目が覚めたら、闘蛇(とうだ)になっていた。
巨大な身体に鋭い牙、立派な尻尾。
どうやら私は、人間ではなくなってしまったらしい。
幸いなことに、飼育先は美形揃いの山の民・白淵族。
優しい飼育担当に、麗しい族長。
そして、恐ろしく顔の良い一族最強の戦士。
……何この環境。最高では?
そんなわけで、今日も私は平和な闘蛇生を満喫している。
ところがある日、とある人物の名前を聞いて気がついた。
楊端和。
……え?
キングダムじゃん!!
これは、山奥でのんびり暮らすつもりだった一匹の闘蛇が、やがて山界を、そして中華の戦場を駆けることになるお話。
※『獣の奏者』に登場する闘蛇という種のみが登場するクロスオーバーです。
- 第一話 我が一族は顔が良い
- 第二話 美形を乗せるのも楽じゃない
- 第三話 うちの相棒、ちょっと怖すぎる
- 第四話 私にも小さい頃がありました
- 第五話 闘蛇の子育ては大変らしい
- 第六話 我が一族は、どうやら優しい
- 第七話 私も一族の一員なんですけど?
- 第八話 山の外からお客様が来ました
- 第九話 一族の平和を守りたい
- 第十話 商売を始める
- 第十一話 うちの相棒は、戦わない方が怖い
- 第十二話 山の民にもいろいろ事情がある
- 第四十三話 狭い沢の攻防
- 第十三話 我が一族、どうやら変わり者らしい
- 第十四話 山の平和は、意外と脆い
- 第四十六話 谷を塞ぐもの
- 第十五話 山の向こうから来た使者
- 第十六話 どんな組織にも、意見の違いはある
- 第十七話 山の向こうでは、戦が始まっていた
- 第十八話 山の王は、顔を隠している
- 第十九話 山の王は、獣の使い道を尋ねない
- 第二十話 山道で人助けをする
- 第二十一話 山の王が欲しいもの
- 第二十二話 守りたいものは同じでも
- 第二十三話 道の向こうから来た者たち
- 第二十四話 山の外の争いは、山の中にも届く
- 第二十五話 山の王との約束
- 第二十六話 山の王が山を下りた日
- 第二十七話 山の王が持ち帰ったもの
- 第二十八話 山の王の贈り物は、少々厄介
- 第二十九話 珍獣一匹、騒動二つ
- 第三十話 山の王から、返事が来た
- 第三十一話 食べない理由
- 第三十二話 守るための技術
- 第三十三話 闘蛇に乗る者
- 第三十四話 先頭に立つということ
- 第三十五話 十五頭の足並み
- 第三十六話 谷に響く声
- 第三十七話 背に預かる命
- 第三十八話 聞こえない合図
- 第三十九話 笛の向こう側
- 第四十話 山道の客人
- 第四十一話 巨獣の足元
- 第四十二話 境界に残されたもの
- 第四十四話 黒角族の使者
- 第四十五話 道を欲しがる者
- 第四十七話 荷の中の声
- 第四十八話 山の外から来た知らせ
- 第四十九話 山に入る資格
- 第五十話 山の掟
- 第五十一話 戦の知らせは山を越える
- 第五十二話 山に届かぬ声
- 第五十三話 山の外の戦