救護騎士団副団長ですが、幼馴染に性教育ビデオの教材にされた挙句、責任を取ることになりました。 作:オーバジン
「ミネ、今日は何かする?」
「そうですね、色々な場所に行きましたからね。たまには家でゆっくりしましょう、必要な時に出掛けるというぐらいにしましょう。」
ジンとミネの二人で暮らす家で二人はゆっくりとした時間を過ごしていた。
「そうだな、今日は特に何も無いしゆったりとしておこうか。」
「せっかく、セリナさんたちが気を利かせて二人で居る時間を作ってくれたんだ、ありがたく使わせてもらおう。」
「そうしましょう、朝食はもう作ってありますよ。」
「ありがとうミネ。」
二人は軽い朝食を食べ、皿を洗いソファーに座る。
お互いの距離は近い、というかほぼ肩と肩がくっついていて、お互いの体温を感じる距離となっている。
「結婚したとはいえあんまり普段の生活に変わりはないな。」
「元々、同棲していたのですしあまり変わらないのは仕方のないことですよ。」
二人の生活はあまり変わっていない、先ほどミネが言ったように結婚前から同棲していたためだろう。
「そうだよなぁ、変わったことといえば休みが一日増えたのと……」
「夜の事ですね。」
「そうだな。」
とはいえすべてが変わっていないということでもない。
救護騎士団の後輩たちが新婚の二人に気を利かせ土日は自分たちにまかせて二人で居てくれと言われたのだ。
何とも気の利いた後輩たちである、感謝しか出てこない。
といっても毎週こうやって暇という訳でもない。後輩たちで処理できない事案や急患などが出た場合は現場に出ることがある。
それと他にも普通に土日に出たり、ミネかジンのどちらか片方が出たりもする。
他には名字が変わっているので二つの呼ばれ方にジンが慣れていないということ。
そして、夜の行為について。
二人はあの日以来、そう言う欲求が高まった日に両者が同意した時にするというものだった。
もちろんあの日以外はゴムありである。
二人ともちゃんとした医療従事者なので避妊をしないことによる危険性は良く分かっている。
頻度で言えば週平均2~3回ほど。振れ幅が激しいのでこれよりも多い週があったり、逆に行為をしない週もある。
「とりあえず、今日の午前中は何もないからこのままテレビでも見ながら雑談するとして、午後からは買い物にでも行かないか?」
「そうですね、先週買った食料品の類も無くなってきていますし、買い出しに行くにはちょうどいいでしょうね。ということは午後は買い出しに決定ですね。」
「まぁ、それまではゆっくりしようぜ、急患が無い限りは、だが。」
「世間一般的にそれをフラグというらしいですよ。」
「いやいや、そんなことある訳……」
そう言いながらミネの膝に頭を乗せようと体を傾けるが……。
ピピピピピピッ!
「フラグ回収ですね。」
「はぁ~、せっかくミネの膝枕を楽しもうと思ったのに。」
「それは後からでもできるでしょう、今はいち早く救護に向かいましょう。」
「了解、早く終わらせよう。もしもし。こちら救護騎士団副団長です、救護の要請ですか?」
「あー、……はいはい、分かりました、ミネと……」
「……」ジー……
「……あー、妻と一緒にそちらに向かいます。」
「♪」ニッコリ
……可愛い(脳死)
そうしてミネは盾や銃を用意してジンも自身の武器と医療器具を準備する。
「こっちは準備できたぞ。」
「私も準備できました。」
「んじゃ、行くか。」
そうして家から出る。
「案内はするから頼むぜ。」
「分かりましたでは持ちますよ。」
ミネは盾を背中にかけて、腕をジンの脇に回しそのままジャンプして建物の上に乗る。
「方角はどちらですか?」
「そのまま向いてる方に向かって行けば救護対象がいるはずだ。」
「分かりました、しっかりと掴まっていてくださいね。」
そのまま指定した方角に飛んで行った。
ダダダダダッ!
