った。

 

「楊端和様も、気に入るだろう」

 

(……おや)

 

それは。

 

なかなか嬉しい評価ですね。

 

私は少しだけ顔を上げた。

 

ただし。

 

気に入ってもらえたからといって、すぐに仲間になるわけではない。

 

そこは、我が一族の族長が決めることだ。

 

私はただの闘蛇。

 

……いや。

 

白淵族の一員ではあるけれど。

 

政治的な判断までは、さすがに担当外である。

 

◇◇◇

 

夜。

 

私たちは、楊端和の集落へ戻った。

 

広場には、救助された負傷者たちが運ばれていく。

 

その様子を、楊端和が見守っていた。

 

バジオウが報告する。

 

「負傷者は、可能な限り連れ戻しました」

 

「ご苦労だった」

 

楊端和は静かに頷いた。

 

そして、セイランたちを見た。

 

「白淵族にも、礼を言う」

 

「必要なことをしただけだ」

 

セイランが答えた。

 

楊端和は、少しだけ笑ったようだった。

 

「その必要なことを、誰もができるわけではない」

 

……。

 

(……おお)

 

何だか、いいこと言う。

 

私は少し感心した。

 

そのとき、楊端和の視線が私へ向いた。

 

「スイ」

 

(……はい?)

 

私は心の中で返事をした。

 

もちろん、実際には何も反応しない。

 

楊端和は、私を見つめたまま言った。

 

「お前にも、礼を言おう」

 

……。

 

(……あ)

 

私は少し驚いた。

 

獣としてではなく。

 

道具としてでもなく。

 

私自身に、礼を言ってくれた。

 

何だか、それが嬉しかった。

 

私はゆっくりと身体を伏せた。

 

ただ疲れていただけかもしれない。

 

でも。

 

少なくとも、私の中では。

 

それが、山の王への小さな挨拶だった。

 

◇◇◇

 

その夜。

 

レンが持ってきてくれた魚を食べながら、私は考えていた。

 

キングダム。

 

楊端和。

 

バジオウ。

 

秦。

 

そして、これから起こるであろう戦。

 

前世で観た映画の世界に、私はいる。

 

それは間違いない。

 

でも、私は映画の主人公ではない。

 

信でもない。

 

嬴政でもない。

 

ましてや、王騎将軍でもない。

 

私は、白淵族のスイだ。

 

魚が好きで。

 

美形が好きで。

 

平和な暮らしが好きな、ただの闘蛇。

 

……。

 

(……まあ)

 

ただの闘蛇にしては、少し大きいけれど。

 

私は魚を一匹、丸呑みにした。

 

美味しい。

 

非常に美味しい。

 

やっぱり、魚は最高だ。

 

すると、隣に座っていたレンが笑った。

 

「スイ、今日は頑張ったね」

 

セイランも、少し離れた場所で頷いた。

 

「……ああ」

 

(……ふふん)

 

そうでしょう。

 

もっと褒めてもいいんですよ?

 

私は満足して、身体を丸めた。

 

そのとき。

 

遠くから、楊端和の声が聞こえた。

 

「……白淵族について、もう少し知りたい」

 

誰かと話しているらしい。

 

「特に、あの獣たちとの関わり方をな」

 

私は、ゆっくりと目を閉じた。

 

(……そうですか)

 

それなら、ぜひ。

 

我が一族のことを、知っていただきたい。

 

顔が良くて。

 

優しくて。

 

少し変わっていて。

 

そして、何より。

 

闘蛇と共に生きている、山の民の一族を。

 

私は、静かに眠りへ落ちていった。

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