トリニティの街並みで銃撃戦が行われている。
「いやー、きついっすねぇ……そこ!手榴弾が来てるっすよ!」
黒いセーラー服を着た少女たちと、ヘルメットをかぶった少女たちが戦闘をしている。
黒いセーラー服を着た方は正義実現委員会というトリニティの治安維持部隊、である。その中で糸目で穏やかそうな人物が指示を出している。
「ジン先輩には連絡したんすか?」
「は、はい!現在向かってきているようです!」
「それなら大丈夫っすね!お二人が来るまで耐えるっすよ!」
『はいっ!』
そうして正義実現委員会の士気が高まる。
「なんだあいつら?急に士気が上がったぞ?」
「そんなの関係ない、このままごり押すぞっ!?」
「リーダー!?」
するとヘルメット団のリーダーの頭に何かが当たり吹っ飛ぶ。
「どうしたんですかリーダー……これは鉄球?」
ヘルメット団の一人は足元に転がってきた直径約6mmほどの鉄球に気付く。
「何でこんなものがっ!?」
そのヘルメット団員の頭にも弾が命中して意識を落とす。
「ど、どうなって……うえぇ!?」
困惑していたヘルメット団の目の前に盾が突き刺さる、そしてその後、人が着地する。
「救護っ!!」
「グベェ!?」
その人物が盾を地面から引き抜きそのままヘルメット団に突っ込む。ヘルメット団の少女は大きく吹き飛ばされ壁に衝突した。
「おぉ!思ったよりお早い登場っすね!」
「お待たせしました、只今より救護を開始します!!」
盾を持って上から着た少女ミネはそのままヘルメット団の方へ突っ込んでいき、またひと際大きな音が鳴る。
「いやー、ほんと凄いっすねぇ~。」
「どうもイチカさん。」スタッ
「あ、ジン先輩。」
突っ込んでいったミネを眺めていたイチカの隣に、手にコンパウンドボウを持ったジンが建物から降りてくる。
「ほんと来てくれて助かったっす、いかんせんなぜかヘルメット団の数も士気も高くてですね、攻めあぐねてたんっすよ。」
「俺たちは便利屋じゃないんですよ?救護騎士団は本来戦闘後の治療がメインなのに、何故戦闘の要請ばかりしてくるんですか?」
「それは、先輩の所の団長さんがアホみたいな強さをしてると先輩のサポートが完璧なのが悪いっす。」
「何故俺も入ってるんだ……せっかくの休みだったのに……。」
「お、ちょっと口調が崩れましたね、私はいつもそんな感じで接してほしいっすよ?」
「……何故ですか?」
「これまで結構お世話になったのに、距離感がまだ遠い感じがしてですねぇ……」
「そうですか。」
「……つれないっすねぇ~。」
「俺が援護しますので、早く他の子に指示出して戦闘しに行ってください。」
「了解っす、ほら皆!突撃するっすよ!」
『おー!』
その合図で、正義実現委員会の子たちが敵の元に突撃していった。
その後戦闘が終了しケガをした者はジンとミネから治療を受けている。
「はい、次の方どうぞ。」
「よ、よろしくお願いします!」
正義実現委員会の子の一人が治療のためにジンに呼ばれる。
「患部を見せてもらいますので。」
「は、はい……」
そう言ってジンに手を握られた正義実現委員会の子は少し顔を赤らめている。
「少し、沁みますよ。」
「っ……!」
ジンが患部に消毒液を当てる。傷にアルコールが沁みて少し顔が引きつる。その間にてきぱきと包帯を巻いていく。
「はい、よく頑張りました。」
ジンは治療を終えた子の頭を撫でる。
「あ、ありがとうございました……」
「お大事に。」
その子は他の子たちが待っているところに戻って行く。
「次の方どうぞー。」
そうしてジンは次の子の治療に入るのだった。
「人気っすねぇ、ジン先輩。流石は救護騎士団のメロ天使と呼ばれるだけあるっすね。」
「……そのように言われているのですか?」
「うわっ!?いつの間に居たんすか、団長さん!?」
ジンの様子を見ていたイチカの呟いた言葉にいつの間にか近くにいたミネが反応する。
「ジンがメロ天使と呼ばれる理由が聞きたいのですが……」
「えっと、治療の方は大丈夫なんっすか?」
「はい、あらかた救護は終わりましたので、ジンの様子を見に行こうかと。」
「あー、そうっすか……ほとんどジン先輩の方に診てもらおうとしてるっすもんねぇ……」
今でもジンの方には多くの正義実現委員会の子が集まっている。
「そうっすねぇ……ジン先輩がメロ天使と呼ばれてる理由っすか。」
「まぁ見た通り、あんな性格っすからねぇ。そんでもって献身的に治療をしてくれて無意識なのか知らないっすけど頭撫でたりとこっち側の理性を揺らしてくるような行動してきますからね。」
「あと普通に、イケメンっすからね。」
「……それで、メロ天使と……」
ミネはジンを見る、今も正義実現委員会の子の救護を行っている、優しい微笑みを向け足に包帯を巻いてあげている。
「まぁそのせいで飛んだ初恋キラーになってるんっすけどね。」
「あぁ……」
「たいへんっすねぇ、旦那さんがメロ天使と呼ばれてて。」
「全くです、誰彼構わずあのような笑顔を向けるのです、私の夫という自覚が足りてないと思うのです。」
「ハハハハ!奥さんからしたらソワソワもんっすよね。」
優しくて理性を揺るがしてくるような初恋キラーで後輩からすれば先輩という何とも美味しい属性もそこにプラスされる。
「まぁ変な事に巻き込まれないように気を付けてくださいっすよ?そう言う異性関係で私たちが呼ばれるのは堪ったもんじゃないっすから。」
「……そうですね……でも夫のあのような性格含めて、私の夫の魅力なのであまり口を出したくないというか……」
ミネは少し赤く染め今も治療をしているジンのことを眺める。
「……あー、あの団長さんがそんな顔をするのは予想外っすねぇ……どんだけ甘い日々を過ごしてるんっすか……」
「正直、羨ましいっすねぇ……」
「何か言いましたか?」
「いえ、なんでもないっすよ。あ、もうすぐで終わるっすよ行ってあげてくださいよ。」
「そうですね、この後買い出しに行かなければなりませんし、いつまでもあのような表情を私以外に向けているのは面白くないですし。」
そう言ってミネはジンの元へ向かって行った。
「ほんと、羨ましいっすよ……でも、団長さんの表情見てると諦めがつくっすね。」
その場にはそんな呟きが残っていた。
「はい、これで手当ては終わりですよ、よく頑張りました。」
「ありがとうございました!」
先ほど治療した子は離れていく。
「ふぅ……これでとりあえず終わりですかね……」
「ジン」
「お、ミネ。そっちも終わったのか?」
「はい、あなたより人数が少なかったので。」
「そうなのか。」
ミネがジンの元に来て会話をしていく。
「いい時間だし、このまま買い出しにでも行くか?」
「そうですね、制服のままですが、これもこれで良いでしょう。」
「そうだな、制服デートと行きますか。」
「制服デート……そうですね制服デートに行きましょう。」
二人はイチカにそろそろ離れると告げてその場を離れていった。
「せっかくデートなんだし買い出しだけじゃなくていろいろ回ってみるか。」
「と言ってもトリニティはほとんど回ってしまっていますよ?」
「うーん、適当にプラプラするだけでもデートって言われてるぐらいなんだし歩き回ろうぜ。」
そのまま、閑静な街並みを二人並んで他愛のない話をしながら歩いている。
「えっと……確か必要なものは……卵と醤油、後は……今日は豚肉が安いな買っていくか。」
「料理酒も少なくなっていますし、ストックしておくのもいいかもしれません、後洗剤も無くなりかけです。」
「了解、大体買う物は決まったな。」
二人はスーパーに入って必要なものを買いそろえていく。
「……重っも」
「一週間分ですがかなり買い込みましたね……やっぱり私が持ちましょうか?」
「い、いや、……女性にこんな重いものを持たせれるかってんだ。」
ジンの両手にはパンパンに膨れた6つほどの買い物袋を持っている。
「ウギギギ……」
「二つは私が持ちます、協力するのが夫婦というものでしょう、それにあなたは貧弱なのですから。」
「うぐっ……それもそうだな、どっちかの片方だけが負担を背負うってのも違うよな……頼んでいいか?」
「えぇもちろん。」
ミネに買い物袋を二つ渡す、手にかかる重さが軽減されたので余裕ができる。
「どうする?まだ帰るには時間が早いと思う、カフェで休憩でもしないか?」
「いいですね、紅茶でも嗜んでいきましょうか。」
見つけた近くのカフェに入る。
「何名様でしょうか?」
「二名でお願いします。」
「かしこまりました、こちらへどうぞ。」
ロボット店員に席に案内される。
「ありがとうございます。」
六人用の少し大きなテーブル席だ、よく知らないがこの店はかなり繁盛しているらしくジンとミネが座るとちょうど満席になったようだ。
「ちょうど満席になったみたいだな。」
「運がいいですね。」
荷物をテーブルの下においてメニューを見る。
「へぇ~、結構いろんなものがあるんだな。」
メニュー表には様々な種類のケーキやらスイーツやらと甘味系のスイーツや、果物などのフルーツ類、良く分からない名前が書いている紅茶や、コーヒーそしてなぜか緑茶もある。
「……うーん、こんなに細々と書かれても折れにはいまいち理解できないというか……」
「……紅茶の種類ごとの特徴を教えたはずなのですが……」
「すまんて……なら、ショートケーキとコーヒーにするか。」
「なら私は、モンブランとロイヤルブレンドにしましょうかね。」
「りょーかい、店員さん!」
そうして店員を呼んで注文をする。
「お客様、申し訳ありませんが相席になっても構いませんでしょうか?現在、満席になっておりまして回転率のためにもご協力をお願いできますでしょうか?」
相席にしてもいいのかとの相談が来た。確かにこの店の席は満席になっている、他の席でも相席で使用している。
「どうするミネ、俺は別に構わないが?」
「他の方々も相席にしているようですし私たちもそうしましょうか。」
「ということなので大丈夫ですよ。」
「ご協力ありがとうございます。四名様ご来店です!」
そうして少し待っていると見覚えのある四人組が入店してきて店員に先導されてこちらに来る。
「こちらです。どうぞごゆっくり。」
「あなた達は……」
「こんにちはジンさん。」
背中に奇妙な鳥?をモチーフにしたバッグを背負っている少女がジンにそう言う。
「ヒフミさんでしたか、ということは他の方々は……」
「やぁ、ジン」
「あの時以来ですねアズサさん。」
「こんにちは♡ジンさん、ミネさん。」
「こ、こんにちは……」
スタイルのいいピンク髪と小さいほうのピンク髪がいた。
「ハナコさんに、コハルさん。」
補習授業部の四人が相席のようだ。
隣に座ったのはヒフミでその横にアズサ、ミネの方の隣にはコハルが座りその隣にハナコが座る。
「お二人でお出かけですか?」
「まぁそうですね。」
「もしかしてですけど、デート♡というものですか?」
「あなた達ズカズカと聞いてきますね。」
ヒフミとハナコは相席して開口一番にそう聞いてきた。
「そうです、いわゆる制服デートというものです。」
「そうだったんですか?もしかしてお邪魔しちゃいましたか?」
「いえいえ大丈夫ですよ、席が無かったのでしょう?困ったときはお互い様ですよ。」
「二人はどういう関係なんだ?」
「アズサ!?いきなり聞くの!?確かに気になってたけど!?」
アズサもジンとミネの関係性に興味を持ったようだ。
「それはもちろん男女二人、そしてデートということはそう言う関係♡ということなのでしょう♡」
「そ、そう言う関係ってど、どどどどういう関係よ!?」
「もちろん夜の……」
「何言ってんのよバカァ!?」
何とも騒がしい人たちである(主にピンク髪の二名)それよりも俺とミネが結婚していることを知らないのか?二人で人と会うとよく聞かれる。
「実際お二人はどのような関係なんですか?」
あー、本当に知らないのか……まぁ隠す気も無いしいいか。
「そうですよ、俺とミネは夜を共にする仲ですよ。」
『え?』「?」
アズサ以外の三人の表情が固まる。
「どうしました?」
「その夜を共にする関係というのはどういうことなんだ?」
「あ、アズサちゃん、それは!?」
「さっき言った通り、性行……」
「だ、だめぇぇ!」
「なんでこんなところでそんなセ、セ……あああああぁ!?」
「お、おおおお落ち着いてくださいいいいい!?」
ピンク髪の二人が何か取り乱している。
「どうしたんだ三人とも?」
「そ、そうでしたアズサちゃんにそう言った知識は無かったのでした……。」
「ちなみに皆さん俺の名字を知っていますか?」
「え?『相沢』ですよね?」
「あー……なぁミネ、俺たちの事ってあんまり広がってないのか?」
「むやみに言いふらしては無いからでは?」
「ふーむ、それもそうかも。」
「え、えっと……話が見えてこないのですが……」
「俺の名字は『相沢』ではなく『蒼森』ですよ。」
「へ?……ミネ様の名字ってなんでしたっけ?」
「『蒼森』ですね。」
「え?え?え?」
ヒフミがジンとミネの顔を首をぶんぶんと振り交互に見てくる。
「二人は名字が同じなのか?」
「そうですね、俺とミネは名字が同じですよ。」
「ということは二人は兄弟なのか?」
「いや?そういう訳でもないですね。」
「兄弟でもないのか?なら何で同じ苗字なんだ?」
あぁ、アズサさんはあれか……純粋なのだろう、先ほどの夜の関係という言葉の意味も分かっていないようだったし。
「こちらご注文の品です、どうぞごゆっくり。」
店員が注文していたものを持ってくる。
「うん、このショートケーキ美味しいな、程よい甘さだからコーヒーが進む進む。」
「……確かに、スイーツが飲み物に合うように調整されていますね。」
「なるほど、このピッタリ具合はそう言うことか。」
市販のケーキと少し違うと思っていたが飲み物に合わせて味を調整されているというのか。そりゃぁ人気になる訳だ。
「そのモンブラン美味いのか?」
「えぇそうですね……はいどうぞ。」
「サンキュー、ハムッ。」
ミネのモンブランに視線を向けるとモンブランをスプーンで掬ってこちらの口元に近づけてくるのでそのままいただく。
「うん、モンブランもいいな……普通のモンブランよりも甘く感じるの何故だろうな?」
「さぁどうしてでしょうかね?それよりもそちらのも一口貰えますよね?」
「はいはい、ほら。」
ショートケーキをフォークで掬いミネの口元に持っていくと、同じように頬張る。
「甘いですね……」
「ハハ…なんでだろうな?」
「フフフ……何故でしょうね。」
二人は見つめあい、笑う。
「ずいぶんと仲が良いようだな。」(ずいぶんと仲が良いようだな。)
「あぅぅ……ふ、雰囲気が甘すぎますぅ……」(名字が同じで兄弟でもないってそういうことですよね!?)
「……プシュ~……」(顔真っ赤、ショート寸前浦和フラワー)
「……ガコンッ!」(エッ!?エッ!?エッ!?……エッチなのは……でもこの二人なら別にいいかも?)
二人のスイーツよりも甘い雰囲気に当てられ各々の反応を見せる。周りの客の視線も二人の雰囲気が気になっているのかチラチラと視線を向けてくる。コハルからは何か変な音が聞こえたような気がする。
その雰囲気のまま時間が過ぎていくのだった。
「それでは補充授業部の皆さん、お怪我に気を付けて」
「は、はい!お二人もお幸せに!!」
そうしてカフェから出て補習授業部と別れた。
「相変わらず面白い人たちだったな。」
「そうですね、愉快な方々でしたね。」
自分たちのことを話すごとに面白い反応を返してくれるためついつい語り過ぎてしまった。
「さて、帰ってこの荷物たちを片付けますか。」
その後何事もなく家に帰って来た。
ミネが食料品をジンが生活用品を整理していく。そのままミネは夕食の準備を、ジンは風呂洗いや洗濯物を畳んだりと家事をこなしていく。
「ジン、夕食ができましたよ。」
「了解、こっちも大体終わったし風呂を入れておくよ。」
風呂を入れてる間に夕食を食べ、二人で風呂に入り寝るまでテレビをつけ良く分からない番組を見ながらゆったりとした時間を過ごしていく。
「今日は面白いことが多かったな。」
「そうでしたね、急な救護要請とカフェで補習授業部の皆さんとの相席がありましたね。」
「そうだな、補習授業部の四人組は中々面白い人たちだった。」
「最後の方はほとんど揶揄ってあることないこと言ってたでしょう?」
「バレてたか?」
「動揺していたので、バレては無いと思いますよ、というかバレてたらツッコミが来るでしょう。」
「それもそうか……」
「……ジン、今日はどうします?」
少し間を空けてミネはジンに聞く。
寝る前の時間にこの質問ということはそういうことの誘いということだろう、ミネは少し顔を赤くしている。
「今日はミネからの誘いか。」
「……少し思うところがあったので……」
「思うところ?」
はて何かしたのかと今日のことを振り返るが記憶に該当するところがない。
「あなたが正義実現委員会の方々を治療している時に聞いたのですが、どうやらあなたはメロ天使と呼ばれているようですよ。」
「うーん、初耳ぃ……」
「どうしてそう呼ばれているのかと聞くと、どうやら相手方の理性を崩そうとするような言動を取っているようですね。」
「そうなのか?うーん、そんな気はないんだがな……」
「どうやら無意識にそのような言動を取っているようですよ。」
「そうなのか……それでメロ天使か……」
「そういうことで、少し思うところがあったので……あなたが私の物であると、理解してもらおうかと思いまして。」
「あー、その……お手柔らかに……。」
「……あなたの自分への認識を救護するとしましょう、覚悟してくださいね。」
「……よろしく……」
ミネはジンの手首を掴み、そのままミネがジンを引っ張るように二人して寝室に入っていった。
その夜は少し物音が大きかったという。